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第七章 つながり
30話
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頭が痛い。ズキズキする……。
瞼の向こうは暗い。……そうじゃなくてっ――
「唯兄っっっ」
飛び起きると眩暈全開だった。
「大丈夫よ」
湊先生の声が耳元で聞こえた。
「……先生、頭がズキズキ目がぐるぐる気持ち悪い」
「……頭は壁に打ったからで、視界が回ってるのはあんたが飛び起きたから」
呆れ果てた声が返ってきた。
抱きとめてくれているのが湊先生であること以外、何もわからない。
「先生、唯兄は? 唯兄はどこ?」
「……若槻はリビングで蒼樹と一緒にいる。ここは翠葉の自室。さっき若槻に振り払われたとき、壁に頭を打って脳震盪を起こしたのよ」
ことの経緯はわかった。
「先生……私、唯兄をものすごく怒らせてしまったみたい。もしくは、ものすごくだめなタイミングでオルゴールを返してしまったのかも……」
「そんなことないわ」
視界が回復した目には湊先生の背中が見えた。
きっちりと抱きかかえられていたのだ。
「どんなタイミングで、どんな経緯でオルゴールが若槻の手元に返ったとしても、そんなに状況は変わらなかったと思う」
「そんなっ――じゃぁ、どうして私だったんですかっ!?」
どうしてこんな役を私が……。
「悪いわね、そこら辺は私の勘よ」
勘、それだけで――でも……。
「湊先生、ごめんなさい。今のは八つ当たり」
そう言って先生から離れた。
「私がオルゴールを持っていたのは事実で、お姉さんから託されたのも私なの。……だから、やっぱりこの役は私の役だった」
湊先生はため息をつくと、
「ものわかりが良すぎるのも問題ね。若槻が謝りたいって言ってる。どうする?」
唯兄は平常心に戻ったのだろうか……。
いや、そんなわけはない。
きっと、私を振り払ったことに対してだけ謝罪をしたいということだろう。
「嫌なら嫌で、あとは私たちが引き受けるわ」
そうだった……。
私の後ろには湊先生と蒼兄、それから蔵元さんまで控えているのだ。
すべてを私が背負う必要はないと言われた。でも、唯兄のことをほかの誰にも任せたくはなかった。
「会います……。唯兄は謝りたいって言ってるんですよね?」
「えぇ……先に言っておくけど、まだいつもの若槻ってわけじゃないわよ?」
眉間にしわを寄せる表情は司先輩とそっくりだ。
その表情を見て落ち着きを取り戻した私は、
「謝りたいということは私が許すも許さないも私の自由ですから……。先生、唯兄を連れてきてください」
「……翠葉?」
「……なんでしょう」
「……何企んでるのよ」
「企むなんて人聞きの悪い……。ただ、許さないだけです」
湊先生が部屋を出ていってから部屋の照明を点けると、すぐに唯兄がやってきた。
「……まだ痛い?」
「痛いです」
「そっか……突き飛ばして悪かった」
「許しません」
「……別に、ただ謝りたかっただけで許してもらわなくてもかまわないし」
「それ……謝るという行為に反してます。謝るのは相手に許しを請うためのものでしょう?」
「……じゃ、どうしたら許してくれるわけ?」
「私が許すまで一緒にいてください」
「はっ?」
「だって……唯兄は許したらすぐにここを出ていってしまうでしょう? だから――許さない。今日はここに泊まってください」
今、ゲストルームを出られたらだめなの。
ここを出たら私の管轄外になってしまう。
「……前から言おうと思ってたんだけど、あんた、バカっていうか身の危険を察知できなさすぎじゃない?」
「え……?」
「俺、男。あんた女」
それはわかるけど……。
「……意味わかってねぇし……。俺、基本は秋斗さんと同じ人種だけど? 女だったら誰でもいい。抱ければそれで満足。そういう男っ」
あ――急に身体が温度を失っていく。
「やっとわかったか……。あんた、世間知らずのお姫様って言葉がぴったりだよなぁ?」
すごく嫌みたらしい笑みを浮かべて口にする。
こんなに柄悪く笑う唯兄は見たことがなかった。
でも、ここで引き下がるのは嫌――
「大丈夫だもの……。だって、唯兄はお兄ちゃんだものっ」
「……バーカ。俺らは血ぃつながってないし、そもそもごっご遊びだろ?」
柄悪いし悔しいし、私、どうしたらいいのかな……。
一生懸命呼吸を整え感情を抑えるけれど、ちょっと我慢できそうになかった。
「……唯兄のバカっ。ごっこ遊びでも、唯兄って呼ぶの勇気いったんだからっ。それに、今は本当に頼りにしているお兄ちゃんなんだからねっ!? それにそんなにバカバカ言わないでっ。私、これでも学年で三位なんだからっ」
一気に喋ったら息が切れた。
唯兄は私を見て唖然としていた。
「……唯兄にとってはただのごっこ遊びだったの?」
私にとっては違ったよ。ちゃんとリハビリの一環になっていたと思う。
蒼兄以外の人に頼るなんて、今まで本当にできなかったんだもの。
海斗くんや桃華さんたちにだってまだ遠慮が入ってしまう。司先輩は頼る前に支えられる感じで、自分から……というのとはちょっと違う。
でもね、唯兄には普通に頼ることができたんだよ。
ドアに寄りかかっていた唯兄は、ズルズルと背を滑らせてフローリングにしゃがみこんだ。
「……ごっこ遊びじゃなかったよ。ちゃんとリハビリになってた。……昔話ができるくらいには――」
その言葉に少しだけほっとした。
「リィだけは別……。リィは妹にしか見えない。女としては見れない――」
口調が戻った……?
「……唯兄、側にいってもいい? 怒らない……?」
「……いいよ、っていうか、俺がそっちに行く。脳震盪起こしたあとに動くのはあまり良くないから」
そう言って立ち上がると、唯兄はベッド際まで来てくれた。
「……まだ頭痛い?」
「っ……ズキズキするから許さないからね?」
「そんな警戒しなくったって出ていかないよ。どうせ、ここを出たところで蔵元さんあたりに捕獲されそうだし……」
「…………」
「あ、当たり? ま、湊さんがいる時点でそんなこったろーと思ったよ」
そう言って笑う唯兄が纏う空気はいつもと変わらないものだった。
「唯兄、湊先生と蒼兄と蔵元さん、安心させたい……」
「そうだね、そうしよう……」
ベッド越しに振り返った唯兄と目が合うと、いつものように笑ってくれた。
「俺、あんちゃん差し置いてこの部屋に入っちゃったし、あの人、本当に筋金入りのシスコンだよ」
「……でも、私は蒼兄のこと言えない。だって、私も蒼兄のこと大好きだもの」
「リィたちのは微笑ましいんだけどなぁ……」
唯兄は苦笑しながらドアを開け、リビングにいるであろうふたりを呼んだ。
「翠葉、大丈夫か?」
「うん、ズキズキするけど平気」
「で? 唯は許してもらえたのか?」
「いんや、まだ……」
唯兄の答えに蒼兄と湊先生が顔を見合わせる。
「許してもらってもいないのに、なんでこんな和やかな雰囲気なのよ」
「リィ効果、かなぁ……? 謝ったら許さないって言われたから、それでかまわないって言ったら、それは謝るって行為に反するって怒られた」
「なるほど」
湊先生は私を見て笑みを深めた。
「で? どうしたら許してくれるって?」
引き続き湊先生が面白がって訊くと、
「許すまで一緒にいろだって。……ってことで、湊さんと蔵元さんが俺を見張る必要はなくなったから。帰っていいですよ?」
唯兄はケロっとした顔で言った。
「了解。じゃ、私は帰るわ。蔵元にも伝えとく」
私の脈を見にベッド脇にやってきた湊先生は、
「安定してるわね。早く寝ろとは言わないけど、明日も学校があるんだから考慮するように」
そう言うと、ゲストルームを出ていった。
瞼の向こうは暗い。……そうじゃなくてっ――
「唯兄っっっ」
飛び起きると眩暈全開だった。
「大丈夫よ」
湊先生の声が耳元で聞こえた。
「……先生、頭がズキズキ目がぐるぐる気持ち悪い」
「……頭は壁に打ったからで、視界が回ってるのはあんたが飛び起きたから」
呆れ果てた声が返ってきた。
抱きとめてくれているのが湊先生であること以外、何もわからない。
「先生、唯兄は? 唯兄はどこ?」
「……若槻はリビングで蒼樹と一緒にいる。ここは翠葉の自室。さっき若槻に振り払われたとき、壁に頭を打って脳震盪を起こしたのよ」
ことの経緯はわかった。
「先生……私、唯兄をものすごく怒らせてしまったみたい。もしくは、ものすごくだめなタイミングでオルゴールを返してしまったのかも……」
「そんなことないわ」
視界が回復した目には湊先生の背中が見えた。
きっちりと抱きかかえられていたのだ。
「どんなタイミングで、どんな経緯でオルゴールが若槻の手元に返ったとしても、そんなに状況は変わらなかったと思う」
「そんなっ――じゃぁ、どうして私だったんですかっ!?」
どうしてこんな役を私が……。
「悪いわね、そこら辺は私の勘よ」
勘、それだけで――でも……。
「湊先生、ごめんなさい。今のは八つ当たり」
そう言って先生から離れた。
「私がオルゴールを持っていたのは事実で、お姉さんから託されたのも私なの。……だから、やっぱりこの役は私の役だった」
湊先生はため息をつくと、
「ものわかりが良すぎるのも問題ね。若槻が謝りたいって言ってる。どうする?」
唯兄は平常心に戻ったのだろうか……。
いや、そんなわけはない。
きっと、私を振り払ったことに対してだけ謝罪をしたいということだろう。
「嫌なら嫌で、あとは私たちが引き受けるわ」
そうだった……。
私の後ろには湊先生と蒼兄、それから蔵元さんまで控えているのだ。
すべてを私が背負う必要はないと言われた。でも、唯兄のことをほかの誰にも任せたくはなかった。
「会います……。唯兄は謝りたいって言ってるんですよね?」
「えぇ……先に言っておくけど、まだいつもの若槻ってわけじゃないわよ?」
眉間にしわを寄せる表情は司先輩とそっくりだ。
その表情を見て落ち着きを取り戻した私は、
「謝りたいということは私が許すも許さないも私の自由ですから……。先生、唯兄を連れてきてください」
「……翠葉?」
「……なんでしょう」
「……何企んでるのよ」
「企むなんて人聞きの悪い……。ただ、許さないだけです」
湊先生が部屋を出ていってから部屋の照明を点けると、すぐに唯兄がやってきた。
「……まだ痛い?」
「痛いです」
「そっか……突き飛ばして悪かった」
「許しません」
「……別に、ただ謝りたかっただけで許してもらわなくてもかまわないし」
「それ……謝るという行為に反してます。謝るのは相手に許しを請うためのものでしょう?」
「……じゃ、どうしたら許してくれるわけ?」
「私が許すまで一緒にいてください」
「はっ?」
「だって……唯兄は許したらすぐにここを出ていってしまうでしょう? だから――許さない。今日はここに泊まってください」
今、ゲストルームを出られたらだめなの。
ここを出たら私の管轄外になってしまう。
「……前から言おうと思ってたんだけど、あんた、バカっていうか身の危険を察知できなさすぎじゃない?」
「え……?」
「俺、男。あんた女」
それはわかるけど……。
「……意味わかってねぇし……。俺、基本は秋斗さんと同じ人種だけど? 女だったら誰でもいい。抱ければそれで満足。そういう男っ」
あ――急に身体が温度を失っていく。
「やっとわかったか……。あんた、世間知らずのお姫様って言葉がぴったりだよなぁ?」
すごく嫌みたらしい笑みを浮かべて口にする。
こんなに柄悪く笑う唯兄は見たことがなかった。
でも、ここで引き下がるのは嫌――
「大丈夫だもの……。だって、唯兄はお兄ちゃんだものっ」
「……バーカ。俺らは血ぃつながってないし、そもそもごっご遊びだろ?」
柄悪いし悔しいし、私、どうしたらいいのかな……。
一生懸命呼吸を整え感情を抑えるけれど、ちょっと我慢できそうになかった。
「……唯兄のバカっ。ごっこ遊びでも、唯兄って呼ぶの勇気いったんだからっ。それに、今は本当に頼りにしているお兄ちゃんなんだからねっ!? それにそんなにバカバカ言わないでっ。私、これでも学年で三位なんだからっ」
一気に喋ったら息が切れた。
唯兄は私を見て唖然としていた。
「……唯兄にとってはただのごっこ遊びだったの?」
私にとっては違ったよ。ちゃんとリハビリの一環になっていたと思う。
蒼兄以外の人に頼るなんて、今まで本当にできなかったんだもの。
海斗くんや桃華さんたちにだってまだ遠慮が入ってしまう。司先輩は頼る前に支えられる感じで、自分から……というのとはちょっと違う。
でもね、唯兄には普通に頼ることができたんだよ。
ドアに寄りかかっていた唯兄は、ズルズルと背を滑らせてフローリングにしゃがみこんだ。
「……ごっこ遊びじゃなかったよ。ちゃんとリハビリになってた。……昔話ができるくらいには――」
その言葉に少しだけほっとした。
「リィだけは別……。リィは妹にしか見えない。女としては見れない――」
口調が戻った……?
「……唯兄、側にいってもいい? 怒らない……?」
「……いいよ、っていうか、俺がそっちに行く。脳震盪起こしたあとに動くのはあまり良くないから」
そう言って立ち上がると、唯兄はベッド際まで来てくれた。
「……まだ頭痛い?」
「っ……ズキズキするから許さないからね?」
「そんな警戒しなくったって出ていかないよ。どうせ、ここを出たところで蔵元さんあたりに捕獲されそうだし……」
「…………」
「あ、当たり? ま、湊さんがいる時点でそんなこったろーと思ったよ」
そう言って笑う唯兄が纏う空気はいつもと変わらないものだった。
「唯兄、湊先生と蒼兄と蔵元さん、安心させたい……」
「そうだね、そうしよう……」
ベッド越しに振り返った唯兄と目が合うと、いつものように笑ってくれた。
「俺、あんちゃん差し置いてこの部屋に入っちゃったし、あの人、本当に筋金入りのシスコンだよ」
「……でも、私は蒼兄のこと言えない。だって、私も蒼兄のこと大好きだもの」
「リィたちのは微笑ましいんだけどなぁ……」
唯兄は苦笑しながらドアを開け、リビングにいるであろうふたりを呼んだ。
「翠葉、大丈夫か?」
「うん、ズキズキするけど平気」
「で? 唯は許してもらえたのか?」
「いんや、まだ……」
唯兄の答えに蒼兄と湊先生が顔を見合わせる。
「許してもらってもいないのに、なんでこんな和やかな雰囲気なのよ」
「リィ効果、かなぁ……? 謝ったら許さないって言われたから、それでかまわないって言ったら、それは謝るって行為に反するって怒られた」
「なるほど」
湊先生は私を見て笑みを深めた。
「で? どうしたら許してくれるって?」
引き続き湊先生が面白がって訊くと、
「許すまで一緒にいろだって。……ってことで、湊さんと蔵元さんが俺を見張る必要はなくなったから。帰っていいですよ?」
唯兄はケロっとした顔で言った。
「了解。じゃ、私は帰るわ。蔵元にも伝えとく」
私の脈を見にベッド脇にやってきた湊先生は、
「安定してるわね。早く寝ろとは言わないけど、明日も学校があるんだから考慮するように」
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