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第6章 Macho Witches with Guns

決戦前

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 旧市街地は讃原さんばら町。

 夕日に照らされた白いレンガの家のドアが開く。
 そこから、ふんわりボブカットの少女が姿をあらわした。
 仕立てのいいブラウスとお揃いの清楚なスカートが、踊るようにはためく。

 買ったばかりの洋服でおめかしをした園香である。
 彼女の大人しげな顔には、緊張しながらも楽しげな笑みが浮かんでいた。

 腕時計に目をやる。
 この時間に家を出ると、待ち合わせ場所に少し余裕を持って着くことができる。
 園香は手にしたバッグの中から映画の前売券を取り出し、見やる。

 拳銃を持った探偵がプリントされた、映画のチケットだ。
 普段ならとても観ないような代物である。
 友人を誘うために小遣いをはたいて入手したものだ。

 園香は照れ笑いを浮かべ、チケットを大事そうにバッグに戻す。

 その時、玄関前に置かれた花束に気づいた。

 しとやかにしゃがみこみ、真っ赤なバラの花束を拾いあげる。
 思いがけないプレゼントに戸惑いながらも、少女は真紅の花束を見やる。

 丁寧にトゲを取られたバラに隠れるように、2枚の紙片がはさみこまれていた。

 片手でそっと紙片をつまみあげる。
 1枚は、今から見に行く予定の映画のチケットだ。
 座席番号は自分の持っているチケットの隣。
 余白には数字が書きなぐられていた。指定した待ち合わせ日時だ。

 慌てて、もう1枚の紙片を手に取る。
 花屋でもらえる小さなメッセージカードだ。

 そこには酷い字で『すまない』とだけ書かれていた。
 園香には見覚えがある。舞奈の字だ。

 夕日に照らされながら、長身の少女は花束を抱えたまましゃがみこむ。
 そして、すすり泣くように嗚咽を洩らしはじめた。

 同じ頃、そこから少しばかり離れた三剣邸。

 黒いトレンチコートを着こんだ少女が、和風の庭園を眺めていた。

 両手をポケットに突っこまれたトレンチコートが、風に吹かれて揺れる。
 頭の横の小さなツインテールも揺れる。

 家の主は今は留守だ。
 舞奈の知る情報が確かなら、悟と刀也は今ごろ新開発区の公園予定地にいるはずだ。

 悟はそこで、かつての想い人を蘇らせようとしている。
 執行人エージェントたちを生贄にして。

 タンと澄んだ音が鳴った。
 庭のししおどしを見やり、舞奈は口元に寂しげな笑みを浮かべる。

 三剣邸にはよく遊びに来ていた。
 そこでおやつを食べ、悟と話し、刀也とケンカした。
 美佳のいない世界の中で、それでもここは舞奈にとって心安らぐ場所だった。

 一度は、ここで暮らさないかと誘いを受けたこともある。

 その誘いを舞奈は断った。
 美佳と一樹の思い出が残るあの場所を離れたくなかったからだ。
 2人があのアパートに帰ってきた時に、舞奈がいないと寂しいだろうと思った。
 だが、そんなことが起こり得たかのかどうか、あれから3年が経った今になっても舞奈にはわからない。

 どちらにせよ、この屋敷で悟や刀也と語り合うことはもうないだろう。
 舞奈と悟の願いが、少しばかり食い違ってしまったから。

 別れを告げるように屋敷を一瞥し、歩き出す。
 ブロック塀の上を行くシャム猫が、我関せずとばかりに少女の横を通り過ぎた。

 そして新開発区に臨した旧市街地の一角。
 看板の『画廊・ケリー』は、相変わらずネオンの『ケ』の字が切れかけていた。

 人気のない古物商の、店の奥には作業室が用意されている。
 舞奈は、その部屋の隅に置かれた作業台で拳銃やらライフルやらを点検する。
 トレンチコートの少女は、手馴れた様子で黙々と作業を続ける。
 虚ろと思えるほど穏やかな瞳をしたまま。

「志門ちゃんは、知り合いと話をつけに行くのよね?」
 そんな彼女に、水色のスーツを着こんだハゲマッチョが声をかける。

「なのに、そんな重装備が必要かしら?」
「まぁな」
 舞奈はぞんざいに返事を返す。
 そんな様子を不安げに見やり、

「……志門ちゃんは、その人を撃てるの?」
 スミスは穏やかに問いかける。
「そうしなきゃならないんなら、撃ってみせるさ」
 舞奈は手元から顔も上げずに、ぼそりと答える。
 どこか思いつめたような、自嘲するような、そんな表情を誤魔化すように、笑う。

 数個の卵型手榴弾をコートの内側に収める。
 弾倉マガジンを手当たり次第に仕舞いこむ。
 アサルトライフルガリルARM肩紐スリングで背負う。
 愛銃ジェリコ941を握りしめ、そっと撫ぜる。

 そして口元に寂しげな笑みを浮かべ、作業室を出る。
 表の店の丸テーブルでは、リコが机に突っ伏して寝ていた。

「今日は……大きいテーブル……出さないのか……?」
 幼女の寝言に苦笑する。

 3年前、舞奈が美佳と一樹と一緒にこの店を訪れていた頃の話だ。
 商談用のテーブルでは座りきれないので、食事を振舞われる際に店の奥からテーブルを出していたのだ。
 美佳と一樹と、幼い舞奈と、今よりずっと小さかったリコ。
 4人は大きなテーブルを囲んで、スミスの料理を堪能した。

「そういや、あの机、どこ行ったんだっけな」
「裏の部屋の隅に置いてあるわよ」
 奥から出てきたスミスが肩をすくめる。

「そっか、気がつかなかったよ」
 そんな舞奈の横顔を、スミスは見やる。
 表情は3年前より少しばかり大人びてはいるものの、まだまだ子供のそれだ。

「貸したガリル、ちゃんと手渡しで返すのよ。高いんだから」
 その優しげな口調に、舞奈はふと顔を上げる。
 剃り残しが広がる岩のようなスミスのアゴを見上げる。
 口元に乾いた笑みを浮かべ、

「努力はするよ」
 ひとりごちるように答えた。

 同じ頃、新開発区のアパートの2階にある舞奈の部屋。

 無人になったリビングを、オレンジ色の夕日が覗きこむ。
 ローテーブルの上に立てられた額縁を照らす。
 古びた木製の額縁には、3人の少女を写した古い写真が入れられている。

 ひとりは、無邪気に笑うツインテールの幼い少女。
 もうひとりは、勝気な笑みを浮かべるポニーテールの少女。
 最後のひとりは、優しげに微笑む、編んだ栗色の髪と豊かな胸の少女。

 舞奈と美佳と一樹が一緒だったあの頃に、悟が撮った写真である。

 そして舞奈は廃墟の通りを歩く。
 この通りを進めば、旧市街地都心開発区を隔てる検問に行き当る。
 そこを通り過ぎて進めば、やがて悟の待つ公園予定地へ辿りつく。

 小さなツインテールの童顔には、感情を気取らせぬいつも笑みが浮かんでいた。

「――運命さだめは3つの円環の集いし場所にある」
 不意に聞こえたしわがれた声に、足を止める。
 声の主を求めて視線をめぐらせる。

 建物の隙間に宝飾された老婆が座りこんでいた。
 骸骨のような老婆はネックレスやブレスレットをジャラジャラいわせている。
 手は水晶球を弄んでいる。

「汝は鏡の中に己自身を見出し、汝は汝に銃を向けるであろう。そして死神にに見放されたなら――」
 老婆の瞳が不吉な光を宿す。

「「――汝は死ぬ」」
 舞奈は老婆の言葉尻に言葉を重ねる。
 そして口元をぎこちない笑みの形に歪める。

「――そうかもな」
 ひとりごちるように言い捨てる。
 そして老婆から目をそらし、再び歩き出す。
 老婆はそれ以上何をするでもなく姿を消した。

 代わりに電柱にもたれかかったワンピースの少女が、こちらに気づいて顔を上げた。
 頭上には、魔女のような黒いつば付き三角帽子。
 いつものワンピースの上には、同じ色の戦闘カンプフクローク。

「知り合いによく会う日だな」
 舞奈の口元に皮肉げな笑みが浮かぶ。

 以前に奈良坂から物知りだと言われたことがある。
 だが、それなら明日香の方が何枚も上手だ。
 今までもずっとそうだった。

「真神さんとデートだって言ってなかった?」
 明日香は鈴の音のような声で問いかける。
 夕日を背に浴びて、その表情は見えない。

「別の用事ができたんだ」
「他の相手と逢引?」
 舞奈は答える代りに口元を笑みの形に歪め、

「その上着、使えるのは来週からじゃなかったのか?」
「予定より作業がはかどったのよ」
 事もなげに答える。血のような夕日が、2人の少女を照らす。

「――言っとくが、どこからも報酬は出ないぞ」
 冷淡を装って言い放つ。

「こいつはただ、自分のミスの尻拭いをしに行くだけだ。あの剣の正体を知ってたら――こうなるって分かってたら、あの時、サト兄に剣を渡さなかった」
「わたしも彼を止めなかった。もっと穏便な手段を使うと思ってたのよ」
 黒髪の友人も譲らない。

 一見してクールな彼女だが、心の奥底には抑えきれない熱意が渦巻いている。
 そうでなければ魔術師ウィザードになどなれない。

 そして、舞奈も折れるつもりはない。
 妙に世慣れてだらしない自覚はある。
 だが、それは、ひとりよがりで真摯な願いの裏返しにすぎない。

 舞奈は美佳を失ったから、側にいる少女を守りたい。傷ついてほしくない。
 それは目の前にいる黒髪の友人すら例外ではない。

 今まで【掃除屋】として赴いた戦場には勝利条件があった。
 何かを為し遂げ、生きて帰るという目的があった。

 だが、これから行く場所にはそれがない。
 自分が美佳を、悟を、どうしたいのか。
 今になってなお、その問いに確かな答えを出せないでいる。
 そんな先の見えない戦場に、自分が守りたい誰かを連れて行きたくない。

 だから、しばらく2人ともそのままでいた。

 これはあたしとサト兄の問題だ。
 しびれを切らせて言いかける舞奈の先手を奪い、明日香がぽつりと洩らす。

「わたしが昔いた部隊にも、ああいう人がいたわ」
 右の二の腕を押さえる。彼女はたまに、無意識にそうする。
「優柔不断で、優しくて、いつもぼんやり笑ってる人」
 舞奈が知らない男の話を、明日香から聞くのは2度目だ。
 兄妹のように仲が良かったと聞いている。

 逆光でシルエットになった明日香の横顔を見つめる。
 明日香は言葉を続ける。

「でもね、その昔、魔道具アーティファクトを巡る戦闘で彼は死んだわ。わたしが自分の運命を周りの大人に預けていた間にね」
 悲しい過去を語る唇は、だが不敵な笑みを形作っていた。
 明日香にも過去と、それによって形作られた譲れない何かがあるのだろう。
 しかし彼女は過去を乗り越え、その先に進もうとしている。

 舞奈はやれやれと肩をすくめる。
 いつだって、明日香は自分より何枚も上手だ。

「また目の前で死ぬかもしれないぞ。それでもいいのか?」
「それを見取るか、止めるかは、わたしが決めるわ」
 魔術師ウィザードはゆっくりと歩み寄る。
 生き残ったピクシオンも、また歩みを進める。

「あたしより先に逝くなよ」
「そっちこそ」
 2人の口元が、同じ形に歪む。

 そして夕焼けを背に受け、2人の少女は並んで歩き始めた。
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