貴方と何故こうなった

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今日はローランドがやっと解決の糸口を見付けれそうだ

やっと話し合いができるわね
いじめすぎたから優しく諭してあげなくちゃ
私の大好きな息子
反省できなければ厳しく躾るつもりだったけど、薬がききすぎたわね

そろそろ娘にも戻ってきて欲しいから一安心だわ

娘はまだあちらに居たいだろうけど、そろそろ彼も我慢の限界でしょうし

クスクスおもしろくなり笑みが溺れる

コンコン

「母上、ローランドです。ただいま戻りました。部屋へお邪魔してもよろしいでしょうか?」

「入りなさい」

部屋へ入ってきた息子を優しく微笑み抱き締めた

「は、母上?」

「色々と判ってるのでしょ」

「・・・はい」

「貴方的にどう受け取りましたか?」

「己の未熟さを痛感しております、あと母上とお祖父様には感謝しかございません」

「そう、聡い息子で良かった。」

息子の、頭を撫でると身動ぎ

「もう子供では、ありません。」

「そうね、じゃ賢い息子にお願いしようかしら」

「妹とジークを迎えにですね」

「ええ、よろしくお願い、でも二人の邪魔してはもう駄目よ」

「はい、きちんと頭を下げて快く帰ってきて貰います」

「楽しみにしているわね」

顔付きが明るくなり、凛々しさが増した息子に安堵する。

これで大半は解決かしらね。

早く娘の恋ばな聞きたいわ♪
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