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卒業後
522 星暦555年 赤の月 25日 確認作業は重要です
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「パストン島に行かないか?」
汚染騒動が終わり、アレクに色々教わりながら3人で作成した国税局への申告も終わってまったりとしていた俺達に、アレクが提案してきた。
ちなみに、申告自体はアレクがやってくれたのだが、俺達もちゃんと理解しておけ!と言うことで説明を受けつつ手伝わされたのだ。
俺が留守の間に殆ど終わっているかもと密かに思っていたのだが・・・シェフィート商会側での俺達の商品の売り上げと俺達への報酬の集計にそれなりに時間が掛って、残念ながら俺が王都に帰って来てからが正念場だった。
というか、それが分かっていたから俺が1ヶ月ほどシェイラに付き合って遊びに行くのにアレクが文句を言わなかったんだろう。
想定外な汚染騒動のせいで俺とシャルロは色々バタバタ忙しくなり、結局かなりの部分の作業はアレクがやったのだが、それに関して毎晩説明を聞かされて確認作業をさせられた俺達はアレクよりも疲労困憊な状態だった気がする。
数字って苦手なんだよね~。
暫く睨んでいると、どれも同じに見えてくる。
まあ、実際は毎月の帳簿に月次の固定費とかも計上されているから、同じ数字があちこちにあるのは当然の事なんだけど。
「本当は訂正が必要な場合のことを考えて、国税局への申告の前に確認する方が良いんだが今年は確実に利益がでていないから後回しにした。
それでも早い段階で去年の分の計算書類に目を通して確認するべきだろう。
それに、もうすぐ春になるから何か開拓作業で手伝えることがあったら手伝っても良いし。
だから、都合が付きそうだったら近いうちにパストン島に行かないか?」
アレクがクッキーを手に取りながら提案した。
そうか。
考えてみたら俺達はパストン島の収益の一部には権利があるんだから、パストン島の収益の計算を確認する必要があるんだよな。
利益が出てきたら商業省に行けば利益分の資金を引き出せると聞いていたのだが、利益の計算の確認作業に関しては何も考えていなかった。
パストン島の収支計算に関しては誰かが横領したりしないように商業省が確認していると思っていたのだが、ちゃんと自分の収益に関しては自分で確認するべきなのだろう。
「良いねぇ。
気分転換も兼ねて、屋敷船を使ってケレナも一緒に行っても良い?」
シャルロがお茶を注ぎながら合意した。
おや?
シャルロとケレナは結婚準備で忙しいんだろうと思っていたのだが。
アレクも、俺と2人で行くことを考えていたんじゃ無いのか?
「結婚の準備で忙しいんだったら俺が清早に頼んで船を動かすぜ?」
シャルロが肩を竦めた。
「ドレスのデザインとか生地選びとか採寸は全部終わったからね。
家具ももう注文出したし。
今は注文したものが出来上がるのを待っているだけって感じで大分落ち着いてきたから、ちょっと気分転換に出かけるのも良いと思うんだ。
ケレナも親族の女性陣が色々と口出ししてきていい加減どっかに隠れたいって言っていたし。
結婚式って拘ったらきりがないから」
へぇ~。
伯爵令嬢の結婚式となると、親族の女性陣も色々と口出ししてくるのか。
でも、家具も服も注文してしまった後に口出しされても困るよなぁ。
「じゃあ、明日に食料品を積み込んで、明後日ぐらいにでも出るか?
考えてみたらパディン夫人が大丈夫か確認しないとだけど」
・・・というか、俺達よりもパディン夫人がそんなに身軽に王都を出れるか否かの方が問題じゃ無いか?
あっちは旦那とかがいるんだし。
旦那の仕事が暇なら気分転換に旦那も一緒に来てくれても良いけど。
流石にシェイラは先月一杯はヴァルージャの遺跡から離れていたので、今から休みを取るのは難しいだろうなぁ。
それでもまあ、一応夜に通信機で確認してみるか。
-----------------------------------------------------------
商業省がチェックしているから大丈夫と言っても、商業省に利益を誤魔化されないようにもチェックしないとですよね。
まあ、まだ誤魔化すような利益がない段階ですが。
でも、3人で魔術を使った貢献に関してもちゃんと計算して貰っていないと。
汚染騒動が終わり、アレクに色々教わりながら3人で作成した国税局への申告も終わってまったりとしていた俺達に、アレクが提案してきた。
ちなみに、申告自体はアレクがやってくれたのだが、俺達もちゃんと理解しておけ!と言うことで説明を受けつつ手伝わされたのだ。
俺が留守の間に殆ど終わっているかもと密かに思っていたのだが・・・シェフィート商会側での俺達の商品の売り上げと俺達への報酬の集計にそれなりに時間が掛って、残念ながら俺が王都に帰って来てからが正念場だった。
というか、それが分かっていたから俺が1ヶ月ほどシェイラに付き合って遊びに行くのにアレクが文句を言わなかったんだろう。
想定外な汚染騒動のせいで俺とシャルロは色々バタバタ忙しくなり、結局かなりの部分の作業はアレクがやったのだが、それに関して毎晩説明を聞かされて確認作業をさせられた俺達はアレクよりも疲労困憊な状態だった気がする。
数字って苦手なんだよね~。
暫く睨んでいると、どれも同じに見えてくる。
まあ、実際は毎月の帳簿に月次の固定費とかも計上されているから、同じ数字があちこちにあるのは当然の事なんだけど。
「本当は訂正が必要な場合のことを考えて、国税局への申告の前に確認する方が良いんだが今年は確実に利益がでていないから後回しにした。
それでも早い段階で去年の分の計算書類に目を通して確認するべきだろう。
それに、もうすぐ春になるから何か開拓作業で手伝えることがあったら手伝っても良いし。
だから、都合が付きそうだったら近いうちにパストン島に行かないか?」
アレクがクッキーを手に取りながら提案した。
そうか。
考えてみたら俺達はパストン島の収益の一部には権利があるんだから、パストン島の収益の計算を確認する必要があるんだよな。
利益が出てきたら商業省に行けば利益分の資金を引き出せると聞いていたのだが、利益の計算の確認作業に関しては何も考えていなかった。
パストン島の収支計算に関しては誰かが横領したりしないように商業省が確認していると思っていたのだが、ちゃんと自分の収益に関しては自分で確認するべきなのだろう。
「良いねぇ。
気分転換も兼ねて、屋敷船を使ってケレナも一緒に行っても良い?」
シャルロがお茶を注ぎながら合意した。
おや?
シャルロとケレナは結婚準備で忙しいんだろうと思っていたのだが。
アレクも、俺と2人で行くことを考えていたんじゃ無いのか?
「結婚の準備で忙しいんだったら俺が清早に頼んで船を動かすぜ?」
シャルロが肩を竦めた。
「ドレスのデザインとか生地選びとか採寸は全部終わったからね。
家具ももう注文出したし。
今は注文したものが出来上がるのを待っているだけって感じで大分落ち着いてきたから、ちょっと気分転換に出かけるのも良いと思うんだ。
ケレナも親族の女性陣が色々と口出ししてきていい加減どっかに隠れたいって言っていたし。
結婚式って拘ったらきりがないから」
へぇ~。
伯爵令嬢の結婚式となると、親族の女性陣も色々と口出ししてくるのか。
でも、家具も服も注文してしまった後に口出しされても困るよなぁ。
「じゃあ、明日に食料品を積み込んで、明後日ぐらいにでも出るか?
考えてみたらパディン夫人が大丈夫か確認しないとだけど」
・・・というか、俺達よりもパディン夫人がそんなに身軽に王都を出れるか否かの方が問題じゃ無いか?
あっちは旦那とかがいるんだし。
旦那の仕事が暇なら気分転換に旦那も一緒に来てくれても良いけど。
流石にシェイラは先月一杯はヴァルージャの遺跡から離れていたので、今から休みを取るのは難しいだろうなぁ。
それでもまあ、一応夜に通信機で確認してみるか。
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商業省がチェックしているから大丈夫と言っても、商業省に利益を誤魔化されないようにもチェックしないとですよね。
まあ、まだ誤魔化すような利益がない段階ですが。
でも、3人で魔術を使った貢献に関してもちゃんと計算して貰っていないと。
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