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終幕 清らかなまま愛して
あとがき
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『片羽のオトは愛を歌う』
無事完結です!ここまでお読みいただきありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけたら幸いです(*´ω`*)
以下、ちょっとしたあとがきになります。
終幕の「わたしがかんがえたさいこうにえもいちゅっちゅ」はいかがでしたでしょうか? これが書きたくて6万字書いたんですよ(キリッ)
雛鳥は純潔を失ってはいけない、という設定上、清い関係のまま愛し合わなければいけないと悶々考えていて。そこで思いついたのがウエディングベール(レースカーテン)越しのチュッチュでした。
ウエディングベールっていろんな意味があります。「邪悪な者から守ってくれる魔除け」で、「花嫁が純潔である証」という文言を見つけた時、「これだ!!」と。ベールダウンした状態でのチュッチュはまさに純潔ではないですか。しかも「二人の間の障壁」を表すこともあるとか。いつかオトちゃんとノア様が何にも遮られず思う存分チュッチュしたりその先ができるようになる日が来ることを願って書きました。その先も全力で書かせろください(日本語)
ちなみにノア様の名前は「ノアール」から取りました。フランス語で黒です。そのままだとあからさますぎるかなと思って、二文字だけ。ここに書かないと絶対誰にも気づかれない設定(笑)
そんな甘々な終幕も終わり、無事に完結です。
この作品はカクヨムで開催されている「世界を変える運命の恋中編コンテスト」に参加するために書き下ろしたものになります。
カクヨムのコンテスト参加は賢いヒロインコンテスト以来でした。
賢いヒロインであっけなく散り、編集部さんと読者さんが求めているものは自分の作風には縁遠いんじゃないかと落ち込みまくって数か月。レギュレーションガチガチの嫁コンを遠くから眺め、変わりゆく中編コンテストに戦々恐々としていた時に運命コンが発表されました。
コンテストに参加するにあたって、改めて編集部さんがどんな作品を求めているのかをじっくり考えてみることにしました。
ありがたいことに今回はベンチマーク作品が紹介されていたのでそちらを購入してみたり、レーベルさんのラインナップを見て傾向を分析したり。その結果生まれたのが今回の和洋折衷シンデレラファンタジーです。
今まではコンテストの題材に自分の書きたい世界観や解釈を当てはめていたのですが、今回は主催である富士見L文庫さんへ自分なりに寄り添ったつもりです。「あそこの読者さんはきっと好きなはず」と自分に言い聞かせながら書いていました。
もともと私は腕っぷしや性格が強いヒロインが好きです。精神的に自立している女性が好きなんですよね。
だから今回のオトちゃんはそれとは真逆で、とても戸惑いました。何をされても言い返せないし、不遇を受け入れてうつむくばかり。人の手を借りないと変わることができない繊細な子です。書きながら何度も苦々しい思いをしました。だからこそ彼女の世界が変わっていく様を少しでも鮮烈に、ロマンチックにお見せしたい。どうか変わってほしいと思いながら書き続けて、ようやく6万字。長かった……(遠い目)
『世界を変える運命の恋コンテスト』ということで、何よりもまず世界を変えないといけません。
ということで、今回は変えるべき世界を二つ用意しました。
一つはオトちゃん自身です。徹底的に虐げられて自己肯定力がどん底を抉っていたオトちゃんが籠の外へ自ら羽ばたき、自分の世界を変える。ノア様が言っていたように、鳥籠を開けても飛び立つかどうかは自分で決めなければいけません。第二章の最後、オトちゃんはノア様の傍で歌う決断をしました。これでオトちゃんの生きる世界は変わってくれたかなと思います。
もう一つは、クレセンティアです。これは文字数の関係で深く書くことはできなかったのですが、ノア様による「神域の解明」がメインになっていく部分です。読み進めるうちに読者様も「この島ヤバいな」と思ったのではないでしょうか。はい、ヤバい島です。だから変わらなければいけません。「要石」や「門戸渡り」など、謎を多く残したまま終わっているので、コンテストの結果が分かり次第続きも書いて行けたらなと思っています。
以下、書きたくても文字数的に書けなかった&これから書きたいネタたちです。
・オトちゃんを取り戻しに来るカージュ
楽徒『繚乱』を率いるナナセというキャラクターがいました。本編で名前のみ出てくるのですが、本当は第二章で登場予定だったのです。告鳥様の命令でオトちゃんを言葉巧みに呼び戻しに来ます。それでオトちゃんの心は本島とカージュへ揺れ動く予定だったのですが、文字数の都合であえなく断念💦この子も相当な曲者です。
・副領事
ネームドキャラで登場予定が、こちらも文字数の都合で……。
トビー・ドットさんと言います。ノア様の下僕です(え)
続きを書く機会があれば絶対に登場させたい! 愉快な人なのですが台詞で文字数を食います。
・オトちゃん、初めてのお風呂
執筆がどん詰まると生活描写を書きたくなるマンなのですが、今回はとことん削減しまくりました。
でも実はお風呂シーンを書いていて、ギリギリまで出そうか悩んだんですよね。カージュから連れ出されて総領事館で目覚めた後、サヨちゃんとハンナさんが湯浴みをしてくれました。何かの機会があれば公開したいです。
・サヨちゃんの初恋
本作一番の功労者と言っても過言ではないサヨちゃん。
ロマンス小説でおませな女の子になってるので、恋の一つや二つしちゃうと思うんですよね。
サヨちゃんも幸せになるべきキャラクターなので、いつか初々しい幼鳥の初恋を書きたいです。
・サヨとオトの声楽練習
これ、書きたかった(泣)
オトちゃんがサヨちゃんに指導してる姿とか、微笑ましいことこの上ない……!
連載再開する日があれば絶対に書きます!
・島主殿の思惑
カージュへカチコミした時に尽力してくれた島主、ツキシマ・ミツルさん。
この人もおもしれー男なんですよねぇ。開国主義なのですが、カージュの力と島主の権限が逆転している状態で物事がうまく進まずやきもきしていたところに、ノア様がやってきました。思想に囚われない者同士、気が合うみたいです。ミツルさんの曲者具合もまた書きたい!
コンテストの結果はまず来年2月に中間選考の発表がある予定です。
レーベルさんが独自で開催している富士見ノベル大賞の傾向を見ていると、選考基準がとても厳しい印象を受けます。編集部さんが求めている作品が書けたかどうかの答え合わせ、恐ろしいですが楽しみです。震えながら結果を待ちたいと思います……!
最後の最後までお付き合いいただきありがとうございました!
あとは天命を待つのみ!(*˘-˘人)゚.:。+゚
無事完結です!ここまでお読みいただきありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけたら幸いです(*´ω`*)
以下、ちょっとしたあとがきになります。
終幕の「わたしがかんがえたさいこうにえもいちゅっちゅ」はいかがでしたでしょうか? これが書きたくて6万字書いたんですよ(キリッ)
雛鳥は純潔を失ってはいけない、という設定上、清い関係のまま愛し合わなければいけないと悶々考えていて。そこで思いついたのがウエディングベール(レースカーテン)越しのチュッチュでした。
ウエディングベールっていろんな意味があります。「邪悪な者から守ってくれる魔除け」で、「花嫁が純潔である証」という文言を見つけた時、「これだ!!」と。ベールダウンした状態でのチュッチュはまさに純潔ではないですか。しかも「二人の間の障壁」を表すこともあるとか。いつかオトちゃんとノア様が何にも遮られず思う存分チュッチュしたりその先ができるようになる日が来ることを願って書きました。その先も全力で書かせろください(日本語)
ちなみにノア様の名前は「ノアール」から取りました。フランス語で黒です。そのままだとあからさますぎるかなと思って、二文字だけ。ここに書かないと絶対誰にも気づかれない設定(笑)
そんな甘々な終幕も終わり、無事に完結です。
この作品はカクヨムで開催されている「世界を変える運命の恋中編コンテスト」に参加するために書き下ろしたものになります。
カクヨムのコンテスト参加は賢いヒロインコンテスト以来でした。
賢いヒロインであっけなく散り、編集部さんと読者さんが求めているものは自分の作風には縁遠いんじゃないかと落ち込みまくって数か月。レギュレーションガチガチの嫁コンを遠くから眺め、変わりゆく中編コンテストに戦々恐々としていた時に運命コンが発表されました。
コンテストに参加するにあたって、改めて編集部さんがどんな作品を求めているのかをじっくり考えてみることにしました。
ありがたいことに今回はベンチマーク作品が紹介されていたのでそちらを購入してみたり、レーベルさんのラインナップを見て傾向を分析したり。その結果生まれたのが今回の和洋折衷シンデレラファンタジーです。
今まではコンテストの題材に自分の書きたい世界観や解釈を当てはめていたのですが、今回は主催である富士見L文庫さんへ自分なりに寄り添ったつもりです。「あそこの読者さんはきっと好きなはず」と自分に言い聞かせながら書いていました。
もともと私は腕っぷしや性格が強いヒロインが好きです。精神的に自立している女性が好きなんですよね。
だから今回のオトちゃんはそれとは真逆で、とても戸惑いました。何をされても言い返せないし、不遇を受け入れてうつむくばかり。人の手を借りないと変わることができない繊細な子です。書きながら何度も苦々しい思いをしました。だからこそ彼女の世界が変わっていく様を少しでも鮮烈に、ロマンチックにお見せしたい。どうか変わってほしいと思いながら書き続けて、ようやく6万字。長かった……(遠い目)
『世界を変える運命の恋コンテスト』ということで、何よりもまず世界を変えないといけません。
ということで、今回は変えるべき世界を二つ用意しました。
一つはオトちゃん自身です。徹底的に虐げられて自己肯定力がどん底を抉っていたオトちゃんが籠の外へ自ら羽ばたき、自分の世界を変える。ノア様が言っていたように、鳥籠を開けても飛び立つかどうかは自分で決めなければいけません。第二章の最後、オトちゃんはノア様の傍で歌う決断をしました。これでオトちゃんの生きる世界は変わってくれたかなと思います。
もう一つは、クレセンティアです。これは文字数の関係で深く書くことはできなかったのですが、ノア様による「神域の解明」がメインになっていく部分です。読み進めるうちに読者様も「この島ヤバいな」と思ったのではないでしょうか。はい、ヤバい島です。だから変わらなければいけません。「要石」や「門戸渡り」など、謎を多く残したまま終わっているので、コンテストの結果が分かり次第続きも書いて行けたらなと思っています。
以下、書きたくても文字数的に書けなかった&これから書きたいネタたちです。
・オトちゃんを取り戻しに来るカージュ
楽徒『繚乱』を率いるナナセというキャラクターがいました。本編で名前のみ出てくるのですが、本当は第二章で登場予定だったのです。告鳥様の命令でオトちゃんを言葉巧みに呼び戻しに来ます。それでオトちゃんの心は本島とカージュへ揺れ動く予定だったのですが、文字数の都合であえなく断念💦この子も相当な曲者です。
・副領事
ネームドキャラで登場予定が、こちらも文字数の都合で……。
トビー・ドットさんと言います。ノア様の下僕です(え)
続きを書く機会があれば絶対に登場させたい! 愉快な人なのですが台詞で文字数を食います。
・オトちゃん、初めてのお風呂
執筆がどん詰まると生活描写を書きたくなるマンなのですが、今回はとことん削減しまくりました。
でも実はお風呂シーンを書いていて、ギリギリまで出そうか悩んだんですよね。カージュから連れ出されて総領事館で目覚めた後、サヨちゃんとハンナさんが湯浴みをしてくれました。何かの機会があれば公開したいです。
・サヨちゃんの初恋
本作一番の功労者と言っても過言ではないサヨちゃん。
ロマンス小説でおませな女の子になってるので、恋の一つや二つしちゃうと思うんですよね。
サヨちゃんも幸せになるべきキャラクターなので、いつか初々しい幼鳥の初恋を書きたいです。
・サヨとオトの声楽練習
これ、書きたかった(泣)
オトちゃんがサヨちゃんに指導してる姿とか、微笑ましいことこの上ない……!
連載再開する日があれば絶対に書きます!
・島主殿の思惑
カージュへカチコミした時に尽力してくれた島主、ツキシマ・ミツルさん。
この人もおもしれー男なんですよねぇ。開国主義なのですが、カージュの力と島主の権限が逆転している状態で物事がうまく進まずやきもきしていたところに、ノア様がやってきました。思想に囚われない者同士、気が合うみたいです。ミツルさんの曲者具合もまた書きたい!
コンテストの結果はまず来年2月に中間選考の発表がある予定です。
レーベルさんが独自で開催している富士見ノベル大賞の傾向を見ていると、選考基準がとても厳しい印象を受けます。編集部さんが求めている作品が書けたかどうかの答え合わせ、恐ろしいですが楽しみです。震えながら結果を待ちたいと思います……!
最後の最後までお付き合いいただきありがとうございました!
あとは天命を待つのみ!(*˘-˘人)゚.:。+゚
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