69 / 97
69話
しおりを挟む
秋の庭園の散歩から、母を部屋まで送り届け、自室に戻ったキャニスを待って居たのは、セリーヌと王妃だった。
2人はよく似た顔で、気遣わし気に眉を下げている。
「お待たせいたしまして申し訳ございません。お二人とも、お揃いでどうされたのですか?」
訪問の理由を尋ねるキャニスに、セリーヌは淑女の嗜みギリギリの早さで立ち上がり、キャニスの両手を握って来た。
「どうもこうも御座いませんわ!ラリスのナリウス殿下と、カリスト殿下が揃ってオセニアにやってきましたのよ?!」
多分そうだろうと思ってたけど
一応聞くのが礼儀だよね。
「あぁ。その事ですか」
「その事って。お兄様は御存じだったの?カリスト殿下はまだ、キャニスお兄様を諦めていないのではなくて?」
「セリーヌ殿下。御心配には及びません。カリスト殿下にそんな気はないと思います」
セリーヌの手を取り、もう一度椅子に座らせたキャニスに、王妃は座って話そうと促した。
「キャニスさん。あなたはそう言うけれど、カリスト殿下は、何度もあなたに会わせて欲しいと、頼んで来たのよ?」
「それは、どういう理由で?」
「ただ、あなたに謝罪したいという事だったけれど、彼の本心かどうか、分からないでしょう?」
「カリスト殿下は、今何方に?」
「王宮の方に部屋を用意させました。貴方がこちらに居れば、顔を合わす事はないと思うけれど、陛下とシェルビーは、陛下の執務室でまだカリスト殿下とお話し中よ」
「・・・・そうですか」
僕の予想が正しいなら、カリスト殿下は王家の存続を諦めた事と、今後の対応について話し合われて居るのだろうな。
結局僕は、自分が生き残る為に、国を一つ潰してしまった。
僕は大罪人だ。
この罪は、どんな形で贖えばいいのだろう。
「キャニスさん。ナリウス殿下の移送は、あなたの希望なのですって?」
「お兄様!それは本当の事ですの?!」
「ええ。私がシェルビー殿下にお願いしました」
「何故ですの?まさか、お兄様はナリウス殿下に未練があるのですか?!」
興奮し声を荒げるセリーヌを、王妃が困り顔で制した。
「これ。キャニスさんに失礼ですよ。理由も聞かずに一方的に決めつけた物言いをするなんて、立派な淑女のする事ではありません。これではあなたの輿入れは、先延ばしにしてもらった方が良いかも知れないわね」
「お母様?!」
「いい加減になさい。これ以上騒ぐなら、輿入れ自体を白紙にしてしまうわよ」
セリーヌ殿下は不満そうだけれど、急に大人しくなった。流石は4人の子を育てた母だけの事はあるな。
うちのお母様とは、ちょっと毛色は違うけど、母親に頭が上がらないのは、何処も一緒なんだな。
「キャニスさん、ごめんなさいね。この子は昔から直ぐにカッと成るところがあって、だから、シェルビーから、山猿、なんて言われてしまうのよ」
「おっお母様!!」
抗議の声を上げたセリーヌだが、王妃のひと睨みでしゅんと俯き、黙り込んだ。
「私達は陛下とシェルビーから、何も聞かされていなかったの。あの二人は知る必要は無い、と思っているのかも知れないけれど、私達だってキャニスさんの事が心配なのよ?だから、あなたから説明して貰えると嬉しいわ」
セリーヌに向けた厳しい表情から、一転キャニスに向けられた王妃の表情は、憂いを含んだ優しいものに変わっていた。
「ご心配をお掛けして、本当に申し訳ございません。ナリウス殿下をこちらのお連れ頂いたのは、帝国の第一皇女との交渉材料として使えそうだったからです。それに彼はこの騒ぎの元凶でも有りますから、責任は取らせないと。ですが、廃嫡されたとは言え、一国の王子を交渉材料にすると言うのは、外聞の良い話しでは在りませんから。陛下もお二人の耳には、入れたくなかったのだと思います」
「・・・・よく分かりました。陛下が私を信頼して下さらなかった。という事に関しては、陛下とじっくり話し合おうと思います。でもキャニスさん、あの方を連れて来させた理由は、本当にそれだけなの?」
あぁ。この家族は本当にそっくりだ。
何も見逃すまいとするような、真っ直ぐな瞳が、シェルビー殿下と同じだな。
「・・・いいえ。理由はもう一つあります。まだ到着したばかりで、本当に役に立つのか、確認が取れて居りませんが、明日にはご報告が出来るかと思います」
「そう・・・・ならいいわ。今夜は遅くなるかもしれないけれど、シェルビーも顔を出す筈だから、今後の事は二人でよく相談してね」
「はい。お気遣い頂き、ありがとうございます」
「こちらこそ、騒ぎ立てて申し訳なかったわ」
特にこの子が。
と視線を向けられたセリーヌは、肩を竦めて縮こまっている。
「セリーヌ殿下も、私の事をご心配下さり、ありがとうございました」
キャニスに頭を下げられたセリーヌは、ドレスの長い袖飾りをモジモジと弄り、顔を赤く染めている。
「わっ私の方こそ、キャニスお兄様を疑うようなことを言ってしまって。本当にごめんなさい」
「殿下のお優しさは、充分伝わってきましたら、私は気にしておりません。ですから殿下も、これ以上はお気になさらないで下さい」
キャニスの優しい言葉に、セリーヌは実の兄よりも、キャニスの方が優しくて、紳士的で素敵だ!!と改めて感動しつつ、王妃の後に着いてキャニスの部屋を後にしたのだった。
王妃と王女が部屋を去り、静けさの戻った部屋でキャニスは執事に声を掛けた。
「パトリック、カリスト殿下が来るなんて聞いてないけど?」
「キャピレット卿が出発された時には、御一緒ではなかったそうなので、後を追われて来たのではないでしょうか」
「はあ・・・殿下は直情的な所が御有りの様だね。後始末やその他諸々忙しい筈なのに」
それとも、これもルセ王家特有の無責任さかな。
「殿下が居られなくとも、公爵様と小公爵様で始末は付けられるでしょう。もしかしたら、公爵様に邪魔だと追い出されたのかも知れませんよ?」
「・・・ないとは言えないね。それよりナミサ殿に連絡して、ナリウス殿下の御体調を診察する様に頼んでくれる?」
「殿下の御体調ですか・・・・・」
「慣れない長旅で、体調を崩されてしまっては、今後の計画が狂ってしまうからね」
「まことに・・・早速手配いたします」
「よろしくね」
執事が辞した一人きりの部屋で、キャニスは窓から見える秋の景色に眼を向けた。
窓の外でヒラヒラと舞い落ち、地面を朱に染めている紅葉や楓の葉が、まるで前世で自身の体を飲み込んだ紅蓮の炎の様に見え、キャニスの胸はズキズキと痛んだ。
殿下は前の人生で、ご自分の幸福の為に僕を踏みにじった。
そして今回は、僕が殿下の人生を踏み躙ろうとしている。
幸せって誰かの犠牲の上にしか、成り立たない物なんだろうか。
そうだとしたら、幸せになるのも虚しい気がするな。
秋の空気で冷えたガラスが、キャニスの溜息で白く覆われ、紅く色づいた景色をキャニスの眼から覆い隠した。
2人はよく似た顔で、気遣わし気に眉を下げている。
「お待たせいたしまして申し訳ございません。お二人とも、お揃いでどうされたのですか?」
訪問の理由を尋ねるキャニスに、セリーヌは淑女の嗜みギリギリの早さで立ち上がり、キャニスの両手を握って来た。
「どうもこうも御座いませんわ!ラリスのナリウス殿下と、カリスト殿下が揃ってオセニアにやってきましたのよ?!」
多分そうだろうと思ってたけど
一応聞くのが礼儀だよね。
「あぁ。その事ですか」
「その事って。お兄様は御存じだったの?カリスト殿下はまだ、キャニスお兄様を諦めていないのではなくて?」
「セリーヌ殿下。御心配には及びません。カリスト殿下にそんな気はないと思います」
セリーヌの手を取り、もう一度椅子に座らせたキャニスに、王妃は座って話そうと促した。
「キャニスさん。あなたはそう言うけれど、カリスト殿下は、何度もあなたに会わせて欲しいと、頼んで来たのよ?」
「それは、どういう理由で?」
「ただ、あなたに謝罪したいという事だったけれど、彼の本心かどうか、分からないでしょう?」
「カリスト殿下は、今何方に?」
「王宮の方に部屋を用意させました。貴方がこちらに居れば、顔を合わす事はないと思うけれど、陛下とシェルビーは、陛下の執務室でまだカリスト殿下とお話し中よ」
「・・・・そうですか」
僕の予想が正しいなら、カリスト殿下は王家の存続を諦めた事と、今後の対応について話し合われて居るのだろうな。
結局僕は、自分が生き残る為に、国を一つ潰してしまった。
僕は大罪人だ。
この罪は、どんな形で贖えばいいのだろう。
「キャニスさん。ナリウス殿下の移送は、あなたの希望なのですって?」
「お兄様!それは本当の事ですの?!」
「ええ。私がシェルビー殿下にお願いしました」
「何故ですの?まさか、お兄様はナリウス殿下に未練があるのですか?!」
興奮し声を荒げるセリーヌを、王妃が困り顔で制した。
「これ。キャニスさんに失礼ですよ。理由も聞かずに一方的に決めつけた物言いをするなんて、立派な淑女のする事ではありません。これではあなたの輿入れは、先延ばしにしてもらった方が良いかも知れないわね」
「お母様?!」
「いい加減になさい。これ以上騒ぐなら、輿入れ自体を白紙にしてしまうわよ」
セリーヌ殿下は不満そうだけれど、急に大人しくなった。流石は4人の子を育てた母だけの事はあるな。
うちのお母様とは、ちょっと毛色は違うけど、母親に頭が上がらないのは、何処も一緒なんだな。
「キャニスさん、ごめんなさいね。この子は昔から直ぐにカッと成るところがあって、だから、シェルビーから、山猿、なんて言われてしまうのよ」
「おっお母様!!」
抗議の声を上げたセリーヌだが、王妃のひと睨みでしゅんと俯き、黙り込んだ。
「私達は陛下とシェルビーから、何も聞かされていなかったの。あの二人は知る必要は無い、と思っているのかも知れないけれど、私達だってキャニスさんの事が心配なのよ?だから、あなたから説明して貰えると嬉しいわ」
セリーヌに向けた厳しい表情から、一転キャニスに向けられた王妃の表情は、憂いを含んだ優しいものに変わっていた。
「ご心配をお掛けして、本当に申し訳ございません。ナリウス殿下をこちらのお連れ頂いたのは、帝国の第一皇女との交渉材料として使えそうだったからです。それに彼はこの騒ぎの元凶でも有りますから、責任は取らせないと。ですが、廃嫡されたとは言え、一国の王子を交渉材料にすると言うのは、外聞の良い話しでは在りませんから。陛下もお二人の耳には、入れたくなかったのだと思います」
「・・・・よく分かりました。陛下が私を信頼して下さらなかった。という事に関しては、陛下とじっくり話し合おうと思います。でもキャニスさん、あの方を連れて来させた理由は、本当にそれだけなの?」
あぁ。この家族は本当にそっくりだ。
何も見逃すまいとするような、真っ直ぐな瞳が、シェルビー殿下と同じだな。
「・・・いいえ。理由はもう一つあります。まだ到着したばかりで、本当に役に立つのか、確認が取れて居りませんが、明日にはご報告が出来るかと思います」
「そう・・・・ならいいわ。今夜は遅くなるかもしれないけれど、シェルビーも顔を出す筈だから、今後の事は二人でよく相談してね」
「はい。お気遣い頂き、ありがとうございます」
「こちらこそ、騒ぎ立てて申し訳なかったわ」
特にこの子が。
と視線を向けられたセリーヌは、肩を竦めて縮こまっている。
「セリーヌ殿下も、私の事をご心配下さり、ありがとうございました」
キャニスに頭を下げられたセリーヌは、ドレスの長い袖飾りをモジモジと弄り、顔を赤く染めている。
「わっ私の方こそ、キャニスお兄様を疑うようなことを言ってしまって。本当にごめんなさい」
「殿下のお優しさは、充分伝わってきましたら、私は気にしておりません。ですから殿下も、これ以上はお気になさらないで下さい」
キャニスの優しい言葉に、セリーヌは実の兄よりも、キャニスの方が優しくて、紳士的で素敵だ!!と改めて感動しつつ、王妃の後に着いてキャニスの部屋を後にしたのだった。
王妃と王女が部屋を去り、静けさの戻った部屋でキャニスは執事に声を掛けた。
「パトリック、カリスト殿下が来るなんて聞いてないけど?」
「キャピレット卿が出発された時には、御一緒ではなかったそうなので、後を追われて来たのではないでしょうか」
「はあ・・・殿下は直情的な所が御有りの様だね。後始末やその他諸々忙しい筈なのに」
それとも、これもルセ王家特有の無責任さかな。
「殿下が居られなくとも、公爵様と小公爵様で始末は付けられるでしょう。もしかしたら、公爵様に邪魔だと追い出されたのかも知れませんよ?」
「・・・ないとは言えないね。それよりナミサ殿に連絡して、ナリウス殿下の御体調を診察する様に頼んでくれる?」
「殿下の御体調ですか・・・・・」
「慣れない長旅で、体調を崩されてしまっては、今後の計画が狂ってしまうからね」
「まことに・・・早速手配いたします」
「よろしくね」
執事が辞した一人きりの部屋で、キャニスは窓から見える秋の景色に眼を向けた。
窓の外でヒラヒラと舞い落ち、地面を朱に染めている紅葉や楓の葉が、まるで前世で自身の体を飲み込んだ紅蓮の炎の様に見え、キャニスの胸はズキズキと痛んだ。
殿下は前の人生で、ご自分の幸福の為に僕を踏みにじった。
そして今回は、僕が殿下の人生を踏み躙ろうとしている。
幸せって誰かの犠牲の上にしか、成り立たない物なんだろうか。
そうだとしたら、幸せになるのも虚しい気がするな。
秋の空気で冷えたガラスが、キャニスの溜息で白く覆われ、紅く色づいた景色をキャニスの眼から覆い隠した。
63
お気に入りに追加
176
あなたにおすすめの小説
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
腐男子(攻め)主人公の息子に転生した様なので夢の推しカプをサポートしたいと思います
たむたむみったむ
BL
前世腐男子だった記憶を持つライル(5歳)前世でハマっていた漫画の(攻め)主人公の息子に転生したのをいい事に、自分の推しカプ (攻め)主人公レイナード×悪役令息リュシアンを実現させるべく奔走する毎日。リュシアンの美しさに自分を見失ない(受け)主人公リヒトの優しさに胸を痛めながらもポンコツライルの脳筋レイナード誘導作戦は成功するのだろうか?
そしてライルの知らないところでばかり起こる熱い展開を、いつか目にする事が……できればいいな。
ほのぼのまったり進行です。
他サイトにも投稿しておりますが、こちら改めて書き直した物になります。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
きっと、君は知らない
mahiro
BL
前世、というのだろうか。
俺は前、日本という国で暮らしていて、あの日は中学時代にお世話になった先輩の結婚式に参列していた。
大人になった先輩と綺麗な女性の幸せそうな姿に胸を痛めながら見つめていると二人の間に産まれたという女の子がひとりで車道に向かい歩いている姿が目に入った。
皆が主役の二人に夢中で子供の存在に気付いておらず、俺は慌ててその子供のもとへと向かった。
あと少しで追い付くというタイミングで大型の車がこちらに向かってくるのが見え、慌ててその子供の手を掴み、彼らのいる方へと突き飛ばした。
次の瞬間、俺は驚く先輩の目と合ったような気がするが、俺の意識はそこで途絶えてしまった。
次に目が覚めたのは見知らぬ世界で、聞いたことのない言葉が行き交っていた。
それから暫く様子を見ていたが、どうやら俺は異世界に転生したらしく………?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる