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第38話 太古の魔族シュクレイム
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外からの悲鳴で、中の3人が異変に気づいた。イーサンが咄嗟に立ち上がり、ワゴンの小窓から外に顔を出すと、あたり一面に粘着質の軟体生物が満ちた大地が視界に飛び込んだ。
「シュクレイムか!?」
「まずい……!! アメリア! ルーカス! ペダルを漕いで!!」
中からイライジャが叫んだが、外の2人はサドルの上で奮闘中のためそれどころではない。
「むり!! 重くて漕げないの!!」
「ていうか何これぇぇ!?」
ルーカスが槍で払おうとするが、半液体のそれは柄を食い込んで分裂するばかり。
「僕こういうぬるぬるしたもの苦手なんだよお!」
子供の頃、太いロープに身体を括り付けられ、海に放り投げられては船底の掃除を強制させられたことを思い出してしまう。
「くそ!! ミア、焼き払え!!」
「分かってるけど、ドアが開かない!!」
ドアの隙間から赤茶色の粘液がじわじわと滲み出て、外に扉を押し出せない。
「窓から上へ!!」
イライジャの声にミアは窓に走るが、身体を持ち上げるだけの力が腕に入らない。何せミアは年寄りだ、若い頃と同じ機敏な動きなどできるはずもない。
「むりよーっ! 誰か引っ張り上げて!!」
「くそっ!! アメリア!! ワゴンの上へミアを連れて行け!!」
その声に反応し、アメリアがサドルを蹴ってワゴンの上へ飛び移る。
「ミア! 手を!!」
か細い腕が窓から伸び、筋肉質なアメリアの腕がそれを掴む。
「よっこいしよぉお!!」
縁についた溝に足の裏をかけて踏ん張り、間抜けな掛け声で力いっぱいミアを引き寄せた後、そのままワゴンの屋根に尻餅をつく。ミアがもたもたと立ち上がろうとしているのに手を貸し、自分も一緒に立ち上がった。
すぐ側ではルーカスがサドルの上で震え上がっている。
「早く!! 早くぅぅ!!」
下の小窓からイーサンがミアの杖を持ち上げてよこした。それを受け取り、呪い装備を身につけた大魔導士が詠唱を始める。彼女の声に呼応するように頭上で赤い線が文様を描いて走り、それが火花のように散開すると大足を中心に炎が外に広がった。魔法に触れたシュクレイムと呼ばれるそれは瞬時に焼け焦げたが、大多数は糸を引いて逃れようとすると、木の陰、岩の影、暗い場所を見つけてそこに逃げ込んでいく。
「出せ!! 漕げ早く!!」
咄嗟にアメリアはワゴンの上に立っていたミアを抱えてその場に伏せさせると、自らは前の2輪に飛び降り、サドルの上で震えるルーカスを叱咤する。
「しっかりして!! 漕いで!!」
「ひええ……!!」
ルーカスは目をつむり、言われるがまま足を伸ばしてペダルにこびりついた粘着質な赤い影を踏みつけ、思い切り足に力を入れた。ゴン、という音とともに大足が揺れ動く。一緒に水音が耳につき、小気味悪さに背筋がゾッとする。サドルに座ったアメリアも漕ぎ始めると、大足は徐々にスピードを上げていく。
ワゴンの小窓からイーサンが顔を出してミアを呼んだ。
「ミア!! 大丈夫か!?」
「大丈夫!! 行ってーっ!!」
メインの街道は整備されているとはいえ、凸凹とした道は大きな荷車がスピードを出すにはきつすぎる。若者二人は必死にペダルを漕ぎ、そのまま1キロぐらい走ったところで大足を止めた。
「はあーっ、はあーっ」
「ゼー……ゼー……」
中で様子を見ていた二人がドアを開け、外の様子を確認する。
「ミア、平気か」
「平気よぉー」
天井の凹みに身を伏せてしがみついていたので振り落とされなかったのだろう。何事もなくてよかった。
イライジャは後ろを振り返り、シュクレイムが湧いた場所を呆然と眺めて言う。
「シュクレイムがあんなに街道にいるなんて……一体どういうことなんだ」
息を整えているアメリアがその神父に問いかける。
「はあ、はあ、シュクレイムって……?」
「何てことはねぇ、この地方のスライムだ」
イーサンがそれに答えたが、イライジャは神妙な様子だ。
「確かに何てことはないスライムです。でも、下等生物とは言え、魔族だ」
「えっ、あれ魔族なの!?」
ルーカスは身を震わせ、半液体を叩いてから縮めて腰に戻した聖灰の槍を嫌そうな顔で眺めた。
屋根の上からミアがため息を吐く。
「お城の騎士団は何をやっているの? あんなに増えるまで放置するなんておかしいわ。こんなに街道近くに湧き上がってたら、気がつかないはずなんてないじゃない」
「あるいは……何かに引き寄せられた、か」
イーサンの言葉に全員が視線を向ける。
「何かって、何に?」
アメリアの素朴な質問にイーサンはフンと鼻を鳴らす。
「何かだよ、分からねぇから何かって言ってんだろが。こういうの考えるのはイライジャなの」
投げた。まあいつも通りのやり取りだが、ミアとアメリアは呆れて目が据わる。
「引き寄せるような物と言ったら……エルヴァルドコラレでしょうか……?」
「耐魔鉱なのに?」
「だよなあ」
「じゃあ……単純に……人間が来たから……とか」
「街道に骨は落ちてなかったと思うけど……」
それぞれが話の穴を塞ぎ、イライジャもすぐに首を傾げる。
「思い当たる節がありません……」
確かにいつも通りだった。大足でエルヴァルドコラレを探しに行った時も、道中で魔物が出現したことはない。何故今になって急に襲われたのか。
「とにかく、ここから下ろして下さるかしら」
ワゴンの上でミアが座ったまま両手を上げている。ルーカスがワゴンの屋根に飛び上がり、彼女の脇に手を入れて抱き上げようとした時、遠くの空気が黒く淀んでいくのに気がついて声を上げた。
「あっ……ちょ、ミア、あれ、やばい……」
「ん?」
促されたミアが顔を上げ、ルーカスの視線の方向に目をやる。こちらに向かって霧が近づいてくるのを目に入れ、彼女もまた背筋に冷や汗が伝った。
「まずい、悪い空気が張り詰めてきてる」
「ア?」
「急いで下ろして、早くここを出ましょう」
「また!?」
下でアメリアがミアを受け止め、その手をイーサンが取ってワゴンに連れていく。
遠くを見つめて考えたまま、イライジャは動かない。
「何かおかしい……何なんだ……」
「早く乗れイライジャ!」
イーサンの声で我に返り、イライジャはワゴンに飛び乗った。
また馬車馬のようにペダルを漕ぐことになった若い2人。どこまで逃げればこのおかしなことが途切れるのか、今はまだ誰も分からないでいた。
「シュクレイムか!?」
「まずい……!! アメリア! ルーカス! ペダルを漕いで!!」
中からイライジャが叫んだが、外の2人はサドルの上で奮闘中のためそれどころではない。
「むり!! 重くて漕げないの!!」
「ていうか何これぇぇ!?」
ルーカスが槍で払おうとするが、半液体のそれは柄を食い込んで分裂するばかり。
「僕こういうぬるぬるしたもの苦手なんだよお!」
子供の頃、太いロープに身体を括り付けられ、海に放り投げられては船底の掃除を強制させられたことを思い出してしまう。
「くそ!! ミア、焼き払え!!」
「分かってるけど、ドアが開かない!!」
ドアの隙間から赤茶色の粘液がじわじわと滲み出て、外に扉を押し出せない。
「窓から上へ!!」
イライジャの声にミアは窓に走るが、身体を持ち上げるだけの力が腕に入らない。何せミアは年寄りだ、若い頃と同じ機敏な動きなどできるはずもない。
「むりよーっ! 誰か引っ張り上げて!!」
「くそっ!! アメリア!! ワゴンの上へミアを連れて行け!!」
その声に反応し、アメリアがサドルを蹴ってワゴンの上へ飛び移る。
「ミア! 手を!!」
か細い腕が窓から伸び、筋肉質なアメリアの腕がそれを掴む。
「よっこいしよぉお!!」
縁についた溝に足の裏をかけて踏ん張り、間抜けな掛け声で力いっぱいミアを引き寄せた後、そのままワゴンの屋根に尻餅をつく。ミアがもたもたと立ち上がろうとしているのに手を貸し、自分も一緒に立ち上がった。
すぐ側ではルーカスがサドルの上で震え上がっている。
「早く!! 早くぅぅ!!」
下の小窓からイーサンがミアの杖を持ち上げてよこした。それを受け取り、呪い装備を身につけた大魔導士が詠唱を始める。彼女の声に呼応するように頭上で赤い線が文様を描いて走り、それが火花のように散開すると大足を中心に炎が外に広がった。魔法に触れたシュクレイムと呼ばれるそれは瞬時に焼け焦げたが、大多数は糸を引いて逃れようとすると、木の陰、岩の影、暗い場所を見つけてそこに逃げ込んでいく。
「出せ!! 漕げ早く!!」
咄嗟にアメリアはワゴンの上に立っていたミアを抱えてその場に伏せさせると、自らは前の2輪に飛び降り、サドルの上で震えるルーカスを叱咤する。
「しっかりして!! 漕いで!!」
「ひええ……!!」
ルーカスは目をつむり、言われるがまま足を伸ばしてペダルにこびりついた粘着質な赤い影を踏みつけ、思い切り足に力を入れた。ゴン、という音とともに大足が揺れ動く。一緒に水音が耳につき、小気味悪さに背筋がゾッとする。サドルに座ったアメリアも漕ぎ始めると、大足は徐々にスピードを上げていく。
ワゴンの小窓からイーサンが顔を出してミアを呼んだ。
「ミア!! 大丈夫か!?」
「大丈夫!! 行ってーっ!!」
メインの街道は整備されているとはいえ、凸凹とした道は大きな荷車がスピードを出すにはきつすぎる。若者二人は必死にペダルを漕ぎ、そのまま1キロぐらい走ったところで大足を止めた。
「はあーっ、はあーっ」
「ゼー……ゼー……」
中で様子を見ていた二人がドアを開け、外の様子を確認する。
「ミア、平気か」
「平気よぉー」
天井の凹みに身を伏せてしがみついていたので振り落とされなかったのだろう。何事もなくてよかった。
イライジャは後ろを振り返り、シュクレイムが湧いた場所を呆然と眺めて言う。
「シュクレイムがあんなに街道にいるなんて……一体どういうことなんだ」
息を整えているアメリアがその神父に問いかける。
「はあ、はあ、シュクレイムって……?」
「何てことはねぇ、この地方のスライムだ」
イーサンがそれに答えたが、イライジャは神妙な様子だ。
「確かに何てことはないスライムです。でも、下等生物とは言え、魔族だ」
「えっ、あれ魔族なの!?」
ルーカスは身を震わせ、半液体を叩いてから縮めて腰に戻した聖灰の槍を嫌そうな顔で眺めた。
屋根の上からミアがため息を吐く。
「お城の騎士団は何をやっているの? あんなに増えるまで放置するなんておかしいわ。こんなに街道近くに湧き上がってたら、気がつかないはずなんてないじゃない」
「あるいは……何かに引き寄せられた、か」
イーサンの言葉に全員が視線を向ける。
「何かって、何に?」
アメリアの素朴な質問にイーサンはフンと鼻を鳴らす。
「何かだよ、分からねぇから何かって言ってんだろが。こういうの考えるのはイライジャなの」
投げた。まあいつも通りのやり取りだが、ミアとアメリアは呆れて目が据わる。
「引き寄せるような物と言ったら……エルヴァルドコラレでしょうか……?」
「耐魔鉱なのに?」
「だよなあ」
「じゃあ……単純に……人間が来たから……とか」
「街道に骨は落ちてなかったと思うけど……」
それぞれが話の穴を塞ぎ、イライジャもすぐに首を傾げる。
「思い当たる節がありません……」
確かにいつも通りだった。大足でエルヴァルドコラレを探しに行った時も、道中で魔物が出現したことはない。何故今になって急に襲われたのか。
「とにかく、ここから下ろして下さるかしら」
ワゴンの上でミアが座ったまま両手を上げている。ルーカスがワゴンの屋根に飛び上がり、彼女の脇に手を入れて抱き上げようとした時、遠くの空気が黒く淀んでいくのに気がついて声を上げた。
「あっ……ちょ、ミア、あれ、やばい……」
「ん?」
促されたミアが顔を上げ、ルーカスの視線の方向に目をやる。こちらに向かって霧が近づいてくるのを目に入れ、彼女もまた背筋に冷や汗が伝った。
「まずい、悪い空気が張り詰めてきてる」
「ア?」
「急いで下ろして、早くここを出ましょう」
「また!?」
下でアメリアがミアを受け止め、その手をイーサンが取ってワゴンに連れていく。
遠くを見つめて考えたまま、イライジャは動かない。
「何かおかしい……何なんだ……」
「早く乗れイライジャ!」
イーサンの声で我に返り、イライジャはワゴンに飛び乗った。
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