840 / 1,060
第十四章 三叉路
25話
しおりを挟む
「こんな寒い中、どうして森におるんじゃ?」
「……暖かい場所にいたら、もっと逃げてしまいそうで……」
「……目が赤いのぉ。泣いておったのか」
木田さんの手よりもしわくちゃなそれが眼前にゆっくりと近づいてきて、目尻の涙を拭われた。
「お嬢さんは会うたびに悩み迷っておるのぉ……」
言われてみればそうかもしれない。
初めてウィステリアデパートでお会いしたときのことを思い出す。
あのとき、初対面にも関わらず、朗元さんは親身になって話を聞いてくれた。
手に入れる前から失うことを考えていたら欲しいものは手に入らない。人間は欲する生き物である。欲することをやめたとき、その人は人生の半分を捨てたことになる。
朗元さんは、そう教えてくれた。
それから、得たものを失ったとき、失うまでに得たものをすべて失うわけではないとも――
「あのとき悩んでいたものは解決できたのかの?」
ビー玉みたいにきれいな目で顔を覗き込まれると、心の中を見透かされてしまう気がした。
「たぶん……まだ、同じ場所にいます」
「ふむ……欲しいものには手を伸ばせぬか」
私が欲しいものはなんだろう……?
頭が飽和状態で何に悩んでいるのかすら明確になっていなかったことに気づく。
「さくっと訊いてしまおうかの? 何に悩んでおるんじゃ?」
「……朗元さん、私は何に悩んでいるのでしょう?」
「ほ?」
「っ……すみません。あの、色んなことを思い出したらそれだけでいっぱいいっぱいになってしまって――」
記憶が戻った時点ですでにキャパオーバーだったのだ。
何を考えなくちゃいけないのかもはっきりさせることができないほどに。
唯兄にそう言われたのに、差し伸べられた優しい手を突っぱねてしまった。
あのときに話せていたら、今こんなことにはなっていなかったのかもしれない。
ぎゅっ、と縮こまると、朗元さんに腕をさすられた。
「そんなに力むこともなかろう。ゆっくりで良いぞ? 年寄りの利点は時間がたんまりあることじゃ」
にこりと微笑む表情がとてもあたたかく感じ、さすられている腕もしだいにあたたかくなってくる。
力が少し緩むと手を握られた。
手袋の上からでも朗元さんのぬくもりが伝わってくる。
前に会ったときもこうやって手を握ってくれた。
「朗元さん、人の気持ちはどうして変わるのでしょう」
声が震えた。
寒くて身体が震えているのか、それとも声だけが震えているのかわからない。
ただ、声が震えていることだけがわかった。
「好きな人が……どうして変わってしまったのかがわからないんです」
ポロポロと涙が零れ、膝掛けになった毛布に落ちてははじかれる。
私の手を握ってくれていた手は頬に添えられた。
「冷たいのぉ……。ここは寒すぎる。パレスへ戻らんか?」
まるで諭すように言われた。
「この老いぼれを労わると思って」
本当はまだここにいたかった。この、容赦のない寒さの中で自分を責めていたかった。
それこそが本当の甘えであることも知らず。
冷えた身体は少しずつ悲鳴をあげ始めている。
ここで発作を起こしてホテルの人に迷惑をかけることだけは避けなくてはいけない。
わずかな理性が働き、私は頷くことで同意した。
朗元さんは立ち上がり懐から携帯を取り出すと、
「迎えをよこしてくれるかの?」
それだけ言って携帯を切った。
「すぐに迎えの者が来るじゃろうて、わしは一足先に戻っておるでの。お嬢さんはゆっくり戻ってくるといい。くれぐれも足元に気をつけての?」
朗元さんは口髭をいじりながら、危なげなく歩みを進める。
気づけばその背は小さくなり見えなくなっていた。
私はピルケースから痛み止めを取り出し、タンブラーに入れてあったハーブティーで飲み下す。
毛布をたたむとゆっくり立ち上がり、木に囲われたその場を一歩一歩踏みしめるように歩いた。
まだ霜が残っているところを踏むとザク、と音を立て、枯葉はシャクリ、と小気味良い音を立てる。
人前で泣いたからだろうか。苦しくて息が詰まりそうだった胸は、ほんの少しだけ余裕ができた気がする。
ひとりで泣くのと人前で泣くのは何が違うのかな……。
そんなことを考えながら、余裕のできたスペースに冷たすぎる空気を収納する。
息をするだけで肺から凍ってしまいそうな寒さ。身体の中から冷える感じ。
私は一層大きく深呼吸をした。
心の換気には深呼吸が絶大だと唯兄が教えてくれたから。
酸素供給のおかげか冷気のおかげか、頭が少しクリアになった。
涙も止まり視界も良好。
自分の感覚を少しずつ取り戻していると、御崎さんが数人の従業員と共に現れた。
たぶん、御崎さん以外の人はラグなどの片付けにやってきたのだろう。
御崎さんは更地を突っ切り私のもとへ真っ直ぐ歩いてくる。
「御崎さん、あの……お片付けが終わるまででかまわないので、もう少しお時間いただいてもいいですか?」
「かしこまりました」
快諾してくれた御崎さんは片づけを手伝いにいき、私はそれまでと同じように、更地をゆっくりと歩いて回った。
ただ歩いているだけなのに、それだけで自然と考えがまとまってくるから不思議だ。
朗元さん、あのときと今では少しだけ状況が違うみたいです。
あのときは欲しいものに手を伸ばすのが怖かった。得たあと、なくすのが怖かった。
でも、今は違う……。
今は、手の内にあるものを失いたくなくて身動きが取れません。
ツカサか秋斗さんか――答えを出したら片方をなくしてしまう気がして。
……そっか。……それが怖かったんだ。
ならば、選ばなければいい――
それが、私の出した答えだった。
御崎さんの手を頼りにパレスへ戻ると、女性従業員が待っていた。
「お部屋にお風呂のご用意が整っております」
私の身体を気遣ってのことだと思った。でも、私には朗元さんとの約束がある。
私は御崎さんに向き直り、
「あの、朗元さんをお待たせするわにはいかないので……」
「お嬢様、朗元様からご伝言を賜っております。ゆっくりとあたたまってからレストランの個室へいらっしゃるように、と」
「朗元さんが、ですか?」
「はい。お嬢様が冷えていらっしゃることをたいそうご心配されていました」
「……では、あたたまったらすぐにお伺いしますとお伝えいただけますか?」
「かしこまりました」
いつものように三十五度のお湯から足先にかけるも、痛くて温度を下げずにはいられなかった。
四十度のお湯に慣れるまでどのくらい時間を要したのかわからない。
でも、お風呂に入って正解だった。
冷えからきている頭痛も頭を洗うことで解消され、足の痛みも腕の痛みもずいぶんと軽減された。
お風呂から上がり髪の毛を乾かし洋服に着替える。
必要最低限のものだけをバッグインポーチに入れ部屋を出ると、先ほどの女性従業員が廊下で待っていてくれた。
フロントまで案内されると、案内役は木田さんに引き継がれる。
「お嬢様が朗元様とお知り合いだとは存じませんでした」
木田さんは朗らかに笑う。
「朗元さんはこちらによくいらっしゃるのですか?」
「頻繁にお越しになられるわけではございませんが、陶芸用の粘土を作っている工房がこの近くにありますので、そちらにお越しになられる際にはお立ち寄りくださいます」
「私は朗元さんの作品が好きで、数年前から兄への誕生日プレゼントにコーヒーカップを買っていたんです。今年も同じようにカップを買いにお店へ行ったとき、偶然お会いすることができて……」
「ファン一号さんだそうですね」
「はい」
まだお昼には少し早い時間ということもあり、レストランに人は少ない。
結婚式の打ち合わせにきているのかな、と思う人たちが二組いるだけ。
私が案内されたのは、前回来たときにみんなでご飯を食べた個室だった。
「お待たせしてすみません」
頭を下げると、朗元さんは私の手を取る。
「うむ、きちんとあったまってきたようじゃの」
目を細め、顔をくしゃりと崩した。
「さっきよりも顔がすっきりして見えるのは気のせいかの?」
私はその質問に愛想笑いを返し、朗元さんに促されるまま席に着いた。
朗元さんはコーヒーを飲んでいた。そして、今は木田さんが私にお茶を淹れてくれている。
きっと、何を言わずともハーブティーが出てくる。
「失礼いたします」
差し出されたカップに目を瞠った。
「約束をしたじゃろう?」
朗元さんがにこりと微笑む。
私の目の前に置かれたカップは、以前デパートで見ていた藤色のコーヒーカップのティーカップバージョンだったのだ。
「いつどこで会えるかわからんからの、常に携帯しておって良かったわ」
私はびっくりしすぎて言葉が出てこない。
「ファン一号さんへのプレゼントじゃ」
「ありがとうございます」
かろうじて出てきたのはありきたりな言葉だった。
「……暖かい場所にいたら、もっと逃げてしまいそうで……」
「……目が赤いのぉ。泣いておったのか」
木田さんの手よりもしわくちゃなそれが眼前にゆっくりと近づいてきて、目尻の涙を拭われた。
「お嬢さんは会うたびに悩み迷っておるのぉ……」
言われてみればそうかもしれない。
初めてウィステリアデパートでお会いしたときのことを思い出す。
あのとき、初対面にも関わらず、朗元さんは親身になって話を聞いてくれた。
手に入れる前から失うことを考えていたら欲しいものは手に入らない。人間は欲する生き物である。欲することをやめたとき、その人は人生の半分を捨てたことになる。
朗元さんは、そう教えてくれた。
それから、得たものを失ったとき、失うまでに得たものをすべて失うわけではないとも――
「あのとき悩んでいたものは解決できたのかの?」
ビー玉みたいにきれいな目で顔を覗き込まれると、心の中を見透かされてしまう気がした。
「たぶん……まだ、同じ場所にいます」
「ふむ……欲しいものには手を伸ばせぬか」
私が欲しいものはなんだろう……?
頭が飽和状態で何に悩んでいるのかすら明確になっていなかったことに気づく。
「さくっと訊いてしまおうかの? 何に悩んでおるんじゃ?」
「……朗元さん、私は何に悩んでいるのでしょう?」
「ほ?」
「っ……すみません。あの、色んなことを思い出したらそれだけでいっぱいいっぱいになってしまって――」
記憶が戻った時点ですでにキャパオーバーだったのだ。
何を考えなくちゃいけないのかもはっきりさせることができないほどに。
唯兄にそう言われたのに、差し伸べられた優しい手を突っぱねてしまった。
あのときに話せていたら、今こんなことにはなっていなかったのかもしれない。
ぎゅっ、と縮こまると、朗元さんに腕をさすられた。
「そんなに力むこともなかろう。ゆっくりで良いぞ? 年寄りの利点は時間がたんまりあることじゃ」
にこりと微笑む表情がとてもあたたかく感じ、さすられている腕もしだいにあたたかくなってくる。
力が少し緩むと手を握られた。
手袋の上からでも朗元さんのぬくもりが伝わってくる。
前に会ったときもこうやって手を握ってくれた。
「朗元さん、人の気持ちはどうして変わるのでしょう」
声が震えた。
寒くて身体が震えているのか、それとも声だけが震えているのかわからない。
ただ、声が震えていることだけがわかった。
「好きな人が……どうして変わってしまったのかがわからないんです」
ポロポロと涙が零れ、膝掛けになった毛布に落ちてははじかれる。
私の手を握ってくれていた手は頬に添えられた。
「冷たいのぉ……。ここは寒すぎる。パレスへ戻らんか?」
まるで諭すように言われた。
「この老いぼれを労わると思って」
本当はまだここにいたかった。この、容赦のない寒さの中で自分を責めていたかった。
それこそが本当の甘えであることも知らず。
冷えた身体は少しずつ悲鳴をあげ始めている。
ここで発作を起こしてホテルの人に迷惑をかけることだけは避けなくてはいけない。
わずかな理性が働き、私は頷くことで同意した。
朗元さんは立ち上がり懐から携帯を取り出すと、
「迎えをよこしてくれるかの?」
それだけ言って携帯を切った。
「すぐに迎えの者が来るじゃろうて、わしは一足先に戻っておるでの。お嬢さんはゆっくり戻ってくるといい。くれぐれも足元に気をつけての?」
朗元さんは口髭をいじりながら、危なげなく歩みを進める。
気づけばその背は小さくなり見えなくなっていた。
私はピルケースから痛み止めを取り出し、タンブラーに入れてあったハーブティーで飲み下す。
毛布をたたむとゆっくり立ち上がり、木に囲われたその場を一歩一歩踏みしめるように歩いた。
まだ霜が残っているところを踏むとザク、と音を立て、枯葉はシャクリ、と小気味良い音を立てる。
人前で泣いたからだろうか。苦しくて息が詰まりそうだった胸は、ほんの少しだけ余裕ができた気がする。
ひとりで泣くのと人前で泣くのは何が違うのかな……。
そんなことを考えながら、余裕のできたスペースに冷たすぎる空気を収納する。
息をするだけで肺から凍ってしまいそうな寒さ。身体の中から冷える感じ。
私は一層大きく深呼吸をした。
心の換気には深呼吸が絶大だと唯兄が教えてくれたから。
酸素供給のおかげか冷気のおかげか、頭が少しクリアになった。
涙も止まり視界も良好。
自分の感覚を少しずつ取り戻していると、御崎さんが数人の従業員と共に現れた。
たぶん、御崎さん以外の人はラグなどの片付けにやってきたのだろう。
御崎さんは更地を突っ切り私のもとへ真っ直ぐ歩いてくる。
「御崎さん、あの……お片付けが終わるまででかまわないので、もう少しお時間いただいてもいいですか?」
「かしこまりました」
快諾してくれた御崎さんは片づけを手伝いにいき、私はそれまでと同じように、更地をゆっくりと歩いて回った。
ただ歩いているだけなのに、それだけで自然と考えがまとまってくるから不思議だ。
朗元さん、あのときと今では少しだけ状況が違うみたいです。
あのときは欲しいものに手を伸ばすのが怖かった。得たあと、なくすのが怖かった。
でも、今は違う……。
今は、手の内にあるものを失いたくなくて身動きが取れません。
ツカサか秋斗さんか――答えを出したら片方をなくしてしまう気がして。
……そっか。……それが怖かったんだ。
ならば、選ばなければいい――
それが、私の出した答えだった。
御崎さんの手を頼りにパレスへ戻ると、女性従業員が待っていた。
「お部屋にお風呂のご用意が整っております」
私の身体を気遣ってのことだと思った。でも、私には朗元さんとの約束がある。
私は御崎さんに向き直り、
「あの、朗元さんをお待たせするわにはいかないので……」
「お嬢様、朗元様からご伝言を賜っております。ゆっくりとあたたまってからレストランの個室へいらっしゃるように、と」
「朗元さんが、ですか?」
「はい。お嬢様が冷えていらっしゃることをたいそうご心配されていました」
「……では、あたたまったらすぐにお伺いしますとお伝えいただけますか?」
「かしこまりました」
いつものように三十五度のお湯から足先にかけるも、痛くて温度を下げずにはいられなかった。
四十度のお湯に慣れるまでどのくらい時間を要したのかわからない。
でも、お風呂に入って正解だった。
冷えからきている頭痛も頭を洗うことで解消され、足の痛みも腕の痛みもずいぶんと軽減された。
お風呂から上がり髪の毛を乾かし洋服に着替える。
必要最低限のものだけをバッグインポーチに入れ部屋を出ると、先ほどの女性従業員が廊下で待っていてくれた。
フロントまで案内されると、案内役は木田さんに引き継がれる。
「お嬢様が朗元様とお知り合いだとは存じませんでした」
木田さんは朗らかに笑う。
「朗元さんはこちらによくいらっしゃるのですか?」
「頻繁にお越しになられるわけではございませんが、陶芸用の粘土を作っている工房がこの近くにありますので、そちらにお越しになられる際にはお立ち寄りくださいます」
「私は朗元さんの作品が好きで、数年前から兄への誕生日プレゼントにコーヒーカップを買っていたんです。今年も同じようにカップを買いにお店へ行ったとき、偶然お会いすることができて……」
「ファン一号さんだそうですね」
「はい」
まだお昼には少し早い時間ということもあり、レストランに人は少ない。
結婚式の打ち合わせにきているのかな、と思う人たちが二組いるだけ。
私が案内されたのは、前回来たときにみんなでご飯を食べた個室だった。
「お待たせしてすみません」
頭を下げると、朗元さんは私の手を取る。
「うむ、きちんとあったまってきたようじゃの」
目を細め、顔をくしゃりと崩した。
「さっきよりも顔がすっきりして見えるのは気のせいかの?」
私はその質問に愛想笑いを返し、朗元さんに促されるまま席に着いた。
朗元さんはコーヒーを飲んでいた。そして、今は木田さんが私にお茶を淹れてくれている。
きっと、何を言わずともハーブティーが出てくる。
「失礼いたします」
差し出されたカップに目を瞠った。
「約束をしたじゃろう?」
朗元さんがにこりと微笑む。
私の目の前に置かれたカップは、以前デパートで見ていた藤色のコーヒーカップのティーカップバージョンだったのだ。
「いつどこで会えるかわからんからの、常に携帯しておって良かったわ」
私はびっくりしすぎて言葉が出てこない。
「ファン一号さんへのプレゼントじゃ」
「ありがとうございます」
かろうじて出てきたのはありきたりな言葉だった。
1
お気に入りに追加
351
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
足りない言葉、あふれる想い〜地味子とエリート営業マンの恋愛リポグラム〜
石河 翠
現代文学
同じ会社に勤める地味子とエリート営業マン。
接点のないはずの二人が、ある出来事をきっかけに一気に近づいて……。両片思いのじれじれ恋物語。
もちろんハッピーエンドです。
リポグラムと呼ばれる特定の文字を入れない手法を用いた、いわゆる文字遊びの作品です。
タイトルのカギカッコ部分が、使用不可の文字です。濁音、半濁音がある場合には、それも使用不可です。
(例;「『とな』ー切れ」の場合には、「と」「ど」「な」が使用不可)
すべての漢字にルビを振っております。本当に特定の文字が使われていないか、探してみてください。
「『あい』を失った女」(https://www.alphapolis.co.jp/novel/572212123/802162130)内に掲載していた、「『とな』ー切れ」「『めも』を捨てる」「『らり』ーの終わり」に加え、新たに三話を書き下ろし、一つの作品として投稿し直しました。文字遊びがお好きな方、「『あい』を失った女」もぜひどうぞ。
※こちらは、小説家になろうにも投稿しております。
※扉絵は管澤捻様に描いて頂きました。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
姉らぶるっ!!
藍染惣右介兵衛
青春
俺には二人の容姿端麗な姉がいる。
自慢そうに聞こえただろうか?
それは少しばかり誤解だ。
この二人の姉、どちらも重大な欠陥があるのだ……
次女の青山花穂は高校二年で生徒会長。
外見上はすべて完璧に見える花穂姉ちゃん……
「花穂姉ちゃん! 下着でウロウロするのやめろよなっ!」
「んじゃ、裸ならいいってことねっ!」
▼物語概要
【恋愛感情欠落、解離性健忘というトラウマを抱えながら、姉やヒロインに囲まれて成長していく話です】
47万字以上の大長編になります。(2020年11月現在)
【※不健全ラブコメの注意事項】
この作品は通常のラブコメより下品下劣この上なく、ドン引き、ドシモ、変態、マニアック、陰謀と陰毛渦巻くご都合主義のオンパレードです。
それをウリにして、ギャグなどをミックスした作品です。一話(1部分)1800~3000字と短く、四コマ漫画感覚で手軽に読めます。
全編47万字前後となります。読みごたえも初期より増し、ガッツリ読みたい方にもお勧めです。
また、執筆・原作・草案者が男性と女性両方なので、主人公が男にもかかわらず、男性目線からややずれている部分があります。
【元々、小説家になろうで連載していたものを大幅改訂して連載します】
【なろう版から一部、ストーリー展開と主要キャラの名前が変更になりました】
【2017年4月、本幕が完結しました】
序幕・本幕であらかたの謎が解け、メインヒロインが確定します。
【2018年1月、真幕を開始しました】
ここから読み始めると盛大なネタバレになります(汗)
彼氏と親友が思っていた以上に深い仲になっていたようなので縁を切ったら、彼らは別の縁を見つけたようです
珠宮さくら
青春
親の転勤で、引っ越しばかりをしていた佐久間凛。でも、高校の間は転校することはないと約束してくれていたこともあり、凛は友達を作って親友も作り、更には彼氏を作って青春を謳歌していた。
それが、再び転勤することになったと父に言われて現状を見つめるいいきっかけになるとは、凛自身も思ってもいなかった。
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします!
6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします!
間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。
グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。
グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。
書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。
一例 チーム『スペクター』
↓
チーム『マサムネ』
※イラスト頂きました。夕凪様より。
http://15452.mitemin.net/i192768/
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる