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1、障害者雇用に関して
しおりを挟むその人の特性によるが、私が会社に申告したのは
・電話対応はできない
・マルチタスクが苦手(優先順位を教えてもらえればできる)
・口頭説明だと覚えられない(メモを取らせてもらいたい)
の3つだ。もちろん特性はこれ以外にも沢山ある。そして、障害者雇用就活マニュアルの中には「なるべく正直に全てを打ち明けること」と書いてあるものもある。これはあくまでも私個人のやり方だが、全てを申告してしまうと会社側も困ってしまうので、なるべくなら「最も譲れないもの」「最も症状が深刻なもの」に絞るべきだと思う。もし、後で困りごとが出てきたらそれはその時に相談すればいいのである。
私が入った会社は人材派遣会社だということもあるのか、所長を始め教育係の社員の方々は皆とても親切で、今のところトラブルはない。困りごとの相談もきちんと聞いてくれ、対応してくれる。また、私は4時間の短時間勤務で休憩がないのだが、「過集中」という特性の影響で長時間、作業に集中すると疲れてしまう。その時は1時間に1回だけ5分ほどだが、休憩を貰うようにしている。そうすることによって頭や体がリセットされ、作業を続けることができるのだ。
これまで勤めていた会社は障害者枠ではなかったので、様々な仕事を一度にこなさなければならず、マルチタスクが苦手な身としてはかなり大変だったが、現在ではひとつの仕事を順番に集中して行わせてもらっているのでとても楽だ。ただし、あくまでも「メイン作業の補助」の仕事なので、やり甲斐を感じられるかどうかは人にもよるかなと思う。これまで長く一般企業に勤めて来た身としては、正直なところ少し物足りなさを感じる時もある。が、何でもかんでも仕事を押し付けられ、無理な期日を設定されストレスを溜め込むことを考えると、少し物足りなさを感じている今の方が精神的に楽なんだろうなと思う。
三か月間はお試しのトライアル雇用だったが、周りの人とトラブルを起こさず真面目に一生懸命働き、尚且つ突然の欠勤もなく勤めたところ、来年の1月より正式に採用されることが決まった。現在、少しづつだが固定のお仕事を任せてもらえるようにもなった。もっと頑張れば、いずれはもしかしたらもう少し大きな仕事を任せてもらえるかもしれない。
あくまでも私の個人的な感想だが、障害者枠で一般企業に勤める上で大切なことはこの3つ。与えられた仕事を真面目にしっかりこなすことを大前提にひとつづつ挙げていこうと思う。
1、なるべく当日欠勤しないこと
障害を持っているとかなり辛いが、少しぐらい体調が悪くてもとりあえず出勤する。で、どうしても作業するのが無理なら早退する。会社に前もって連絡を入れて、遅刻して行くのもあり。もう本当に体が辛くて動けない、仕事できそうにない、という時は思い切って休む。その際は必ず会社に連絡を入れること。要は「頑張って出勤しています!」という姿勢を見せることが大事ということである。
2、不満は口に出さないこと
障害の特性によっては何でもかんでも口に出してしまう人もいるかもしれない。当たり前だが、障害者雇用だからといって何でもかんでも大目に見たり、許してもらえるわけではない。何か思うことがあってもとりあえずは我慢。どうしても納得できないのであれば、不満を一方的にぶつけるのではなく「こうではなく、こうした方が楽なんですが、どうしたらいいですか?」というように「要望」として相談した方がいい。要望ではなくただの愚痴なら、職場の人ではなく身近な人に聞いてもらった方が無難。あと、不満ではなく仕事のやり方が合わないとか、辛いとかそういったことはすぐに相談するべきだ。そうすると、特別に休憩をもらえたりする。私も相談することで本来なら貰えない休憩時間をゲットすることができたのである。
3、周囲の人とのコミュニケーションは大事に
これは人付き合いが苦手な私にとって、最も大きな課題のひとつでもあるのだが……。とにかく周りの人とトラブルを起こさないことが大事だ。幸いにも私の職場には差別するような人もおらず、物静かな人達ばかりなので特に問題はない。中には障害者だからといって差別をしたり態度を変えてくるような人もいるかと思う。そういう人との関わり合いは慎重になるべきだ。逆にコミュニケーション能力に長けている人は、それを武器にどんどん人間関係を作っていくといいかもしれない。私は真逆のタイプなので、未だに親しく話せる人が一人もいないのでたまに「これでいいのかな」と思う時があるぐらいだ。かといって、仕事中はみんな私語を慎んで真面目に作業をしているので、話し掛けようにもできないのだが……。ロッカーとかトイレとかで一緒になるなど何かタイミングが合えば、話し掛けてみるのもいいのではないかと思う。
以上のことを守って真面目に一生懸命働いていけば、問題なく長く勤めていくことができるのではないかと思う。
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