413 / 491
愛し子と樹海の王
本物の神託
しおりを挟む
「もしかして、私、拙い状況ですか?」
「そうだね。控えめに言って、かなり拙い状況だね」
「そういうのって、事前に教えて貰ったりは・・・・出来ないのですよね?」
「制約があるからね。それに大筋は私も分かるけど、人と言うものは、私の考えの及ばない事をする。私も困惑する事ばかりだ」
「でも、今回も原因はヴァラクですよね? ちょっとくらい、ヒントをくれてもいいのでは?」
「教えて上げたい気持ちは、山々なのだけれどね。これが災害などの、人の関与出来ない物なら、いくらでも教えて上げられるよ?」
「そうですか・・・では。今後危機的なものについては、教えてもらえますか?・・・アウラ様が、元気になってからでいいので」
「気を使わなくても良いよ。レン達が呪具を浄化したり解呪してくれているお陰で、随分良くなって来たからね」
その微笑みが、余りにも儚げで、完全な解呪は、まだまだ先になりそうだと感じました。
「もしかして、あの瘴気溜まりにも、呪具が有ったのですか?」
「カエルレオスが、見つけてくれたようだね」
「そうなんだ・・・後いくつあるのでしょうか?」
「私も見当がつかない。けれど、確実に数は減っているから、大丈夫だよ」
「でも・・・」
まったくもう!
ヴァラクとその信徒の人達って、どれだけ呪具をばらまいたのかしら。
もしかして、各領に一個ずつとか?
ヴァラク教の信徒達は、帝国の中を歩き回っていた。もし、その過程で、呪具を置いて回っていたとしたら?
一般信徒が持ち歩くなら、それほど大きくも無く、強い呪いは掛けられなかった筈。
例え小さな神像だったとしても、あれだけの人数が、全員その像を持っていたとしたら?
とんでもない数の呪具が、帝国中にばらまかれて居るかもしれない。そんなものから、どうやって、アウラ様を守れば良いの?
今まで、あちこちの瘴気溜まりを浄化してきたけれど、呪具の捜索もした方がいいのかしら?
「レン? 急に黙り込んでどうしたの? 気分が優れないなら、横になる?」
「すみません。ちょっと考え事を。あの! アウラ様は呪具のある場所とか、分からないのですか?」
「この可愛らしい頭で、そんな事を考えていたの? ありがとう」
頭を撫でられてしまいました。
ちょっと、嬉しいかも。
「強い呪詛が掛けられている物は分かる。それ以外は把握しきれないかな」
あぁ・・やっぱりそうなんだ。
ヴァラクは、信徒のアウラ様への信仰心を利用して、呪いをかけたんだ。
愛憎は表裏一体というけれど、彼はアウラ様の事が好きだった筈なのに。どうして、こんなことになっちゃったのかしら。
手に入らないなら、壊してしまえ。って、まんまサイコパスよね?
でも・・・もし・・・アレクさんが浮気して、他の人を愛したとしたら。
絶対許さない!!
アレクさんも相手の人も、地獄に落としてやりたくなるだろうなぁ。牛の刻参りとか、やっちゃいそうな、自分が怖い。
でもそれって、信じていた相手に裏切られたからで、アウラ様は最初からクレイオス様の伴侶だったから、やっぱり自分勝手な思い込みなのよね。
本当に迷惑で哀れな人。
「また、考え込んでるの?」
「はっ。ごめんなさい。なんか色々考えちゃって。それでその強い呪詛が掛けられている場所って、教えてもらえたりします?」
「浄化するつもり?」
「ダメですか?」
「ダメと言うか・・レンたちに託して良いものか、大神に確認しないとね?」
成る程。
神の世界の制約は、相変わらず融通が利かないみたいです。
「もう一つ、教えてほしい事があるのですが」
「なにかな?」
もう!
コーヒーカップを、傾ける姿まで優雅!
美人さんは何をやっても、絵になります。
私もこの優雅さを見習いたい。
でもなぁ。手指も手足も長さが違うのよ。
長さが。
アウラ様が白魚の様な指なら、私は芋虫。
あっ。
自分で言ってて、悲しくなっちゃった。
いけない、いけない。
また余計な事考えちゃった。
大事な事だから、気を取り直してしっかり聞かなくちゃ。
「クレイオス様から聞いているかもしれませんが、ゴトフリーって、瘴気に混じった念も強いし、なんか変な感じがするんです」
「変な感じと言うと?」
「言葉にし辛いのですが、なんとなく、何かに邪魔されて居る様な、居心地が悪くて、悪意というか・・・ずっと傍で誰かが怒ってる感じ?」
「ふむ・・・・他には?」
「誰かの視線を感じるみたいな、兎に角落ち着かない感じです。さっきドラゴニュートの封印のお話を聞いて、その所為かな?っとも思ったのですが、それにしては範囲が広いし、王都に入る前から、感じていたのですけど。クレイオス様はその原因を知っていて、教えてくれないのじゃないかって・・その、制約とかで」
「・・・・」
「アウラ様?」
「レンは、君の招来を告げる、私の神託を知っている?」
急に話が飛びましたね?
なぜ今、神託なのでしょうか?
「神託ですか? えっと確か・・・・」
白花の月輝ける刻
愛し子 湧き出ずる泉となりて
ミーネの森 竜と戯る
我 愛し子と共にありて
慈愛と平安をもたらさん
蒼き森深く 緑海を行く
愛し子 幾多りの献身と
安寧を与えん
樹界の王 その標となりて
いにしえの契約となす
「だったと思います」
「ふむ・・・・。ヴァラクは随分と手を加えた。いや、削ったものだ」
「神託の内容が違うの?」
「違うね。まあ、君の招来さえ知らせられれば、目的の殆どは達成されているから、放って置いても良かったのだけど・・・今からもう一度、正しい神託を与えても良いのだけれど・・・・」
するとアウラ様は、" どうしようかなぁ " と腕を組んで考え込んでいます。
何でしょうこのわざとらしさに、既視感が・・・。
自分で言い出したくせに、土壇場で焦らしに入るとか、イラっときます。
「お嫌でしたら、無理にとは言いませんよ?」
「えッ?」
「体調が優れないのに、悩ませてしまうのは申し訳ないし、人の暮らしは人の力で、どうにかしなくちゃいけないのですよね?大神様との制約もありますし、嫌々神託を授けて貰うのも、気が引けますので」
私も、負けじと大袈裟に溜息を吐いて見せました。
「嫌じゃない! 嫌じゃない本当だよ!!ただちょっと・・・」
「ちょっと。なんですか?」
あらら?
なんか臍曲げちゃったみたい。
意地悪し過ぎたかしら?
「・・・・まあいい。今から神託を授ける。心して聞きなさい」
「へぇ? あっはい!」
白花の月輝ける刻
竜の戯れしミーネの森深く
湧き出ずる聖なる泉に
光となりて愛し子招来せり
我が愛し子慈愛と光りの恩寵となりて
世に平安と繁栄を齎す者成り
樹海の王 愛と献身を愛し子へ奉じ
守護者となりて、安寧を得るべし
樹海の王 愛し子と共にあり
蒼き森深く
緑海の王墓に封じられし者解き放ち
その標となりて、慈愛と平安を齎さん
愛し子と樹海の王 我の道を行き
世を導く光の標となり
此処に、古の契約成就せり
千年王国の誕生とす
なっ長い!
覚えきれるかしら?
もっと普通の言葉で、良いのでは?
「あの・・・これの意味は?」
「神託とは、命令では無いよ。自分で考えるものだ」
「え~っと。それだと解釈違いとかで、後で困りませんか?」
「それも人が選んだ道だからね。私は手出しが出来ない」
「あの、せめて、口語でお願いできませんか?」
「それだと、有難味が減るでしょう?」
あ・・・はい。
もう好きにして下さい。
「神託の意味を正しく理解出来たら、君の感じる違和感も解消するだろう。クレイオスもこの神託を聞けば、助言はしてくれるのでないかな?」
「成る程? でもクレイオス様にお願いする時は、条件を付けられるんですよね」
「条件? あのクレイオスが?」
あの、ってどんなでしょうか?
私の知っているクレイオス様は、ちょっと痛いパパさんですが?
「どんな条件を出すの?」
「アウラ様と、クレイオス様は。記憶を共有しているのですよね?ご存じないのですか?」
「さあ。どの記憶の事かが分からないとね」
「はあ、そうなんですね?」
なんでしょうか?
妙にアウラ様が、ソワソワしている気がしますが。
本調子じゃないのだから、静かにしていた方が良いと思うのだけど。
「そうだね。控えめに言って、かなり拙い状況だね」
「そういうのって、事前に教えて貰ったりは・・・・出来ないのですよね?」
「制約があるからね。それに大筋は私も分かるけど、人と言うものは、私の考えの及ばない事をする。私も困惑する事ばかりだ」
「でも、今回も原因はヴァラクですよね? ちょっとくらい、ヒントをくれてもいいのでは?」
「教えて上げたい気持ちは、山々なのだけれどね。これが災害などの、人の関与出来ない物なら、いくらでも教えて上げられるよ?」
「そうですか・・・では。今後危機的なものについては、教えてもらえますか?・・・アウラ様が、元気になってからでいいので」
「気を使わなくても良いよ。レン達が呪具を浄化したり解呪してくれているお陰で、随分良くなって来たからね」
その微笑みが、余りにも儚げで、完全な解呪は、まだまだ先になりそうだと感じました。
「もしかして、あの瘴気溜まりにも、呪具が有ったのですか?」
「カエルレオスが、見つけてくれたようだね」
「そうなんだ・・・後いくつあるのでしょうか?」
「私も見当がつかない。けれど、確実に数は減っているから、大丈夫だよ」
「でも・・・」
まったくもう!
ヴァラクとその信徒の人達って、どれだけ呪具をばらまいたのかしら。
もしかして、各領に一個ずつとか?
ヴァラク教の信徒達は、帝国の中を歩き回っていた。もし、その過程で、呪具を置いて回っていたとしたら?
一般信徒が持ち歩くなら、それほど大きくも無く、強い呪いは掛けられなかった筈。
例え小さな神像だったとしても、あれだけの人数が、全員その像を持っていたとしたら?
とんでもない数の呪具が、帝国中にばらまかれて居るかもしれない。そんなものから、どうやって、アウラ様を守れば良いの?
今まで、あちこちの瘴気溜まりを浄化してきたけれど、呪具の捜索もした方がいいのかしら?
「レン? 急に黙り込んでどうしたの? 気分が優れないなら、横になる?」
「すみません。ちょっと考え事を。あの! アウラ様は呪具のある場所とか、分からないのですか?」
「この可愛らしい頭で、そんな事を考えていたの? ありがとう」
頭を撫でられてしまいました。
ちょっと、嬉しいかも。
「強い呪詛が掛けられている物は分かる。それ以外は把握しきれないかな」
あぁ・・やっぱりそうなんだ。
ヴァラクは、信徒のアウラ様への信仰心を利用して、呪いをかけたんだ。
愛憎は表裏一体というけれど、彼はアウラ様の事が好きだった筈なのに。どうして、こんなことになっちゃったのかしら。
手に入らないなら、壊してしまえ。って、まんまサイコパスよね?
でも・・・もし・・・アレクさんが浮気して、他の人を愛したとしたら。
絶対許さない!!
アレクさんも相手の人も、地獄に落としてやりたくなるだろうなぁ。牛の刻参りとか、やっちゃいそうな、自分が怖い。
でもそれって、信じていた相手に裏切られたからで、アウラ様は最初からクレイオス様の伴侶だったから、やっぱり自分勝手な思い込みなのよね。
本当に迷惑で哀れな人。
「また、考え込んでるの?」
「はっ。ごめんなさい。なんか色々考えちゃって。それでその強い呪詛が掛けられている場所って、教えてもらえたりします?」
「浄化するつもり?」
「ダメですか?」
「ダメと言うか・・レンたちに託して良いものか、大神に確認しないとね?」
成る程。
神の世界の制約は、相変わらず融通が利かないみたいです。
「もう一つ、教えてほしい事があるのですが」
「なにかな?」
もう!
コーヒーカップを、傾ける姿まで優雅!
美人さんは何をやっても、絵になります。
私もこの優雅さを見習いたい。
でもなぁ。手指も手足も長さが違うのよ。
長さが。
アウラ様が白魚の様な指なら、私は芋虫。
あっ。
自分で言ってて、悲しくなっちゃった。
いけない、いけない。
また余計な事考えちゃった。
大事な事だから、気を取り直してしっかり聞かなくちゃ。
「クレイオス様から聞いているかもしれませんが、ゴトフリーって、瘴気に混じった念も強いし、なんか変な感じがするんです」
「変な感じと言うと?」
「言葉にし辛いのですが、なんとなく、何かに邪魔されて居る様な、居心地が悪くて、悪意というか・・・ずっと傍で誰かが怒ってる感じ?」
「ふむ・・・・他には?」
「誰かの視線を感じるみたいな、兎に角落ち着かない感じです。さっきドラゴニュートの封印のお話を聞いて、その所為かな?っとも思ったのですが、それにしては範囲が広いし、王都に入る前から、感じていたのですけど。クレイオス様はその原因を知っていて、教えてくれないのじゃないかって・・その、制約とかで」
「・・・・」
「アウラ様?」
「レンは、君の招来を告げる、私の神託を知っている?」
急に話が飛びましたね?
なぜ今、神託なのでしょうか?
「神託ですか? えっと確か・・・・」
白花の月輝ける刻
愛し子 湧き出ずる泉となりて
ミーネの森 竜と戯る
我 愛し子と共にありて
慈愛と平安をもたらさん
蒼き森深く 緑海を行く
愛し子 幾多りの献身と
安寧を与えん
樹界の王 その標となりて
いにしえの契約となす
「だったと思います」
「ふむ・・・・。ヴァラクは随分と手を加えた。いや、削ったものだ」
「神託の内容が違うの?」
「違うね。まあ、君の招来さえ知らせられれば、目的の殆どは達成されているから、放って置いても良かったのだけど・・・今からもう一度、正しい神託を与えても良いのだけれど・・・・」
するとアウラ様は、" どうしようかなぁ " と腕を組んで考え込んでいます。
何でしょうこのわざとらしさに、既視感が・・・。
自分で言い出したくせに、土壇場で焦らしに入るとか、イラっときます。
「お嫌でしたら、無理にとは言いませんよ?」
「えッ?」
「体調が優れないのに、悩ませてしまうのは申し訳ないし、人の暮らしは人の力で、どうにかしなくちゃいけないのですよね?大神様との制約もありますし、嫌々神託を授けて貰うのも、気が引けますので」
私も、負けじと大袈裟に溜息を吐いて見せました。
「嫌じゃない! 嫌じゃない本当だよ!!ただちょっと・・・」
「ちょっと。なんですか?」
あらら?
なんか臍曲げちゃったみたい。
意地悪し過ぎたかしら?
「・・・・まあいい。今から神託を授ける。心して聞きなさい」
「へぇ? あっはい!」
白花の月輝ける刻
竜の戯れしミーネの森深く
湧き出ずる聖なる泉に
光となりて愛し子招来せり
我が愛し子慈愛と光りの恩寵となりて
世に平安と繁栄を齎す者成り
樹海の王 愛と献身を愛し子へ奉じ
守護者となりて、安寧を得るべし
樹海の王 愛し子と共にあり
蒼き森深く
緑海の王墓に封じられし者解き放ち
その標となりて、慈愛と平安を齎さん
愛し子と樹海の王 我の道を行き
世を導く光の標となり
此処に、古の契約成就せり
千年王国の誕生とす
なっ長い!
覚えきれるかしら?
もっと普通の言葉で、良いのでは?
「あの・・・これの意味は?」
「神託とは、命令では無いよ。自分で考えるものだ」
「え~っと。それだと解釈違いとかで、後で困りませんか?」
「それも人が選んだ道だからね。私は手出しが出来ない」
「あの、せめて、口語でお願いできませんか?」
「それだと、有難味が減るでしょう?」
あ・・・はい。
もう好きにして下さい。
「神託の意味を正しく理解出来たら、君の感じる違和感も解消するだろう。クレイオスもこの神託を聞けば、助言はしてくれるのでないかな?」
「成る程? でもクレイオス様にお願いする時は、条件を付けられるんですよね」
「条件? あのクレイオスが?」
あの、ってどんなでしょうか?
私の知っているクレイオス様は、ちょっと痛いパパさんですが?
「どんな条件を出すの?」
「アウラ様と、クレイオス様は。記憶を共有しているのですよね?ご存じないのですか?」
「さあ。どの記憶の事かが分からないとね」
「はあ、そうなんですね?」
なんでしょうか?
妙にアウラ様が、ソワソワしている気がしますが。
本調子じゃないのだから、静かにしていた方が良いと思うのだけど。
99
お気に入りに追加
1,297
あなたにおすすめの小説
迷い込んだ先で獣人公爵の愛玩動物になりました(R18)
るーろ
恋愛
気がついたら知らない場所にた早川なつほ。異世界人として捕えられ愛玩動物として売られるところを公爵家のエレナ・メルストに買われた。
エレナは兄であるノアへのプレゼンとして_
発情/甘々?/若干無理矢理/
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【R18】転生したら異酒屋でイキ放題されるなんて聞いてません!
梅乃なごみ
恋愛
限界社畜・ヒマリは焼き鳥を喉に詰まらせ窒息し、異世界へ転生した。
13代目の聖女? 運命の王太子?
そんなことより生ビールが飲めず死んでしまったことのほうが重要だ。
王宮へ召喚?
いいえ、飲み屋街へ直行し早速居酒屋で生ビールを……え?
即求婚&クンニってどういうことですか?
えっちメイン。ふんわり設定。さくっと読めます。
🍺全5話 完結投稿予約済🍺
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる