607 / 1,060
Side View Story 11
35~39 Side 秋斗 01話
しおりを挟む
俺は翠葉ちゃんを待ちながら、夕方にかかってきた電話の相手を思い出そうとしていた。
「竜田誉、ね……」
そんな人間がいたようないなかったような……。
面白いくらい記憶にない。
でも、うちの大学で同じ学科を専攻していて万年二位だったのなら使えないこともないと思う。
地元で就職、こっちでできた彼女と結婚、彼女が地元に来てくれたはいいが、彼女が地元に馴染めず実家へ帰ると別居中。しょうがないからこっちで職探し、ね。
ずいぶん入れあげているな、とは思うけど、もし相手が翠葉ちゃんで俺が同じ状況に陥ったとしたら――自宅で仕事をできる環境を整えるか就職先を変えるだろう。
俺に人に頼るという選択肢はないが、竜田をひとつ褒めることができるとしたら、一切付き合いがない俺に電話をしてくるあたりは図々しくも大したやつだと思う。
とりあえず人員は必要だったし、使うだけは使ってみるか――
「使えなければ切るだけだ」
少しだけ意識をほかへ向けてみたものの、やっぱり彼女のことを考えてしまう。
「秋斗様、ハーブティーをお持ちいたしました」
「木田さん、ありがとう」
「膝掛けもご用意いたしましたが……」
「それは大丈夫です」
「さようですか。何かございましたらフロントへお声おかけください。ステラハウスは三十分ほど前からあたため始めましたので、そろそろ良い頃合でしょう」
「ありがとうございます」
「いえ、それでは失礼いたします」
カップを口元に近づけると、カップからはハーブの香りが、手元からは自分の香水が香った。
「香りの記憶は残っていた……」
思い出したのではなく、残っていた……。
さっきのディナーでは何を思い出した?
今日は以前来たときと状況が重なることも多く、そのたびに今まで交わした言葉をわざと選んで使っていた。それが功を奏しているのか……。
食事中、彼女にしては珍しく、ぼーっとしていた。心ここにあらず――そんな感じ。
さて、どうしたものか……。
彼女は数メートル先から歩いてくるけれど、あと少しで俺にたどり着くというのに、視界に俺が入っていない。
「さっきのワンピースもかわいかったけど、そのワンピースもかわいいね」
声をかけると我に返ったようで、びっくりした顔で俺を見た。
「歩きながら考えごとは危ないよ?」
席を立ち彼女の目の前に立つと、彼女は俺の背後を気にする。
何かと思えば、テーブル上のカップを見てほっとした顔をした。
本当にこの子は――
「木田さんがハーブティーを持ってきてくれたんだ。だから、寒くはなかったよ。さ、行こうか」
彼女は俺が差し出した手をじっと見る。躊躇という感じではないけれど――
少しすると、手から視線は逸らさず右手を預けてくれた。
「どうかした?」
「いえ……ただ、何か思い出せそうな気がするから――ひとつひとつが見過ごせなくて……」
「とりあえず、今からは足元だけに注意を払ってね?」
「はい」
昼間なら十分ほどの距離だが、この暗さではゆっくり歩かざるを得ない。
ソーラーライトで足元が照らされてはいるものの、あくまで照らされているだけに過ぎない。木の根トラップはそこかしこに存在している。
「きゃっ――」
左手を引っ張られる感じがしてすぐに振り返る。と、俺の胸に彼女が着地した。
「危機一髪……」
あの日の帰りを思い出す。
今は暗がりで顔の色までは読み取れないけれど、きっと真っ赤になって恥ずかしそうにしているのだろう。
「すみません……ちゃんと足元見て歩いてるんですけど……」
「もう少しゆっくり歩こうか」
徐々に冷たくなる彼女の手は気になるけど、転ばれるよりはいい。それに、あっちに着けばあたたまることはできるのだから。
つなぐ手にさっきよりも力がこめられる。
ただ、転ばないように、と力が入っているだけなのに、自分の手を頼りにされていることが嬉しいと思う。
こんなことに幸せを感じる。
開けた場所に出ると、テラスハウスの入り口にいた客室係が恭しく腰を折って出迎えてくれた。
ドアをくぐると、彼女はブーツを脱ぐのも忘れて部屋に見入る。
さっきはまだ自然光もあったけれど、今はランプやキャンドルの光しかない。
外は真っ暗だ。その中でのこの照明というのは、俺でも新鮮に思う。
「人工の明かりじゃないのがいいよね?」
「はい、すごく優しい光――」
「ま、あたたかくなるのに時間はかかるし、火を使う以上、無人っていうわけにはいかないけど、この光の演出は好きかな」
「私もです……」
彼女をラグへ誘導すると、自分も着替えることにした。
「じゃ、俺は向こうで着替えてくるね」
「はい」
着替えを手にバスルームへ向かうものの、背中に張り付く視線が痛い。でも、何かを思い出してくれているのだとしたら――
振り返りたい衝動を抑え、バスルームのドアを開ける。
今日のスーツは、以前翠葉ちゃんの前で着たことがあるものだ。
ネクタイや中に着たシャツは違うものだから、雰囲気は多少変わるかもしれないけれど、彼女が俺を見て赤面したスーツに変わりはない。
思い出して……。俺と過ごした時間を。俺がしたことのすべてを――
何度考えてもはじき出される答えはひとつ。
俺は、君と過ごした時間を幸せだったと思う。
交わした言葉、何度かのキス、抱き締めたときの君の表情、君のぬくもり。泣いた顔も笑った顔も、どんな君も、どれも大切な時間で大切な思い出。
思い出したあと、どう思われてもいい。
君が言ったとおりだ。
記憶をなくすというのは、経験値をすべて取り上げられたに等しい。取り戻せるのなら、それらすべてを取り戻してほしい。取り戻してあげたい。
蒼樹――俺は、俺らしく彼女に接する。
手を出すとか出さないとかそういうことではなく、ありのままの俺で――
びっくりさせたり赤面させたり、怖がらせたり。
彼女の困った顔も好きだけど、そうではなくて……。
ただ、ドキドキしてほしいんだ。
俺に対して、ドキドキしてほしいんだよね。
同じ轍を踏みに行くわけではなく、取り戻しにいくために――
携帯を取り出し蒼樹にかける。
『先輩、どうかしました?』
「蒼樹、あのさ……」
蒼樹はどう思うだろうか。
『なんですか、気持ち悪い』
「あのさ、俺はどうやっても俺でしかないんだ」
『そんなのわかってますよ。何年の付き合いだと思ってるんですか。もう、これ言うの二回目か三回目ですよ?』
電話の向こうで苦笑する声が聞こえた。
「彼女のを追い詰めるつもりはない。けど、もう一度――全力で口説きにかかってもいいかな?」
『……やっと覚悟できましたか? ……いいですよ。でも、知ってのとおり、翠葉は難攻不落のお姫様ですけどね。――あとで迎えに行きます』
通話が切れたあとも携帯を耳に当てていた。
最後の言葉は温度のある言葉に思えた。
あたたかい言葉……。
「先輩がそういう人じゃなかったらどういう人なんですか?」と、蒼樹が笑う顔が見えた気がした。
この兄妹にはやられっぱなしだな。
このドアの向こうにいる君。
今、やっと本当の自分で君に会える気がする。
「翠葉ちゃん、覚悟してね」
俺も覚悟を決めたから――
「竜田誉、ね……」
そんな人間がいたようないなかったような……。
面白いくらい記憶にない。
でも、うちの大学で同じ学科を専攻していて万年二位だったのなら使えないこともないと思う。
地元で就職、こっちでできた彼女と結婚、彼女が地元に来てくれたはいいが、彼女が地元に馴染めず実家へ帰ると別居中。しょうがないからこっちで職探し、ね。
ずいぶん入れあげているな、とは思うけど、もし相手が翠葉ちゃんで俺が同じ状況に陥ったとしたら――自宅で仕事をできる環境を整えるか就職先を変えるだろう。
俺に人に頼るという選択肢はないが、竜田をひとつ褒めることができるとしたら、一切付き合いがない俺に電話をしてくるあたりは図々しくも大したやつだと思う。
とりあえず人員は必要だったし、使うだけは使ってみるか――
「使えなければ切るだけだ」
少しだけ意識をほかへ向けてみたものの、やっぱり彼女のことを考えてしまう。
「秋斗様、ハーブティーをお持ちいたしました」
「木田さん、ありがとう」
「膝掛けもご用意いたしましたが……」
「それは大丈夫です」
「さようですか。何かございましたらフロントへお声おかけください。ステラハウスは三十分ほど前からあたため始めましたので、そろそろ良い頃合でしょう」
「ありがとうございます」
「いえ、それでは失礼いたします」
カップを口元に近づけると、カップからはハーブの香りが、手元からは自分の香水が香った。
「香りの記憶は残っていた……」
思い出したのではなく、残っていた……。
さっきのディナーでは何を思い出した?
今日は以前来たときと状況が重なることも多く、そのたびに今まで交わした言葉をわざと選んで使っていた。それが功を奏しているのか……。
食事中、彼女にしては珍しく、ぼーっとしていた。心ここにあらず――そんな感じ。
さて、どうしたものか……。
彼女は数メートル先から歩いてくるけれど、あと少しで俺にたどり着くというのに、視界に俺が入っていない。
「さっきのワンピースもかわいかったけど、そのワンピースもかわいいね」
声をかけると我に返ったようで、びっくりした顔で俺を見た。
「歩きながら考えごとは危ないよ?」
席を立ち彼女の目の前に立つと、彼女は俺の背後を気にする。
何かと思えば、テーブル上のカップを見てほっとした顔をした。
本当にこの子は――
「木田さんがハーブティーを持ってきてくれたんだ。だから、寒くはなかったよ。さ、行こうか」
彼女は俺が差し出した手をじっと見る。躊躇という感じではないけれど――
少しすると、手から視線は逸らさず右手を預けてくれた。
「どうかした?」
「いえ……ただ、何か思い出せそうな気がするから――ひとつひとつが見過ごせなくて……」
「とりあえず、今からは足元だけに注意を払ってね?」
「はい」
昼間なら十分ほどの距離だが、この暗さではゆっくり歩かざるを得ない。
ソーラーライトで足元が照らされてはいるものの、あくまで照らされているだけに過ぎない。木の根トラップはそこかしこに存在している。
「きゃっ――」
左手を引っ張られる感じがしてすぐに振り返る。と、俺の胸に彼女が着地した。
「危機一髪……」
あの日の帰りを思い出す。
今は暗がりで顔の色までは読み取れないけれど、きっと真っ赤になって恥ずかしそうにしているのだろう。
「すみません……ちゃんと足元見て歩いてるんですけど……」
「もう少しゆっくり歩こうか」
徐々に冷たくなる彼女の手は気になるけど、転ばれるよりはいい。それに、あっちに着けばあたたまることはできるのだから。
つなぐ手にさっきよりも力がこめられる。
ただ、転ばないように、と力が入っているだけなのに、自分の手を頼りにされていることが嬉しいと思う。
こんなことに幸せを感じる。
開けた場所に出ると、テラスハウスの入り口にいた客室係が恭しく腰を折って出迎えてくれた。
ドアをくぐると、彼女はブーツを脱ぐのも忘れて部屋に見入る。
さっきはまだ自然光もあったけれど、今はランプやキャンドルの光しかない。
外は真っ暗だ。その中でのこの照明というのは、俺でも新鮮に思う。
「人工の明かりじゃないのがいいよね?」
「はい、すごく優しい光――」
「ま、あたたかくなるのに時間はかかるし、火を使う以上、無人っていうわけにはいかないけど、この光の演出は好きかな」
「私もです……」
彼女をラグへ誘導すると、自分も着替えることにした。
「じゃ、俺は向こうで着替えてくるね」
「はい」
着替えを手にバスルームへ向かうものの、背中に張り付く視線が痛い。でも、何かを思い出してくれているのだとしたら――
振り返りたい衝動を抑え、バスルームのドアを開ける。
今日のスーツは、以前翠葉ちゃんの前で着たことがあるものだ。
ネクタイや中に着たシャツは違うものだから、雰囲気は多少変わるかもしれないけれど、彼女が俺を見て赤面したスーツに変わりはない。
思い出して……。俺と過ごした時間を。俺がしたことのすべてを――
何度考えてもはじき出される答えはひとつ。
俺は、君と過ごした時間を幸せだったと思う。
交わした言葉、何度かのキス、抱き締めたときの君の表情、君のぬくもり。泣いた顔も笑った顔も、どんな君も、どれも大切な時間で大切な思い出。
思い出したあと、どう思われてもいい。
君が言ったとおりだ。
記憶をなくすというのは、経験値をすべて取り上げられたに等しい。取り戻せるのなら、それらすべてを取り戻してほしい。取り戻してあげたい。
蒼樹――俺は、俺らしく彼女に接する。
手を出すとか出さないとかそういうことではなく、ありのままの俺で――
びっくりさせたり赤面させたり、怖がらせたり。
彼女の困った顔も好きだけど、そうではなくて……。
ただ、ドキドキしてほしいんだ。
俺に対して、ドキドキしてほしいんだよね。
同じ轍を踏みに行くわけではなく、取り戻しにいくために――
携帯を取り出し蒼樹にかける。
『先輩、どうかしました?』
「蒼樹、あのさ……」
蒼樹はどう思うだろうか。
『なんですか、気持ち悪い』
「あのさ、俺はどうやっても俺でしかないんだ」
『そんなのわかってますよ。何年の付き合いだと思ってるんですか。もう、これ言うの二回目か三回目ですよ?』
電話の向こうで苦笑する声が聞こえた。
「彼女のを追い詰めるつもりはない。けど、もう一度――全力で口説きにかかってもいいかな?」
『……やっと覚悟できましたか? ……いいですよ。でも、知ってのとおり、翠葉は難攻不落のお姫様ですけどね。――あとで迎えに行きます』
通話が切れたあとも携帯を耳に当てていた。
最後の言葉は温度のある言葉に思えた。
あたたかい言葉……。
「先輩がそういう人じゃなかったらどういう人なんですか?」と、蒼樹が笑う顔が見えた気がした。
この兄妹にはやられっぱなしだな。
このドアの向こうにいる君。
今、やっと本当の自分で君に会える気がする。
「翠葉ちゃん、覚悟してね」
俺も覚悟を決めたから――
2
お気に入りに追加
362
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしてもモテない俺に天使が降りてきた件について
塀流 通留
青春
ラブコメな青春に憧れる高校生――茂手太陽(もて たいよう)。
好きな女の子と過ごす楽しい青春を送るため、彼はひたすら努力を繰り返したのだが――モテなかった。
それはもうモテなかった。
何をどうやってもモテなかった。
呪われてるんじゃないかというくらいモテなかった。
そんな青春負け組説濃厚な彼の元に、ボクッ娘美少女天使が現れて――
モテない高校生とボクッ娘天使が送る青春ラブコメ……に見せかけた何か!?
最後の最後のどんでん返しであなたは知るだろう。
これはラブコメじゃない!――と
<追記>
本作品は私がデビュー前に書いた新人賞投稿策を改訂したものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる