空を泳ぐ魚

文野志暢

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空を泳ぐ魚

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今日はいい天気だから散歩をしよう!
ボクはママに頼んで散歩に出かけた

風が気持ちいいなぁ
お空にはいろんな形の雲が浮かんでいる

あっ、ドーナツの雲みぃつけた!
あそこにはソフトクリームだ!
あれはロボットだな
今にも必殺技をだしそうだ!

ん?
あれはなんだ?

「あっ!!」

大変だ!魚がたくさん空を泳いでる!

「ママ大変! 魚が空を泳いでいるよ」

「本当ね、お魚さんみたいな雲だね」

違うよ ママ!
ボクは その雲の隣で泳いでる魚のこと言ってるの! 

何回も何回も話したのに、ママは全然聞いてくれない 
ボクはをもう一度空をみて魚を探すけど魚はいなかった

どこ行ったんだ? さっきまでソフトクリームの雲の近くにいたのに

ボクは頑張って空を泳ぐ魚を見つけようと空に近づこうとした

「危ないから、自転車の上で動いちゃダメ」
「でもママ!」
「怪我しちゃうよ」

ママが怒ってしまった


魚はどこ行ったんだろう?

すると、バーン!と雲を突き抜けてたくさんの魚がでてきた!

うわぁ!

魚は最初に見つけた時より大きくなっていた
そして雲をよけてどんどんどんどん上に登っていく

登っていく時も体が大きくなって、魚じゃなくなった

空を登った魚は大きな蛇みたいな生き物になった
魚だったヘビは何処かへいってしまった

「魚がヘビになっちゃった」
「何が見えたのかな?」
「魚がね、大きなヒモが2本付いている蛇になったんだよ」
「あら、すごいわね」
「ママ、ほんとだよ!魚がになったんだよ」


ボクがそう言うとママは笑ってた。




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