ひさめんとこ

zausu

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4章~ひさめんとこの長男と悪友~

その5

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「う~ん、それにしてもベタベタになっちゃったな~」
「俺のハンカチも…」
「それじゃあハンカチ、洗濯しておく」
「おぉ、ありがとう」
「蘭は…とりあえず風呂入ってきたら?服は洗濯しておくから俺の着て」
「え~?いいの~?ありがと~」
「」ガタッ
「座ってろ」
「それじゃあお風呂お借りしま~す♪」
「…ちょっとトイレ行ってくるゾ」
「覗 く な よ ?」
「わ、わかってるっテ…」

「ふんふ~ん♪お風呂こっちかな~っと♪」
「あ、そうだ、お風呂の前にトイレ行こっと」

「…アイツら俺の事なんだと思ってるんダ?覗きなんてしないっての…」
「…あれ~?清志くん?」
「あ、蘭さん」
「あ、もしかしてトイレ?」
「そ、そうだけど…」 
「あ~ゴメ~ン。私がいま入ったばかりだけど…」
「い、いや、も、問題ないゾ!う、うん」
「ホント~?ごめんね~」
「あ、あぁ、風呂入ってこいよ」
「うん~、わかった~」
歩いていった。
「…」
トイレのドアを開ける。蓋が開きっぱなしだったからそのまま立って用を足す。
(ン?なんか今違和感ガ…?)
(まぁ、いいカ…)

「うーん、さすがにそろそろばれるかな…」
「いやー、まだ大丈夫じゃないか?」
「それにしてもまさかこんなに面白いことになるとはねぇ…」
「いいじゃないか。面白いことは良いことだ」
「フフフ…ネタバラシした時アイツどんな顔すんのかな…?」
「さぁな…」
「フフフ…」
「ハハハ…」

(洗面所は…お、あったここダナ)
ドアに手を伸ばす
(待てヨ…?)
(たしか洗面所と脱衣所は同じだった…中に入ったら…)
全裸の蘭を想像する。
(ま、流石にそんなベタな事はないカ…)ガチャ 
「あれ?」
「あ?」
全裸の蘭。
「え、え~っと?」
「い、いや!これは…その…覗きに来たとかじゃなくて!そ、そうだ!事故だ!事故なんだよ!」
「…」
「…」
「…」
「…!?」
キャァァァァァ!
大きな悲鳴が轟いた。



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