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アレクサンドル・クロムウェル
誤解を解くならお早め / 急報
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神殿での惨劇後、皇都は何処か落ち着きのない状態が続いている。
ゼノン殺害の捜査はこれといった進展はなく。身元不明遺体がアガス本人かどうかの確認も出来ていない。
大司教の死は報じられたが、葬儀の日程の知らせも無く、皇都に住まう者達は、神殿への不信感を募らせている。
そもそも大司教が惨劇の被害者になるなど、誰が想像しただろう。
大司教の座に上り詰めた者ならば、病を得ようが、老害に成り果てようが、天寿を全うし、大規模なミサを行い、華美を尽くした葬儀が行われのが通例だ。
だがゼノンは首を持ち去られ、ミサや葬儀で、信者に遺体への祈りを捧げさせることが不可能となった。
大司教でありながら、殉教の使として、その死を美化も神格化も出来ないのだ。
残された大神殿の司教と、地方に派遣されていた司教達が協議を繰り返しているらしいが、次の大司教の座を巡った駆け引きもあり、協議の終わりはいつになるのやら、だ。
この機に乗じ、皇家側も神殿掌握に動いている、そう簡単に決着は着かないだろう。
まぁ、番一人取り戻せない俺には、腐れ神官の内輪揉めなど、どうでも良いことだ。
もう何のやる気も起きない。
ロロシュに八つ当たりするのも飽きた。
それ以前に、“マークが番を得て婚姻するらしい”という噂が流れ、それを耳にしたロロシュが消沈し、練武場に顔を出さなくなった。
落ち込むと言うことは、マークへの想いが有ると言うことなのだが、当の想い人がどこに居るのかも分からなければ、手の施しようがない。
辛うじて大神殿の祭壇に記されていた、魔法陣については詳細は不明だが、邪法である事と、魔力の保持者がミーネの召喚陣と同じことだけは突き止めていたが、息をするのもやっと、という落ち込みっぷりだ。
“少しは俺の気持ちが分かったか”と意地の悪いことも考えたが、あまりの不毛さに考えることを放棄した。
そんなオスが二人、鬱々と書類の決裁に忙殺されているこの執務室は、団員達の鬼門となっているらしい。
俗に言う “さわるな危険” と言うやつだ。
あまりの辛気臭さに、耐えきれなくなり魔法の練習場にでも行こうかと席を立った時、顔色を無くしたバルドが、執務室に駆け込んできた。
「今度は何だ?」
「リリーシュ様からです」
そう言って差し出されたのは、母上の私信用の封蝋が押された手紙だった。
嫌な予感に指が震えた。
・・・・・レンが拐われた?
俺の番が攫われただと!?
「グッ・・グラァ・グルル・・・」
手紙を読み進めるごとに、怒りで腹の底から唸りが湧いてくる。
外出中のレンが突然意識を失い、急ぎ城へ戻る途中の森で、グリフォンに襲われた。マーク達護衛が応戦中、レンは馬車ごと転移させられたらしい。
救援信号を確認した母上が、騎士を従え現場に到着した時には、レンを乗せた馬車の姿はなく、御者と近衛騎士6名の内、4名死亡。
マークも深傷を負い、ローガンと共に意識不明の状態だ。
一度目を覚ましたマークは、司教のアガスを見たと告げ、再び意識を失った。
殴り書きの文字から、母上の動揺が伝わってくる。
「バルド!お前も内容を知っているな?!」
「はい、私宛にもう一通届いています」
「お前は大神殿でアガスに近かった者を全員拘束し、どんな手を使っても良い。アガスについて、全て吐かせろ!!」
「承りました」
ふざけるな!!
ウィリアムめ
散々偉そうな事を言ったくせに。
結局レンを護れなかっただと?!
母上も母上だ。
レンが立ち寄ったら知らせてくれと、頼んでいたのに、白ばっくれるとは!
マークはアガスを見たと言った。
やはり、あの死体はアガスではなかった。
奴の狙いが何か知らんが、俺の番に手を出して、ただですむと思うなよ!!
草の根を分けても探し出し、生まれてきたことを後悔させてやる!!
バンッ!! 扉を護る近衛を無視して、皇帝の執務室に押し入ると、緊張した顔のウィリアムが振り向いた。
「おい!!お前も知らせを受けたな?!」
「ごめんよ。こんなことになると思わなくて」
とウィリアムは力無く項垂れた。
「謝って済む問題か!!分かってやったなら、お前の首を捻じ切る処だ!!」
ヒュッ!と音を立てウィリアムは息を呑み、自分の首に手を当てた。
動揺で目が泳いでいるが、知ったことか!
「アルサクに、通信用の魔晶石はないのか?」
「前はあったけど、リリーシュ様に初中連絡が入るからって、父上が破棄させちゃって」
「チッ!色ボケクソ親父が」
吐き捨てる俺にウィリアムは苦笑いだ。
笑ってる場合か!?
「最速でポータルを準備させろ。アルサク城へは俺が行く」
「待って!アレクはここに居て。僕への手紙の方を後に書いたみたいで、マークの意識が戻ったから、リリーシュ様と皇都に戻るって」
ウィリアムは視線をユラユラと彷徨わせた後、きつく瞼を閉じて項垂れた。
「レンちゃんは自分から宮を出たがった訳じゃない。僕が唆したんだ。アルサク城でもアレクを恋しがって、宮に帰りたがっていたんだ。それを僕たちが引き留めた・・・ごめんよ」
「・・・お前への仕置きは後だ。今はレンを探す方法を考えろ」
拐われたレンが、今頃恐ろしい目にあっているのではないかと思うと、怒りと不安で腑が捻じ切れそうだ。
だが、レンは俺を恋しがってくれていた。
俺は見捨てられていなかった!
俺はどんな手を使ってもレンを見つけ出し、この手に取り戻してみせる!!
皇宮へ帰還した母上とマークは、全身傷だらけだった。
特にマークは立っているのが不思議なくらいひどい状態だ。
治癒を施す間を惜しんでの帰還だったのだろう、身体中に巻かれた包帯からジクジクと血が滲んでいた。
跪き首を垂れて、レンを奪われたことの謝罪と処罰を願うマークに、レンの奪還が先だと言い渡した。
マークが語った詳細によると、アルサク城下で買い物中、ヴァラク教の信者に遭遇し、馬車に戻る途中、レンが何かを見つけた様子を見せた直後に意識を失った。
レンを馬車に乗せ城に急いだが、城の手前の森で、いきなりグリフォンに襲われた。
このグリフォンは何の気配もなく、突然頭上に現れ、襲われたのだという。
街と城に近いこの森は魔物の類が湧いた事はなく、レンも瘴気の気配を感じていなかったそうだ。
完全な不意打ちに、騎士2名がその場で倒れ、マークの頭の傷もその時に負ったものだそうだ。
御者が救援要請の信号弾を上げたが、グリフォンの初激で、全員が痛手を受けている。
速やかにレンを逃さなければならない。
しかし御者に何度も馬車を出せと怒鳴ったが返事は無く、攻撃を掻い潜りながら確認すると、御者は信号筒を抱えて、事切れていた。
急いでローガンを御者台に座らせ、馬車が走り出し胸を撫で下ろした直後、ローガンの悲鳴と共に魔法陣が浮かび上がり、レンを乗せた馬車は何処かに転移してしまった。
転移する馬車に追い縋ろうとエンラを駆ったマークは、この時木陰から様子を伺うアガスと数人の人影を見た。
そしてアガスに気を取られたマークはグリフォンの一撃を背中に受け意識を失った。
程なく駆けつけた母上がグリフォンにトドメを刺したのだそうだ。
ゼノン殺害の捜査はこれといった進展はなく。身元不明遺体がアガス本人かどうかの確認も出来ていない。
大司教の死は報じられたが、葬儀の日程の知らせも無く、皇都に住まう者達は、神殿への不信感を募らせている。
そもそも大司教が惨劇の被害者になるなど、誰が想像しただろう。
大司教の座に上り詰めた者ならば、病を得ようが、老害に成り果てようが、天寿を全うし、大規模なミサを行い、華美を尽くした葬儀が行われのが通例だ。
だがゼノンは首を持ち去られ、ミサや葬儀で、信者に遺体への祈りを捧げさせることが不可能となった。
大司教でありながら、殉教の使として、その死を美化も神格化も出来ないのだ。
残された大神殿の司教と、地方に派遣されていた司教達が協議を繰り返しているらしいが、次の大司教の座を巡った駆け引きもあり、協議の終わりはいつになるのやら、だ。
この機に乗じ、皇家側も神殿掌握に動いている、そう簡単に決着は着かないだろう。
まぁ、番一人取り戻せない俺には、腐れ神官の内輪揉めなど、どうでも良いことだ。
もう何のやる気も起きない。
ロロシュに八つ当たりするのも飽きた。
それ以前に、“マークが番を得て婚姻するらしい”という噂が流れ、それを耳にしたロロシュが消沈し、練武場に顔を出さなくなった。
落ち込むと言うことは、マークへの想いが有ると言うことなのだが、当の想い人がどこに居るのかも分からなければ、手の施しようがない。
辛うじて大神殿の祭壇に記されていた、魔法陣については詳細は不明だが、邪法である事と、魔力の保持者がミーネの召喚陣と同じことだけは突き止めていたが、息をするのもやっと、という落ち込みっぷりだ。
“少しは俺の気持ちが分かったか”と意地の悪いことも考えたが、あまりの不毛さに考えることを放棄した。
そんなオスが二人、鬱々と書類の決裁に忙殺されているこの執務室は、団員達の鬼門となっているらしい。
俗に言う “さわるな危険” と言うやつだ。
あまりの辛気臭さに、耐えきれなくなり魔法の練習場にでも行こうかと席を立った時、顔色を無くしたバルドが、執務室に駆け込んできた。
「今度は何だ?」
「リリーシュ様からです」
そう言って差し出されたのは、母上の私信用の封蝋が押された手紙だった。
嫌な予感に指が震えた。
・・・・・レンが拐われた?
俺の番が攫われただと!?
「グッ・・グラァ・グルル・・・」
手紙を読み進めるごとに、怒りで腹の底から唸りが湧いてくる。
外出中のレンが突然意識を失い、急ぎ城へ戻る途中の森で、グリフォンに襲われた。マーク達護衛が応戦中、レンは馬車ごと転移させられたらしい。
救援信号を確認した母上が、騎士を従え現場に到着した時には、レンを乗せた馬車の姿はなく、御者と近衛騎士6名の内、4名死亡。
マークも深傷を負い、ローガンと共に意識不明の状態だ。
一度目を覚ましたマークは、司教のアガスを見たと告げ、再び意識を失った。
殴り書きの文字から、母上の動揺が伝わってくる。
「バルド!お前も内容を知っているな?!」
「はい、私宛にもう一通届いています」
「お前は大神殿でアガスに近かった者を全員拘束し、どんな手を使っても良い。アガスについて、全て吐かせろ!!」
「承りました」
ふざけるな!!
ウィリアムめ
散々偉そうな事を言ったくせに。
結局レンを護れなかっただと?!
母上も母上だ。
レンが立ち寄ったら知らせてくれと、頼んでいたのに、白ばっくれるとは!
マークはアガスを見たと言った。
やはり、あの死体はアガスではなかった。
奴の狙いが何か知らんが、俺の番に手を出して、ただですむと思うなよ!!
草の根を分けても探し出し、生まれてきたことを後悔させてやる!!
バンッ!! 扉を護る近衛を無視して、皇帝の執務室に押し入ると、緊張した顔のウィリアムが振り向いた。
「おい!!お前も知らせを受けたな?!」
「ごめんよ。こんなことになると思わなくて」
とウィリアムは力無く項垂れた。
「謝って済む問題か!!分かってやったなら、お前の首を捻じ切る処だ!!」
ヒュッ!と音を立てウィリアムは息を呑み、自分の首に手を当てた。
動揺で目が泳いでいるが、知ったことか!
「アルサクに、通信用の魔晶石はないのか?」
「前はあったけど、リリーシュ様に初中連絡が入るからって、父上が破棄させちゃって」
「チッ!色ボケクソ親父が」
吐き捨てる俺にウィリアムは苦笑いだ。
笑ってる場合か!?
「最速でポータルを準備させろ。アルサク城へは俺が行く」
「待って!アレクはここに居て。僕への手紙の方を後に書いたみたいで、マークの意識が戻ったから、リリーシュ様と皇都に戻るって」
ウィリアムは視線をユラユラと彷徨わせた後、きつく瞼を閉じて項垂れた。
「レンちゃんは自分から宮を出たがった訳じゃない。僕が唆したんだ。アルサク城でもアレクを恋しがって、宮に帰りたがっていたんだ。それを僕たちが引き留めた・・・ごめんよ」
「・・・お前への仕置きは後だ。今はレンを探す方法を考えろ」
拐われたレンが、今頃恐ろしい目にあっているのではないかと思うと、怒りと不安で腑が捻じ切れそうだ。
だが、レンは俺を恋しがってくれていた。
俺は見捨てられていなかった!
俺はどんな手を使ってもレンを見つけ出し、この手に取り戻してみせる!!
皇宮へ帰還した母上とマークは、全身傷だらけだった。
特にマークは立っているのが不思議なくらいひどい状態だ。
治癒を施す間を惜しんでの帰還だったのだろう、身体中に巻かれた包帯からジクジクと血が滲んでいた。
跪き首を垂れて、レンを奪われたことの謝罪と処罰を願うマークに、レンの奪還が先だと言い渡した。
マークが語った詳細によると、アルサク城下で買い物中、ヴァラク教の信者に遭遇し、馬車に戻る途中、レンが何かを見つけた様子を見せた直後に意識を失った。
レンを馬車に乗せ城に急いだが、城の手前の森で、いきなりグリフォンに襲われた。
このグリフォンは何の気配もなく、突然頭上に現れ、襲われたのだという。
街と城に近いこの森は魔物の類が湧いた事はなく、レンも瘴気の気配を感じていなかったそうだ。
完全な不意打ちに、騎士2名がその場で倒れ、マークの頭の傷もその時に負ったものだそうだ。
御者が救援要請の信号弾を上げたが、グリフォンの初激で、全員が痛手を受けている。
速やかにレンを逃さなければならない。
しかし御者に何度も馬車を出せと怒鳴ったが返事は無く、攻撃を掻い潜りながら確認すると、御者は信号筒を抱えて、事切れていた。
急いでローガンを御者台に座らせ、馬車が走り出し胸を撫で下ろした直後、ローガンの悲鳴と共に魔法陣が浮かび上がり、レンを乗せた馬車は何処かに転移してしまった。
転移する馬車に追い縋ろうとエンラを駆ったマークは、この時木陰から様子を伺うアガスと数人の人影を見た。
そしてアガスに気を取られたマークはグリフォンの一撃を背中に受け意識を失った。
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