貴方と何故こうなった

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空虚

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どれぐらい手紙を握ったまま呆けていたのか

「・・・お嬢様」

「・・っ、あ、ごめんなさい」

「いえ、大丈夫でしょうか?」

「え、何が?」

「あの、顔が真っ青でして震えていらっしゃいますし」

「あ、あぁ私ね、えぇ大丈夫よ、お待たせしてごめんなさい。今日はもう戻っていいわよ、後日お祖父様には連絡いたしますから」

「そうですか、では失礼えたします」




執事が目の前から消えると、足の力が抜け崩れ落ちた。
頬を伝う暖かな雫に喉から這い出る嗚咽

まだ、何も判っていないのに絶望だけが迫り混乱に巻き込まれた。



泣き疲れたのか、誰かがベッドへ運んでくれたみたいだ
窓に目をやる、今日は晴天だった為星が綺麗に見えた。

泣きつかれて寝ちゃったのかしら

クスリと笑みを浮かべるが直ぐに表情は崩れ涙か溢れる

どうか、ジークフリート様が無事でありますように

空に願いながら祈り続けた。
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