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士官学校編
隊長というものについて
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星の灯と光が心許なくつま先とその周辺を照らす中、私だけが深く見通す目で遠くまでよく見えることに多少の申し訳無さを感じつつ森の中を進んだ。
もう少しこの体の身長が高ければ司令塔として少しは役に立てるのかも知れないがいつまでも無いものねだりをしてもしょうがない。
ヌリカベスティックも緊急時の防衛手段と対象物の射出のための機能なので、全く音がしない中で使うと土の盛り上がる音がしてしまう。
どうしようか、と悩んでいると、そもそも道具に頼らずとも自分で魔法を使えばいいことを思い出し、地霊操作を使って高さ40cmほどの土の道を作り斥候をしながら歩く。
まるでランウェイだな、と思ったが用途を考えるとキャットウォークの方が適切かと思い直した。
風で緩やかな風を後ろ側に流しながら右手を上げしゃがむと、後ろを歩くフアンが立ち止まり、小さな音でカカッと鳥の鳴き真似をした。
弓兵はそういう技能もあるらしい、と感心する。
前の3人がしゃがんで待機した。
シルエットを見ると巨大猪だろう。
フアンに左手で方向と距離を伝えると、矢をつがえる音が聞こえた。
後ろ向きにフアンがつがえた矢にシャープエッジをかけ、高さを伝えた。
巨大猪が向きを変えて左斜め後ろから狙えるまで待つ。
しばらく待って右手を倒すと、図上を風を切る音が通り過ぎ矢が飛んでいくのが見える。
まっすぐに飛んでいった矢は巨大猪の左脇から深々と突き刺さった。
距離と高さの目算が間違っていたようだったが狙いたい場所にあたっているので結果良しとする。
もう1度頭の上に右手をあげ、親指を立てて命中を伝えた。
距離と高さを修正してもう1射を指示し、巨大猪はこちらを発見できていないようだったがうろうろと犯人探しを初めたので、もう1度シャープエッジをかけて2射目のタイミングを探った。
矢が飛んできた方を向いて頭を振りながら、不快そうに前足で地面を蹴っていた。
頭か首にでも刺さればいいか、と少し高めに射掛けさせた。
タイミング悪く、頭を上げた瞬間に届いた矢は額を傷つけ骨で滑って彼方へと飛んでいき、同時にこちらの居場所がバレてしまった。
「2射目、失敗! 3射目、用意! 光! 近接戦闘用意! シャープエッジ! ハードスキン! イリュージョンボディ! 3人は槍を構えて前へ、フアンは巨大猪の左側に回り込み止まった瞬間に心臓を狙ってください」
立ち上がったバビエル、ヨン、ホルヘは槍を構えて密集した。
彼らの後ろでキャットウォークに立ち、囮になる。
「怪我をしたらお高い飲み薬をおごってあげますよ!」
巨大猪はその巨体かでドスドスと音をさせ、光を掲げた私に向かって一直線に突っ込んでくる。
少し高い所にいる私に向くために頭をあげたまま突っ込んできた巨大猪は、首に向かって突き出された槍になんのためらいもなく突き刺さった。
正面に立っていたヨンが押しつぶされる直前に飛び退き、巨大猪の巨体は私の立っている土の土台を崩して事切れた。
前に狩ったものより少し小さいがそれでもハードスキンで守りきれるかわからない大きさだった。
これに押しつぶされていたら9級でも治ったかわからなかった、すまない。と心のなかで詫びる。
絶命した巨大猪の死体を仰向けにひっくり返し、前足に紐を掛けて彼ら4人に引っ張ってもらう。
木の根や枝で足場が悪い中、屈強と言えない彼らでは難しかったらしくほとんど動かないので地霊操作で道を作りその上を滑らせる様に引っ張るとなんとか4人で動かすことができた。
もう隠れる必要はないので頭上と彼らの後ろから光で照らしゆっくりと歩いた2時間程の道のりを、大急ぎで荷物を引っ張って同じくらいの時間をかけて戻った。
煌々と照らされたキャンプ地が森の中から見え、巨大猪を引く彼らにもう少しだからがんばれ、と励まし先頭に立って悠々と歩いた。
拠点に戻ると、次は巨大猪の血抜きをする必要がある。
イレーネ達は戻ってきてないので、頑張って引っ張ってきてくれた彼らと、休憩中の居残り組に木に吊るしてもらわなくては。
「お疲れさまです。
まず休憩を取ってください。休憩終了は声をかけるのでこれを木に吊るして血抜きと内臓の処理をします。では解散」
リュックからコップを取り出して水を満たして一気飲みした。
待っている間に凍える風で全体を冷やしてから、前足に結んだ紐を外して後ろ足に結び吊り下げる準備をしていると、バビエルとヨンが慌てて走ってきた。
「隊長! そういうことは我々がやりますので!」
「私は歩いてただけだし、暇だからね」
無理やり引き剥がすこともできず、オロオロしている間に両後ろ足に紐を結び終え
「まだ元気があるようならさっさと血抜きしちゃいましょうか!」
と、休憩の終了を告げて全員集合させた。
「休憩したばっかりなのにごめんね、肉の鮮度の問題もあるので早めに処理しちゃいます」
私の前に並んだ4人に2本のロープを並んだ木の枝に掛けて吊り下げるように指示をして、宙ぶらりんにする。
2人で片側だと腕力の問題で持ち上がらないので、見習い達4人と私で分かれて木から吊り下げ、彼らを驚かせた。
「この中で猪の解体したことがある人はいますか」
そう聞くと、バビエルとヨンの2人が経験があります、と言って前に出た。
「では、この2人の指示で血抜きと内臓の処理をお願いします。水が必要であればいくらでもだしますから内蔵で食べられる物があればせっかくなので食べちゃいましょう」
私の言葉を聞いたバビエルとヨン以外ぎょっとした表情を浮かべた。
「狩った直後じゃないと食べられないものですし、処理も水しかないのでそれでできるものだけをそこの樽に分けて置いてください。
それ以外は穴を開けるのでそこに捨てるといいです」
地霊操作で巨大猪の下に腰まで入るくらいの深さの穴を開けて彼らが仕事を終えるのを待って、バビエルとヨンのリクエストであっちこっちを凍える風でで冷やしながら水で洗った。
解体していたのと別にヨンが心臓や肝臓なんかを水で洗うのを手伝い、他の小隊が戻ってくる前に先に食事を取ることにした。
他に調味料がないので適当にスライスしたイノシシの内蔵に塩をしてもらって焼くだけの物を堅パンと水で食べる。
ホルモンは美味しいけれど、塩と肉の味の他は美味しくないパンと水なのが悲しい。
そんなことを考えているとロペスが戻ってきた。
「一番乗りかと思ったが、先にカオルが戻ってきてたか。しかし持って帰るものに手をつけてるのか?」
「あ、おかえり、これは心臓と肝臓だよ、どうせ捨てるものだからね、食べれるうちに焼いて食べてしまったほうがいいだろ?」
と、私が言うと、こいつゲテモノ食ってやがる、という顔をして解体に向かった。
美味しいのにねとバビエルにいうと、猟師以外は古くなったものをそこらの犬にやるくらいでたべませんから、と苦笑いをして答えた。
拠点から少し離れた肉の解体に使っている場所から歓声が聞こえ、きっとロペスが脳筋血抜きをしているんだろう。
しばらくするとロペスと彼らの小隊が興奮しながら戻ってきて、彼らの食事の時間になった。
上司が近くにいると楽しめないだろう、とロペスを誘って少し離れてこっそりと持ち込んだ蒸留酒で1杯だけ、と前置きして乾杯した。
遠くからは我が隊長は巨大猪を振り回すんだぜという話しで盛り上がり、またやったんだと笑うと、せっかくだからいいところを見せないとな、と笑った。
だらだら1杯の蒸留酒を薄めながら飲んでいると、イレーネとペドロも戻ってきて早速ぼやいた。
「真っ暗で探すのに時間かかっちゃったから角兎しか見つからなくて量取れなかったよ」
「おれは鹿だけだったな、見つけた瞬間に槍を投げて仕留めたんだ」
「逆によく狩ってこれたね、深く見通す目使えば暗くても遠くまで見えたのに」
「え?! あれって遠く見るだけじゃないの?!」
「違うのか!」
イレーネとペドロはどうやら知らずに身体強化だけで獲物を狩ってきたようだ。
「ルイス教官だって視覚の強化だってなんかの時にぽろっと言ってたよ」
「それこそ遠くを見るものと勘違いしてもしょうがない言い方だな」
ロペスが笑いながら言っていたが、ロペスはきっと知っていたに違いない。
「ルディはまだ戻ってきてないの?」
周りを見回していうイレーネにまだだね、と答えるとロペスが
「獲れなくても一度戻ってきて休憩したほうがいいな」
と、心配そうに言った。
「少し休憩したら探しに行こうか」
ロペスがいうことに私はうなづいて答えた。
もう少しこの体の身長が高ければ司令塔として少しは役に立てるのかも知れないがいつまでも無いものねだりをしてもしょうがない。
ヌリカベスティックも緊急時の防衛手段と対象物の射出のための機能なので、全く音がしない中で使うと土の盛り上がる音がしてしまう。
どうしようか、と悩んでいると、そもそも道具に頼らずとも自分で魔法を使えばいいことを思い出し、地霊操作を使って高さ40cmほどの土の道を作り斥候をしながら歩く。
まるでランウェイだな、と思ったが用途を考えるとキャットウォークの方が適切かと思い直した。
風で緩やかな風を後ろ側に流しながら右手を上げしゃがむと、後ろを歩くフアンが立ち止まり、小さな音でカカッと鳥の鳴き真似をした。
弓兵はそういう技能もあるらしい、と感心する。
前の3人がしゃがんで待機した。
シルエットを見ると巨大猪だろう。
フアンに左手で方向と距離を伝えると、矢をつがえる音が聞こえた。
後ろ向きにフアンがつがえた矢にシャープエッジをかけ、高さを伝えた。
巨大猪が向きを変えて左斜め後ろから狙えるまで待つ。
しばらく待って右手を倒すと、図上を風を切る音が通り過ぎ矢が飛んでいくのが見える。
まっすぐに飛んでいった矢は巨大猪の左脇から深々と突き刺さった。
距離と高さの目算が間違っていたようだったが狙いたい場所にあたっているので結果良しとする。
もう1度頭の上に右手をあげ、親指を立てて命中を伝えた。
距離と高さを修正してもう1射を指示し、巨大猪はこちらを発見できていないようだったがうろうろと犯人探しを初めたので、もう1度シャープエッジをかけて2射目のタイミングを探った。
矢が飛んできた方を向いて頭を振りながら、不快そうに前足で地面を蹴っていた。
頭か首にでも刺さればいいか、と少し高めに射掛けさせた。
タイミング悪く、頭を上げた瞬間に届いた矢は額を傷つけ骨で滑って彼方へと飛んでいき、同時にこちらの居場所がバレてしまった。
「2射目、失敗! 3射目、用意! 光! 近接戦闘用意! シャープエッジ! ハードスキン! イリュージョンボディ! 3人は槍を構えて前へ、フアンは巨大猪の左側に回り込み止まった瞬間に心臓を狙ってください」
立ち上がったバビエル、ヨン、ホルヘは槍を構えて密集した。
彼らの後ろでキャットウォークに立ち、囮になる。
「怪我をしたらお高い飲み薬をおごってあげますよ!」
巨大猪はその巨体かでドスドスと音をさせ、光を掲げた私に向かって一直線に突っ込んでくる。
少し高い所にいる私に向くために頭をあげたまま突っ込んできた巨大猪は、首に向かって突き出された槍になんのためらいもなく突き刺さった。
正面に立っていたヨンが押しつぶされる直前に飛び退き、巨大猪の巨体は私の立っている土の土台を崩して事切れた。
前に狩ったものより少し小さいがそれでもハードスキンで守りきれるかわからない大きさだった。
これに押しつぶされていたら9級でも治ったかわからなかった、すまない。と心のなかで詫びる。
絶命した巨大猪の死体を仰向けにひっくり返し、前足に紐を掛けて彼ら4人に引っ張ってもらう。
木の根や枝で足場が悪い中、屈強と言えない彼らでは難しかったらしくほとんど動かないので地霊操作で道を作りその上を滑らせる様に引っ張るとなんとか4人で動かすことができた。
もう隠れる必要はないので頭上と彼らの後ろから光で照らしゆっくりと歩いた2時間程の道のりを、大急ぎで荷物を引っ張って同じくらいの時間をかけて戻った。
煌々と照らされたキャンプ地が森の中から見え、巨大猪を引く彼らにもう少しだからがんばれ、と励まし先頭に立って悠々と歩いた。
拠点に戻ると、次は巨大猪の血抜きをする必要がある。
イレーネ達は戻ってきてないので、頑張って引っ張ってきてくれた彼らと、休憩中の居残り組に木に吊るしてもらわなくては。
「お疲れさまです。
まず休憩を取ってください。休憩終了は声をかけるのでこれを木に吊るして血抜きと内臓の処理をします。では解散」
リュックからコップを取り出して水を満たして一気飲みした。
待っている間に凍える風で全体を冷やしてから、前足に結んだ紐を外して後ろ足に結び吊り下げる準備をしていると、バビエルとヨンが慌てて走ってきた。
「隊長! そういうことは我々がやりますので!」
「私は歩いてただけだし、暇だからね」
無理やり引き剥がすこともできず、オロオロしている間に両後ろ足に紐を結び終え
「まだ元気があるようならさっさと血抜きしちゃいましょうか!」
と、休憩の終了を告げて全員集合させた。
「休憩したばっかりなのにごめんね、肉の鮮度の問題もあるので早めに処理しちゃいます」
私の前に並んだ4人に2本のロープを並んだ木の枝に掛けて吊り下げるように指示をして、宙ぶらりんにする。
2人で片側だと腕力の問題で持ち上がらないので、見習い達4人と私で分かれて木から吊り下げ、彼らを驚かせた。
「この中で猪の解体したことがある人はいますか」
そう聞くと、バビエルとヨンの2人が経験があります、と言って前に出た。
「では、この2人の指示で血抜きと内臓の処理をお願いします。水が必要であればいくらでもだしますから内蔵で食べられる物があればせっかくなので食べちゃいましょう」
私の言葉を聞いたバビエルとヨン以外ぎょっとした表情を浮かべた。
「狩った直後じゃないと食べられないものですし、処理も水しかないのでそれでできるものだけをそこの樽に分けて置いてください。
それ以外は穴を開けるのでそこに捨てるといいです」
地霊操作で巨大猪の下に腰まで入るくらいの深さの穴を開けて彼らが仕事を終えるのを待って、バビエルとヨンのリクエストであっちこっちを凍える風でで冷やしながら水で洗った。
解体していたのと別にヨンが心臓や肝臓なんかを水で洗うのを手伝い、他の小隊が戻ってくる前に先に食事を取ることにした。
他に調味料がないので適当にスライスしたイノシシの内蔵に塩をしてもらって焼くだけの物を堅パンと水で食べる。
ホルモンは美味しいけれど、塩と肉の味の他は美味しくないパンと水なのが悲しい。
そんなことを考えているとロペスが戻ってきた。
「一番乗りかと思ったが、先にカオルが戻ってきてたか。しかし持って帰るものに手をつけてるのか?」
「あ、おかえり、これは心臓と肝臓だよ、どうせ捨てるものだからね、食べれるうちに焼いて食べてしまったほうがいいだろ?」
と、私が言うと、こいつゲテモノ食ってやがる、という顔をして解体に向かった。
美味しいのにねとバビエルにいうと、猟師以外は古くなったものをそこらの犬にやるくらいでたべませんから、と苦笑いをして答えた。
拠点から少し離れた肉の解体に使っている場所から歓声が聞こえ、きっとロペスが脳筋血抜きをしているんだろう。
しばらくするとロペスと彼らの小隊が興奮しながら戻ってきて、彼らの食事の時間になった。
上司が近くにいると楽しめないだろう、とロペスを誘って少し離れてこっそりと持ち込んだ蒸留酒で1杯だけ、と前置きして乾杯した。
遠くからは我が隊長は巨大猪を振り回すんだぜという話しで盛り上がり、またやったんだと笑うと、せっかくだからいいところを見せないとな、と笑った。
だらだら1杯の蒸留酒を薄めながら飲んでいると、イレーネとペドロも戻ってきて早速ぼやいた。
「真っ暗で探すのに時間かかっちゃったから角兎しか見つからなくて量取れなかったよ」
「おれは鹿だけだったな、見つけた瞬間に槍を投げて仕留めたんだ」
「逆によく狩ってこれたね、深く見通す目使えば暗くても遠くまで見えたのに」
「え?! あれって遠く見るだけじゃないの?!」
「違うのか!」
イレーネとペドロはどうやら知らずに身体強化だけで獲物を狩ってきたようだ。
「ルイス教官だって視覚の強化だってなんかの時にぽろっと言ってたよ」
「それこそ遠くを見るものと勘違いしてもしょうがない言い方だな」
ロペスが笑いながら言っていたが、ロペスはきっと知っていたに違いない。
「ルディはまだ戻ってきてないの?」
周りを見回していうイレーネにまだだね、と答えるとロペスが
「獲れなくても一度戻ってきて休憩したほうがいいな」
と、心配そうに言った。
「少し休憩したら探しに行こうか」
ロペスがいうことに私はうなづいて答えた。
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