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『まんじゅう怖い』登場ワード 用語注釈
しおりを挟む1.長屋(ながや)……
複数の住戸が水平方向に連なり、壁を共有する物。あるいは、1棟の建物を水平方向に区分し、それぞれ独立した住戸とした物。 住戸それぞれに玄関が付いている。落語で登場する長屋で一般的な形は、1つの建物が3つに区切られていた『三軒長屋』と呼ばれる形態である。
みなみに、『 神奈川沖浪裏』等、数々の浮世絵を世に輩出した葛飾北斎が住んでいた住居も、薄い壁で複数に区切られた長屋であったとされる。
2.胞衣(えな)……
胎児の出産後に子宮から母体外に排出される胎盤のことを言う。
作中にて、「ーー胞衣を埋めた……」の記述があるが、この意味は以下のとおりである。
生まれた子供の健やかな成長や立身出世を祈り、家の間口や土間に埋納する習俗があった。胎盤だけを胞衣壺に入れたり、または銭貨とともに埋納する場合もあった。
今も残る胎児の『へその緒』を取っておくのと近い行為だと思われる。
3.炬燵櫓(こたつやぐら)……
木組みのわくを置いて、上にふとんを掛けて用いるこたつ。または、その木枠のことを指す。
囲炉裏の上に設置されている櫓のこと。ここに 蒲団を掛けると炬燵になる。
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