273 / 1,060
第七章 つながり
01話
しおりを挟む
会話をどこに着地させたらいいのかわからないでいると、玄関で音がした。
ガチャガチャ、という音が何度となく響き、部屋にいた四人は顔を見合わせ玄関の方へ目を向ける。
この部屋に出入りできる人間なら、ドアノブをガチャガチャとさせることなく入ってこれるはずなのだ。
このマンションではエントランスに入る際に指紋認証をパスし、五分以内に自宅のドアにたどり着き、再度指紋認証を通せばロックは解除される。
たとえ五分以上経過してしまったとしても、指紋認証に追加して暗証番号を入力すれば解除することができる。
このマンションにおける物理的な鍵というアイテムは、より厳重にするために備わっているにすぎない。
そして、現時点でこのゲストルームは指紋認証と暗証番号のみでパスできる仕様となっている。
……誰?
「俺が出ます」
蒼兄が立ち上がると、
「翠葉ちゃん、大丈夫よ。このマンション、変な人は入ってこれないから」
そう言うと、栞さんも蒼兄に続いて部屋から出ていった。
廊下を見ていると、
「びっくりすると泣き止むんだ?」
司先輩に言われて泣いていたことを思い出す。
「あ……えと、ごめんなさい……」
「別に謝らなくてもいいけど……。あんまり無理はしてもらいたくない」
「……なんだか、全部が無理なことに思えてきてどうしたらいいのかわからないです」
すると、玄関から栞さんの声が聞こえてきた。
「美鳥さん、またやっちゃったのね?」
ミトリさん……? 美波さんではなくて……?
それにしてもミトリとはどういう漢字を書くのだろう。
「あー……そのようだ。申し訳ない」
ハスキーな声が聞こえてくる。
……女の人?
「ずいぶんとお疲れみたいですね?」
「バカ兄貴たちが急に海外へ行くとか言い出すからだっ! こっちは締め切り前だというのにっ」
「もし良かったら、今日、うちでご飯を食べていきませんか? 食材が余ってるの」
「……栞くんが天使に見える……」
「あああ、ちょっとっ! ここで寝ないでくださいっ! 蒼くん、美鳥さんを奥に運んでもらってもいいかしら?」
「……了解です」
会話だけが次々と聞こえてきて、ドアの前を蒼兄が通るときに声の主が見えた。
黒いタンクトップに黒いスリムなジーパン。こんがりと焼けた肌に、引き締まった筋肉の人。長い髪の毛はきっちりとポニーテールでまとめられていた。
脱力したように下を向いていたため、顔のつくりまでは見ることができなかった。
「対馬美鳥さん、美しい鳥って書いてミトリ。この部屋の真下、八階の住人」
先輩の説明に、間違えて九階へ来てしまったのだろうか、と推測する。
「ロッククライマーで物書き業をしている人」
ロッククライマーって岩とか岸壁を登る人のこと……? 物書きというのは小説やエッセイを書く人という認識で合っているだろうか。
それにしたってすごい組み合わせだ……。
「翠、少し立てる?」
「……あ、たぶん?」
「手を貸すから少し立って」
言われて、いつもと同じようにゆっくりと立ち上がった。立った直後は眩暈に視界を奪われる。
「せ――」
「いいから。それ、毎回言わなくてもいい。視界がクリアになったら声かけて」
私が全部言う前に言葉を遮られてしまった。
同じことを何度も繰り返していて、何度も同じことを口にしているからだろう。
そんなことを考えていると、徐々に光が溢れてくる。
「視界クリアです」
「じゃ、こっち」
私は窓際に誘導され、先輩は窓を開けた。
こちらの窓は開けたとしても表通路があるだけ。
その通路の向こうには土砂降りの雨しかない。
それでも先ほどよりは小降りになっただろうか。
「……何を見ればいいのでしょう?」
先輩の顔をまじまじと見ると、
「少し見づらいけど、駐車場の壁面が見えるだろ?」
先輩が指しているのはライトアップされている駐車場の壁面だった。
「あそこ、クライミングができるように作られてるんだ。だから傾斜が違う」
ライトアップされているからこそわかる傾斜の陰影。それに加えて、ゴツゴツとした突起物があちらこちらについている。
「あれ、美鳥さんの要望で作られたらしい」
「……なんだかすごい人なのね?」
窓を閉めベッドに腰掛けると、
「年は姉さんや栞さんのひとつ上。言えることは独特な世界観を持った人」
どんな世界観だろう、と思っているところへ蒼兄が戻ってきた。
「女性であの筋肉、俺負けたかも」
ポツリと零したあと、
「翠葉は落ち着いたのか?」
「少し落ち着いた、というよりは中断しただけかな。もう、頭がおかしくなりそう……」
「……すでにおかしいから、それ以上おかしくなるのはやめてほしいんだけど」
司先輩に真顔で言われた。
「……それは嫌みですか?」
「いや、真面目に」
真面目に言われることのほうがいただけない気がする……。
司先輩にはいったいどんなふうに思われているのだろう。
こんな会話ばかりだと不安になってしまう。
そこへ、「ただいまー!」と元気な海斗くんが帰ってきた。
「栞ちゃんっ、今日のご飯何っ?」
玄関を開けてすぐの質問がそれだった。
まだ玄関でガサゴソ音がしているから、きっと靴を脱いでいるのだろう。
出迎えにきた栞さんが、
「おかえりなさい。今日はハンバーグよ」
「やりっ!」 海斗くんは元気良く飛び跳ねて部屋に入ってきた。
「翠葉無事っ!?」
入ってくるなり今度はそんな言葉がかけられる。
「え……?」
「……おまえ、その顔泣いてただろ? 何があった? 秋兄の仕業っ!?」
矢継ぎ早に聞かれ、驚いて身を引く。と、
「海斗ストップ……」
司先輩が猪突猛進気味の海斗くんをセーブしてくれた。
「あの、えと……その、キャパシティオーバー……かな」
司先輩に押さえられたままの海斗くんに答えると、
「襲われたりしなかったっ!?」
お、襲うっ――!?
その言葉にパタリ、とベッドに突っ伏す。
蒼兄は「ははは」と乾いた笑いを発していた。
そして、次に聞こえてきた声に絶句する。
「実際のところ、どうだったの?」
そう口にしたのが司先輩だったからだ。
すると、今度は海斗くんの態度が一八〇度変わる。
「司……こういうことはデリケートな問題だからさぁ、やっぱ言えないと思うんだよねぇ……」
海斗くんは気を遣ってくれているのだろうか……。
でも、こんな会話になっているそもそもの原因は海斗くんだと思うのだけど……。
ベッドに突っ伏したままでいると、蒼兄の手が首元に伸びてきた。
「翠葉、首どうした?」
「え?」
髪の合間から蒼兄を見ると、部屋にいた三人の視線が私の首に注がれていた。
「「キスマークっっっ!?」」
蒼兄と海斗くんの声が見事に重なり、司先輩は目を見開いていた。
「やだっ、見ないでっ。みんな部屋から出ていってっっっ」
首を手で押さえ、その場に蹲る。
恥ずかしくて、顔を上げてなんていられなかった。
「……悪い、ふたりとも先に出ててもらえる?」
蒼兄の静かな声が聞こえると、ドアがパタンと閉まる音がした。
「蒼兄も、やだ……」
「……翠葉、ごめん。でも、ひとつだけは確認させて。ほかは? ……何も嫌なことされなかった?」
キスマークをつけられたのはここだけだ。ほかと言われても……。
たくさんキスをされただけ。それは別に嫌なことではなかった。
自分の中で確認を済ませ口を開く。
「これだけ」
「そっか……。ならいいけど、栞さん呼ぶ?」
「……ううん、いい。今、ご飯の用意をしていると思うし、栞さんが来てくれてもこれは消せないのでしょう?」
蒼兄は最後の問いに答えてはくれなかった。
「じゃぁ、とりあえず俺もリビングへ行くけど……。何かあれば携帯鳴らしてくれればいいから」
と、部屋を出ていった。
明るい部屋にいることが怖くてベッドサイドに置いてあるリモコンで照明を落とした。
明るくなければ見られることもない。そもそも、キスマークとはどういうものなのか……。
そうは思っても首の後ろでは自分で確認しようにもできない。もし見るのであれば、鏡がふたつは必要になる。
キスマーク――赤い痣と言われるくらいだから、要は内出血と同じだろうか。
普段、腕や足に内出血ができると一週間近く痕が残る。
いったいどの程度の内出血が首につけられたのだろう。
わかることといえば、くっきりとついているのなら一週間は消えないということ。
来週からは学校に行けるようになるのに……。
後ろの席の桃華さんにはすぐに見つけられてしまいそうだし、前の席の海斗くんにはすでに知られてしまっている。
どうしたらいいんだろう……。
ガチャガチャ、という音が何度となく響き、部屋にいた四人は顔を見合わせ玄関の方へ目を向ける。
この部屋に出入りできる人間なら、ドアノブをガチャガチャとさせることなく入ってこれるはずなのだ。
このマンションではエントランスに入る際に指紋認証をパスし、五分以内に自宅のドアにたどり着き、再度指紋認証を通せばロックは解除される。
たとえ五分以上経過してしまったとしても、指紋認証に追加して暗証番号を入力すれば解除することができる。
このマンションにおける物理的な鍵というアイテムは、より厳重にするために備わっているにすぎない。
そして、現時点でこのゲストルームは指紋認証と暗証番号のみでパスできる仕様となっている。
……誰?
「俺が出ます」
蒼兄が立ち上がると、
「翠葉ちゃん、大丈夫よ。このマンション、変な人は入ってこれないから」
そう言うと、栞さんも蒼兄に続いて部屋から出ていった。
廊下を見ていると、
「びっくりすると泣き止むんだ?」
司先輩に言われて泣いていたことを思い出す。
「あ……えと、ごめんなさい……」
「別に謝らなくてもいいけど……。あんまり無理はしてもらいたくない」
「……なんだか、全部が無理なことに思えてきてどうしたらいいのかわからないです」
すると、玄関から栞さんの声が聞こえてきた。
「美鳥さん、またやっちゃったのね?」
ミトリさん……? 美波さんではなくて……?
それにしてもミトリとはどういう漢字を書くのだろう。
「あー……そのようだ。申し訳ない」
ハスキーな声が聞こえてくる。
……女の人?
「ずいぶんとお疲れみたいですね?」
「バカ兄貴たちが急に海外へ行くとか言い出すからだっ! こっちは締め切り前だというのにっ」
「もし良かったら、今日、うちでご飯を食べていきませんか? 食材が余ってるの」
「……栞くんが天使に見える……」
「あああ、ちょっとっ! ここで寝ないでくださいっ! 蒼くん、美鳥さんを奥に運んでもらってもいいかしら?」
「……了解です」
会話だけが次々と聞こえてきて、ドアの前を蒼兄が通るときに声の主が見えた。
黒いタンクトップに黒いスリムなジーパン。こんがりと焼けた肌に、引き締まった筋肉の人。長い髪の毛はきっちりとポニーテールでまとめられていた。
脱力したように下を向いていたため、顔のつくりまでは見ることができなかった。
「対馬美鳥さん、美しい鳥って書いてミトリ。この部屋の真下、八階の住人」
先輩の説明に、間違えて九階へ来てしまったのだろうか、と推測する。
「ロッククライマーで物書き業をしている人」
ロッククライマーって岩とか岸壁を登る人のこと……? 物書きというのは小説やエッセイを書く人という認識で合っているだろうか。
それにしたってすごい組み合わせだ……。
「翠、少し立てる?」
「……あ、たぶん?」
「手を貸すから少し立って」
言われて、いつもと同じようにゆっくりと立ち上がった。立った直後は眩暈に視界を奪われる。
「せ――」
「いいから。それ、毎回言わなくてもいい。視界がクリアになったら声かけて」
私が全部言う前に言葉を遮られてしまった。
同じことを何度も繰り返していて、何度も同じことを口にしているからだろう。
そんなことを考えていると、徐々に光が溢れてくる。
「視界クリアです」
「じゃ、こっち」
私は窓際に誘導され、先輩は窓を開けた。
こちらの窓は開けたとしても表通路があるだけ。
その通路の向こうには土砂降りの雨しかない。
それでも先ほどよりは小降りになっただろうか。
「……何を見ればいいのでしょう?」
先輩の顔をまじまじと見ると、
「少し見づらいけど、駐車場の壁面が見えるだろ?」
先輩が指しているのはライトアップされている駐車場の壁面だった。
「あそこ、クライミングができるように作られてるんだ。だから傾斜が違う」
ライトアップされているからこそわかる傾斜の陰影。それに加えて、ゴツゴツとした突起物があちらこちらについている。
「あれ、美鳥さんの要望で作られたらしい」
「……なんだかすごい人なのね?」
窓を閉めベッドに腰掛けると、
「年は姉さんや栞さんのひとつ上。言えることは独特な世界観を持った人」
どんな世界観だろう、と思っているところへ蒼兄が戻ってきた。
「女性であの筋肉、俺負けたかも」
ポツリと零したあと、
「翠葉は落ち着いたのか?」
「少し落ち着いた、というよりは中断しただけかな。もう、頭がおかしくなりそう……」
「……すでにおかしいから、それ以上おかしくなるのはやめてほしいんだけど」
司先輩に真顔で言われた。
「……それは嫌みですか?」
「いや、真面目に」
真面目に言われることのほうがいただけない気がする……。
司先輩にはいったいどんなふうに思われているのだろう。
こんな会話ばかりだと不安になってしまう。
そこへ、「ただいまー!」と元気な海斗くんが帰ってきた。
「栞ちゃんっ、今日のご飯何っ?」
玄関を開けてすぐの質問がそれだった。
まだ玄関でガサゴソ音がしているから、きっと靴を脱いでいるのだろう。
出迎えにきた栞さんが、
「おかえりなさい。今日はハンバーグよ」
「やりっ!」 海斗くんは元気良く飛び跳ねて部屋に入ってきた。
「翠葉無事っ!?」
入ってくるなり今度はそんな言葉がかけられる。
「え……?」
「……おまえ、その顔泣いてただろ? 何があった? 秋兄の仕業っ!?」
矢継ぎ早に聞かれ、驚いて身を引く。と、
「海斗ストップ……」
司先輩が猪突猛進気味の海斗くんをセーブしてくれた。
「あの、えと……その、キャパシティオーバー……かな」
司先輩に押さえられたままの海斗くんに答えると、
「襲われたりしなかったっ!?」
お、襲うっ――!?
その言葉にパタリ、とベッドに突っ伏す。
蒼兄は「ははは」と乾いた笑いを発していた。
そして、次に聞こえてきた声に絶句する。
「実際のところ、どうだったの?」
そう口にしたのが司先輩だったからだ。
すると、今度は海斗くんの態度が一八〇度変わる。
「司……こういうことはデリケートな問題だからさぁ、やっぱ言えないと思うんだよねぇ……」
海斗くんは気を遣ってくれているのだろうか……。
でも、こんな会話になっているそもそもの原因は海斗くんだと思うのだけど……。
ベッドに突っ伏したままでいると、蒼兄の手が首元に伸びてきた。
「翠葉、首どうした?」
「え?」
髪の合間から蒼兄を見ると、部屋にいた三人の視線が私の首に注がれていた。
「「キスマークっっっ!?」」
蒼兄と海斗くんの声が見事に重なり、司先輩は目を見開いていた。
「やだっ、見ないでっ。みんな部屋から出ていってっっっ」
首を手で押さえ、その場に蹲る。
恥ずかしくて、顔を上げてなんていられなかった。
「……悪い、ふたりとも先に出ててもらえる?」
蒼兄の静かな声が聞こえると、ドアがパタンと閉まる音がした。
「蒼兄も、やだ……」
「……翠葉、ごめん。でも、ひとつだけは確認させて。ほかは? ……何も嫌なことされなかった?」
キスマークをつけられたのはここだけだ。ほかと言われても……。
たくさんキスをされただけ。それは別に嫌なことではなかった。
自分の中で確認を済ませ口を開く。
「これだけ」
「そっか……。ならいいけど、栞さん呼ぶ?」
「……ううん、いい。今、ご飯の用意をしていると思うし、栞さんが来てくれてもこれは消せないのでしょう?」
蒼兄は最後の問いに答えてはくれなかった。
「じゃぁ、とりあえず俺もリビングへ行くけど……。何かあれば携帯鳴らしてくれればいいから」
と、部屋を出ていった。
明るい部屋にいることが怖くてベッドサイドに置いてあるリモコンで照明を落とした。
明るくなければ見られることもない。そもそも、キスマークとはどういうものなのか……。
そうは思っても首の後ろでは自分で確認しようにもできない。もし見るのであれば、鏡がふたつは必要になる。
キスマーク――赤い痣と言われるくらいだから、要は内出血と同じだろうか。
普段、腕や足に内出血ができると一週間近く痕が残る。
いったいどの程度の内出血が首につけられたのだろう。
わかることといえば、くっきりとついているのなら一週間は消えないということ。
来週からは学校に行けるようになるのに……。
後ろの席の桃華さんにはすぐに見つけられてしまいそうだし、前の席の海斗くんにはすでに知られてしまっている。
どうしたらいいんだろう……。
2
お気に入りに追加
351
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~
ゆるり
ファンタジー
☆第17回ファンタジー小説大賞で【癒し系ほっこり賞】を受賞しました!☆
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様にて先行公開しております。
人生負け組のスローライフ
雪那 由多
青春
バアちゃんが体調を悪くした!
俺は長男だからバアちゃんの面倒みなくては!!
ある日オヤジの叫びと共に突如引越しが決まって隣の家まで車で十分以上、ライフラインはあれどメインは湧水、ぼっとん便所に鍵のない家。
じゃあバアちゃんを頼むなと言って一人単身赴任で東京に帰るオヤジと新しいパート見つけたから実家から通うけど高校受験をすててまで来た俺に高校生なら一人でも大丈夫よね?と言って育児拒否をするオフクロ。
ほぼ病院生活となったバアちゃんが他界してから築百年以上の古民家で一人引きこもる俺の日常。
――――――――――――――――――――――
第12回ドリーム小説大賞 読者賞を頂きました!
皆様の応援ありがとうございます!
――――――――――――――――――――――
足りない言葉、あふれる想い〜地味子とエリート営業マンの恋愛リポグラム〜
石河 翠
現代文学
同じ会社に勤める地味子とエリート営業マン。
接点のないはずの二人が、ある出来事をきっかけに一気に近づいて……。両片思いのじれじれ恋物語。
もちろんハッピーエンドです。
リポグラムと呼ばれる特定の文字を入れない手法を用いた、いわゆる文字遊びの作品です。
タイトルのカギカッコ部分が、使用不可の文字です。濁音、半濁音がある場合には、それも使用不可です。
(例;「『とな』ー切れ」の場合には、「と」「ど」「な」が使用不可)
すべての漢字にルビを振っております。本当に特定の文字が使われていないか、探してみてください。
「『あい』を失った女」(https://www.alphapolis.co.jp/novel/572212123/802162130)内に掲載していた、「『とな』ー切れ」「『めも』を捨てる」「『らり』ーの終わり」に加え、新たに三話を書き下ろし、一つの作品として投稿し直しました。文字遊びがお好きな方、「『あい』を失った女」もぜひどうぞ。
※こちらは、小説家になろうにも投稿しております。
※扉絵は管澤捻様に描いて頂きました。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ハーレムに憧れてたけど僕が欲しいのはヤンデレハーレムじゃない!
いーじーしっくす
青春
赤坂拓真は漫画やアニメのハーレムという不健全なことに憧れる健全な普通の男子高校生。
しかし、ある日突然目の前に現れたクラスメイトから相談を受けた瞬間から、拓真の学園生活は予想もできない騒動に巻き込まれることになる。
その相談の理由は、【彼氏を女帝にNTRされたからその復讐を手伝って欲しい】とのこと。断ろうとしても断りきれない拓真は渋々手伝うことになったが、実はその女帝〘渡瀬彩音〙は拓真の想い人であった。そして拓真は「そんな訳が無い!」と手伝うふりをしながら彩音の潔白を証明しようとするが……。
証明しようとすればするほど増えていくNTR被害者の女の子達。
そしてなぜかその子達に付きまとわれる拓真の学園生活。
深まる彼女達の共通の【彼氏】の謎。
拓真の想いは届くのか? それとも……。
「ねぇ、拓真。好きって言って?」
「嫌だよ」
「お墓っていくらかしら?」
「なんで!?」
純粋で不純なほっこりラブコメ! ここに開幕!
姉らぶるっ!!
藍染惣右介兵衛
青春
俺には二人の容姿端麗な姉がいる。
自慢そうに聞こえただろうか?
それは少しばかり誤解だ。
この二人の姉、どちらも重大な欠陥があるのだ……
次女の青山花穂は高校二年で生徒会長。
外見上はすべて完璧に見える花穂姉ちゃん……
「花穂姉ちゃん! 下着でウロウロするのやめろよなっ!」
「んじゃ、裸ならいいってことねっ!」
▼物語概要
【恋愛感情欠落、解離性健忘というトラウマを抱えながら、姉やヒロインに囲まれて成長していく話です】
47万字以上の大長編になります。(2020年11月現在)
【※不健全ラブコメの注意事項】
この作品は通常のラブコメより下品下劣この上なく、ドン引き、ドシモ、変態、マニアック、陰謀と陰毛渦巻くご都合主義のオンパレードです。
それをウリにして、ギャグなどをミックスした作品です。一話(1部分)1800~3000字と短く、四コマ漫画感覚で手軽に読めます。
全編47万字前後となります。読みごたえも初期より増し、ガッツリ読みたい方にもお勧めです。
また、執筆・原作・草案者が男性と女性両方なので、主人公が男にもかかわらず、男性目線からややずれている部分があります。
【元々、小説家になろうで連載していたものを大幅改訂して連載します】
【なろう版から一部、ストーリー展開と主要キャラの名前が変更になりました】
【2017年4月、本幕が完結しました】
序幕・本幕であらかたの謎が解け、メインヒロインが確定します。
【2018年1月、真幕を開始しました】
ここから読み始めると盛大なネタバレになります(汗)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる