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19~20 Side 唯 02話
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「報告する義理はない」
そうくると思った。
けど、今回はそれだけじゃ終わらなかった。
「……二週間近く前、伝えはしました」
司っちは顔を逸らしてそう言ったのだ。
「は?」
二週間前? 伝えた……? 何を?
今度は俺が視線のみで訊き返す番だった。
「紅葉祭二日目に俺の気持ちは伝え済み。勘違いもされていないはずです」
まるで仕事の報告でもするかのように要点だけを淡々と口にする。
「それはつまり……リィに好きって言ったってことだよね?」
「それ以外に何が?」
司っちの不機嫌指数が上がる。
「それでなんでこんなことになってるのさ」
「そんなの俺が知りたいです」
リィが赤面しそうなくらいの最っ高に爽やかな笑みを向けられた。
うぉー……怖ぇぇぇ。
さっき言った俺の台詞まんま返してきやがった。
でも、司っちの気持ちはわからなくもない。
俺たちだって、今のリィが何を考えているのかまったくわからないわけだから。
「じゃぁさ、リィが誰を好きなのかは聞いたの?」
「聞きました」
「つまりは両思い?」
「夢じゃなければ?」
「何、その司っちぽくない非現実的な発言」
「最近自信喪失気味なんです。情けないことに、ものの見事に避けられまくっているもので」
恐ろしく冷ややかな笑顔を向けられた。
……もう、なんのこっちゃ。
何がどうなってるのかさらにわからなくなったよ。
「だから、翠本人に確認しに来たんですが……?」
そう来たか……。
「なるほど。状況は理解した。でも、ごめん。やっぱ帰って?」
「今の話の流れでどうしたらそういう返答になるのかご説明いただけますか?」
「説明するの面倒」
「ここまで話しておきながら?」
「俺の思考回路や感情なんて理解してくれなくていいよ?」
笑顔の次は飛び切り鋭利な視線が飛んできた。
ちょっとなんなの、この子……。
前から感じてはいたけれど、やっぱり普通の十七歳には見えない。
この、人を威圧する感じはそこらの十七歳のそれじゃない。
でも、唯さんはそんなことに怯みません。
「まず、物理的な壁をひとつ提示。リィはさっきお風呂に入ったばかりです。それの示すところは? ……長風呂につき、二時間近くは出てきません」
でも、これだけじゃ納得しないんでしょ?
いいよ、俺がずるいのなんて誰にばれてもなんの支障もないし、痛くも痒くもないからね。
「第二に、リィが会いたくない人間にわざわざ会わせようとは思わない。リィが会うって言うならともかく、今は間違いなく答えは『否』だ」
司っちはほんの少し唇を噛んだ。
「だいたいさー、こんな夜半に大事な妹に会わせられますかっつーんだ。まずは俺に門前払いされないところでリィに近づくことだね」
にこりと笑ってそう言うと、司っちは片方の口端を上げる。
「あぁ、それでしたらすぐに会えそうだ」
「ん?」
それは想定外なんだけど、どういうことかな。
「日曜日、翠と会う約束をしているのでそのときに訊くことにします」
「マジでっ!?」
司っちはにこりと笑顔をつくり、「えぇ」と答えた。
「それ、反故にされないといいね?」
思わず口をついた言葉に司っちは笑みを引っ込め、鋭い視線と嫌みで釘を刺す。
「今日のところは帰りますが、明日の小テスト、翠が満点クリアできなかったら唯さんの教え方が悪かったと認識せざるを得ませんね。……失礼します」
司っちはようやく諦めて帰っていった――
本当に何が起こってるんだか……。
インフル入院から退院したとき、ハサミを握っていたリィを見て心底焦った。
ああいうこと、もうしないでくれるといいんだけど……。
物思いに耽りつつ仕事をしていると、インカムが騒がしくなる。
『対象、切符を買った模様。――今、改札口の中へ入りました』
「ちょっ、切符と改札って何っ!?」
俺は慌ててGPSが表示されているウィンドウに切り替えたものの、赤い点は駅の真上で止まったまま。
俺は咄嗟に地図の縮尺を大きくした。
この地図は藤宮印ということもあり、駅構内のどこにいるのかまで詳細に表示される。
『改札内にて確認。対象は誰かを探しているようです』
警護に付いている人間のGPSも取得すると、すでに三人の警備員が駅構内に入っていた。
リィを示す赤い点は下りホームにあった。
携帯を鳴らそうと手に取ったとき、再びインカムから声が聞こえてくる。
『五両目、乗車確認。自分も乗車します』
リィと同じ車両にひとり、前後車両にひとりずつ、三人の警備員が電車に同乗したものの、俺の心臓はバクバクと連打する。
電車内じゃ携帯は鳴らせない。鳴らしたところで車内で出る子じゃない。
リィがもう少し不真面目な女子高生だったらよかったのに、とか不謹慎なことを考えつつ、メール画面を起動させて終了ボタンを押した。
「メールじゃだめだ。こういうときはちゃんと電話で捕まえないと……」
俺もだいぶリィの生態や性格には詳しくなってきたと思う。
こういうとき、メールだとあの子は逃げる。
でも、電話はどうやら違うらしい。
そこにどんな差があるのかは知らないけど、確かにリィの中でメールと電話には差があって、電話に出られなかったときのほうが罪悪感が強いのだ。
だから、俺は電車を降りるのを待つことにした。
すでに地図表記はやめ、航空映像に切り替えてある。
電車は支倉方面へと向けて走っていた。
その列車の五両目にリィを示す点がある。
いったいどこへ行くつもり……?
ねぇ、リィ……俺に一時間半で帰ってくるって言ったのは嘘だったの? 本当は最初からこうするつもりだった?
だとしたら、それはちょっと許せないかな。
どんな理由があるにしろ、故意的に人に心配をかけていることと変わらない。
唯兄さん、そういう部分を甘やかすつもりはないよ。
じっと電車の行く末を見ながら、かわいい妹をどう叱ろうかと頭を捻る。
『対象、支倉にて下車』
そのあと、残りふたりの警備員も続けてリィを確認していた。
俺は手に握ったままだった携帯の通話ボタンを押す。
鳴らせども鳴らせども応答がない。
気づいていないのだろうか。
一度切ってからかけると通話中になっていた。
「着信拒否っ!?」
確か、着信拒否されると通話中の信号音が流れてくるって聞いたことがあるけれど……。
「うーわっ……マジで? それはお兄さんかなりショックよ?」
これはしっかりお灸を据えねばなりませんね。
っつーか、警護班、しっかりついててよねっ。
今からでもあとを追いかけたい気分ではある。
でも、今俺はメインコンピューターに囲まれているわけで、メンテナンスが終わらない限り、この空間からは出られない仕様。
くっそ……この際、幽体離脱でもなんでもいいから魂だけでも飛ばしてぇっっっ。
そうくると思った。
けど、今回はそれだけじゃ終わらなかった。
「……二週間近く前、伝えはしました」
司っちは顔を逸らしてそう言ったのだ。
「は?」
二週間前? 伝えた……? 何を?
今度は俺が視線のみで訊き返す番だった。
「紅葉祭二日目に俺の気持ちは伝え済み。勘違いもされていないはずです」
まるで仕事の報告でもするかのように要点だけを淡々と口にする。
「それはつまり……リィに好きって言ったってことだよね?」
「それ以外に何が?」
司っちの不機嫌指数が上がる。
「それでなんでこんなことになってるのさ」
「そんなの俺が知りたいです」
リィが赤面しそうなくらいの最っ高に爽やかな笑みを向けられた。
うぉー……怖ぇぇぇ。
さっき言った俺の台詞まんま返してきやがった。
でも、司っちの気持ちはわからなくもない。
俺たちだって、今のリィが何を考えているのかまったくわからないわけだから。
「じゃぁさ、リィが誰を好きなのかは聞いたの?」
「聞きました」
「つまりは両思い?」
「夢じゃなければ?」
「何、その司っちぽくない非現実的な発言」
「最近自信喪失気味なんです。情けないことに、ものの見事に避けられまくっているもので」
恐ろしく冷ややかな笑顔を向けられた。
……もう、なんのこっちゃ。
何がどうなってるのかさらにわからなくなったよ。
「だから、翠本人に確認しに来たんですが……?」
そう来たか……。
「なるほど。状況は理解した。でも、ごめん。やっぱ帰って?」
「今の話の流れでどうしたらそういう返答になるのかご説明いただけますか?」
「説明するの面倒」
「ここまで話しておきながら?」
「俺の思考回路や感情なんて理解してくれなくていいよ?」
笑顔の次は飛び切り鋭利な視線が飛んできた。
ちょっとなんなの、この子……。
前から感じてはいたけれど、やっぱり普通の十七歳には見えない。
この、人を威圧する感じはそこらの十七歳のそれじゃない。
でも、唯さんはそんなことに怯みません。
「まず、物理的な壁をひとつ提示。リィはさっきお風呂に入ったばかりです。それの示すところは? ……長風呂につき、二時間近くは出てきません」
でも、これだけじゃ納得しないんでしょ?
いいよ、俺がずるいのなんて誰にばれてもなんの支障もないし、痛くも痒くもないからね。
「第二に、リィが会いたくない人間にわざわざ会わせようとは思わない。リィが会うって言うならともかく、今は間違いなく答えは『否』だ」
司っちはほんの少し唇を噛んだ。
「だいたいさー、こんな夜半に大事な妹に会わせられますかっつーんだ。まずは俺に門前払いされないところでリィに近づくことだね」
にこりと笑ってそう言うと、司っちは片方の口端を上げる。
「あぁ、それでしたらすぐに会えそうだ」
「ん?」
それは想定外なんだけど、どういうことかな。
「日曜日、翠と会う約束をしているのでそのときに訊くことにします」
「マジでっ!?」
司っちはにこりと笑顔をつくり、「えぇ」と答えた。
「それ、反故にされないといいね?」
思わず口をついた言葉に司っちは笑みを引っ込め、鋭い視線と嫌みで釘を刺す。
「今日のところは帰りますが、明日の小テスト、翠が満点クリアできなかったら唯さんの教え方が悪かったと認識せざるを得ませんね。……失礼します」
司っちはようやく諦めて帰っていった――
本当に何が起こってるんだか……。
インフル入院から退院したとき、ハサミを握っていたリィを見て心底焦った。
ああいうこと、もうしないでくれるといいんだけど……。
物思いに耽りつつ仕事をしていると、インカムが騒がしくなる。
『対象、切符を買った模様。――今、改札口の中へ入りました』
「ちょっ、切符と改札って何っ!?」
俺は慌ててGPSが表示されているウィンドウに切り替えたものの、赤い点は駅の真上で止まったまま。
俺は咄嗟に地図の縮尺を大きくした。
この地図は藤宮印ということもあり、駅構内のどこにいるのかまで詳細に表示される。
『改札内にて確認。対象は誰かを探しているようです』
警護に付いている人間のGPSも取得すると、すでに三人の警備員が駅構内に入っていた。
リィを示す赤い点は下りホームにあった。
携帯を鳴らそうと手に取ったとき、再びインカムから声が聞こえてくる。
『五両目、乗車確認。自分も乗車します』
リィと同じ車両にひとり、前後車両にひとりずつ、三人の警備員が電車に同乗したものの、俺の心臓はバクバクと連打する。
電車内じゃ携帯は鳴らせない。鳴らしたところで車内で出る子じゃない。
リィがもう少し不真面目な女子高生だったらよかったのに、とか不謹慎なことを考えつつ、メール画面を起動させて終了ボタンを押した。
「メールじゃだめだ。こういうときはちゃんと電話で捕まえないと……」
俺もだいぶリィの生態や性格には詳しくなってきたと思う。
こういうとき、メールだとあの子は逃げる。
でも、電話はどうやら違うらしい。
そこにどんな差があるのかは知らないけど、確かにリィの中でメールと電話には差があって、電話に出られなかったときのほうが罪悪感が強いのだ。
だから、俺は電車を降りるのを待つことにした。
すでに地図表記はやめ、航空映像に切り替えてある。
電車は支倉方面へと向けて走っていた。
その列車の五両目にリィを示す点がある。
いったいどこへ行くつもり……?
ねぇ、リィ……俺に一時間半で帰ってくるって言ったのは嘘だったの? 本当は最初からこうするつもりだった?
だとしたら、それはちょっと許せないかな。
どんな理由があるにしろ、故意的に人に心配をかけていることと変わらない。
唯兄さん、そういう部分を甘やかすつもりはないよ。
じっと電車の行く末を見ながら、かわいい妹をどう叱ろうかと頭を捻る。
『対象、支倉にて下車』
そのあと、残りふたりの警備員も続けてリィを確認していた。
俺は手に握ったままだった携帯の通話ボタンを押す。
鳴らせども鳴らせども応答がない。
気づいていないのだろうか。
一度切ってからかけると通話中になっていた。
「着信拒否っ!?」
確か、着信拒否されると通話中の信号音が流れてくるって聞いたことがあるけれど……。
「うーわっ……マジで? それはお兄さんかなりショックよ?」
これはしっかりお灸を据えねばなりませんね。
っつーか、警護班、しっかりついててよねっ。
今からでもあとを追いかけたい気分ではある。
でも、今俺はメインコンピューターに囲まれているわけで、メンテナンスが終わらない限り、この空間からは出られない仕様。
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