貴方と何故こうなった

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暖かい

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暗闇の中、カツン、カツンと音が響いた。

人の気配を感じたがもう動き出す力は残っていない。

大好きな彼の声が聞こえた

「サナ」

優しく抱き起こされるが反応さえ出来ない

彼の香りがくすぐる

雲の上を舞っているみたいにフワリ、フワリと揺れる

揺れている間も優しい声が聞こえている気がする

暖かい太陽に包まれているみたいに安心して眠りについた




◇◇◇



眩しさに眼を覚ます。

ふわふわのベッド、いつも見る天井だ

助かった?

手に何か感じ顔を向けると、手を握りベッドに上半身を預け寝ているジークにビクリと手を動かせた

あ、眼を覚ます。

ジーッと見つめているとガバッと起き上がり私を見る

「サナ!」

ニコッと笑顔を見せると、あら?泣きそうなお顔に

「ジークありがとう」

あ、また泣きそう
そんな彼をみて笑みをこぼした

「何が可笑しい?」

不思議そうな彼

「ジーク泣きそう?」

面白い!次はキョトンとした

クスクス、笑ってしまったら彼も笑顔で

「お帰りサナ」

握っていた手の甲へジークの唇が触れる
多分私は今真っ赤になっているだろう

イタズラ心と甘えたい心で両手を広げハグを期待してみる。

次はジークが真っ赤になる番だった

その時

コホンと1つ咳払いを放ち
「それ以上は駄目ですよ!」

振り替えると、扉の近くで侍女が待機していた

「旦那様、奥様、ローランド様がお嬢様のお目覚めを別室でお待ちです。お呼びいたしますので殿方と包容などなされませんよう、判りましたか!」

「はい」

二人で顔を見合せ笑う
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