390 / 1,060
外伝 02(一年前の六月のお話)
十六歳の誕生日 Side 翠葉 01話
しおりを挟む
四角い窓からは、朝らしい光が差し込んでいた。
私はベッドに横になったまま、今日もいい天気だな……とその光を見て思う。
朝の早い時間ということもあり、カーテン向こうの廊下からは、音という音は聞こえてこない。部屋の窓も閉まっているので外の音が聞こえることもない。
私の前には朝の光だけが存在していた。
夜には窓際のカーテンを閉められる。ついでに、ベッドの周りを囲うカーテンもきっちりと閉められる。
私はいつも、閉められたカーテンをこっそり開き、朝は陽の光で目覚めるようにしていた。
始めのころは、看護師さんが見回りに来たときに閉められてしまう……ということを繰り返していたものの、今では黙認してくれている。
「翠葉ちゃん起きてるー?」
この声は水島さん。水島景子さんは私の担当看護師さん。
廊下側だけ閉めてあるカーテンをシャっと開けて入ってきた。
「あ、起きてる起きてる。相変わらず窓際のカーテン開けてるのね? 仕事がひとつ減っていいわ」
水島さんは両の口端を上げ、にっと笑う。
「ハッピーバースデー! 十六歳おめでとうっ!」
「っ……」
呆気にとられた私はお礼の言葉すら口にできない。
確かに今日は私の誕生日だけれど、まさか看護師さんにお祝いの言葉をもらえるとは思っていなかった。
「なぁに? まだ若いんだから年取ることに抵抗なんてないでしょ?」
「あ……えと、そうじゃなくて……『おめでとう』を言ってもらえたことにびっくりしてしまって……」
「やぁね。私だって担当患者の誕生日くらいは把握してるのよ?」
言いながら体温計を渡され、私はそれを脇に挟む。水島さんは水銀計の血圧計を用意して、すぐに私の血圧を測り始めた。
たいていの人が電子血圧計での測定。でも、私の血圧は電子血圧計では測れないことがあるため、昔ながらの水銀計を使っていた。
その分、手間も時間もかかる。
「今日は家族総出で来てくれるんじゃない?」
「家族総出……」
小さく呟き家族の顔を思い出していると、ピピっと体温計が鳴った。それを取り出し、小窓に表示される数値を見てから水島さんに渡す。
「んーーー低いっ。……けど、いつもと変わらないわね」
水島さんは笑いながら数値をノートパソコンに入力した。
私の数値は健常者と比べるとどれをとっても「低い」らしい。ただ「低い」のではなく、「低すぎる」のだとか……。
それが原因で、今私はここ、病院にいる――
「ちょっと大丈夫? 頭働いてる? 今日は翠葉ちゃんの十六歳の誕生日だから、ご両親も蒼樹くんも絶対来るわよねって話よ?」
顔を覗き込まれ、反射的に身を引く。
「はいっ……二時くらいに来てくれるって言ってました」
「……何か浮かない顔してるわねぇ。お兄ちゃん大好きでしょ?」
「はい……」
蒼兄は好き。お父さんもお母さんも大好き。それに、誕生日が嫌いなわけでもない。でも、ここは病院だから――
病院で誕生日を迎えるのは初めてのことだけど、なんかやだな……と数日前から思っていた。
「ま、病院で誕生日っていうのは嫌か……」
水島さんはギシリと音を立ててベッドに座った。
「よぉし、あとで私からもプレゼントをあげよう!」
「えっ!? そんな、申し訳ないからいいですっ」
慌てて断わる私に、
「翠葉ちゃんはもっと周りの好意を素直に受け止めるべしっ!」
額を軽く小突かれた。そして突如、
「フルーツの香りは好き?」
フルーツの、香り……?
「はい……好きです」
「前にね、蒼樹くんと話してるのを偶然聞いちゃったの。病院の消毒薬の匂いとか、あまり好きじゃないんでしょ? ま、好きな人なんてあまりいないけど」
全否定で「いない」と言わないあたり、もしかしたら、この消毒薬の匂いが好きな人がいるのかもしれない。
「あ……でも、我慢できないほど嫌いとか、吐き気がするとかそういうわけではないので……」
「ほらほら、そんなに恐縮しないのっ。仕事柄、勤務時間に香水はつけられないからね。ロッカーに入れっぱなしになってる香水があるのよ。でも、今はほかの香水使ってるから。もし、翠葉ちゃんがその香りが気に入ったら使ってもらえると嬉しい」
お古だから気にする必要もないのよ、と言って立ち上がった。
「じゃ、あとで朝食持ってくるわね」
水島さんは来たときと同様、カートを押して病室を出ていった。
水島さんはほかの看護師さんと比べるとざっくばらんで、こちらをうかがって話しかけてくるタイプではない。その「感じ」が新鮮で心地よくて……好きだな、と思った。
四角い部屋に四角いベッド。部屋にあるもの全てが四角い。極めつけは、四角い窓から見える、四角い景色。
病室は床とカーテンだけが薄いグリーンで、ほかは全部白。
「白」という色が嫌いなわけではないけれど、最近は好きな色から外れてしまいそうな存在だった。
ゆっくりと身体を起こし、ベッドを降りる。ベッドから三歩で窓際。
個室だからほかの患者さんの気配もなければ声も聞こえない。廊下から看護師さんの声や、起きだした患者さんがスリッパを引き摺って歩く音がするくらい。
目が覚めた時間よりも、少しだけ時間が進んだ証拠のような音たち。
窓からは中庭が見下ろせる。見渡せるというよりも、見下ろせる――そんな感じ。
少し前までは中庭側ではなく、病院の裏手にあるグラウンドが見える病室にいた。
グラウンドには芝生などは敷かれておらず、一面は白っぽいグレーにしか見えない。きっと、学校のグラウンドにありがちな、砂と細かな砂利が混ざったようなグラウンドなのだろう。申し訳なさ程度に緑が植樹されているけれど、グラウンドの周りをぐるりと舗装されたコンクリートのほうが目立つ景色だった。
グラウンドの向こうには藤川が流れ、河川沿いにはサイクリングロードがある。涼しい時間帯には犬を連れた人がちらほらとお散歩してるのが見えた。
その人たちは時折立ち止まっては挨拶を交わし、愛犬の道草に気長に付き合う。こんな光景は家の近くの公園でもよく見かける。
グラウンドや川の上には果てしなく広がる青空。雲ひとつないきれいなブルーのはずなのに、どうしてか曇って見える。
目が覚めて、目に映るものがいつも同じ。個室という空間、窓から見える景色。
それらに飽きてしまった私は、身体が許す限り写真集ばかりを見ていた。写真集の中にはたくさんの色が溢れていたから。鮮やかすぎる色が溢れていたから……。
空の写真集は季節によって空の色や雲の形が違うことを教えてくれる。毎日が違う空模様であることを教えてくれる。それなのに――私は窓の外に目をやっても、もう何を感じることもできなくなっていた。
いつ見ても「同じ空」にしか見えなくなっていた。そして、唯一の救いとも言える写真集ですら、「四角」という枠の中にあることに気づいてしまった。
そんなとき、
「中庭の見える部屋に移る?」
ひとりの看護師さんが訊いてくれた。それが水島さん。時期は五月に入ってからだったと思う。
幸い、どちらも個室で料金は変わらないということだったし、より近くに緑がある病室に惹かれたのは確か。けれど、病室から中庭を見下ろし思うことはひとつ。
緑は見下ろすのではなく、見上げるほうが好きだな……と思った。
今朝も同じことを思いながら、昨日と何も変わらない中庭を眺めている。窓から見える景色がグレーのグラウンドだろうが、緑のある中庭だろうが、然して何も変わらなかった。
見下ろす景色であり、眺めるだけのものであり、四角い枠から見えるものに変わりはない。
「誕生日だからお許し出るかな?」
できれば木の下から空を見上げたい。自分の視線でものを見たい。
リノリウムの床材も、緩く波打つカーテンも、病室にあるものは全部見飽きた。屋内から外に出たかった。
車椅子で移動するのではなく、自分の足で地面を歩きたかった。それが人工的に舗装されたコンクリートの上でも、仮初めの屋外である中庭だとしても――
いい加減、四角い額縁のような窓から眺める「外」にはうんざりしていたのだと思う。それは、早くここを出たいという欲求の表れだったのかもしれない。
「私、いつ、ここを出られるのかな」
答えがない、答えをもらえない疑問を三ヶ月も胸に抱いていた。
私はベッドに横になったまま、今日もいい天気だな……とその光を見て思う。
朝の早い時間ということもあり、カーテン向こうの廊下からは、音という音は聞こえてこない。部屋の窓も閉まっているので外の音が聞こえることもない。
私の前には朝の光だけが存在していた。
夜には窓際のカーテンを閉められる。ついでに、ベッドの周りを囲うカーテンもきっちりと閉められる。
私はいつも、閉められたカーテンをこっそり開き、朝は陽の光で目覚めるようにしていた。
始めのころは、看護師さんが見回りに来たときに閉められてしまう……ということを繰り返していたものの、今では黙認してくれている。
「翠葉ちゃん起きてるー?」
この声は水島さん。水島景子さんは私の担当看護師さん。
廊下側だけ閉めてあるカーテンをシャっと開けて入ってきた。
「あ、起きてる起きてる。相変わらず窓際のカーテン開けてるのね? 仕事がひとつ減っていいわ」
水島さんは両の口端を上げ、にっと笑う。
「ハッピーバースデー! 十六歳おめでとうっ!」
「っ……」
呆気にとられた私はお礼の言葉すら口にできない。
確かに今日は私の誕生日だけれど、まさか看護師さんにお祝いの言葉をもらえるとは思っていなかった。
「なぁに? まだ若いんだから年取ることに抵抗なんてないでしょ?」
「あ……えと、そうじゃなくて……『おめでとう』を言ってもらえたことにびっくりしてしまって……」
「やぁね。私だって担当患者の誕生日くらいは把握してるのよ?」
言いながら体温計を渡され、私はそれを脇に挟む。水島さんは水銀計の血圧計を用意して、すぐに私の血圧を測り始めた。
たいていの人が電子血圧計での測定。でも、私の血圧は電子血圧計では測れないことがあるため、昔ながらの水銀計を使っていた。
その分、手間も時間もかかる。
「今日は家族総出で来てくれるんじゃない?」
「家族総出……」
小さく呟き家族の顔を思い出していると、ピピっと体温計が鳴った。それを取り出し、小窓に表示される数値を見てから水島さんに渡す。
「んーーー低いっ。……けど、いつもと変わらないわね」
水島さんは笑いながら数値をノートパソコンに入力した。
私の数値は健常者と比べるとどれをとっても「低い」らしい。ただ「低い」のではなく、「低すぎる」のだとか……。
それが原因で、今私はここ、病院にいる――
「ちょっと大丈夫? 頭働いてる? 今日は翠葉ちゃんの十六歳の誕生日だから、ご両親も蒼樹くんも絶対来るわよねって話よ?」
顔を覗き込まれ、反射的に身を引く。
「はいっ……二時くらいに来てくれるって言ってました」
「……何か浮かない顔してるわねぇ。お兄ちゃん大好きでしょ?」
「はい……」
蒼兄は好き。お父さんもお母さんも大好き。それに、誕生日が嫌いなわけでもない。でも、ここは病院だから――
病院で誕生日を迎えるのは初めてのことだけど、なんかやだな……と数日前から思っていた。
「ま、病院で誕生日っていうのは嫌か……」
水島さんはギシリと音を立ててベッドに座った。
「よぉし、あとで私からもプレゼントをあげよう!」
「えっ!? そんな、申し訳ないからいいですっ」
慌てて断わる私に、
「翠葉ちゃんはもっと周りの好意を素直に受け止めるべしっ!」
額を軽く小突かれた。そして突如、
「フルーツの香りは好き?」
フルーツの、香り……?
「はい……好きです」
「前にね、蒼樹くんと話してるのを偶然聞いちゃったの。病院の消毒薬の匂いとか、あまり好きじゃないんでしょ? ま、好きな人なんてあまりいないけど」
全否定で「いない」と言わないあたり、もしかしたら、この消毒薬の匂いが好きな人がいるのかもしれない。
「あ……でも、我慢できないほど嫌いとか、吐き気がするとかそういうわけではないので……」
「ほらほら、そんなに恐縮しないのっ。仕事柄、勤務時間に香水はつけられないからね。ロッカーに入れっぱなしになってる香水があるのよ。でも、今はほかの香水使ってるから。もし、翠葉ちゃんがその香りが気に入ったら使ってもらえると嬉しい」
お古だから気にする必要もないのよ、と言って立ち上がった。
「じゃ、あとで朝食持ってくるわね」
水島さんは来たときと同様、カートを押して病室を出ていった。
水島さんはほかの看護師さんと比べるとざっくばらんで、こちらをうかがって話しかけてくるタイプではない。その「感じ」が新鮮で心地よくて……好きだな、と思った。
四角い部屋に四角いベッド。部屋にあるもの全てが四角い。極めつけは、四角い窓から見える、四角い景色。
病室は床とカーテンだけが薄いグリーンで、ほかは全部白。
「白」という色が嫌いなわけではないけれど、最近は好きな色から外れてしまいそうな存在だった。
ゆっくりと身体を起こし、ベッドを降りる。ベッドから三歩で窓際。
個室だからほかの患者さんの気配もなければ声も聞こえない。廊下から看護師さんの声や、起きだした患者さんがスリッパを引き摺って歩く音がするくらい。
目が覚めた時間よりも、少しだけ時間が進んだ証拠のような音たち。
窓からは中庭が見下ろせる。見渡せるというよりも、見下ろせる――そんな感じ。
少し前までは中庭側ではなく、病院の裏手にあるグラウンドが見える病室にいた。
グラウンドには芝生などは敷かれておらず、一面は白っぽいグレーにしか見えない。きっと、学校のグラウンドにありがちな、砂と細かな砂利が混ざったようなグラウンドなのだろう。申し訳なさ程度に緑が植樹されているけれど、グラウンドの周りをぐるりと舗装されたコンクリートのほうが目立つ景色だった。
グラウンドの向こうには藤川が流れ、河川沿いにはサイクリングロードがある。涼しい時間帯には犬を連れた人がちらほらとお散歩してるのが見えた。
その人たちは時折立ち止まっては挨拶を交わし、愛犬の道草に気長に付き合う。こんな光景は家の近くの公園でもよく見かける。
グラウンドや川の上には果てしなく広がる青空。雲ひとつないきれいなブルーのはずなのに、どうしてか曇って見える。
目が覚めて、目に映るものがいつも同じ。個室という空間、窓から見える景色。
それらに飽きてしまった私は、身体が許す限り写真集ばかりを見ていた。写真集の中にはたくさんの色が溢れていたから。鮮やかすぎる色が溢れていたから……。
空の写真集は季節によって空の色や雲の形が違うことを教えてくれる。毎日が違う空模様であることを教えてくれる。それなのに――私は窓の外に目をやっても、もう何を感じることもできなくなっていた。
いつ見ても「同じ空」にしか見えなくなっていた。そして、唯一の救いとも言える写真集ですら、「四角」という枠の中にあることに気づいてしまった。
そんなとき、
「中庭の見える部屋に移る?」
ひとりの看護師さんが訊いてくれた。それが水島さん。時期は五月に入ってからだったと思う。
幸い、どちらも個室で料金は変わらないということだったし、より近くに緑がある病室に惹かれたのは確か。けれど、病室から中庭を見下ろし思うことはひとつ。
緑は見下ろすのではなく、見上げるほうが好きだな……と思った。
今朝も同じことを思いながら、昨日と何も変わらない中庭を眺めている。窓から見える景色がグレーのグラウンドだろうが、緑のある中庭だろうが、然して何も変わらなかった。
見下ろす景色であり、眺めるだけのものであり、四角い枠から見えるものに変わりはない。
「誕生日だからお許し出るかな?」
できれば木の下から空を見上げたい。自分の視線でものを見たい。
リノリウムの床材も、緩く波打つカーテンも、病室にあるものは全部見飽きた。屋内から外に出たかった。
車椅子で移動するのではなく、自分の足で地面を歩きたかった。それが人工的に舗装されたコンクリートの上でも、仮初めの屋外である中庭だとしても――
いい加減、四角い額縁のような窓から眺める「外」にはうんざりしていたのだと思う。それは、早くここを出たいという欲求の表れだったのかもしれない。
「私、いつ、ここを出られるのかな」
答えがない、答えをもらえない疑問を三ヶ月も胸に抱いていた。
2
お気に入りに追加
351
あなたにおすすめの小説
足りない言葉、あふれる想い〜地味子とエリート営業マンの恋愛リポグラム〜
石河 翠
現代文学
同じ会社に勤める地味子とエリート営業マン。
接点のないはずの二人が、ある出来事をきっかけに一気に近づいて……。両片思いのじれじれ恋物語。
もちろんハッピーエンドです。
リポグラムと呼ばれる特定の文字を入れない手法を用いた、いわゆる文字遊びの作品です。
タイトルのカギカッコ部分が、使用不可の文字です。濁音、半濁音がある場合には、それも使用不可です。
(例;「『とな』ー切れ」の場合には、「と」「ど」「な」が使用不可)
すべての漢字にルビを振っております。本当に特定の文字が使われていないか、探してみてください。
「『あい』を失った女」(https://www.alphapolis.co.jp/novel/572212123/802162130)内に掲載していた、「『とな』ー切れ」「『めも』を捨てる」「『らり』ーの終わり」に加え、新たに三話を書き下ろし、一つの作品として投稿し直しました。文字遊びがお好きな方、「『あい』を失った女」もぜひどうぞ。
※こちらは、小説家になろうにも投稿しております。
※扉絵は管澤捻様に描いて頂きました。
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
姉らぶるっ!!
藍染惣右介兵衛
青春
俺には二人の容姿端麗な姉がいる。
自慢そうに聞こえただろうか?
それは少しばかり誤解だ。
この二人の姉、どちらも重大な欠陥があるのだ……
次女の青山花穂は高校二年で生徒会長。
外見上はすべて完璧に見える花穂姉ちゃん……
「花穂姉ちゃん! 下着でウロウロするのやめろよなっ!」
「んじゃ、裸ならいいってことねっ!」
▼物語概要
【恋愛感情欠落、解離性健忘というトラウマを抱えながら、姉やヒロインに囲まれて成長していく話です】
47万字以上の大長編になります。(2020年11月現在)
【※不健全ラブコメの注意事項】
この作品は通常のラブコメより下品下劣この上なく、ドン引き、ドシモ、変態、マニアック、陰謀と陰毛渦巻くご都合主義のオンパレードです。
それをウリにして、ギャグなどをミックスした作品です。一話(1部分)1800~3000字と短く、四コマ漫画感覚で手軽に読めます。
全編47万字前後となります。読みごたえも初期より増し、ガッツリ読みたい方にもお勧めです。
また、執筆・原作・草案者が男性と女性両方なので、主人公が男にもかかわらず、男性目線からややずれている部分があります。
【元々、小説家になろうで連載していたものを大幅改訂して連載します】
【なろう版から一部、ストーリー展開と主要キャラの名前が変更になりました】
【2017年4月、本幕が完結しました】
序幕・本幕であらかたの謎が解け、メインヒロインが確定します。
【2018年1月、真幕を開始しました】
ここから読み始めると盛大なネタバレになります(汗)
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
彼氏と親友が思っていた以上に深い仲になっていたようなので縁を切ったら、彼らは別の縁を見つけたようです
珠宮さくら
青春
親の転勤で、引っ越しばかりをしていた佐久間凛。でも、高校の間は転校することはないと約束してくれていたこともあり、凛は友達を作って親友も作り、更には彼氏を作って青春を謳歌していた。
それが、再び転勤することになったと父に言われて現状を見つめるいいきっかけになるとは、凛自身も思ってもいなかった。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします!
6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします!
間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。
グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。
グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。
書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。
一例 チーム『スペクター』
↓
チーム『マサムネ』
※イラスト頂きました。夕凪様より。
http://15452.mitemin.net/i192768/
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる