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弐
しおりを挟む「にいさま、私も剣術習いたい！」
爽やかな笑顔で、金髪をなびかせ振り返る少年は今しがた声をかけてきた少女を見る
「ミーナ、女の子は剣ではなく花を持つべきだ」
ミーナと呼ばれ剣術について否定をされた少女は頬を脹らませ抗議する
「関係ないわ、花などでは戦えない！」
困った様に眉尻を下げる少年は困りながらも嬉しそうにミーナを見て微笑む
「花で女の戦いをすれば良い、剣など持たせたら母上に叱られてしまうよ」
それを聞いたミーナはみるみる笑顔に変わり、兄の気持ちなど汲み取らない発言をした
「母上の了解を得たら剣術が習えるのね！ありがとうにいさま」
「え？違う、待ってミーナ！」
言うが早いか動くが早いか、少年の戸惑いを無視して走り去ってしまう
これは本格的に困ったぞと肩を落とし母親からの説教を受け入れる覚悟をするのだった
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