さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ

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精霊進化(前編)

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「ふっ!」
『――、』

 地下深くに広がる迷宮で、冒険者シグは危険度Eの魔物『マッドパペット』と交戦していた。

 マッドパペットの泥でできた腕をかいくぐり、剣で一閃。
 ガキンッ! というシグの剣が跳ね返される音が響く。

『――』
「しぶといな」

 反撃とばかりにこちらを掴もうとしてくるマッドパペットの腕をかわしつつ、シグはうんざりしたように呟いた。

 マッドパペットはこの迷宮の中では最弱クラスの魔物だ。

 しかしマナを用いた戦い方……精霊術や身体強化が使えないシグにとっては、時間をかけてダメージを蓄積させないと倒せない相手である。

 結局シグは、五分ほどかけてマッドパペットを削り殺した。

『――――』
「やっと終わったか」

 何十回もシグの剣に斬られたマッドパペットは絶命し泥の塊に戻る。シグはその塊の中から換金対象の魔核を拾い上げた。

「……」

 シグは魔核を懐にしまいつつ、後方の物陰に視線を向けた。
 そこには一見、誰もいないように見えるが――


「――で、お前らはいつになったら出てくるんだ?」


 物陰からはこちらを伺うような気配を感じる。間違いなく誰かそこにいる。

「なんだ、気付いてたのかよ」

 シグが視線を向けた物陰からは三人組の男が出てきた。

 羽根つきの旅行帽をかぶった男、犬顔の男、猿顔の男。おそらく冒険者パーティだろう。

 この三人は迷宮の入り口からシグの後をずっとついてきていた。

 危害を加えてくる様子もなかったので放置していたが、いい加減に後をつけられるのも不愉快である。

「さっきから俺のことを見てやがっただろ。何か用か」

 シグが尋ねると、リーダー格らしい旅行帽の男はシグの手元を指さした。

「用があるのはお前さんじゃない。手に持ってるその剣さ」
「あ? 剣?」
「それ、相当な業物だろ? お前みたいなカスに持たせとくには惜しいと思ってな」
「……」
「俺たちが使ってやるからそれ寄越せ。ちなみに拒否したボコって無理やり奪ってくから」

 にやにや笑う三人組の冒険者たち。

(……この剣が目当て、か。なるほどな)

 確かにシグが使っている剣は業物だ。売れば数年は遊んで暮らせるだろう。

 どうやら目の前の三人組はこの剣の価値に気付き、シグからそれを強奪してやろうと後をつけていたようだ。

 つまりは強盗である。
 薄暗い迷宮は犯罪を行ううえで都合がいい。シグはどうやら自分がそのターゲットにされていたことを悟った。

「ほら、剣置いてどっか行け。素直に従えば怪我せずに済むぜ?」

 にやにや笑う旅行帽の男に対して、シグは不敵な笑みを返した。

「上等だ。奪えるもんなら奪ってみろよ」
「「――舐めてんじゃねえぞ!」」

 犬顔の男と猿顔の男が挑発に乗って突っ込んでくる。武器はナイフと剣。シグは一切動じずに二人の攻撃をわずか半歩移動しただけで回避する。
 直後、反撃に転じた。

「ぅげっ!」
「ぎゃっ!?」

 鈍い音が連続する。猿顔と犬顔は剣の背と柄頭を叩き込まれ、その場に倒れた。片手剣の切っ先を残る一人に向け、シグは言う。

「あと一人」

 残った旅行帽の男が頬を引きつらせながら後ずさりした。

「マナを使った気配がねえ……ってことは単なる体術かよ、それ」
「お前ら相手なら十分だろ」

 今のシグの動きは単なる技術だ。相手の動きを先読みし、攻撃のタイミングを合わせる。
 シグは剣術に関しては紛れもない天才である。
 ただの冒険者ではかすり傷すら与えることはできない。

「そんじゃてめーも寝とけクズ野郎」
「……ッ」

 無造作に振るわれたシグの剣を、旅行帽の男はぎりぎりのところで受け止める。
 旅行帽の男は引きつったように笑った。

「ほ、ほんと速えーな。……けど、これで終わりだ」
「ああ?」

 まったく同時、剣を持つ旅行帽の男の手が光る――精霊術!

「【麻痺付与パラライズ】」
「づっ……!?」

 至近距離から雷属性の術を浴び、シグはびくりと痙攣して地面に倒れた。

 相手を麻痺状態にさせる術を至近距離で浴びたせいだ。立ち上がれない。

 倒れたシグを見て、旅行帽の男はにやりと笑った。

「無駄な抵抗はやめとけよ。中級精霊の【麻痺付与】だ。数分は動けねえぜ」

 男の言う通り、シグは全身が痺れて指一本動かせない。

「てめ、最初から……!」
「そういうこと。あいつら二人は精霊術を使うまでの時間稼ぎ要員だよ。お前が剣の達人なのは知ってっからなあ」

 旅行帽の男たちはシグの予想以上に周到に作戦を立ててきたようだ。
 最初の二人は囮で、残りの一人はシグを倒す術の準備をしていた。
 シグはまんまとその策略に嵌まったのだ。

 旅行帽の男は、シグが動けないのをいいことに荷物を奪い始める。

「いやーこの剣前から欲しかったんだよな。これ結構な業物だろ? あとは魔核に財布と……」
「てめー……取り過ぎ、だろ」
「バーカ治療費だよ治療費。お前にぶっ飛ばされた気の毒な俺の仲間を医者に見せなきゃならねーからなあ」
「クソ野郎っ……!」

 今すぐ叩きのめしたかったが、【麻痺付与】を浴びたせいでうまく動けない。

「……こんなことして、ただで済むと思ってんのかよ」

 いくら目撃者がいないとはいえこれは立派な犯罪行為だ。
 シグが告げ口すれば旅行帽の男たちは冒険者ギルドから罰則を受けることになるだろう。

 だが、旅行帽の男は一切慌てた様子を見せない。

「ああ。確かに普通ならそうだろうな。――身ぐるみ剥いだ相手が、王家を追い出された『追放王子』じゃなかったらなぁ!」
「……ッ」

 追放王子、という言葉にシグは歯を食いしばる。
 それはシグの通り名だった。

 旅行帽の男は芝居ががった口調で続ける。

「精霊がすべてのこの国で、王族に生まれながら最弱の『無能精霊』を宿して生まれた落ちこぼれ。精霊が弱いから身体強化も精霊術も使えず、冒険者になってからも見下される……」

 旅行帽の男は嘲笑いながら言う。

「それがお前だろ、追放王子。お前がどんな目に遭ったってギルドも庇ったりしねえよ」

 その言葉に、シグは反論できなかった。

 このウィスティリア王国では、誰もが一体ずつパートナーとなる精霊を得る。そして精霊の強さが人生を分ける。

 そんな中、王族に生まれながら最弱クラスの精霊を宿すシグは嘲りの対象だった。

 シグは剣術の天才で、勉学に励み、社交もこなしたが、精霊が弱いという理由だけで王家を追放されたのだ。

 冒険者に身を落としてからも、精霊術や身体強化が使えないシグは評価されなかった。

 旅行帽の男の言う通り、冒険者ギルドにおいてもシグの扱いはかなり悪い。
 旅行帽の男たちの蛮行を告げ口したところで、ギルドが信じてくれるかどうか。

「おら、お前らも起きろ! いつまで寝てんだ」

 旅行帽の男は仲間二人のもとに行き、彼らを起こした。ふらつきながら立ち上がると、二人は怒りに燃える目でシグのもとに寄ってくる。

「よくもやりやがったな、クソガキがぁ!」
「マジでぶっ殺すぞ!」

 それからシグが動けないのをいいことに、次々に蹴りを加え始めた。ブーツの底やつま先が叩き込まれ、それでも動くことができず、シグは蹴られ続けた。

 その様子をにやつきながら見ていた旅行帽の男だったが、あと少しで麻痺付与が切れるというところで仲間二人を止めた。

「おい、そのへんにしとけ。そろそろ行くぞ」

 そんなことを言いつつ、旅行帽の男は懐からあるものを取り出す。

 密閉された小箱。
 それを見て、シグは切れた唇を引きつらせる。

「――待て、おい、やめろ」
「そのツラじゃあ、これが何かわかってるみたいだな」

 旅行帽の男はいやらしく笑う。

「この箱の中に入ってるのは魔物を引き付ける『匂い』だ。ぶち撒けりゃあ魔物が大量に寄ってくる。……お前が魔物に殺されてくれりゃあ、俺たちの犯罪もなかったことになるって寸法だ」

 旅行帽の男が蓋を開けると箱から真っ赤なガスが噴出した。
 魔物を引き付ける誘引物質だ。
 このまま放置すれば、すぐに魔物が集まってくるだろう。

「あばよ追放王子。恨むなら、弱い精霊を当てた自分の引きの悪さを恨め」

 絶句するシグを愉快そうに見下ろして、旅行帽の男は言った。


「この世界じゃあ、精霊の強さがすべてなんだからな」


 三人組は、最後まであざ笑いながら去っていった。
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