Fランクの光魔術師ですが、チートな魔剣士に覚醒しました。~あれ? この魔剣、勇者の聖剣より強くね?~

「ユーク、遠距離魔術を使えない君なんてもういらないよ」

 光魔術師のユークはある日突然勇者パーティを追放される。
 光魔術は全属性の中で最高の威力を持つが、ユークには遠距離魔術の才能がなかったのだ。

 絶望するユークだったが、あるきっかけで魔剣を手に入れる。
 そしてユークが魔剣に魔力を流した途端――ヴゥンッ、という音を立てて光の刃が出現した。
 防御不能の最強魔剣、【光の魔剣(フォトンソード)】の誕生である。

「これなら俺も戦えるかもしれない」

 ユークは光属性の魔剣を使い次々と手柄を上げていく。
 ダンジョンをあっさりクリア。
 街を襲う邪教徒たちも殲滅。
 真の仲間も手に入れ、あっという間に成り上がっていく。

 一方、ユークを失った勇者パーティには徐々に暗雲が立ち込める。
 今までの輝かしい実績はユークがいたからこそだと気付き、ユークを連れ戻そうとするがもう遅い。
 すでにユークは勇者よりもはるかに強くなっていたから。

 これは遠距離魔術の才能はなく、代わりに魔剣士としては最強の少年が栄光を手にする物語。


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