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第十四章 三叉路
24話
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しんと静まり返ったリビングから寝室へ戻る。
木田さんが昨夜淹れてくれたお茶をカップに注ぐと、ほわりと湯気が立つほどにあたたかいままだった。
ベッドの上で膝を抱えて身体を丸める。
髪で視界を遮り、もっと小さくなれたらいいのに、と思う。
小さく小さく――とても小さくなって人の目にも留まらないくらい小さくなれたらいいのに。
ほんの少しだけ頭を上げ、視線を窓の外へ移す。と、霜が降りていた。
ガラスの貝柱は温度が伝わるほど鮮明に映る。
こんな状況なのに、私の世界から「色」は失われていなかった。
石の上や緑の草にも薄っすらと雪化粧のように霜がついている。
とてもきれいだし、カメラもかばんの中に入っている。でも、写真を撮る気にはならない。
ぼんやりと思う。この水蒸気の結晶たちはいつまで残っているのかな、と。
息を殺し、そんなことを考えながら見つめていた。
考えることは山ほどある。でも、心と頭が拒否をする。
時間は無限にはないのに、今こうしている間にだって刻々と刻まれているのに――
九時を回ったころ、木田さんが部屋まで迎えに来てくれた。
私はコートのポケットに携帯とピルケース、ハンカチ代わりの手ぬぐいだけを入れ手ぶらで部屋を出た。
「森の小道はいつもに増して滑りやすくなっております。足元には十分お気をつけください」
「はい」
チャペル前の噴水に出ると背の高い男人がいて、澤村さんのようにきれいなお辞儀をされた。
このホテルの制服を着ているのだから従業員なのだろう。
「彼は御崎大地と申します。今はうちの副総支配人を務めておりますが、十二月付けで現在建設中のパレス、プラネットパレスの総支配人になります」
「御崎と申します。森までのご案内を申し付かっております」
私は木田さんの顔を見る。
「ご安心ください。私もご一緒いたします。ですが、老人よりも御崎のほうがお嬢様の頼りになるでしょう」
言われて思い出す。
私は過去に二度ここへ来ているけれど、何度となく小道の途中で躓いたり滑ったりしているのだ。
五月、十月でその状態だったのだから、霜が降りている今はもっと困難な道のりだろう。
人の手を借りずに歩くのは難しいかもしれない。
そして、その「手」を木田さんに求めるのはなんだか申し訳ない気もした。
「木田さんは大丈夫ですか……?」
「私は慣れておりますのでひとりで歩く分には問題ございません」
小道に入って少しすると、木の根がゴツゴツする場所に突入した。
すぐに御崎さんが手を差し伸べてくれたけど、その手を取るのには勇気がいる。
家族や友達、ツカサや秋斗さんの手を取るのとは違うから。
「お嬢様、ご安心ください。御崎はナビゲートです」
木田さんの言葉に唾をゴクリと飲む。
別に御崎さんが怖いわけじゃない。嫌という感情を持てるほど何かを知っているわけでもない。
記憶がなくても異性は苦手だった。記憶を思い出してからは苦手意識が倍増してしまった気がする。
「お嬢様」
不思議なことに、聞き慣れない声は下から聞こえてきた。
御崎さんが目の前に跪いていたのだ。
「洋服が汚れちゃいますっ」
私の言葉に御崎さんはクスクスと笑う。
「替えはございますのでお気になさらないでください」
「でも……」
「お嬢様、森の中を歩くときだけお手をお預けください。私のことは人と思わず、手すりくらいにお思いください」
まるで木田さんみたいだった。
声も表情も柔らかくて、手を差し出す仕草まで似ている。
私は最初に手を差し伸べられてから五分ほどして、ようやく御崎さんの手を取ることができた。
御崎さんは手をつなぐと同時に、ぐっと力をこめた。
それは、最初から私がその手を頼りに歩いていいように、だと思う。
実際、足元はとても滑りやすく、ローヒールのブーツでもつるっといってしまいそうな状態だった。
私は何度となくその手を頼りに難を逃れた。
開けた場所に出ると、初めて来たときと同じように更地になっていた。
違うことといえば、建物があった場所にだけ草がなく、土が剥き出しになっている。
土の下にはキラキラと光る霜柱が見えた。
「お嬢様、こちらです」
木田さんの声がする方へ視線を向けると、そこにはラグが三枚重ねられた場所があった。
ホットカーペットに電気毛布が二枚。それらを囲むようにステラハウスで使われていた円柱のストーブが三台置かれている。
ラグにはバスケットが置かれており、中にはタンブラーとマフィンなどのお茶請けが入っていた。
「こちらは本館と連絡を取るための携帯電話です」
木田さんから携帯を渡される。
「ホットカーペットなどはすべてこちらのバッテリーから電源を取っておりますが、持って二時間ほどでしょう」
木田さんは次の言葉を躊躇う。
「……この寒さですから、二時間以内にお戻りいただきたいというのが本音です」
「……はい」
「では、二時間いたしましたらお迎えに上がります。何かございましたらすぐにご連絡ください」
「ありがとうございます」
先に森で待っていた人と木田さん、それから歩く補助をしてくれた御崎さんは三人揃って来た道を戻っていった。
私はラグに敷かれたホットカーペットの上に座り、電気毛布の一枚を膝にかけ、もう一枚を肩から羽織る。
森の中だというのにラグの周り三方はストーブに囲まれているのだから、知らない人が見たらとても奇妙な光景だろう。
けれど、これだけの暖房器具をもってしても外は寒かった。
手や足先がかじかんでいるのがわかるし息を吐けば当たり前のように真っ白な上気が立ち上る。
自分の息を目で追うと、厚い雲に覆われた空が目に入った。
「昨日の夜は星が見えたのに……」
人はよく、気持ちを空模様にたとえる。私もそう。
でも、今まであまり深く考えていたわけではなかった。
心が空模様のように変わりやすいものだとは思っていなかった。
好きな人とはそんなにコロコロと変わるものなの……?
仮に私の初恋がツカサだったとして、私はそのすぐあとに秋斗さんを好きになった。
そして、今はツカサが好き。
気持ちはこんなに短時間で変わるものなの……?
気分が晴れる晴れないの問題ではない。
今はツカサが好きだけれど、また秋斗さんを好きになったりするのだろうか。
わからない――
ただ、今までの自分を客観的に見ると、「都合のいい人間」にしか見えない。
いつも、どんなときも優しく包み込んでくれた秋斗さんをあんな形で傷つけて、最悪な状況を作り出したのは自分だというのに、そのことに耐え切れずに記憶を手放した。
それがみんなの知らない事実。
思い出したいと躍起になっていた私は、やっと思い出せたにもかかわらず、きちんと向き合うことすらできていない。
今となっては記憶なんて戻らなければよかったのに、と思う自分もいるのだから、なんて自分勝手でひどい人間なのだろう。
「気持ちも記憶も、何もかもリセットできたらいいのに……」
それは、「経験値」すべてをなくすに等しい。
かけがえのないものをどれほどたくさんなくすとわかっていても、そんなバカなことを考えてしまう。
ツカサが好き。でも、秋斗さんも大切な人。
そのふたつの気持ちをどう扱ったらいいのだろう。
ただ、もう二度と秋斗さんを傷つけることだけはしたくない。もう二度と――
「――し、もし?」
え……?
ここには誰もいないはずだけど、声をかけられた気がした。
膝を抱え込み丸まった状態で頭だけを上げると、和服姿のおじいさんがいた。
「こんなところで寝ると凍死するぞえ?」
「っ……ろ、げんさん」
「久しぶりじゃのう?」
目の前に立つおじいさんは、大好きな陶芸作家の朗元さんだった。
「どうして……」
「今日、ここのランチを予約しておっての、ホテルに着いたらお嬢さんが森へ行くのが見えたんじゃ」
朗元さんは袷着物に羽織を着ていて、首元にはマフラーを巻いている。そして、足もとは草履だった。
「あの、滑りませんでしたか?」
朗元さんは得意そうに答えてくれる。
「わら草履はこういう場には最適での。この程度なら問題なく歩けるわい」
「でも、木の根っこがとてもゴツゴツしているし……」
「ふぉっふぉっふぉ、そんなの慣れとるわ。わしの日課は山歩きなんでのぉ」
寒さも吹き飛ぶような笑い声だった。
山歩きが日課なら、この程度の木の根はなんてことないのかもしれない。
「わしもそのラグにお邪魔してよいかの?」
「あ、どうぞっ」
ラグはふたりで座ってもまだ余裕がある。
私たちは並んで座り、電気毛布を膝にかけ背中に羽織った。
木田さんが昨夜淹れてくれたお茶をカップに注ぐと、ほわりと湯気が立つほどにあたたかいままだった。
ベッドの上で膝を抱えて身体を丸める。
髪で視界を遮り、もっと小さくなれたらいいのに、と思う。
小さく小さく――とても小さくなって人の目にも留まらないくらい小さくなれたらいいのに。
ほんの少しだけ頭を上げ、視線を窓の外へ移す。と、霜が降りていた。
ガラスの貝柱は温度が伝わるほど鮮明に映る。
こんな状況なのに、私の世界から「色」は失われていなかった。
石の上や緑の草にも薄っすらと雪化粧のように霜がついている。
とてもきれいだし、カメラもかばんの中に入っている。でも、写真を撮る気にはならない。
ぼんやりと思う。この水蒸気の結晶たちはいつまで残っているのかな、と。
息を殺し、そんなことを考えながら見つめていた。
考えることは山ほどある。でも、心と頭が拒否をする。
時間は無限にはないのに、今こうしている間にだって刻々と刻まれているのに――
九時を回ったころ、木田さんが部屋まで迎えに来てくれた。
私はコートのポケットに携帯とピルケース、ハンカチ代わりの手ぬぐいだけを入れ手ぶらで部屋を出た。
「森の小道はいつもに増して滑りやすくなっております。足元には十分お気をつけください」
「はい」
チャペル前の噴水に出ると背の高い男人がいて、澤村さんのようにきれいなお辞儀をされた。
このホテルの制服を着ているのだから従業員なのだろう。
「彼は御崎大地と申します。今はうちの副総支配人を務めておりますが、十二月付けで現在建設中のパレス、プラネットパレスの総支配人になります」
「御崎と申します。森までのご案内を申し付かっております」
私は木田さんの顔を見る。
「ご安心ください。私もご一緒いたします。ですが、老人よりも御崎のほうがお嬢様の頼りになるでしょう」
言われて思い出す。
私は過去に二度ここへ来ているけれど、何度となく小道の途中で躓いたり滑ったりしているのだ。
五月、十月でその状態だったのだから、霜が降りている今はもっと困難な道のりだろう。
人の手を借りずに歩くのは難しいかもしれない。
そして、その「手」を木田さんに求めるのはなんだか申し訳ない気もした。
「木田さんは大丈夫ですか……?」
「私は慣れておりますのでひとりで歩く分には問題ございません」
小道に入って少しすると、木の根がゴツゴツする場所に突入した。
すぐに御崎さんが手を差し伸べてくれたけど、その手を取るのには勇気がいる。
家族や友達、ツカサや秋斗さんの手を取るのとは違うから。
「お嬢様、ご安心ください。御崎はナビゲートです」
木田さんの言葉に唾をゴクリと飲む。
別に御崎さんが怖いわけじゃない。嫌という感情を持てるほど何かを知っているわけでもない。
記憶がなくても異性は苦手だった。記憶を思い出してからは苦手意識が倍増してしまった気がする。
「お嬢様」
不思議なことに、聞き慣れない声は下から聞こえてきた。
御崎さんが目の前に跪いていたのだ。
「洋服が汚れちゃいますっ」
私の言葉に御崎さんはクスクスと笑う。
「替えはございますのでお気になさらないでください」
「でも……」
「お嬢様、森の中を歩くときだけお手をお預けください。私のことは人と思わず、手すりくらいにお思いください」
まるで木田さんみたいだった。
声も表情も柔らかくて、手を差し出す仕草まで似ている。
私は最初に手を差し伸べられてから五分ほどして、ようやく御崎さんの手を取ることができた。
御崎さんは手をつなぐと同時に、ぐっと力をこめた。
それは、最初から私がその手を頼りに歩いていいように、だと思う。
実際、足元はとても滑りやすく、ローヒールのブーツでもつるっといってしまいそうな状態だった。
私は何度となくその手を頼りに難を逃れた。
開けた場所に出ると、初めて来たときと同じように更地になっていた。
違うことといえば、建物があった場所にだけ草がなく、土が剥き出しになっている。
土の下にはキラキラと光る霜柱が見えた。
「お嬢様、こちらです」
木田さんの声がする方へ視線を向けると、そこにはラグが三枚重ねられた場所があった。
ホットカーペットに電気毛布が二枚。それらを囲むようにステラハウスで使われていた円柱のストーブが三台置かれている。
ラグにはバスケットが置かれており、中にはタンブラーとマフィンなどのお茶請けが入っていた。
「こちらは本館と連絡を取るための携帯電話です」
木田さんから携帯を渡される。
「ホットカーペットなどはすべてこちらのバッテリーから電源を取っておりますが、持って二時間ほどでしょう」
木田さんは次の言葉を躊躇う。
「……この寒さですから、二時間以内にお戻りいただきたいというのが本音です」
「……はい」
「では、二時間いたしましたらお迎えに上がります。何かございましたらすぐにご連絡ください」
「ありがとうございます」
先に森で待っていた人と木田さん、それから歩く補助をしてくれた御崎さんは三人揃って来た道を戻っていった。
私はラグに敷かれたホットカーペットの上に座り、電気毛布の一枚を膝にかけ、もう一枚を肩から羽織る。
森の中だというのにラグの周り三方はストーブに囲まれているのだから、知らない人が見たらとても奇妙な光景だろう。
けれど、これだけの暖房器具をもってしても外は寒かった。
手や足先がかじかんでいるのがわかるし息を吐けば当たり前のように真っ白な上気が立ち上る。
自分の息を目で追うと、厚い雲に覆われた空が目に入った。
「昨日の夜は星が見えたのに……」
人はよく、気持ちを空模様にたとえる。私もそう。
でも、今まであまり深く考えていたわけではなかった。
心が空模様のように変わりやすいものだとは思っていなかった。
好きな人とはそんなにコロコロと変わるものなの……?
仮に私の初恋がツカサだったとして、私はそのすぐあとに秋斗さんを好きになった。
そして、今はツカサが好き。
気持ちはこんなに短時間で変わるものなの……?
気分が晴れる晴れないの問題ではない。
今はツカサが好きだけれど、また秋斗さんを好きになったりするのだろうか。
わからない――
ただ、今までの自分を客観的に見ると、「都合のいい人間」にしか見えない。
いつも、どんなときも優しく包み込んでくれた秋斗さんをあんな形で傷つけて、最悪な状況を作り出したのは自分だというのに、そのことに耐え切れずに記憶を手放した。
それがみんなの知らない事実。
思い出したいと躍起になっていた私は、やっと思い出せたにもかかわらず、きちんと向き合うことすらできていない。
今となっては記憶なんて戻らなければよかったのに、と思う自分もいるのだから、なんて自分勝手でひどい人間なのだろう。
「気持ちも記憶も、何もかもリセットできたらいいのに……」
それは、「経験値」すべてをなくすに等しい。
かけがえのないものをどれほどたくさんなくすとわかっていても、そんなバカなことを考えてしまう。
ツカサが好き。でも、秋斗さんも大切な人。
そのふたつの気持ちをどう扱ったらいいのだろう。
ただ、もう二度と秋斗さんを傷つけることだけはしたくない。もう二度と――
「――し、もし?」
え……?
ここには誰もいないはずだけど、声をかけられた気がした。
膝を抱え込み丸まった状態で頭だけを上げると、和服姿のおじいさんがいた。
「こんなところで寝ると凍死するぞえ?」
「っ……ろ、げんさん」
「久しぶりじゃのう?」
目の前に立つおじいさんは、大好きな陶芸作家の朗元さんだった。
「どうして……」
「今日、ここのランチを予約しておっての、ホテルに着いたらお嬢さんが森へ行くのが見えたんじゃ」
朗元さんは袷着物に羽織を着ていて、首元にはマフラーを巻いている。そして、足もとは草履だった。
「あの、滑りませんでしたか?」
朗元さんは得意そうに答えてくれる。
「わら草履はこういう場には最適での。この程度なら問題なく歩けるわい」
「でも、木の根っこがとてもゴツゴツしているし……」
「ふぉっふぉっふぉ、そんなの慣れとるわ。わしの日課は山歩きなんでのぉ」
寒さも吹き飛ぶような笑い声だった。
山歩きが日課なら、この程度の木の根はなんてことないのかもしれない。
「わしもそのラグにお邪魔してよいかの?」
「あ、どうぞっ」
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