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第4章 私はただ真面目に稼ぎたいだけなのに!
5 価値観
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勘違いをしていた。
氷の価値について完全に思い違いをしていた。
「氷一欠片が金貨一枚の価値がある」と言われたが、流していた。本気にしていなかった。
だって、氷なんてただの水。水を凍らしただけのもの。
宝石でもないただの水の塊。
それが金貨一枚の価値があると言われても現実感が無かった。
嘘だとは思っていなかったけど、本気で受け止めてもいなかった。
忘れてはいないけど、「そうなんだ、へ~、ビックリした」で流して終わっていた。
前世の彼女の記憶がある私にはこの世界での氷の価値を正確に理解することができていなかった。
前世の世界では氷なんて家の冷凍庫でいくらでも作ることができる。
製氷器に水を入れて冷凍庫に放置しておけば、勝手に氷ができている。その氷は使いたい放題だ。無くなればまた作ればいい。
この世界でこれまで孤児院では氷を必要とすることが無かった。
夏でも30度を超えるほどの暑さはなく、湿気も高くなくてカラッとしていて過ごしやすい地域だった。
冬には雪が降るが、家から出ることができないほど積もることも吹雪くこともなかった。
木の枝や葉にできた氷柱や溶けた雪が道に水溜まりを作り、朝方それが凍って氷になっているのくらいしか氷は見たことがない。
私が暮らしていた西の地域では、冬に氷を製造するという仕事は無かった。それほど寒い場所ではなかったので、氷を保存していられる氷室なども無かった。
子どもが熱を出して寝込んだときに、頭に氷嚢を置いて冷やしてやりたいと思ったことがあったが、井戸から汲んだ水はそれなりに冷えていたので、タオルを水で冷やして絞って、こまめに取り替えれば氷嚢が無くても問題は無かった。
これまで一度も氷を切実に欲しいと求めたことがない。
氷は無くて当たり前のものだった。
無くても困らないもので、無いのが当然のものだった。
氷の価値について知ることがこの世界で今まで一度も無かった。
売り物の氷を見たこともない。
食事などで氷が出されたこともない。
氷についての認識は前世の彼女の感覚のままでいた。
私の中での氷の価値はほぼ0だ。
水を凍らせただけのもの。
その認識しか持っていない。
その誤った価値観に拍車をかけたのが、理術だ。
氷は簡単にいくらでも作り出せるもの。
冷凍庫は無いけれど、冷凍庫の代わりに理術がある。
冷凍庫を使うよりももっと早く氷を作ることができる。
いくらでも無料で湧いて出るものに価値を見いだすのは難しい。
ライラは氷が高級なものという価値観を持っていたが、理術についてはほとんど何も知らない。
私が理術で簡単にいくらでも氷を作り出している様子を見て、理術師ならばいくらでも氷を作り出せるのだと勘違いしてしまったようだ。
理術を使える人間にとっては氷は自分でいくらでも作り出せるものだと思い込んでしまい、理術を使える人間には氷とは価値の無いものだという誤った価値観を抱いてしまった。
そんな誤った価値観を持った二人の間では、氷とは価値の無いものだった。
氷とは水があればいくらでも作り出せる水を理術で凍らせただけのもの。
お互いに感覚がマヒしていた。
氷の価値を全く知らない私と氷の価値は知っていても理術の知識が全く無いライラとの間で、氷についての新しい価値観が形成されてしまった。
アヤタに氷の一欠片が金貨一枚の価値があると教えられたが、それで私たちの間違った価値観は修正されることはなかった。
私はそれを流してしまったし、ライラは氷が高級品とは知っていたが金貨1枚もするとは知らなかった。氷はとても高級品だと認識を改めたが、それは理術を使わない場合の氷の価値だけだった。
理術を使って作った氷の価値は0のままで変わることはなかった。
無価値な石ころだと思っていたものが、実は高級な宝石だったと他人からいきなり指摘されても、それで今までの価値観をすぐに変えることはなかなかできない。
実際にその石ころが価値あるものとして取り扱われている様を目の当たりにしない限りはなかなか自分のそれまで培ってきた意識を変えることはできない。
私もライラも外で氷を実際に目の当たりにしたことが無かったので、アヤタの言葉だけで氷に対する全ての価値観を変えることはできなかった。
アヤタが言うには私は「金の卵を生む鶏」と同じらしい。
下手すると氷製造機として監禁されて酷使される恐れがあるくらいに危険だと警告された。
私が理術で氷を作り出すことができることが知られたら、私を捕まえて、監禁して、永遠に氷だけを作らせようとする悪い人間が現れる危険性がある。
それほどに氷とは貴重なものだ。
理術を使える人間でも、氷を作り出せるのはほんの一部の人間しかいない。
少しグラスの中の水を冷やすことだけしかできない人間がほとんどだ。
できる人間でも、私のように分子構造を理解して氷を作っているわけではない。
水を理術で冷やして作っているので、膨大な理力と時間を必要とする。
コップ一杯分の水を凍らせるだけでも、数時間かかり、理力を大量に消費してフラフラでヘトヘト状態になってしまう。
私のようにいくらでも氷を作り出せる理術士も理術師もいない。
私は氷の価値と私という理術師の価値を見誤っていた。
誰にもバレていなくて本当に良かった。
心の底から安堵した。
理術師である私を誘拐して監禁するのは犯人にもリスクがありそうなものだが、私には今のところ何の実績も後ろ楯も無い。
それなりに力のある貴族であれば、揉み消すこともできないことはない。
学園は騒ぎ立てることもせず、むしろ私を率先して売る可能性すらある。
学園の利益になるのならば、私一人の身柄くらい喜んで売り渡す可能性の方が高い。
私を守るよりもその方がずっと学園を守れるならばそうするのが当たり前だ。
今のところ私が氷を作り出せることはライラとアヤタしか知らない。
私の助手とメイドだけだ。
しかし、永遠にその秘密が守られる保証はどこにもない。決して安心はできない。
「これからはもっと慎重に行動してください。安易に氷や氷菓を作ってはいけません。絶対に他人に知られないようにもっと気を配ってください。貴女のメイドにもしっかりと口外しないように言うべきです。貴女の助手である私も雇い主の秘密を口外することはしません」
アヤタから真剣に注意されて、警告されて、宣言された。
こんなことを言ってくれるアヤタを疑ってはいない。勿論ライラのことも信じている。
でも、絶対に秘密が守られる保証はどこにもない。
過去のアンヌの件がある。
私が理術を使えることは秘密だと約束したが、アンヌは弟のジョシュアを助けるためにその約束を破った。
そして、一番信じられないのは私自身だ。
私はライラとアヤタを助けるために氷が必要なら他人に知られることになっても氷を作り出すだろう。
いや、絶対に作ってしまう。
私は大切な人を見殺しにしてでも秘密を守るという価値観は持っていない。
自己保身よりも大切な人の命を優先する。
この価値観を変えることは何を言われてもできそうにない。
それなら他人に氷を作り出せることを知られて監禁される覚悟があるかと問われたらその覚悟は無い。
今の学園で理術師としての生活を失いたくない。
自由に空を飛ぶ夢を諦めたくはない。
大切な誓いを破りたくはない。
それならば考えなくてはならない。
価値観を変えないままで、今後、大切なものを失わないためにどうするべきか、何ができるか。
私は価値観を変えずに大切なものを守り抜きたい。
そのための覚悟ならいくらでも決めることができる。
氷の価値について完全に思い違いをしていた。
「氷一欠片が金貨一枚の価値がある」と言われたが、流していた。本気にしていなかった。
だって、氷なんてただの水。水を凍らしただけのもの。
宝石でもないただの水の塊。
それが金貨一枚の価値があると言われても現実感が無かった。
嘘だとは思っていなかったけど、本気で受け止めてもいなかった。
忘れてはいないけど、「そうなんだ、へ~、ビックリした」で流して終わっていた。
前世の彼女の記憶がある私にはこの世界での氷の価値を正確に理解することができていなかった。
前世の世界では氷なんて家の冷凍庫でいくらでも作ることができる。
製氷器に水を入れて冷凍庫に放置しておけば、勝手に氷ができている。その氷は使いたい放題だ。無くなればまた作ればいい。
この世界でこれまで孤児院では氷を必要とすることが無かった。
夏でも30度を超えるほどの暑さはなく、湿気も高くなくてカラッとしていて過ごしやすい地域だった。
冬には雪が降るが、家から出ることができないほど積もることも吹雪くこともなかった。
木の枝や葉にできた氷柱や溶けた雪が道に水溜まりを作り、朝方それが凍って氷になっているのくらいしか氷は見たことがない。
私が暮らしていた西の地域では、冬に氷を製造するという仕事は無かった。それほど寒い場所ではなかったので、氷を保存していられる氷室なども無かった。
子どもが熱を出して寝込んだときに、頭に氷嚢を置いて冷やしてやりたいと思ったことがあったが、井戸から汲んだ水はそれなりに冷えていたので、タオルを水で冷やして絞って、こまめに取り替えれば氷嚢が無くても問題は無かった。
これまで一度も氷を切実に欲しいと求めたことがない。
氷は無くて当たり前のものだった。
無くても困らないもので、無いのが当然のものだった。
氷の価値について知ることがこの世界で今まで一度も無かった。
売り物の氷を見たこともない。
食事などで氷が出されたこともない。
氷についての認識は前世の彼女の感覚のままでいた。
私の中での氷の価値はほぼ0だ。
水を凍らせただけのもの。
その認識しか持っていない。
その誤った価値観に拍車をかけたのが、理術だ。
氷は簡単にいくらでも作り出せるもの。
冷凍庫は無いけれど、冷凍庫の代わりに理術がある。
冷凍庫を使うよりももっと早く氷を作ることができる。
いくらでも無料で湧いて出るものに価値を見いだすのは難しい。
ライラは氷が高級なものという価値観を持っていたが、理術についてはほとんど何も知らない。
私が理術で簡単にいくらでも氷を作り出している様子を見て、理術師ならばいくらでも氷を作り出せるのだと勘違いしてしまったようだ。
理術を使える人間にとっては氷は自分でいくらでも作り出せるものだと思い込んでしまい、理術を使える人間には氷とは価値の無いものだという誤った価値観を抱いてしまった。
そんな誤った価値観を持った二人の間では、氷とは価値の無いものだった。
氷とは水があればいくらでも作り出せる水を理術で凍らせただけのもの。
お互いに感覚がマヒしていた。
氷の価値を全く知らない私と氷の価値は知っていても理術の知識が全く無いライラとの間で、氷についての新しい価値観が形成されてしまった。
アヤタに氷の一欠片が金貨一枚の価値があると教えられたが、それで私たちの間違った価値観は修正されることはなかった。
私はそれを流してしまったし、ライラは氷が高級品とは知っていたが金貨1枚もするとは知らなかった。氷はとても高級品だと認識を改めたが、それは理術を使わない場合の氷の価値だけだった。
理術を使って作った氷の価値は0のままで変わることはなかった。
無価値な石ころだと思っていたものが、実は高級な宝石だったと他人からいきなり指摘されても、それで今までの価値観をすぐに変えることはなかなかできない。
実際にその石ころが価値あるものとして取り扱われている様を目の当たりにしない限りはなかなか自分のそれまで培ってきた意識を変えることはできない。
私もライラも外で氷を実際に目の当たりにしたことが無かったので、アヤタの言葉だけで氷に対する全ての価値観を変えることはできなかった。
アヤタが言うには私は「金の卵を生む鶏」と同じらしい。
下手すると氷製造機として監禁されて酷使される恐れがあるくらいに危険だと警告された。
私が理術で氷を作り出すことができることが知られたら、私を捕まえて、監禁して、永遠に氷だけを作らせようとする悪い人間が現れる危険性がある。
それほどに氷とは貴重なものだ。
理術を使える人間でも、氷を作り出せるのはほんの一部の人間しかいない。
少しグラスの中の水を冷やすことだけしかできない人間がほとんどだ。
できる人間でも、私のように分子構造を理解して氷を作っているわけではない。
水を理術で冷やして作っているので、膨大な理力と時間を必要とする。
コップ一杯分の水を凍らせるだけでも、数時間かかり、理力を大量に消費してフラフラでヘトヘト状態になってしまう。
私のようにいくらでも氷を作り出せる理術士も理術師もいない。
私は氷の価値と私という理術師の価値を見誤っていた。
誰にもバレていなくて本当に良かった。
心の底から安堵した。
理術師である私を誘拐して監禁するのは犯人にもリスクがありそうなものだが、私には今のところ何の実績も後ろ楯も無い。
それなりに力のある貴族であれば、揉み消すこともできないことはない。
学園は騒ぎ立てることもせず、むしろ私を率先して売る可能性すらある。
学園の利益になるのならば、私一人の身柄くらい喜んで売り渡す可能性の方が高い。
私を守るよりもその方がずっと学園を守れるならばそうするのが当たり前だ。
今のところ私が氷を作り出せることはライラとアヤタしか知らない。
私の助手とメイドだけだ。
しかし、永遠にその秘密が守られる保証はどこにもない。決して安心はできない。
「これからはもっと慎重に行動してください。安易に氷や氷菓を作ってはいけません。絶対に他人に知られないようにもっと気を配ってください。貴女のメイドにもしっかりと口外しないように言うべきです。貴女の助手である私も雇い主の秘密を口外することはしません」
アヤタから真剣に注意されて、警告されて、宣言された。
こんなことを言ってくれるアヤタを疑ってはいない。勿論ライラのことも信じている。
でも、絶対に秘密が守られる保証はどこにもない。
過去のアンヌの件がある。
私が理術を使えることは秘密だと約束したが、アンヌは弟のジョシュアを助けるためにその約束を破った。
そして、一番信じられないのは私自身だ。
私はライラとアヤタを助けるために氷が必要なら他人に知られることになっても氷を作り出すだろう。
いや、絶対に作ってしまう。
私は大切な人を見殺しにしてでも秘密を守るという価値観は持っていない。
自己保身よりも大切な人の命を優先する。
この価値観を変えることは何を言われてもできそうにない。
それなら他人に氷を作り出せることを知られて監禁される覚悟があるかと問われたらその覚悟は無い。
今の学園で理術師としての生活を失いたくない。
自由に空を飛ぶ夢を諦めたくはない。
大切な誓いを破りたくはない。
それならば考えなくてはならない。
価値観を変えないままで、今後、大切なものを失わないためにどうするべきか、何ができるか。
私は価値観を変えずに大切なものを守り抜きたい。
そのための覚悟ならいくらでも決めることができる。
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