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赤竜の攻略法
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『グルアアアアアアアアアアアアアアッッ!』
炎のブレスが吐き出される。これを回避する手段は一つしかない。
「【掘削】!」
『大地ノ穴土竜』のスキルを使ってその場に穴を掘り、それを塹壕代わりにブレスを逃れる。
そのまま穴を掘り赤竜の足元へ。
『グルッ……』
俺が近づくと、赤竜はすぐに気づいて空へと離脱する。
穴から出た瞬間に剣を振るうが、その頃には赤竜はすでに上空。
――ここからだ!
「【蔓操術】!」
『グルウッ!?』
ツルを伸ばして赤竜の尾を捉える。当然赤竜の巨体を引きずり下ろせるわけもなく、俺はあっさり持ち上げられる。
振り回され、吐きそうなほど視界がぐちゃぐちゃになる。
「~~~~ッ!」
歯を食いしばってそれに耐え、一瞬の猶予を見つけて叫ぶ。
「縮め!」
俺が叫んだ直後、ツルは勢いよく縮んで俺の体を赤竜のもとまで運んだ。
【蔓操術】はツルを鞭のように操るスキルだが、ツルはかなり自由に動かせる。
伸ばすこともできるし、逆に縮めることもできる。
それによって俺はようやく、赤竜の巨躯へと到達する。
『グルアアアアアアアアアアッ!』
赤竜は体に張り付いた俺を振り落とそうと暴れる。俺はツルに加えて剣を赤竜の背に突き立てて耐える。
さあ、仕上げだ。
「【召喚:『大地ノ穴土竜』『水ノ重亀』】」
召喚したのは俺の手持ちの中でも特に重量を持つ二体。
それを――赤竜の翼の真上に出現させる。
『!?!?!?』
赤竜は混乱したように暴れ狂う。
だが、二体の召喚獣は意地でも赤竜の翼から離れない。
『大地ノ穴土竜』は爪を立て、『水ノ重亀』は噛みついて抵抗する。
さすがの赤竜も翼にここまでの重石をつけられては飛び続けられない。
落下する。
『グガァッ……!』
赤竜が地面に叩きつけられ、動きを止める。
これで終わりだ!
「シル! 赤竜の弱点を教えろ!」
『うん! えっと……首の下!』
「了解!」
あらゆるものを探知するシルの指示を受け、俺は赤竜の弱点目がけて斬撃を放つ。
「うおおおおおおおおおおおおおっ!」
首の下にある一枚だけ逆向きに生えた鱗。
そこを的確に切り裂いた俺の一撃に、赤竜はびくりと体を震わせ――
『よくぞ試練を突破した。汝を我の主と認める』
脳内に声が響く。
『我が名は『煉獄ノ雌竜イオナ』。汝の呼び声あらば力を貸そう』
そして俺は難敵だった赤竜と契約することができたのだった。
炎のブレスが吐き出される。これを回避する手段は一つしかない。
「【掘削】!」
『大地ノ穴土竜』のスキルを使ってその場に穴を掘り、それを塹壕代わりにブレスを逃れる。
そのまま穴を掘り赤竜の足元へ。
『グルッ……』
俺が近づくと、赤竜はすぐに気づいて空へと離脱する。
穴から出た瞬間に剣を振るうが、その頃には赤竜はすでに上空。
――ここからだ!
「【蔓操術】!」
『グルウッ!?』
ツルを伸ばして赤竜の尾を捉える。当然赤竜の巨体を引きずり下ろせるわけもなく、俺はあっさり持ち上げられる。
振り回され、吐きそうなほど視界がぐちゃぐちゃになる。
「~~~~ッ!」
歯を食いしばってそれに耐え、一瞬の猶予を見つけて叫ぶ。
「縮め!」
俺が叫んだ直後、ツルは勢いよく縮んで俺の体を赤竜のもとまで運んだ。
【蔓操術】はツルを鞭のように操るスキルだが、ツルはかなり自由に動かせる。
伸ばすこともできるし、逆に縮めることもできる。
それによって俺はようやく、赤竜の巨躯へと到達する。
『グルアアアアアアアアアアッ!』
赤竜は体に張り付いた俺を振り落とそうと暴れる。俺はツルに加えて剣を赤竜の背に突き立てて耐える。
さあ、仕上げだ。
「【召喚:『大地ノ穴土竜』『水ノ重亀』】」
召喚したのは俺の手持ちの中でも特に重量を持つ二体。
それを――赤竜の翼の真上に出現させる。
『!?!?!?』
赤竜は混乱したように暴れ狂う。
だが、二体の召喚獣は意地でも赤竜の翼から離れない。
『大地ノ穴土竜』は爪を立て、『水ノ重亀』は噛みついて抵抗する。
さすがの赤竜も翼にここまでの重石をつけられては飛び続けられない。
落下する。
『グガァッ……!』
赤竜が地面に叩きつけられ、動きを止める。
これで終わりだ!
「シル! 赤竜の弱点を教えろ!」
『うん! えっと……首の下!』
「了解!」
あらゆるものを探知するシルの指示を受け、俺は赤竜の弱点目がけて斬撃を放つ。
「うおおおおおおおおおおおおおっ!」
首の下にある一枚だけ逆向きに生えた鱗。
そこを的確に切り裂いた俺の一撃に、赤竜はびくりと体を震わせ――
『よくぞ試練を突破した。汝を我の主と認める』
脳内に声が響く。
『我が名は『煉獄ノ雌竜イオナ』。汝の呼び声あらば力を貸そう』
そして俺は難敵だった赤竜と契約することができたのだった。
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