977 / 1,060
最終章 恋のあとさき
49話
しおりを挟む
「リィ、起きられる?」
「ん……。今、何時?」
「六時半」
「蒼兄たちは?」
「晩餐会」
「そっか……」
横になる前のことを思い出す。
ドレスを脱いだあと、夕飯はレストランではなくゲストルームで摂る旨を伝えてから休んだのだ。
「……あれ? どうして唯兄がいるの?」
声の調子からすると、酔いは覚めているのだろう。
目を開けると、暗がりの中に唯兄がいた。
部屋の明かりは一階の間接照明のみで、ロフトは暗い。
サイドテーブルに置いてあるランプに手を伸ばそうとすると、
「ちょっとたんま」
「唯兄?」
「リィ、ごめん」
「え?」
「俺、リィに謝らなくちゃいけないことがある」
「な、に……?」
こんなふうに改まられると変に緊張して身構えてしまう。
「俺……途中から知ってた。会長が朗元であることも、リィと面識あることも」
その言葉に力が抜ける。
「もう、やだ……。唯兄、驚かせないで? 今日はいったいどれだけ驚かなくちゃいけない日なのかハラハラしちゃった」
本当に力が抜けて、起こしかけた身体を再度ベッドに横たえる。
横になったまま唯兄を見ると、「本当にごめんなさい」という顔をしているから少し困った。
「唯兄、朗元さんが会長であることを知っていた人はほかにもいたよね?」
「いたけど……」
実際には誰が知っていたのかな……。
考えてみたら、このときまで人数を数える余裕もなかった。
「お母さんが知ってたってことはお父さんも知ってたよね。蒼兄は私と同じ、知らなかった人。海斗くんと栞さんもびっくりしてたから知らなかった人でしょう? でも、秋斗さんとツカサ、涼先生、湊先生、静さんあたりは知っていたと思う」
指折り数えると、
「もう動揺してないの?」
「ううん、してる。してるけど……お昼よりは落ち着いていると思う。時間が経ったからかな? 少しだけ余裕ができたみたい」
「怒る?」
「どうして?」
「なんとなく……」
暗い場所で小さな声で話す。まるで誰にも聞かれないよう内緒話をするみたいに。
話の内容とは裏腹に、肌に触れる空気がこそばゆい気がして、その空気に笑みが漏れた。
「怒らないよ。披露宴のとき、涼先生としていた会話は聞いていたでしょう?」
「聞いてたけどさ……」
「例外はなし。誰のことも怒っていないし、怒れない。だって怒る理由がないもの。……第一、疑問を抱かなかったのも、深く追求しなかったのも私なの」
少し考えれば気づくこと。でも、知ってすぐは衝撃や色んな感情の波が押し寄せてきて見えなくなっていただけ。
初めて朗元さんと会ったのは五月末。そのあとの私の体調を考えれば言うタイミングなどなかっただろう。
夏には記憶をなくした。二度目に会ったのは記憶が戻って混乱している最中。
いったいどのタイミングで言えたというのか……。
秋斗さんもツカサも朗元さんも、きっとタイミングを逃してしまっただけ。その原因は私にある。
「唯兄はいつ知ったの?」
「……終業式の日。秋斗さんから聞いたんだ。白野でリィと会った人が朗元で、藤宮の会長だって……」
タイミングって大事だよね。何もきっかけがなければそんな話をすることはできないだろう。
誰も他意があって黙っていたわけじゃない。悪意なんてどこにもなかった。
「不思議だね。知ったときは衝撃が大きすぎて受け入れられないと思った。でも、少し時間が経っただけなのに、今は普通に受け入れられる」
「本当に大丈夫?」
「うん。大丈夫」
今度こそ、本当に大丈夫だよ、と伝えたくて身体を起こした。
「大丈夫。だから、そんな顔しないでね」
唯兄の頬を人差し指が沈むくらいにつついて、お餅みたいなほっぺだな、と思ったら自然と笑みが漏れた。
朗元さんと話さなくちゃ――
朗元さんと会長は同一人物だけど、まだ私の中ではひとつにはなりきっていないから……。だからふたりと話をしなくてはいけない。
大丈夫……。
いつかはわからないし、どんな形でかもわからない。でも、朗元さんはきっと私と話す時間を取ってくれる。
そんな、根拠のない確信が私にはあった。
私たちがロフトから下りると、部屋のチャイムが鳴った。
唯兄が出ると、
「お食事のご用意にまいりました」
御崎さんがカートと共に立っていた。
「……ここのパレスはメニューを選ぶ権利ってものはないんですかね?」
唯兄が尋ねると、
「翠葉お嬢様のお好みは事前にうかがっておりますので、ご期待には沿えるかと存じます」
「ちょっ、俺の好みはっ!?」
「大変申し訳ございません。会長ならびにオーナー、オーナー夫人より、すべてにおいて翠葉お嬢様を優先するように申し付かっております」
「……知ってたけど、オーナーも湊さんも相変わらず俺への対応がひどすぎる件。リィ、どう思う?」
「どう思う?」と訊かれても返しようがない。
「まぁね、どうせ俺は藤宮警備の一社員ですよぉっだ」
冗談ぽく拗ねて見せた唯兄は、そのまま御崎さんを室内に招き入れた。
「総支配人が給仕に来ちゃうあたりがリィのビップ待遇を感じずにはいられないよね」
テーブルから少し離れた場所で居心地の悪さを感じていると、
「別にリィが縮こまることないよ。少し縮こまったほうがいいのはオーナーと湊さんだってば」
言いながら、唯兄に手を引かれてテーブルに着いた。
「お言葉ですが、オーナーと湊様は唯芹様のこともよくご存知だと思います」
御崎さんの言葉の途中で、唯兄は電気が走ったみたいに身を震わせた。
「やっ、やめてよっ! 唯芹様とか気色悪いっ。誰のことかと思ったじゃんっ」
気持ちはわからなくもない……。でも、
「それ、唯兄の正式名称……だよね?」
「私もそのようにうかがっております」
「いやいやいやいや、それが正しいとか正しくないとかじゃなくて、慣れてないって話っ」
「それを言うなら、私だってお嬢様なんて言われ慣れて――」
「る、でしょ? マンションのコンシェルジュとホテルの人間にはそう呼ばれてるんだから」
「……唯兄よりも多少免疫がある程度、です……」
微妙な言い合いに御崎さんがクスリと笑った。
「オーナー夫妻からうかがったとおりですね」
「は?」
「え?」
「大変仲のよろしいご兄妹だとうかがっております。翠葉お嬢様の喜ぶ顔をご覧になれば幸せを感じられるようなご関係だと」
御崎さんは口を閉じたけれど、何も言わない私たちを見て、再度口を開いた。
「ですから、翠葉お嬢様のお口に合うものをご用意すれば、必然と唯芹様も笑顔になられるとのことでした」
御崎さんが言い終わる前に唯兄は両手で顔を覆い、蹲るようにしてラグに転がった。
「ゆっ、唯兄っ!?」
慌てて近くに駆け寄る。と、小さな呻き声が聞こえてきた。そして、ブツブツと文句を発する。
「もうやだ……。あの人たち本当にやだ。一度地獄に落ちればいいと思う。……いっつもいっつもいっつもいっつもっ、なんでこうピンポイントでついてくんだよ」
最後の言葉は声が少し掠れていた。
「大丈夫?」と声をかけようとしたとき、御崎さんから奇妙な申し出をされて振り返る。
「お嬢様。大変申し訳ないのですが、テーブルセッティングのお手伝いをお願いできますでしょうか?」
お手伝い……?
通常、ホテルのスタッフがこんなことを言うことはない。それに、テーブルの上にはすでにカトラリーなどが行儀よく定位置についている。
どういう、こと……?
御崎さんの顔を見ると、「こちらへ」と声は出さずに唇のみを動かされた。
「……はい」
きっと、「今はそっとしておきましょう」という御崎さんの気遣い。
いつも思う。恐縮してしまうことも多々あるけれど、ウィステリアホテルやパレスで働くスタッフは心のこもった対応をしてくれると。
お礼を言いたかったけれど、口にしたら御崎さんの気遣いが台無しになってしまう。
ふと目についたのは料理にかぶせてあったシルバーの蓋。料理の蒸気で曇ったそこに、私は指を走らせた。「ありがとうございます」と一言伝えたくて。
御崎さんはそれに気づくと、にこりと微笑んでから蓋をカートへ下げた。
唯兄とふたりで夕飯を食べる時間はゆったりと流れた。
食べ物を口に運ぶ、咀嚼して飲み込む。食べ物の食感や温度、唯兄との会話。それ以外には力も神経も使わなかったと思う。
御崎さんがずっとついていたけれど、レストランで食べたときのように、必要以上に給仕を意識することはなかった。
久しぶりに人の目や周りを気にせずにご飯を食べることができた気がする。
実際は、パレスに来て二日目の夜なのだから、「久しぶりに」という表現は適切ではないかもしれない。
でも、本当に、久しぶりに身体中の力を抜いてご飯を食べられた気がした。
「ん……。今、何時?」
「六時半」
「蒼兄たちは?」
「晩餐会」
「そっか……」
横になる前のことを思い出す。
ドレスを脱いだあと、夕飯はレストランではなくゲストルームで摂る旨を伝えてから休んだのだ。
「……あれ? どうして唯兄がいるの?」
声の調子からすると、酔いは覚めているのだろう。
目を開けると、暗がりの中に唯兄がいた。
部屋の明かりは一階の間接照明のみで、ロフトは暗い。
サイドテーブルに置いてあるランプに手を伸ばそうとすると、
「ちょっとたんま」
「唯兄?」
「リィ、ごめん」
「え?」
「俺、リィに謝らなくちゃいけないことがある」
「な、に……?」
こんなふうに改まられると変に緊張して身構えてしまう。
「俺……途中から知ってた。会長が朗元であることも、リィと面識あることも」
その言葉に力が抜ける。
「もう、やだ……。唯兄、驚かせないで? 今日はいったいどれだけ驚かなくちゃいけない日なのかハラハラしちゃった」
本当に力が抜けて、起こしかけた身体を再度ベッドに横たえる。
横になったまま唯兄を見ると、「本当にごめんなさい」という顔をしているから少し困った。
「唯兄、朗元さんが会長であることを知っていた人はほかにもいたよね?」
「いたけど……」
実際には誰が知っていたのかな……。
考えてみたら、このときまで人数を数える余裕もなかった。
「お母さんが知ってたってことはお父さんも知ってたよね。蒼兄は私と同じ、知らなかった人。海斗くんと栞さんもびっくりしてたから知らなかった人でしょう? でも、秋斗さんとツカサ、涼先生、湊先生、静さんあたりは知っていたと思う」
指折り数えると、
「もう動揺してないの?」
「ううん、してる。してるけど……お昼よりは落ち着いていると思う。時間が経ったからかな? 少しだけ余裕ができたみたい」
「怒る?」
「どうして?」
「なんとなく……」
暗い場所で小さな声で話す。まるで誰にも聞かれないよう内緒話をするみたいに。
話の内容とは裏腹に、肌に触れる空気がこそばゆい気がして、その空気に笑みが漏れた。
「怒らないよ。披露宴のとき、涼先生としていた会話は聞いていたでしょう?」
「聞いてたけどさ……」
「例外はなし。誰のことも怒っていないし、怒れない。だって怒る理由がないもの。……第一、疑問を抱かなかったのも、深く追求しなかったのも私なの」
少し考えれば気づくこと。でも、知ってすぐは衝撃や色んな感情の波が押し寄せてきて見えなくなっていただけ。
初めて朗元さんと会ったのは五月末。そのあとの私の体調を考えれば言うタイミングなどなかっただろう。
夏には記憶をなくした。二度目に会ったのは記憶が戻って混乱している最中。
いったいどのタイミングで言えたというのか……。
秋斗さんもツカサも朗元さんも、きっとタイミングを逃してしまっただけ。その原因は私にある。
「唯兄はいつ知ったの?」
「……終業式の日。秋斗さんから聞いたんだ。白野でリィと会った人が朗元で、藤宮の会長だって……」
タイミングって大事だよね。何もきっかけがなければそんな話をすることはできないだろう。
誰も他意があって黙っていたわけじゃない。悪意なんてどこにもなかった。
「不思議だね。知ったときは衝撃が大きすぎて受け入れられないと思った。でも、少し時間が経っただけなのに、今は普通に受け入れられる」
「本当に大丈夫?」
「うん。大丈夫」
今度こそ、本当に大丈夫だよ、と伝えたくて身体を起こした。
「大丈夫。だから、そんな顔しないでね」
唯兄の頬を人差し指が沈むくらいにつついて、お餅みたいなほっぺだな、と思ったら自然と笑みが漏れた。
朗元さんと話さなくちゃ――
朗元さんと会長は同一人物だけど、まだ私の中ではひとつにはなりきっていないから……。だからふたりと話をしなくてはいけない。
大丈夫……。
いつかはわからないし、どんな形でかもわからない。でも、朗元さんはきっと私と話す時間を取ってくれる。
そんな、根拠のない確信が私にはあった。
私たちがロフトから下りると、部屋のチャイムが鳴った。
唯兄が出ると、
「お食事のご用意にまいりました」
御崎さんがカートと共に立っていた。
「……ここのパレスはメニューを選ぶ権利ってものはないんですかね?」
唯兄が尋ねると、
「翠葉お嬢様のお好みは事前にうかがっておりますので、ご期待には沿えるかと存じます」
「ちょっ、俺の好みはっ!?」
「大変申し訳ございません。会長ならびにオーナー、オーナー夫人より、すべてにおいて翠葉お嬢様を優先するように申し付かっております」
「……知ってたけど、オーナーも湊さんも相変わらず俺への対応がひどすぎる件。リィ、どう思う?」
「どう思う?」と訊かれても返しようがない。
「まぁね、どうせ俺は藤宮警備の一社員ですよぉっだ」
冗談ぽく拗ねて見せた唯兄は、そのまま御崎さんを室内に招き入れた。
「総支配人が給仕に来ちゃうあたりがリィのビップ待遇を感じずにはいられないよね」
テーブルから少し離れた場所で居心地の悪さを感じていると、
「別にリィが縮こまることないよ。少し縮こまったほうがいいのはオーナーと湊さんだってば」
言いながら、唯兄に手を引かれてテーブルに着いた。
「お言葉ですが、オーナーと湊様は唯芹様のこともよくご存知だと思います」
御崎さんの言葉の途中で、唯兄は電気が走ったみたいに身を震わせた。
「やっ、やめてよっ! 唯芹様とか気色悪いっ。誰のことかと思ったじゃんっ」
気持ちはわからなくもない……。でも、
「それ、唯兄の正式名称……だよね?」
「私もそのようにうかがっております」
「いやいやいやいや、それが正しいとか正しくないとかじゃなくて、慣れてないって話っ」
「それを言うなら、私だってお嬢様なんて言われ慣れて――」
「る、でしょ? マンションのコンシェルジュとホテルの人間にはそう呼ばれてるんだから」
「……唯兄よりも多少免疫がある程度、です……」
微妙な言い合いに御崎さんがクスリと笑った。
「オーナー夫妻からうかがったとおりですね」
「は?」
「え?」
「大変仲のよろしいご兄妹だとうかがっております。翠葉お嬢様の喜ぶ顔をご覧になれば幸せを感じられるようなご関係だと」
御崎さんは口を閉じたけれど、何も言わない私たちを見て、再度口を開いた。
「ですから、翠葉お嬢様のお口に合うものをご用意すれば、必然と唯芹様も笑顔になられるとのことでした」
御崎さんが言い終わる前に唯兄は両手で顔を覆い、蹲るようにしてラグに転がった。
「ゆっ、唯兄っ!?」
慌てて近くに駆け寄る。と、小さな呻き声が聞こえてきた。そして、ブツブツと文句を発する。
「もうやだ……。あの人たち本当にやだ。一度地獄に落ちればいいと思う。……いっつもいっつもいっつもいっつもっ、なんでこうピンポイントでついてくんだよ」
最後の言葉は声が少し掠れていた。
「大丈夫?」と声をかけようとしたとき、御崎さんから奇妙な申し出をされて振り返る。
「お嬢様。大変申し訳ないのですが、テーブルセッティングのお手伝いをお願いできますでしょうか?」
お手伝い……?
通常、ホテルのスタッフがこんなことを言うことはない。それに、テーブルの上にはすでにカトラリーなどが行儀よく定位置についている。
どういう、こと……?
御崎さんの顔を見ると、「こちらへ」と声は出さずに唇のみを動かされた。
「……はい」
きっと、「今はそっとしておきましょう」という御崎さんの気遣い。
いつも思う。恐縮してしまうことも多々あるけれど、ウィステリアホテルやパレスで働くスタッフは心のこもった対応をしてくれると。
お礼を言いたかったけれど、口にしたら御崎さんの気遣いが台無しになってしまう。
ふと目についたのは料理にかぶせてあったシルバーの蓋。料理の蒸気で曇ったそこに、私は指を走らせた。「ありがとうございます」と一言伝えたくて。
御崎さんはそれに気づくと、にこりと微笑んでから蓋をカートへ下げた。
唯兄とふたりで夕飯を食べる時間はゆったりと流れた。
食べ物を口に運ぶ、咀嚼して飲み込む。食べ物の食感や温度、唯兄との会話。それ以外には力も神経も使わなかったと思う。
御崎さんがずっとついていたけれど、レストランで食べたときのように、必要以上に給仕を意識することはなかった。
久しぶりに人の目や周りを気にせずにご飯を食べることができた気がする。
実際は、パレスに来て二日目の夜なのだから、「久しぶりに」という表現は適切ではないかもしれない。
でも、本当に、久しぶりに身体中の力を抜いてご飯を食べられた気がした。
1
お気に入りに追加
351
あなたにおすすめの小説
足りない言葉、あふれる想い〜地味子とエリート営業マンの恋愛リポグラム〜
石河 翠
現代文学
同じ会社に勤める地味子とエリート営業マン。
接点のないはずの二人が、ある出来事をきっかけに一気に近づいて……。両片思いのじれじれ恋物語。
もちろんハッピーエンドです。
リポグラムと呼ばれる特定の文字を入れない手法を用いた、いわゆる文字遊びの作品です。
タイトルのカギカッコ部分が、使用不可の文字です。濁音、半濁音がある場合には、それも使用不可です。
(例;「『とな』ー切れ」の場合には、「と」「ど」「な」が使用不可)
すべての漢字にルビを振っております。本当に特定の文字が使われていないか、探してみてください。
「『あい』を失った女」(https://www.alphapolis.co.jp/novel/572212123/802162130)内に掲載していた、「『とな』ー切れ」「『めも』を捨てる」「『らり』ーの終わり」に加え、新たに三話を書き下ろし、一つの作品として投稿し直しました。文字遊びがお好きな方、「『あい』を失った女」もぜひどうぞ。
※こちらは、小説家になろうにも投稿しております。
※扉絵は管澤捻様に描いて頂きました。
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ハーレムに憧れてたけど僕が欲しいのはヤンデレハーレムじゃない!
いーじーしっくす
青春
赤坂拓真は漫画やアニメのハーレムという不健全なことに憧れる健全な普通の男子高校生。
しかし、ある日突然目の前に現れたクラスメイトから相談を受けた瞬間から、拓真の学園生活は予想もできない騒動に巻き込まれることになる。
その相談の理由は、【彼氏を女帝にNTRされたからその復讐を手伝って欲しい】とのこと。断ろうとしても断りきれない拓真は渋々手伝うことになったが、実はその女帝〘渡瀬彩音〙は拓真の想い人であった。そして拓真は「そんな訳が無い!」と手伝うふりをしながら彩音の潔白を証明しようとするが……。
証明しようとすればするほど増えていくNTR被害者の女の子達。
そしてなぜかその子達に付きまとわれる拓真の学園生活。
深まる彼女達の共通の【彼氏】の謎。
拓真の想いは届くのか? それとも……。
「ねぇ、拓真。好きって言って?」
「嫌だよ」
「お墓っていくらかしら?」
「なんで!?」
純粋で不純なほっこりラブコメ! ここに開幕!
おしっこ我慢が趣味の彼女と、女子の尿意が見えるようになった僕。
赤髪命
青春
~ある日目が覚めると、なぜか周りの女子に黄色い尻尾のようなものが見えるようになっていた~
高校一年生の小林雄太は、ある日突然女子の尿意が見えるようになった。
(特にその尿意に干渉できるわけでもないし、そんなに意味を感じないな……)
そう考えていた雄太だったが、クラスのアイドル的存在の鈴木彩音が実はおしっこを我慢することが趣味だと知り……?
後宮の棘
香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。
☆完結しました☆
スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。
第13回ファンタジー大賞特別賞受賞!
ありがとうございました!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる