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第十章 なくした宝物
31話
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封筒を開ける前から少し予想していた。中身はきっと手紙ではなく写真だろう、と。
だって、あのツカサが手紙を書く、ということがまず想像できない。それに、この大きさはとても馴染みのある大きさだったから。
私も、家で写真をプリントアウトするときにはこの大きさの用紙を使う。
封筒を開けると、たくさんの写真が入っていた。
久しぶりに見る「写真」というアイテムに自然と頬が緩む。
写真を全部取り出し、自分の周りに並べるように置いていった。
なす、ミニトマト、きゅうり――写真には夏野菜が写っている。
その写真たちに違和感を覚え、何が引っかかるのかを考えてみた。
何枚目かを見たとき、その違和感に気づく。
「機能を一切使ってない……?」
門柱には「藤宮」と書いてあるものの、それも見下ろすようなアングルで撮られている。
門柱の上部からアイビーが垂れ下がっているので、カメラ好きの人であれば、もっと視線を低く保ち、見上げるようにカメラをかまえるのではないだろうか。
そう思ってほかの写真も見直すと、アングルもカメラの機能も何もかもが意図的に使われていないことに気づく。
「全部、ツカサの目線……?」
写真とは、ものがその人の目にどう映っているのかがわかる。
この写真は構図も考えられていない、色彩バランスも何もいじられていない、ツカサの目に映る世界そのものなのだ。
フィルターがかかっていない。そういう写真たち。
私の身長ではこんなふうには見えないだろう。
そんなことを考えながら見るのはとても楽しかった。
写真でこんな楽しみ方ができるとは思ってもみなかったのだ。
いつも、自分の目に映る世界を家族に見せることが前提で撮っていた私には、目から鱗な写真たちだった。
「どれもきれい……」
光を浴びている植物たちはみんな生き生きとしていて、ランタナのレインボーは見事に咲き誇っている。それは鉢植えではなく地植え。茎だった部分が木質化しており、紫陽花のように大きく育っていた。
丹精をこめて育てられているのだろう。
そういうことが見て取れる。
斑入りのポーチュラカは初めて目にするもので、こんな品種があるのかと驚いた。
これはツカサの家のお庭だろうか。
背景に家の壁面と思われるものやウッドデッキが多数写っていたし、何よりも門柱が写っていたのだから間違いないだろう。
「あ、真白さんとハナちゃんっ!」
つい、声のトーンも音量も上がってしまう。と、昇さんが身体を起こしてやってきた。
「こりゃ……またすごい枚数だな?」
「はい」
「ま、写真ならわからなくもないか。あの司がそれだけの分量を手紙書くとか想像できねぇもんな」
肩を竦めて笑う昇さんに私も同感。
そこからはふたりで写真を見て過ごした。
「相変わらず真白さんはきれいだな」
昇さんは言いながら写真を手に取る。
「ハナちゃんも美人さんですよね?」
「俺、未だに吼えられんだよ。いつもおやつ持っていって機嫌とってるんだけどなぁ……」
昇さんはやれやれ、といった感じで話す。
「私、屋上で涼先生に真白さんとハナちゃんに会わせていただいたんですけど、吼えられなかったですよ?」
「マジで? ハナのやつめー……」
本気で悔しそうにしているところを見ると、相当こっぴどく吼えられるのかもしれない。
「……また会いたいな」
「誰に?」
「え?」
昇さんを見ると、ニヤニヤと笑っていた。
「真白さんとハナちゃんですけど……」
今の話の流れでほかに誰がいるのだろう。
「あ、涼先生?」
追加で尋ねると、
「くっ、不憫なやつ」
昇さんはおかしそうに笑う。そして、私が手に持っていた次の写真を指差し、
「コレには会いたくないのか?」
手元に視線を落とすと、ハナちゃんとクッキーの争奪戦をしているらしいツカサが写っていた。
写真いっぱいにツカサとハナちゃんが写っている。
「こんなに焦ってるツカサは見たことない」
「だな、俺も初めてだ」
「これ、誰が撮ったのかな?」
「たぶん、真白さんだろうな。……こうやって見ると普通の十七歳だよなぁ……」
「……どういう意味ですか?」
私からしてみたら、落ち着いた人だとは思うけれど、どこからどう見ても年相応にしか見えない。
「司は秋斗の仕事を手伝える程度には頭がいい。秋斗がしている仕事はそこらの高校生には手伝えないようなものなんだ。それを普通にこなしてる時点で普通の高校生とは言いがたい」
昇さんはどこか悲しそうな目で言う。
「俺からしてみたら、生き急いでるようにしか見えねーんだよな。翠葉ちゃんは、あいつが今なんの勉強してるか知ってるか?」
「え……? 勉強って、学校の勉強じゃなくて……?」
「もう高三までの勉強は終わってる」
「え……?」
「中二の時点で高校までの勉強は終わってたんだ。今は大学三年の分に手を出してるよ」
普段医学書を読んでいるのってもしかして――
「中学の時点で飛び級をして大学に入ろうとしたんだ」
「嘘……」
「実際にそれができる状態だった。けど、周りが止めた」
昇さんはそのときの話をかいつまんで話してくれた。
ツカサの意思はかなり固かったようだけれど、「そんなに焦る必要はない」と周りに説得されたらしい。
高校では高校生のときにしかできないことがある、と。
「あいつにとって、学校ってのはあまり意味のない場所だったみたいでな。もともと素っ気無いやつだから、友達が多いわけでもないんだろう」
「――そんなの嘘っ」
「翠葉ちゃん……?」
「あ、ごめんなさい……。根拠はないです。でも、そんなことないって、私が思いたいだけかも……」
「……記憶はなくても、記憶の欠片は翠葉ちゃんの中にあるのかもしれないな」
「……欠片?」
「そう。だから、もしかしたら今の即答には根拠があるのかもしれない。それは追々わかればいいさ」
昇さんの言葉でこの件に関してのお話は終わりになった。
「昇さん、これ、なんだろう……?」
最後の写真を昇さんに見せる。
「……携帯、だな」
写真には携帯がふたつ並んで写っているのだ。
「あ……左のが前の携帯?」
「……そういや、楓が水没がどうのって話してたな?」
昇さんとふたり顔を見合わせ、目が合ったのが合図で大笑いになった。
「もしかして、壊れた携帯とを新しい携帯を撮って、壊れたことを伝えようとしたのかっ!? でもって、それの前座がこれらの写真か?」
「一言くらい添えてくれたらいいのに」
「でも、司だからな。不器用なんだよ」
フォローしてるのかそうじゃないのか、わからないくらいに昇さんは笑っている。
「それでも司なりに必死に伝えようとしたんだろうな。そう思うと笑える」
昇さんは笑ってしまうようだけど、私はその言葉がじわりと胸にしみた。
「……何かを伝えようとしてくれるのは嬉しいです」
「こんな形でもか?」
「はい……」
「翠葉ちゃんは何かを伝えようとしたことはあるか?」
伝える――
「私もツカサと変わらない……。言葉にするのは苦手かもしれません。気持ちを言葉にするのは難しいから……」
「でも、伝えるツールは言葉とは限らないだろ?」
伝える、ツール……。
「……写真と音楽、かな?」
「そういや、栞が話してたな。ピアノもハープもうまいって。今度聴かせてな?」
「はい。退院したらぜひ……」
「それから、うちに写真が飾ってあるぞ」
「え?」
「ブライトネスパレスのチャペルの写真」
あ――
先日、パソコンに入ってるデータを見て確認はした。
自分が撮ったのかもしれない、ということは感じられても、そこへ行った記憶はやっぱりなかった。
そんな現状に苦笑い。
「いつか思い出せるさ」
「だといいな……」
「ほら、就寝時間だ。片付けるぞ」
ベッドを埋める勢いで並べた写真を片付け始めたとき、
「おい……一応手紙らしきものを発見。だが、これを手紙と言っていいのかは不明だがな」
昇さんに差し出されたものは、空と百日紅の木が写っている写真だった。
その裏に、「明後日(十三日)には行くから」とそれだけが書かれていた。
「昇さん、どうしよう……」
「あ? もっとまともな手紙よこしやがれって?」
昇さんは笑いながら写真をまとめる。
違うの、違くてね――
「すごく嬉しい……」
だって、あのツカサが手紙を書く、ということがまず想像できない。それに、この大きさはとても馴染みのある大きさだったから。
私も、家で写真をプリントアウトするときにはこの大きさの用紙を使う。
封筒を開けると、たくさんの写真が入っていた。
久しぶりに見る「写真」というアイテムに自然と頬が緩む。
写真を全部取り出し、自分の周りに並べるように置いていった。
なす、ミニトマト、きゅうり――写真には夏野菜が写っている。
その写真たちに違和感を覚え、何が引っかかるのかを考えてみた。
何枚目かを見たとき、その違和感に気づく。
「機能を一切使ってない……?」
門柱には「藤宮」と書いてあるものの、それも見下ろすようなアングルで撮られている。
門柱の上部からアイビーが垂れ下がっているので、カメラ好きの人であれば、もっと視線を低く保ち、見上げるようにカメラをかまえるのではないだろうか。
そう思ってほかの写真も見直すと、アングルもカメラの機能も何もかもが意図的に使われていないことに気づく。
「全部、ツカサの目線……?」
写真とは、ものがその人の目にどう映っているのかがわかる。
この写真は構図も考えられていない、色彩バランスも何もいじられていない、ツカサの目に映る世界そのものなのだ。
フィルターがかかっていない。そういう写真たち。
私の身長ではこんなふうには見えないだろう。
そんなことを考えながら見るのはとても楽しかった。
写真でこんな楽しみ方ができるとは思ってもみなかったのだ。
いつも、自分の目に映る世界を家族に見せることが前提で撮っていた私には、目から鱗な写真たちだった。
「どれもきれい……」
光を浴びている植物たちはみんな生き生きとしていて、ランタナのレインボーは見事に咲き誇っている。それは鉢植えではなく地植え。茎だった部分が木質化しており、紫陽花のように大きく育っていた。
丹精をこめて育てられているのだろう。
そういうことが見て取れる。
斑入りのポーチュラカは初めて目にするもので、こんな品種があるのかと驚いた。
これはツカサの家のお庭だろうか。
背景に家の壁面と思われるものやウッドデッキが多数写っていたし、何よりも門柱が写っていたのだから間違いないだろう。
「あ、真白さんとハナちゃんっ!」
つい、声のトーンも音量も上がってしまう。と、昇さんが身体を起こしてやってきた。
「こりゃ……またすごい枚数だな?」
「はい」
「ま、写真ならわからなくもないか。あの司がそれだけの分量を手紙書くとか想像できねぇもんな」
肩を竦めて笑う昇さんに私も同感。
そこからはふたりで写真を見て過ごした。
「相変わらず真白さんはきれいだな」
昇さんは言いながら写真を手に取る。
「ハナちゃんも美人さんですよね?」
「俺、未だに吼えられんだよ。いつもおやつ持っていって機嫌とってるんだけどなぁ……」
昇さんはやれやれ、といった感じで話す。
「私、屋上で涼先生に真白さんとハナちゃんに会わせていただいたんですけど、吼えられなかったですよ?」
「マジで? ハナのやつめー……」
本気で悔しそうにしているところを見ると、相当こっぴどく吼えられるのかもしれない。
「……また会いたいな」
「誰に?」
「え?」
昇さんを見ると、ニヤニヤと笑っていた。
「真白さんとハナちゃんですけど……」
今の話の流れでほかに誰がいるのだろう。
「あ、涼先生?」
追加で尋ねると、
「くっ、不憫なやつ」
昇さんはおかしそうに笑う。そして、私が手に持っていた次の写真を指差し、
「コレには会いたくないのか?」
手元に視線を落とすと、ハナちゃんとクッキーの争奪戦をしているらしいツカサが写っていた。
写真いっぱいにツカサとハナちゃんが写っている。
「こんなに焦ってるツカサは見たことない」
「だな、俺も初めてだ」
「これ、誰が撮ったのかな?」
「たぶん、真白さんだろうな。……こうやって見ると普通の十七歳だよなぁ……」
「……どういう意味ですか?」
私からしてみたら、落ち着いた人だとは思うけれど、どこからどう見ても年相応にしか見えない。
「司は秋斗の仕事を手伝える程度には頭がいい。秋斗がしている仕事はそこらの高校生には手伝えないようなものなんだ。それを普通にこなしてる時点で普通の高校生とは言いがたい」
昇さんはどこか悲しそうな目で言う。
「俺からしてみたら、生き急いでるようにしか見えねーんだよな。翠葉ちゃんは、あいつが今なんの勉強してるか知ってるか?」
「え……? 勉強って、学校の勉強じゃなくて……?」
「もう高三までの勉強は終わってる」
「え……?」
「中二の時点で高校までの勉強は終わってたんだ。今は大学三年の分に手を出してるよ」
普段医学書を読んでいるのってもしかして――
「中学の時点で飛び級をして大学に入ろうとしたんだ」
「嘘……」
「実際にそれができる状態だった。けど、周りが止めた」
昇さんはそのときの話をかいつまんで話してくれた。
ツカサの意思はかなり固かったようだけれど、「そんなに焦る必要はない」と周りに説得されたらしい。
高校では高校生のときにしかできないことがある、と。
「あいつにとって、学校ってのはあまり意味のない場所だったみたいでな。もともと素っ気無いやつだから、友達が多いわけでもないんだろう」
「――そんなの嘘っ」
「翠葉ちゃん……?」
「あ、ごめんなさい……。根拠はないです。でも、そんなことないって、私が思いたいだけかも……」
「……記憶はなくても、記憶の欠片は翠葉ちゃんの中にあるのかもしれないな」
「……欠片?」
「そう。だから、もしかしたら今の即答には根拠があるのかもしれない。それは追々わかればいいさ」
昇さんの言葉でこの件に関してのお話は終わりになった。
「昇さん、これ、なんだろう……?」
最後の写真を昇さんに見せる。
「……携帯、だな」
写真には携帯がふたつ並んで写っているのだ。
「あ……左のが前の携帯?」
「……そういや、楓が水没がどうのって話してたな?」
昇さんとふたり顔を見合わせ、目が合ったのが合図で大笑いになった。
「もしかして、壊れた携帯とを新しい携帯を撮って、壊れたことを伝えようとしたのかっ!? でもって、それの前座がこれらの写真か?」
「一言くらい添えてくれたらいいのに」
「でも、司だからな。不器用なんだよ」
フォローしてるのかそうじゃないのか、わからないくらいに昇さんは笑っている。
「それでも司なりに必死に伝えようとしたんだろうな。そう思うと笑える」
昇さんは笑ってしまうようだけど、私はその言葉がじわりと胸にしみた。
「……何かを伝えようとしてくれるのは嬉しいです」
「こんな形でもか?」
「はい……」
「翠葉ちゃんは何かを伝えようとしたことはあるか?」
伝える――
「私もツカサと変わらない……。言葉にするのは苦手かもしれません。気持ちを言葉にするのは難しいから……」
「でも、伝えるツールは言葉とは限らないだろ?」
伝える、ツール……。
「……写真と音楽、かな?」
「そういや、栞が話してたな。ピアノもハープもうまいって。今度聴かせてな?」
「はい。退院したらぜひ……」
「それから、うちに写真が飾ってあるぞ」
「え?」
「ブライトネスパレスのチャペルの写真」
あ――
先日、パソコンに入ってるデータを見て確認はした。
自分が撮ったのかもしれない、ということは感じられても、そこへ行った記憶はやっぱりなかった。
そんな現状に苦笑い。
「いつか思い出せるさ」
「だといいな……」
「ほら、就寝時間だ。片付けるぞ」
ベッドを埋める勢いで並べた写真を片付け始めたとき、
「おい……一応手紙らしきものを発見。だが、これを手紙と言っていいのかは不明だがな」
昇さんに差し出されたものは、空と百日紅の木が写っている写真だった。
その裏に、「明後日(十三日)には行くから」とそれだけが書かれていた。
「昇さん、どうしよう……」
「あ? もっとまともな手紙よこしやがれって?」
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