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現地で旦那が起こしたハプニング集
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これは撮影時の話ではなく、出発日とオフの日の話である。旦那を襲ったふたつの災難をご紹介しよう。
【まさかの遅刻?!】
ニュージーランドへの出発日。旦那は成田空港への交通手段に直通バスか電車で行くか悩み、電車を選んだ。遅れないように少し早めに家を出て、順調に電車に乗り込んだ。しかし、一向に成田に辿り着かない。さすがにおかしいと思い、旦那は駅員さんをつかまえて尋ねた。
「すいません!この電車って成田行きますよね?!」
「えっ?これは行きませんよ?行くなら途中で降りてタクシーに乗るか電車を乗り換えるかですね」
「ええっ?!やばい!遅れる!」
真っ青になった旦那は慌てて電車を降り、タクシーをつかまえた。無事に成田に辿り着いたもののタクシー代でなんと1万円も使ってしまった。ニュージーランドに行く前に無駄な大出費である。結局、旦那は集合時間ギリギリで到着し、遅刻を免れたそうだ。当時は成田エクスプレスといった便利な特急などなかったそうで、電車で向かうには不便だったのだという。
「最初から直通バス使うんだったよ……」
と思い出して肩を落としてた。因みにエキストラが数百人もいたら全員が必ず集合時間に間に合うことはまずない。つまり遅れて来た人、忘れ物をした人は沢山いたのだそうだ。中にはパスポートを忘れるというウッカリ屋もいたらしい。一番重要なものだと思うのだが……予定の飛行機に乗り遅れた人達は次の便でニュージーランドに向かったそうだ。出発時から波乱の幕開けであった。
【ここはどこ?私は誰?】
旦那は現地で撮影がないオフの日を楽しむために、マウンテンバイクを買ったそうだ。ある晴れた気持ちの良い日、旦那は買ったばかりのマウンテンバイクに乗り、颯爽とサイクリングを楽しんでいた。すると、目の前にある段差に気づかず、勢いよく転んでしまった。前方につんのめり、旦那とマウンテンバイクは空中で一回転。そのまま地面に叩きつけられた。
「大丈夫かい?!(英語で)」
気が付くと、自分の顔を現地の人々が心配そうに覗き込んでいる。その時、旦那は気づいた。
「ここ……どこだ……?俺……誰だっけ……?」
自分に関しての記憶が一切消えているのだ。現地の人々が英語で懸命に話かける。
「what your name?!」
「……俺?名前……なんだっけ?」
「what your name?!」
人々は旦那が今、どのような状態に陥っているのか悟ったようだった。慌てた様子で必死に「名前は?!」と尋ねる。旦那は必死に自分のことを思い出そうとした。
「えーっと……俺は……あっ!」
次第に名前、家族構成、生年月日、そしてここはどこなのか、どうしてここにいるのかといった記憶が蘇ってきた。
「my name is 〇〇!thank you!」
「OH!!」
無事に記憶が戻った旦那を現地の人々は温かく見守ってくれたのだという。現地では自転車に乗る際にヘルメット着用が義務づけられている。
「まさにここはどこ?私は誰?状態!症状が軽くて済んだのはヘルメットのおかげだよ!」
と旦那は語っている。もしもヘルメットを被っていなかったら、旦那はドラマや映画によくある「自分が誰かを探す旅」をしていたかもしれない。というか「映画の撮影でニュージーランドに行ったら自転車で転んで記憶を失った」なんてまるで作り話のようだ。「事実は小説より奇なり」な出来事であった。
【まさかの遅刻?!】
ニュージーランドへの出発日。旦那は成田空港への交通手段に直通バスか電車で行くか悩み、電車を選んだ。遅れないように少し早めに家を出て、順調に電車に乗り込んだ。しかし、一向に成田に辿り着かない。さすがにおかしいと思い、旦那は駅員さんをつかまえて尋ねた。
「すいません!この電車って成田行きますよね?!」
「えっ?これは行きませんよ?行くなら途中で降りてタクシーに乗るか電車を乗り換えるかですね」
「ええっ?!やばい!遅れる!」
真っ青になった旦那は慌てて電車を降り、タクシーをつかまえた。無事に成田に辿り着いたもののタクシー代でなんと1万円も使ってしまった。ニュージーランドに行く前に無駄な大出費である。結局、旦那は集合時間ギリギリで到着し、遅刻を免れたそうだ。当時は成田エクスプレスといった便利な特急などなかったそうで、電車で向かうには不便だったのだという。
「最初から直通バス使うんだったよ……」
と思い出して肩を落としてた。因みにエキストラが数百人もいたら全員が必ず集合時間に間に合うことはまずない。つまり遅れて来た人、忘れ物をした人は沢山いたのだそうだ。中にはパスポートを忘れるというウッカリ屋もいたらしい。一番重要なものだと思うのだが……予定の飛行機に乗り遅れた人達は次の便でニュージーランドに向かったそうだ。出発時から波乱の幕開けであった。
【ここはどこ?私は誰?】
旦那は現地で撮影がないオフの日を楽しむために、マウンテンバイクを買ったそうだ。ある晴れた気持ちの良い日、旦那は買ったばかりのマウンテンバイクに乗り、颯爽とサイクリングを楽しんでいた。すると、目の前にある段差に気づかず、勢いよく転んでしまった。前方につんのめり、旦那とマウンテンバイクは空中で一回転。そのまま地面に叩きつけられた。
「大丈夫かい?!(英語で)」
気が付くと、自分の顔を現地の人々が心配そうに覗き込んでいる。その時、旦那は気づいた。
「ここ……どこだ……?俺……誰だっけ……?」
自分に関しての記憶が一切消えているのだ。現地の人々が英語で懸命に話かける。
「what your name?!」
「……俺?名前……なんだっけ?」
「what your name?!」
人々は旦那が今、どのような状態に陥っているのか悟ったようだった。慌てた様子で必死に「名前は?!」と尋ねる。旦那は必死に自分のことを思い出そうとした。
「えーっと……俺は……あっ!」
次第に名前、家族構成、生年月日、そしてここはどこなのか、どうしてここにいるのかといった記憶が蘇ってきた。
「my name is 〇〇!thank you!」
「OH!!」
無事に記憶が戻った旦那を現地の人々は温かく見守ってくれたのだという。現地では自転車に乗る際にヘルメット着用が義務づけられている。
「まさにここはどこ?私は誰?状態!症状が軽くて済んだのはヘルメットのおかげだよ!」
と旦那は語っている。もしもヘルメットを被っていなかったら、旦那はドラマや映画によくある「自分が誰かを探す旅」をしていたかもしれない。というか「映画の撮影でニュージーランドに行ったら自転車で転んで記憶を失った」なんてまるで作り話のようだ。「事実は小説より奇なり」な出来事であった。
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