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18話
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5年ぶりに再会したカリストは、自堕落な暮らしをして来たナリウスとは違い、溌溂と健康そうな雰囲気を持ち、精悍さと誠実さを併せ持った青年に成長していた。
もしこの王家の決定が、5年早かったら、公爵が王家に破婚を願い出た時だったなら、キャニスも、仕方がないと諦め、受け入れたかもしれない。
全てが遅すぎる。
今のキャニスは、前世も合わせ40年近くぶりに、自由の気楽さを思い出してしまった。
落ちぶれた王家の為に、これ以上自分の時間を奪われるのは御免だ。
もう、元に戻る事など出来ない。
それに、どんなに性格が違っても、カリストとナリウスは双子で、同じ顔をしている。
寝る間も惜しんで努力しても、可愛げが無い、小賢しい。と罵られ続けた記憶は消す事はできない。
前世では、石を投げられ、生きたまま炎に焼かれ苦しむキャニスを、愛人と二人で笑いながら見ていたナリウスと同じ顔。
そのカリストの伴侶となり、ともに人生を築いていく事など、想像すらできない。
いや、したくない。
ナリウスとの婚約は、親が勝手に決めてしまったから、仕方がないと諦めた。
でもカリスト殿下は違う。
今の僕は断る事が出来る。
愛されたいなんて、望みはしないけど。
これ以上、誰かに利用されるのは御免だ。
「殿下・・・貴方の義務に、僕は付き合ったりしない」
城下町の灯りを映す窓ガラスに、そっと頬を寄せたキャニスは、誰にともなく小さく呟いた。
******
「こんな朝早くに押しかけたら、キャニス様も迷惑だと思いますよ?」
「散歩をしろと言ったのは俺だからな。責任は果たすべきだろう?」
「まったく、物は言いようですな」
キャニスへの求婚に向け、準備を進めているシェルビーは、忙しい執務の合間を抜い、足繁くキャニスの元へ通い詰め、時折二人で外出もしている。
キャニスの認識が、友人の誘いに乗っているだけ。だとしても、シェルビーにとっては、貴重なデートだ。
しかし今日は、国の大貴族達との会議が有り、その会議の内容次第では、明日も愛しいキャニスの顔を、見られないかも知れない。
会議の議題は、王太子の婚姻について。
この正念場を乗り切れば、晴れてシェルビーはキャニスへ、大手を振って求婚することが出来る。
本人が了承するかどうかは、また別の話だが、大貴族達の承認があれば、今後のアプローチが断然やり易くなるのだ。
シェルビーは、会議での大貴族の反応は、あまり心配していなかった。
なんといってもキャニスは、ラリス王国一の力と財力を持つ、カラロウカ公爵家の令息であり、その美貌と才能も折り紙つき。反対する者が居るとしたら、自分の子供を王太子妃にしようと目論んでいる輩だけだろう。
その貴族らは、何かとキャニスとカラロウカ公爵に、難癖をつけて来ることは目に見えている。
しかし、シェルビーは、そんな貴族達を黙らせるだけの材料を揃えてあるし、なんだったら、ごちゃごちゃ煩い奴らを、排除出来るだけの情報も握っている。
失敗などするはずがない。
そのために今日まで、準備を続けて来たのだからな。
そんな自信に溢れるシェルビーは、面倒な会議の前に、一目愛しい人の顔が見たいと、早朝であるにも関わらず、面倒臭がる、サイラスの尻を叩き、ついでに馬の尻も叩きつつ、キャニスの家へと急いだのだ。
「馬車回しに馬がいる。来客か?珍しいな」」
シェルビーが言う通り。
キャニスがこの国に来てから、自分達以外の人間が、キャニスを訪れたのはたった一度。
オセニアにある商会の人間が、この国でのキャニスの魔道具の独占販売権が欲しい、と願い出た時だけだ。
それも、キャニスへの目通りは叶わず、魔道具の生産と流通については、キャニスの経営する商会の責任者と相談しするべし。
療養を兼ね、この国に滞在している坊ちゃんを煩わせるなど、言語道断。とけんもほろろに追い返されていた。
何故シェルビーが、そんなことまで知っているのか。
それはキャニスが、この国を訪れた時から、《隣国の最重要人物の警護》とう言う名目で、キャニスには悟られないよう、王太子付きの騎士が、この屋敷に張り付いて居るからだ。
「ほんと、バレたら、気持ち悪がられるとか思わないんですか?」
「うるさいな。キャニスの安全より大事なものはない」
「何言ってんです。一番危険なのは殿下でしょうに。それに、公爵家の護衛がいるじゃないですか」
「うッ!うるさい!!そっそれより何故、報告がなかった?」
「あれは、公爵家の騎士で公爵からの手紙を持参したらしいです。殿下のご命令は、怪しい人物が接触しようとしたら、報告しろってことでしたよね?公爵家の騎士は怪しくないでしょう?」
「そうだが・・」
「今からそんなふうに束縛しようとしたら、本気で嫌われますよ?少しは自重した方がいいですよ?」
そうは言われてもな・・・。
一目惚れだった。
子供の頃、ラリスの王宮に父と訪れた時、庭園で迷子になったシェルビーは、巣から落ちた雛を抱いたキャニスと、偶然出逢った。
途方に暮れたように、巣がある木を見上るキャニス。それを見たシェルビーは、隣国には本当に妖精がいるのだと思った。
声をかけたら、逃げてしまうかもしれない。
そう思い声を掛けられずにいると、シェルビーに気付いたキャニスの方から、声を掛けてくれた。
「すみません。オセニアのシェルビー殿下ですか?ボクはカラロウカ家のキャニスと言います」
「そうだけど、どうしたの?」
「ひなが巣から落ちてしまったんです。でもボクは木登りが得意じゃなくて」
「あぁ・・・」
確かに小柄だったキャニスが、あの太い木に登るのは無理だったと思う。
その時のシェルビーは、そんなことより妖精が話しかけてくれたこと。
妖精だと思った綺麗な子供が、人間だったことの方に驚いていた。
「じゃあ。ぼくがひなを返してあげるよ」
木登りが得意だったシェルビーは、キャニスから受け取った雛をポケットに入れ、スルスルと木に登り、中程にあった巣に雛を返してやった。
そしてそのまま木から飛び降りたシェルビーに、キャニスは驚いて目を丸くしていた。
そして「ありがとうございました」と丁寧に頭を下げ、にっこりと微笑んでくれたのだ。
あの笑顔は今でも忘れられない,人生で一番の宝物だ。
もっと話がしたかったが、すぐにキャニスを探していた、兄のトバイアスと、シェルビーを探していた侍女に、それぞれ違う場所に連れて行かれてしまった。
王同士の会談が終わった父に、その一件を話し「ボクは、あの子をお嫁さんにしたいです」と話すと、父は困った顔で「そうなるといいな」と頭を撫でてくれた。
今思えば、あの頃すでに、キャニスとナリウスの縁談が持ち上がっていたのだろう。
だからこそ父は、あんなに困った顔をしていたのだと思う。
その後、隣国を訪れる機会は無かったが、シェルビーはすっかり初恋を拗らせていた。
ナリウスとの婚約を知ったシェルビーは、悲嘆に暮れたが、キャニスへの想いは募る一方だった。
友好の証として、ラリスの学院に留学が決まった時は、キャニスとの再開を夢見て、初登校前夜は興奮して、眠れなかったのを覚えている。
そして学院でキャニスを見つけた時、彼の周囲だけ明るく輝いて見えたのだ。
「お兄様。運命の相手に出会うと、教会の鐘の音が聞こえ、あたりに花が舞って見えるそうですわよ?」
と妹がませた口調で、話していたのを思い出した。
その時は、何を馬鹿なことを言って居るのか、恋愛小説の読みすぎだ。
そう言って妹を揶揄ったものだ。
しかし妹の言ったことは本当だった。
キャニスを見つけた瞬間から、頭の中には鐘の音が鳴り響き、花びらが舞う花畑に、二人きりで居る幻が見えた。
キャニスに見惚れるシェルビーに、世話係として着いてくれていた学生は、訳知り顔であれは王太子の婚約者だ、と教えてくれた。
「王太子殿下の婚約者だなんてね。あんなに綺麗で頭もいい子なのに。可哀想だよね」
とため息を吐く学生の声に、我に返ったシェルビーは、王太子の婚約者が可哀想と言う、言葉の方が気になった。
首を傾げるシェルビーに学生は、すぐに分かると、苦笑いを浮かべていた。
「同じ王太子と言っても、君は真面そうだ。僕はオセニアが羨ましいよ」
そう吐き捨てた、学生の言葉の意味をシェルビーが知るまで、そう長くはかからなかった。
もしこの王家の決定が、5年早かったら、公爵が王家に破婚を願い出た時だったなら、キャニスも、仕方がないと諦め、受け入れたかもしれない。
全てが遅すぎる。
今のキャニスは、前世も合わせ40年近くぶりに、自由の気楽さを思い出してしまった。
落ちぶれた王家の為に、これ以上自分の時間を奪われるのは御免だ。
もう、元に戻る事など出来ない。
それに、どんなに性格が違っても、カリストとナリウスは双子で、同じ顔をしている。
寝る間も惜しんで努力しても、可愛げが無い、小賢しい。と罵られ続けた記憶は消す事はできない。
前世では、石を投げられ、生きたまま炎に焼かれ苦しむキャニスを、愛人と二人で笑いながら見ていたナリウスと同じ顔。
そのカリストの伴侶となり、ともに人生を築いていく事など、想像すらできない。
いや、したくない。
ナリウスとの婚約は、親が勝手に決めてしまったから、仕方がないと諦めた。
でもカリスト殿下は違う。
今の僕は断る事が出来る。
愛されたいなんて、望みはしないけど。
これ以上、誰かに利用されるのは御免だ。
「殿下・・・貴方の義務に、僕は付き合ったりしない」
城下町の灯りを映す窓ガラスに、そっと頬を寄せたキャニスは、誰にともなく小さく呟いた。
******
「こんな朝早くに押しかけたら、キャニス様も迷惑だと思いますよ?」
「散歩をしろと言ったのは俺だからな。責任は果たすべきだろう?」
「まったく、物は言いようですな」
キャニスへの求婚に向け、準備を進めているシェルビーは、忙しい執務の合間を抜い、足繁くキャニスの元へ通い詰め、時折二人で外出もしている。
キャニスの認識が、友人の誘いに乗っているだけ。だとしても、シェルビーにとっては、貴重なデートだ。
しかし今日は、国の大貴族達との会議が有り、その会議の内容次第では、明日も愛しいキャニスの顔を、見られないかも知れない。
会議の議題は、王太子の婚姻について。
この正念場を乗り切れば、晴れてシェルビーはキャニスへ、大手を振って求婚することが出来る。
本人が了承するかどうかは、また別の話だが、大貴族達の承認があれば、今後のアプローチが断然やり易くなるのだ。
シェルビーは、会議での大貴族の反応は、あまり心配していなかった。
なんといってもキャニスは、ラリス王国一の力と財力を持つ、カラロウカ公爵家の令息であり、その美貌と才能も折り紙つき。反対する者が居るとしたら、自分の子供を王太子妃にしようと目論んでいる輩だけだろう。
その貴族らは、何かとキャニスとカラロウカ公爵に、難癖をつけて来ることは目に見えている。
しかし、シェルビーは、そんな貴族達を黙らせるだけの材料を揃えてあるし、なんだったら、ごちゃごちゃ煩い奴らを、排除出来るだけの情報も握っている。
失敗などするはずがない。
そのために今日まで、準備を続けて来たのだからな。
そんな自信に溢れるシェルビーは、面倒な会議の前に、一目愛しい人の顔が見たいと、早朝であるにも関わらず、面倒臭がる、サイラスの尻を叩き、ついでに馬の尻も叩きつつ、キャニスの家へと急いだのだ。
「馬車回しに馬がいる。来客か?珍しいな」」
シェルビーが言う通り。
キャニスがこの国に来てから、自分達以外の人間が、キャニスを訪れたのはたった一度。
オセニアにある商会の人間が、この国でのキャニスの魔道具の独占販売権が欲しい、と願い出た時だけだ。
それも、キャニスへの目通りは叶わず、魔道具の生産と流通については、キャニスの経営する商会の責任者と相談しするべし。
療養を兼ね、この国に滞在している坊ちゃんを煩わせるなど、言語道断。とけんもほろろに追い返されていた。
何故シェルビーが、そんなことまで知っているのか。
それはキャニスが、この国を訪れた時から、《隣国の最重要人物の警護》とう言う名目で、キャニスには悟られないよう、王太子付きの騎士が、この屋敷に張り付いて居るからだ。
「ほんと、バレたら、気持ち悪がられるとか思わないんですか?」
「うるさいな。キャニスの安全より大事なものはない」
「何言ってんです。一番危険なのは殿下でしょうに。それに、公爵家の護衛がいるじゃないですか」
「うッ!うるさい!!そっそれより何故、報告がなかった?」
「あれは、公爵家の騎士で公爵からの手紙を持参したらしいです。殿下のご命令は、怪しい人物が接触しようとしたら、報告しろってことでしたよね?公爵家の騎士は怪しくないでしょう?」
「そうだが・・」
「今からそんなふうに束縛しようとしたら、本気で嫌われますよ?少しは自重した方がいいですよ?」
そうは言われてもな・・・。
一目惚れだった。
子供の頃、ラリスの王宮に父と訪れた時、庭園で迷子になったシェルビーは、巣から落ちた雛を抱いたキャニスと、偶然出逢った。
途方に暮れたように、巣がある木を見上るキャニス。それを見たシェルビーは、隣国には本当に妖精がいるのだと思った。
声をかけたら、逃げてしまうかもしれない。
そう思い声を掛けられずにいると、シェルビーに気付いたキャニスの方から、声を掛けてくれた。
「すみません。オセニアのシェルビー殿下ですか?ボクはカラロウカ家のキャニスと言います」
「そうだけど、どうしたの?」
「ひなが巣から落ちてしまったんです。でもボクは木登りが得意じゃなくて」
「あぁ・・・」
確かに小柄だったキャニスが、あの太い木に登るのは無理だったと思う。
その時のシェルビーは、そんなことより妖精が話しかけてくれたこと。
妖精だと思った綺麗な子供が、人間だったことの方に驚いていた。
「じゃあ。ぼくがひなを返してあげるよ」
木登りが得意だったシェルビーは、キャニスから受け取った雛をポケットに入れ、スルスルと木に登り、中程にあった巣に雛を返してやった。
そしてそのまま木から飛び降りたシェルビーに、キャニスは驚いて目を丸くしていた。
そして「ありがとうございました」と丁寧に頭を下げ、にっこりと微笑んでくれたのだ。
あの笑顔は今でも忘れられない,人生で一番の宝物だ。
もっと話がしたかったが、すぐにキャニスを探していた、兄のトバイアスと、シェルビーを探していた侍女に、それぞれ違う場所に連れて行かれてしまった。
王同士の会談が終わった父に、その一件を話し「ボクは、あの子をお嫁さんにしたいです」と話すと、父は困った顔で「そうなるといいな」と頭を撫でてくれた。
今思えば、あの頃すでに、キャニスとナリウスの縁談が持ち上がっていたのだろう。
だからこそ父は、あんなに困った顔をしていたのだと思う。
その後、隣国を訪れる機会は無かったが、シェルビーはすっかり初恋を拗らせていた。
ナリウスとの婚約を知ったシェルビーは、悲嘆に暮れたが、キャニスへの想いは募る一方だった。
友好の証として、ラリスの学院に留学が決まった時は、キャニスとの再開を夢見て、初登校前夜は興奮して、眠れなかったのを覚えている。
そして学院でキャニスを見つけた時、彼の周囲だけ明るく輝いて見えたのだ。
「お兄様。運命の相手に出会うと、教会の鐘の音が聞こえ、あたりに花が舞って見えるそうですわよ?」
と妹がませた口調で、話していたのを思い出した。
その時は、何を馬鹿なことを言って居るのか、恋愛小説の読みすぎだ。
そう言って妹を揶揄ったものだ。
しかし妹の言ったことは本当だった。
キャニスを見つけた瞬間から、頭の中には鐘の音が鳴り響き、花びらが舞う花畑に、二人きりで居る幻が見えた。
キャニスに見惚れるシェルビーに、世話係として着いてくれていた学生は、訳知り顔であれは王太子の婚約者だ、と教えてくれた。
「王太子殿下の婚約者だなんてね。あんなに綺麗で頭もいい子なのに。可哀想だよね」
とため息を吐く学生の声に、我に返ったシェルビーは、王太子の婚約者が可哀想と言う、言葉の方が気になった。
首を傾げるシェルビーに学生は、すぐに分かると、苦笑いを浮かべていた。
「同じ王太子と言っても、君は真面そうだ。僕はオセニアが羨ましいよ」
そう吐き捨てた、学生の言葉の意味をシェルビーが知るまで、そう長くはかからなかった。
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