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~死神界~
死神大王「お前って童貞なの?」
ベクター「断じて違います!」
死神大王「いや、反応から童貞臭がプンプンするんだけど」
ベクター「断じて違いますから!不意打ち食らっただけです」
死神大王「ま、にしても子供ねぇ」
ベクター「(絶対信じてねぇな)」
死神大王「ん~いくらなんでも無理があるよねぇ...」
ベクター「そう、ですよね」
死神大王「まぁ、いくら私たちでも全ての未練を消化してやることは無理だからね。気負うことないよ」
【3日目】
~部屋~
美穂「あの、ベクターさんですよね?」
ベクター「さっきから何度もそう言ってるだろ?」
美穂「いや、だってね?昨日までガイコツだったベクターさんがね、一日でイケメンさんになってるんですよ?信じられませんよ」
ベクター「失礼だな、俺の元々の姿がこれなんだよ」
美穂「冗談ですよね?」
ベクター「冗談じゃねぇよ、俺は元々天使だっつったろ?死神になる前の姿がこれなんだよ」
美穂「そうだったんですか、てっきりどっかのイケメンさんを殺して、身体だけのっとったのかと...」
ベクター「俺は悪魔か!」
美穂「違うんですか?」
ベクター「違うわ!」
美穂「」アハハ
ベクター「......お前は周りに人がいても普通に俺に話しかけてくるから、周りの人間にも見える身体で来てやったってのに、失礼なやつだな」
美穂「ごめんなさい、ってことは今日も何処か行くんですか?」
ベクター「ああ、今日はちょっと街に行こうと思ってな」
~街~
美穂「へぇ~ベクターさんってお金持ってるんですね」
ベクター「あのなぁ~、人を一文無しみたいに言うんじゃねぇ。死神は全世界共通通貨ってのを無制限に持ってて、経済に影響を及ぼさない範囲でなら使ってもいいんだよ」
美穂「そうなんですか、普段の格好がみすぼらしいから、つい」
ベクター「気づいたんだけど、お前ってけっこう毒吐くよな」
美穂「ベクターさんにだけですよ」
ベクター「別に嬉しくねぇよ」
美穂「ところで、今からなにするんですか?」
ベクター「そうだな、ま、とりあえずベタに映画でも行くか」
~映画館~
美穂「(うわぁ、ホラー映画かぁ)」
美穂「(この映画のポスターのガイコツを見てベクターさんが「あれっ、俺いつの間に映画デビューしてたんだ?行くぞwww」っていうから見にきたものの...)」
美穂「(私ホラー苦手なんだよなぁ...)」
美穂「きゃっ......!」
美穂「(ホラーシーンで思わず声が出てしまった...恥ずかしかったけどそれ以上に怖い...)」
美穂「(どうしよう.......)」
美穂「………」
美穂「!」
美穂「(..............え?)」
美穂「(ベクターさん......手を......)」ギュッ
美穂「(私が怖がってるの、気づいてくれたのかな?)」
美穂「(ありがと......)」
美穂「(..............ん?)」
美穂「(めっちゃ震えてる...)」ガクガクガク
美穂「ベクターさん?だいじょ......」
ベクター「」ヒグッエグッ
美穂「(泣いてる.....)」
~映画館の外~
美穂「ベクターさん、大丈夫ですか?」
ベクター「俺たちの仲間にあんな恐ろしい奴いねぇよぉ!怖すぎるわ...あぁ、完っぺきにトラウマだわ...」
美穂「手を握ってくれたのは私のことを気遣ってくれたわけじゃなかったんですね」ジトー
ベクター「そんな余裕ねぇよ、誰かの手を握ってなきゃ、俺のメンタルが持たなかったんだよ」ガクブル
ベクター「人間はホント恐ろしいな。なにが楽しくてあんなもんを作るんだよぉ...」オソロシー
美穂「見たいって言ったのベクターさんじゃないですか。っていうか、ちょっとがっかりです...」
ベクター「ん?なんか言ったか?」
美穂「何も言ってません」
ベクター「?」
ベクター「(美穂…怒ってる…?)」
死神大王「お前って童貞なの?」
ベクター「断じて違います!」
死神大王「いや、反応から童貞臭がプンプンするんだけど」
ベクター「断じて違いますから!不意打ち食らっただけです」
死神大王「ま、にしても子供ねぇ」
ベクター「(絶対信じてねぇな)」
死神大王「ん~いくらなんでも無理があるよねぇ...」
ベクター「そう、ですよね」
死神大王「まぁ、いくら私たちでも全ての未練を消化してやることは無理だからね。気負うことないよ」
【3日目】
~部屋~
美穂「あの、ベクターさんですよね?」
ベクター「さっきから何度もそう言ってるだろ?」
美穂「いや、だってね?昨日までガイコツだったベクターさんがね、一日でイケメンさんになってるんですよ?信じられませんよ」
ベクター「失礼だな、俺の元々の姿がこれなんだよ」
美穂「冗談ですよね?」
ベクター「冗談じゃねぇよ、俺は元々天使だっつったろ?死神になる前の姿がこれなんだよ」
美穂「そうだったんですか、てっきりどっかのイケメンさんを殺して、身体だけのっとったのかと...」
ベクター「俺は悪魔か!」
美穂「違うんですか?」
ベクター「違うわ!」
美穂「」アハハ
ベクター「......お前は周りに人がいても普通に俺に話しかけてくるから、周りの人間にも見える身体で来てやったってのに、失礼なやつだな」
美穂「ごめんなさい、ってことは今日も何処か行くんですか?」
ベクター「ああ、今日はちょっと街に行こうと思ってな」
~街~
美穂「へぇ~ベクターさんってお金持ってるんですね」
ベクター「あのなぁ~、人を一文無しみたいに言うんじゃねぇ。死神は全世界共通通貨ってのを無制限に持ってて、経済に影響を及ぼさない範囲でなら使ってもいいんだよ」
美穂「そうなんですか、普段の格好がみすぼらしいから、つい」
ベクター「気づいたんだけど、お前ってけっこう毒吐くよな」
美穂「ベクターさんにだけですよ」
ベクター「別に嬉しくねぇよ」
美穂「ところで、今からなにするんですか?」
ベクター「そうだな、ま、とりあえずベタに映画でも行くか」
~映画館~
美穂「(うわぁ、ホラー映画かぁ)」
美穂「(この映画のポスターのガイコツを見てベクターさんが「あれっ、俺いつの間に映画デビューしてたんだ?行くぞwww」っていうから見にきたものの...)」
美穂「(私ホラー苦手なんだよなぁ...)」
美穂「きゃっ......!」
美穂「(ホラーシーンで思わず声が出てしまった...恥ずかしかったけどそれ以上に怖い...)」
美穂「(どうしよう.......)」
美穂「………」
美穂「!」
美穂「(..............え?)」
美穂「(ベクターさん......手を......)」ギュッ
美穂「(私が怖がってるの、気づいてくれたのかな?)」
美穂「(ありがと......)」
美穂「(..............ん?)」
美穂「(めっちゃ震えてる...)」ガクガクガク
美穂「ベクターさん?だいじょ......」
ベクター「」ヒグッエグッ
美穂「(泣いてる.....)」
~映画館の外~
美穂「ベクターさん、大丈夫ですか?」
ベクター「俺たちの仲間にあんな恐ろしい奴いねぇよぉ!怖すぎるわ...あぁ、完っぺきにトラウマだわ...」
美穂「手を握ってくれたのは私のことを気遣ってくれたわけじゃなかったんですね」ジトー
ベクター「そんな余裕ねぇよ、誰かの手を握ってなきゃ、俺のメンタルが持たなかったんだよ」ガクブル
ベクター「人間はホント恐ろしいな。なにが楽しくてあんなもんを作るんだよぉ...」オソロシー
美穂「見たいって言ったのベクターさんじゃないですか。っていうか、ちょっとがっかりです...」
ベクター「ん?なんか言ったか?」
美穂「何も言ってません」
ベクター「?」
ベクター「(美穂…怒ってる…?)」
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