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スピカ
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『ピィ!』
トレントと戦ってから数日。
鳥が元気になった。
『ピィ、ピィ!』
「落ち着け、包帯を取ってやるから。そのまま動くと絡まるだろ」
『ピィッ!』
俺が言うと大人しく動きを止める黄色い小鳥。
こいつ俺の言葉がわかるのか……?
知能が高いのかもしれない。
包帯を取ると、黄色い小鳥のけがは完治していた。
回復力の高い鳥だな。
それとも行商からもらった傷薬がよく効いたんだろうか。
「もう大丈夫だな。ほら、行っていいぞ」
『……』
俺が言うと黄色い小鳥は首を横に振った。
「まだ体が痛むのか?」
『ピルルッ』
ぽふん。
黄色い小鳥は飛び上がると、俺の頭の上に乗った。
「……ここに残るか?」
『ピィッ!』
頷くように元気よく鳴く黄色い小鳥。
どうやら懐かれたようだ。
まあいいか。このサイズなら食料が圧迫されることもないだろう。
それにずっと一人で暮らしているよりは、こういう小動物と一緒のほうが退屈しないかもしれない。
そうなると、名前がないと不便だな。
名前。
名前ねえ。
……
「ま、そのうち思いつくだろ」
とりあえず黄色い小鳥を頭に乗せたまま、俺は一日を始めることにした。
まずは漁だ。
この前獲った魚がそろそろなくなってきたからな。
それにいい加減干物ばかりで飽きてきた。
久しぶりに水分をたっぷり含んだ焼き魚を食べたい。
「それじゃやるかー」
やってきたのは以前も訪れた川の下流。
周囲には丸く削られた石がごろごろしており、その向こうにある川は流れが緩やかで幅が広い。わずかな段差が滝を作り、控えめな水音を立てている。
魔術で罠代わりの壺を作っていると……
『ピィ?』
「魚を獲る罠を作ってるんだよ」
『ピィッ!』
黄色い小鳥にそう教えてやると、黄色い小鳥は気合の入った鳴き声とともに俺の頭から川の方に飛んで行った。
どうしたんだ、あいつ。
あ、まさか魚獲りを手伝ってくれるつもりなのか?
「気持ちは嬉しいけどなあ」
あの黄色い小鳥が一匹ずつ魚を咥えて獲るより、ゴーレムで追い込んだほうが効率がいいだろう。
まあ、気休めくらいの成果はあるだろうが――
『――ピィイイイイイイイイイイ!』
バチィッ! ――プカァ……
ん? おい待て。何か凄いことが起こったぞ。
「……マジか」
黄色い小鳥が光ったかと思うと、いきなり電撃を水面に向かって飛ばした。
感電した魚たちが水面に浮いている。
十匹近くいるだろう。
『ふぃいいいいっ』
感電死した魚の一匹を咥え、籠った声で鳴きつつ黄色い小鳥が戻ってきた。
魚を俺の手に乗せる。
「お、おう。くれるのか? ありがとう」
『ピィッ』
心なしかドヤ顔を披露されている気がする。
しかし、そうか。
「お前、魔物だったのか」
『ピィ』
肯定するように頭を上下させる黄色い鳥。
さっきの電撃、どう考えても普通の動物じゃない。この鳥は電気を操る魔物だったのだ。
川に浮かんでいる魚を回収し、ゴーレムに抱えさせた石製の壺に入れていく。
十分な量だ。これなら俺がゴーレムで漁をする必要はない。
「お前、やるなあ」
『ピィッ!』
電撃を川に撃って魚を獲る。
このやり方ならゴーレムを使った漁よりも圧倒的に効率的だ。
「助かるよ、ありがとうな」
俺が頭を指で撫でると、黄色い小鳥は気持ちよさそうに目を閉じる。
……うわー、癒されるなこれ。
羽毛がもふもふしている。しばらく撫でていたくなる触り心地だ。
黄色い小鳥をもふりながら拠点に戻る。
たき火の前に座り、石製ナイフで獲った魚を捌いていく。
で、以前のように木の串を刺して焼く。
電撃で熱が入っているし、そこまで長い時間焼かなくてもよさそうだ。この点もゴーレム漁より優れている。
「お前も食べるか?」
『ピィ』
ぶんぶんと首を横に振って否定の仕草。
魚は食べないらしい。なら何を食べるんだろうか。
『ピィッ』
パタパタパタ……
あ、飛んで行ってしまった。
あれか。この魚で恩は返しましたよ、みたいな感じなのか。
……なんて思っていたら数分で戻ってきた。
『ふぃいっ』
何かの植物のツルを咥えている。
しかも果物付きのツルだ。
「これ……木苺か?」
『ふぃー』
黄色い小鳥はツルを近くの石に落とし、ついていた木苺をついばみ始める。
なるほど、果物を食べるのか。草食なのか、それとも味の好みの問題かはわからないが。
『ピイッ』
黄色い小鳥は採ってきた木苺を分けてくれた。
「いいのか?」
『ピィ』
「じゃあ、ありがたくもらうよ」
ツルから千切った木苺を口に入れる。途端に甘酸っぱい果汁が広がった。
みずみずしい果肉は甘すぎず、さわやかな味わいだ。
「美味いな……」
しみじみ言ってしまう。
体が甘さを求めていたようで、一瞬で食べ終えてしまった。
……これ、何とかして保存できないものか。
季節が変われば木苺は当然取れなくなるし、せっかくならキープしたいんだが。
ジャムにできればいいが、砂糖なんてものはもちろんない。
というかぶっちゃけ、そんな洒落たものの作り方はよく知らない。
まあ、黄色い小鳥がまた分けてくれることを祈ろう。
思いがけないデザートもなくなったところで食事も終了だ。
「そうだ、忘れてた。お前に名前をつけないと」
『?』
いつまでも黄色い小鳥、と呼ぶのはまどろっこしい。
そうだな……
電撃使う時に体がぴかぴか光ってたし、これでいくか。
「“スピカ”なんてどうだ?」
確か似たような星の名前があったはず。光ってるっぽい名前だし丁度いいだろう。
『ピイッ!』
本人も気に入ったようなので、この黄色い小鳥はスピカと呼ぶことになった。
トレントと戦ってから数日。
鳥が元気になった。
『ピィ、ピィ!』
「落ち着け、包帯を取ってやるから。そのまま動くと絡まるだろ」
『ピィッ!』
俺が言うと大人しく動きを止める黄色い小鳥。
こいつ俺の言葉がわかるのか……?
知能が高いのかもしれない。
包帯を取ると、黄色い小鳥のけがは完治していた。
回復力の高い鳥だな。
それとも行商からもらった傷薬がよく効いたんだろうか。
「もう大丈夫だな。ほら、行っていいぞ」
『……』
俺が言うと黄色い小鳥は首を横に振った。
「まだ体が痛むのか?」
『ピルルッ』
ぽふん。
黄色い小鳥は飛び上がると、俺の頭の上に乗った。
「……ここに残るか?」
『ピィッ!』
頷くように元気よく鳴く黄色い小鳥。
どうやら懐かれたようだ。
まあいいか。このサイズなら食料が圧迫されることもないだろう。
それにずっと一人で暮らしているよりは、こういう小動物と一緒のほうが退屈しないかもしれない。
そうなると、名前がないと不便だな。
名前。
名前ねえ。
……
「ま、そのうち思いつくだろ」
とりあえず黄色い小鳥を頭に乗せたまま、俺は一日を始めることにした。
まずは漁だ。
この前獲った魚がそろそろなくなってきたからな。
それにいい加減干物ばかりで飽きてきた。
久しぶりに水分をたっぷり含んだ焼き魚を食べたい。
「それじゃやるかー」
やってきたのは以前も訪れた川の下流。
周囲には丸く削られた石がごろごろしており、その向こうにある川は流れが緩やかで幅が広い。わずかな段差が滝を作り、控えめな水音を立てている。
魔術で罠代わりの壺を作っていると……
『ピィ?』
「魚を獲る罠を作ってるんだよ」
『ピィッ!』
黄色い小鳥にそう教えてやると、黄色い小鳥は気合の入った鳴き声とともに俺の頭から川の方に飛んで行った。
どうしたんだ、あいつ。
あ、まさか魚獲りを手伝ってくれるつもりなのか?
「気持ちは嬉しいけどなあ」
あの黄色い小鳥が一匹ずつ魚を咥えて獲るより、ゴーレムで追い込んだほうが効率がいいだろう。
まあ、気休めくらいの成果はあるだろうが――
『――ピィイイイイイイイイイイ!』
バチィッ! ――プカァ……
ん? おい待て。何か凄いことが起こったぞ。
「……マジか」
黄色い小鳥が光ったかと思うと、いきなり電撃を水面に向かって飛ばした。
感電した魚たちが水面に浮いている。
十匹近くいるだろう。
『ふぃいいいいっ』
感電死した魚の一匹を咥え、籠った声で鳴きつつ黄色い小鳥が戻ってきた。
魚を俺の手に乗せる。
「お、おう。くれるのか? ありがとう」
『ピィッ』
心なしかドヤ顔を披露されている気がする。
しかし、そうか。
「お前、魔物だったのか」
『ピィ』
肯定するように頭を上下させる黄色い鳥。
さっきの電撃、どう考えても普通の動物じゃない。この鳥は電気を操る魔物だったのだ。
川に浮かんでいる魚を回収し、ゴーレムに抱えさせた石製の壺に入れていく。
十分な量だ。これなら俺がゴーレムで漁をする必要はない。
「お前、やるなあ」
『ピィッ!』
電撃を川に撃って魚を獲る。
このやり方ならゴーレムを使った漁よりも圧倒的に効率的だ。
「助かるよ、ありがとうな」
俺が頭を指で撫でると、黄色い小鳥は気持ちよさそうに目を閉じる。
……うわー、癒されるなこれ。
羽毛がもふもふしている。しばらく撫でていたくなる触り心地だ。
黄色い小鳥をもふりながら拠点に戻る。
たき火の前に座り、石製ナイフで獲った魚を捌いていく。
で、以前のように木の串を刺して焼く。
電撃で熱が入っているし、そこまで長い時間焼かなくてもよさそうだ。この点もゴーレム漁より優れている。
「お前も食べるか?」
『ピィ』
ぶんぶんと首を横に振って否定の仕草。
魚は食べないらしい。なら何を食べるんだろうか。
『ピィッ』
パタパタパタ……
あ、飛んで行ってしまった。
あれか。この魚で恩は返しましたよ、みたいな感じなのか。
……なんて思っていたら数分で戻ってきた。
『ふぃいっ』
何かの植物のツルを咥えている。
しかも果物付きのツルだ。
「これ……木苺か?」
『ふぃー』
黄色い小鳥はツルを近くの石に落とし、ついていた木苺をついばみ始める。
なるほど、果物を食べるのか。草食なのか、それとも味の好みの問題かはわからないが。
『ピイッ』
黄色い小鳥は採ってきた木苺を分けてくれた。
「いいのか?」
『ピィ』
「じゃあ、ありがたくもらうよ」
ツルから千切った木苺を口に入れる。途端に甘酸っぱい果汁が広がった。
みずみずしい果肉は甘すぎず、さわやかな味わいだ。
「美味いな……」
しみじみ言ってしまう。
体が甘さを求めていたようで、一瞬で食べ終えてしまった。
……これ、何とかして保存できないものか。
季節が変われば木苺は当然取れなくなるし、せっかくならキープしたいんだが。
ジャムにできればいいが、砂糖なんてものはもちろんない。
というかぶっちゃけ、そんな洒落たものの作り方はよく知らない。
まあ、黄色い小鳥がまた分けてくれることを祈ろう。
思いがけないデザートもなくなったところで食事も終了だ。
「そうだ、忘れてた。お前に名前をつけないと」
『?』
いつまでも黄色い小鳥、と呼ぶのはまどろっこしい。
そうだな……
電撃使う時に体がぴかぴか光ってたし、これでいくか。
「“スピカ”なんてどうだ?」
確か似たような星の名前があったはず。光ってるっぽい名前だし丁度いいだろう。
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本人も気に入ったようなので、この黄色い小鳥はスピカと呼ぶことになった。
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