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間章4

魔法解説:超能力

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 米国で興隆した超心理学パラサイコロジーの成果。
 身体に宿る魔力(超能力サイオン)を特殊な訓練で会得した精神集中により術と成す。
 超能力サイオンの使い手は、超能力者サイキックと呼ばれる。

 本編では以下の術者が使用。

  ミスター・イアソン/ゴードン(15章~18章)
  ジェイク(15章、18章)
  ゴードン(15章、18章)
  その他スカイフォール騎士団の面々(15章、18章)
  クイーン・ネメシス/ミリアム(16章~18章)
  クラリス・リンカー(16章~18章)
  エミール・リンカー/エミル・リンカー(16章~18章)
  ファイヤーボール(18章)
  イエティ/メリル(18章)
  スピナーヘッド(18章)
  ファット・ザ・ブシドー(18章)

【エネルギーの生成】
 PK能力を熱や電気に転化する。

 【加熱能力パイロキネシス
  種別:補助魔法オルターレーション
  対象を加熱する。
  以下の炎術の基礎技術でもある。
  16章でイアソン、ネメシスが凍結した自分を解凍するために使用。

 【炎熱剣パイロ・ソード
  種別:付与魔法エンチャントメント
  拳に炎を宿らせる。【加熱能力パイロキネシス】を応用した近接打撃手段。
  十分な超能力サイオンがあれば杖のように長くのばすことも可能。
  16章でクイーン・ネメシスが使用。

 【炎熱撃パイロ・ブラスト
  種別:攻撃魔法エヴォケーション
  拳に煮えたぎる業火を宿らせ敵に叩きつけ、爆発させる。
  16章、18章でクイーン・ネメシスが使用。
  志門舞奈との戦闘では爆心地の地面に巨大なクレーターを作りあげた。
  また下記【氷結剣クリオ・ソード】との連続打撃でミスター・イアソンを吹き飛ばした。
  あるいは怪異の巨大ロボットを生身で粉砕した。

 【炎熱盾パイロ・シールド
  種別:防御魔法アブジュレーション
  自身の周囲に炎のシールドを展開して身を守る。

 【耐熱防御パイロ・プロテクト
  種別:防御魔法アブジュレーション
  熱に耐える。
  18章でファイヤーボールが使用。
  超高速により燃えるほどの摩擦熱から自身を守っていた。

 【放電剣エレクトロ・ソード
  種別:付与魔法エンチャントメント
  得物を放電させる電気操作の超能力サイオン
  15章、18章でジェイクが使用。
  指輪を媒体にして稲妻の剣を生成することもできる。
  自分が操縦していればマシンやロボットでも同じことが可能。

 【放電撃エレクトロ・ブラスト
  種別:攻撃魔法エヴォケーション
  凄まじい電気のエネルギーを拳や得物に収束させ敵に叩きつける。
  16章でクイーン・ネメシスが使用。
  明日香の【雷弾・弐式ブリッツシュラーク・ツヴァイ】を当術をこめた指弾で相殺した。

 【氷結剣クリオ・ソード
  種別:付与魔法エンチャントメント
  超能力サイオンを氷霜に変え、掌や得物から氷の蔓をのばす。
  15章で騎士団のモヤシ男が使用。だが舞奈に避けられてしまった。

 【氷結撃クリオ・ブラスト
  種別:攻撃魔法エヴォケーション
  上記【氷結剣クリオ・ソード】をさらに強化した必殺の氷撃。
  16章、18章でクイーン・ネメシスが使用。
  上記【炎熱撃パイロ・ブラスト】との連続打撃でミスター・イアソンを吹き飛ばした。
  あるいは怪異の巨大ロボットを生身で粉砕した。

 図1.屈強な女ヴィランが両手に【炎熱撃パイロ・ブラスト】と【氷結撃クリオ・ブラスト】を準備する。
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【念力と身体強化】
 生命力を活性化させる。

 【念動力サイコキネシス
  種別:補助魔法オルターレーション
  後述する念力の基礎技術。
  15章でミスター・イアソンが超能力サイオンのデモンストレーションに使用。

 【念動テレキネシス
  種別:補助魔法オルターレーション
  手を触れずにものを動かす。
  16章でクイーン・ネメシスが拘束からの脱出に使用。
  鋼鉄製のワイヤーを一瞬で引き千切った。

 【念力剣サイオニック・ソード
  種別:付与魔法エンチャントメント
  不可視の力で小型の武器を形作る。
  得物を強化することも可能。銃にかければ銃弾すべてが強化される。
  16章でミスター・イアソン、エミール・リンカーが使用。

 【念力撃サイオニック・ブラスト
  種別:攻撃魔法エヴォケーション
  斥力場ともエネルギーとも異なる、だが急速に破裂し空気を押しのける何か。
  爆発そのものが微かな意思と感情を放つ、なりかけの魔法のような現象。
  いわば物理現象と霊障の中間点。
  自身の超能力サイオンを収束させて敵に叩きつける、近距離への魔法攻撃。
  銃弾にかけて着弾した敵に対して行使することもできる。
  15章でミスター・イアソンが使用。
  16章でエミール・リンカーが使用。

 【念動弾テレキネシス・バレット
  種別:攻撃魔法エヴォケーション
  小さな物体を【念動テレキネシス】で投げつける攻撃手段。
  16章でミスター・イアソンがクラフターへの牽制に使用。
  同章でエミール・リンカーは上記【念力剣サイオニック・ソード】で強化したナイフを投げた。

 【念力盾サイオニック・シールド
  種別:防御魔法アブジュレーション
  障壁展開の能力。
  ミスター・イアソンが16章、18章で使用。無数の銃弾や敵の打撃を防いだ。
  同章でエミール・リンカーは魔術師ウィザード攻撃魔法エヴォケーションを防いだ。

 【念動盾テレキネシス・シールド】。
  種別:防御魔法アブジュレーション
  念力を広範囲に作用させることで、自身へ向けられた投射物を『つかみ取る』。
  ミスター・イアソン、エミール・リンカーが16章で使用。

 【強化能力リインフォース
  種別:付与魔法エンチャントメント
  筋力を飛躍的に増大させることにより打撃力と耐久力、驚異的な瞬発力を得る。
  ミスター・イアソンが登場するすべての章で使用。
  16章、18章ではクイーン・ネメシスも使用。
  16章でエミール・リンカーも使用。

 【加速能力アクセラレート
  種別:付与魔法エンチャントメント
  加速の能力。
  18章でファイヤーボールが使用。
  空気摩擦で発火するほどの超スピードで舞奈たちを翻弄した。
  同章で彼女のスピードに対抗するためにミスター・イアソンも使用。

 【治癒ヒーリング
  種別:回復魔法ネクロロジー
  身体強化の技術を応用し、対象の自然治癒力を強化することにより傷を癒す。
  要するに凄いスピードで怪我が治る。
  他の回復魔法ネクロロジーと比べて難易度が低い半面、治せる怪我は軽傷がせいぜい。
  15章でミスター・イアソン/アーガス氏が使用。

 【転移能力テレポーテーション
  種別:補助魔法オルターレーション
  念力で空間を歪めて『抜け道』を作って短距離転移。
  15章、18章でミスター・イアソンが使用。
  16章、18章ではクイーン・ネメシスも使用。
  16章でリンカー姉妹も使用。

 【誘引能力アポーツ
  種別:補助魔法オルターレーション
  転移の能力【転移能力テレポーテーション】を応用した物品の取り寄せ。
  16章でエミール・リンカーが銃やナイフを手元に取り寄せた。

 【浮遊能力レビテーション
  種別:補助魔法オルターレーション
  超能力サイオンによる飛行能力。
  15章、18章でミスター・イアソンが使用。
  16章、18章ではクイーン・ネメシスも使用。
  16章でリンカー姉妹も使用。
  18章でファット・ザ・ブシドーが使用。

 【透明化能力インビジブル
  種別:補助魔法オルターレーション
  透明化の超能力サイオン
  自身を透明化のフィールドで包む。
  15章、18章でチャーリー(貧相な男)が不意打ちに使用。
  だが、それぞれ舞奈と死神デスリーパーに気づかれてしまった。

 【要塞化フォートレス
  種別:防御魔法アブジュレーション
  身に着けた武具を強化する。
  18章でスピナーヘッドが使用。
  当術で強化した甲冑で拳銃弾を弾き返した。

 【念砦ネスト
  種別:大魔法インヴォケーション
  超能力サイオンを用いて戦術結界を創造する。
  16章でクイーン・ネメシスが使用。
  光り輝く六角形を敷き詰めた結界は攻撃魔法エヴォケーションの猛打をも防いだ。
  破壊には歌の力でパワーアップした更なる攻撃を必要とした。

 図2.ヒーローたちは無辜の市民を守るため【強化能力リインフォース】で自身を強化する。
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【魔力と精神の支配】
 ESP能力で精神を操り、精神を源とする魔力を強化する。

 【精神感応テレパシー
  種別:補助魔法オルターレーション
  対象の頭の中に術者の思念を届ける。
  後述する精神操作の基礎技術。
  16章でリンカー姉妹が使用。
  18章ではゴードンが使用して舞奈と軽口を叩き合っていた。

 【精神読解マインド・リード
  種別:探知魔法ディビネーション
  心を読む超能力サイオン
  深層意識や術者への精神的な接触は危険を伴う。
  また鋭敏な感覚を持つ者からは鮮明な情報が得られる。
  それによって精神的な影響やダメージを被ることもある。
  上記【精神感応テレパシー】と組み合わせれば脳内で会話も可能。
  15章、18章でゴードンが使用。
  特にリンクと呼ばれる特殊な用法で仲間すべての意識を繋いだ。
  16章、18章ではリンカー姉妹も使用。
  こちらも志門舞奈と内緒話や口論をしていた。

 【精神感知マインド・センス
  種別:探知魔法ディビネーション
  周囲の精神を感知する。
  意識と感情がある者すべてが対象となる。
  15章でミスター・イアソンが使用。

 【精神剣マインド・ソード
  種別:付与魔法エンチャントメント
  掌から精神のみにダメージを与える超能力サイオンの剣をのばす。
  精神力の剣はあらゆる防護をすり抜けて精神にダメージを与える。
  銃弾を含む得物を強化する目的でも行使可能。
  ゴードンが15章、18章で使用。
  16章でクラリス・リンカーが使用。

 【戦闘予知コンバット・センス
  種別:探知魔法ディビネーション
  戦闘中に刹那の未来を見せる。

 【能力感知サイ・センス
  種別:探知魔法ディビネーション
  周囲の魔力を感知する。
  15章でミスター・イアソンが使用。
  16章でエミール・リンカーが使用。

 【能力増幅サイ・アンプリファイ
  種別:補助魔法オルターレーション
  超能力サイオンを強化する超能力サイオン
  リンカー姉妹が16章、18章で使用。
  ゲシュタルトと呼ばれる高度な用法により仲間の魔力を倍増させた。

 【能力消去アンチ・サイ
  種別:補助魔法オルターレーション
  魔法消去、及び消去への反撃。
  魔道士メイジに対する消去は反撃により術具や術者の身体が破損する危険がある。
  16章でクイーン・ネメシス、エミール・リンカーが使用。
  どちらも反撃によって獲物(ダミーとして準備した刀剣)を破壊された。

 図3.超能力者サイキックの少女が【精神剣マインド・ソード】を構える。
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