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第五章 うつろう心
06話
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家に着いたのは八時半を回ったころだった。
自室で手洗いうがいを済ませルームウェアに着替えると、荷物を持った蒼兄が部屋に入ってきた。
「これ、洋服」
「ありがとう」
「今回はどんなの買ったの?」
「えぇと……」
紙袋から洋服を取り出しハンガーに掛けると、
「なんか今までとは少し違うな? スカートやトップスはそれっぽいけど、ワンピースは今までと方向性が違うっていうか……」
はい、私もそう思います……。
「でも、濃紺のワンピースはシンプルだし長く着れそう。このショップの洋服ならラインもきれいだろうし」
蒼兄は率先して洋服を買いに行く、ということはあまりしない。何かのついでに買ってくることが多い。けれども、それなりにこだわりはあるみたい。
私が着る洋服にしても、これは似合う似合わない、ということははっきり口にしてくれる。
「で、このワンピースは?」
引きつり笑いで訊かれたのは黒いワンピース。
「私も、この丈短めのワンピースには抵抗があるのだけど……。買われちゃった」
「……似合うとは思う。思うけど……これを着て秋斗先輩とは会ってくれるな」
「なんていうか、当分は着れそうにないよ。勇気を総動員しないとちょっと無理。こういう洋服は桃華さんみたいな人が似合うよね」
「……あぁ、似合うだろうな」
蒼兄は言いながら頬を緩ませた。
佐野くんと海斗くんの試合を見にいったときの服装がこのワンピースに似ているから想像がしやすかったのだろう。
「でも、翠葉がこれを着たとしても似合うよ」
「……そうかな」
「翠葉に似合わないものを母さんが買うわけないだろ? ――ただ、ただだな……これを着て出かけるときは俺が一緒のときにしてくれないか?」
「うん……?」
「約束」
珍しく右手の小指を出されたので、
「わかった。約束ね」
と、蒼兄の小指に自分の小指を絡めた。
お茶を飲もうという話になり、自室の簡易キッチンでお茶を淹れる。
今日は蒼兄もハーブティー。
蒼兄はコーヒー党の人だけど、淹れればハーブティーも飲んでくれる。
「蒼兄、二十四歳のお誕生日おめでとう」
お湯を沸かしている間にプレゼントを渡す。
蒼兄は「ありがとう」と受け取り、ガラスアイテムのほうから包装紙を開け始めた。
「それね、卓上ペンホルダーなの」
ショップなどのレジカウンターならばともかく、自宅のデスクではあまり必要性のあるものではないだろう。でも、ブルーがとてもきれいだったから……。
「翠葉は相変らず色のきれいなものを見つけてくる。深みのあるブルーがきれいだ。家で使うよ。ありがとう」
お湯が沸いたのでお茶を淹れに行くと、蒼兄は朗元さんのコーヒーカップの包みを開け始めた。ちょうどコーヒーカップを手にしたところにお茶を持っていくと、
「やっぱりいいよな……」
と、カップをじっくり見入っていた。
「俺も朗元さんに会いたかったなぁ……」
「とても、すてきな人だった。かなりお年を召した方で、今年で八十八になるみたい。品のある穏やかな人だったよ。六年前に奥様が他界されて、それをきっかけに陶芸を始めたんだって」
「色んなことを話したんだな」
「うん」
「翠葉からのプレゼントもちょうど六個目……。同じ年月、か」
私と蒼兄は少し感慨深くコーヒーカップを眺めていた。
「そういえば、リップサービスまでしてもらっちゃった。ティーカップを作ってくれるって。もうお会いすることはないと思うのだけど」
「そっか、良かったな。俺からのプレゼントは明日までのお楽しみ」
蒼兄はお茶を飲み干すと、
「風呂に入ったらすぐ寝ろよ」
と、部屋を出ていった。
気づけば時計は十時前を指していた。
やろうと思えばできなくもない。でも、今日は勉強はやめておこうかな。
幸い、秋斗さんのノートのおかげで苦手科目も滞りなく勉強を進めることができているし……。
お風呂で音楽を聴いていてふと思い出す。
「あ……お泊りの準備何もしてない」
これはお風呂から上がってすぐには寝られそうにはない。
準備をして……十二時までにベッドに入れたらいいことにしよう。
ミュージックプレイヤーで時間を確認すると、湯船に浸かってから十五分が経ったところだった。
「上がろう……」
今上がれば一時間は準備の時間が取れる。
バスルームから出てくると、蒼兄がお風呂に入るために二階から下りてきた。
「お風呂、お先にいただきました」
「冷えないうちに髪の毛乾かせよ」
「うん」
髪の毛を乾かすとあっという間に時間が過ぎていく。
結果的にお泊りの準備を始められたのは十一時半前だった。
「一週間……」
基本的には毎日学校だから、たくさんの洋服を持っていかなくても大丈夫。
でも、六日には秋斗さんとお出かけだ。
なんとなく今日買ってもらった洋服に視線を向ける。
少し大人っぽいと言われた紺のワンピース――
六日はあれを着ようか……。でも、背伸びしているように見られてしまうだろうか。
似合うと言われても自信を持てるわけではなかった。でも――
「お母さんと蒼兄を信じよう……」
サンダルは今日履いていたものでいいし、バッグも今日のもので大丈夫。
もう一着くらい普通の洋服を入れておこうか。それなら白いワンピースを入れておこう。あとはルームウェアが数着あればいい。
ほか、忘れちゃいけないのは教科書類とお薬。
リビングへ行こうとしたそのとき、携帯が鳴った。
「誰だろう……?」
鳴り止まないところを見ると電話らしい。
携帯を手に取りディスプレイを見ると、「藤宮司」と表示されていた。
「もしもし……?」
『こんな時間に悪い。寝てた?』
どこかばつの悪い声。けれど、低く静かなその声は、とても耳に心地よく響く。
「いえ、明日から栞さんのおうちに一週間お泊りなので、その支度をしてました」
『そう』
「でも、こんな時間にどうしたんですか?」
尋ねると、意味不明なカウントダウンが始まる。
『十、九、八、七、六、五、四、三、二、一……誕生日おめでとう』
瞬時に時計を見ると、電波時計の短針も長針も秒針も十二を指したところだった。
「っ……もしかしてそれを言うためにかけてくれたんですかっ!?」
『…………』
先輩は何も答えてくれなかったけれど、「おめでとう」と言ってもらえたことがすごく嬉しかった。
「先輩が一番のり……。すごく嬉しかったです。ありがとうございます」
思ったことをそのまま伝える。
今まで、こんなふうに「おめでとう」を言ってもらったことはない。
それだけにとても新鮮で、この先ずっと忘れられない出来事になりそうだ。
『ところで、全国模試の古典と英語は大丈夫なの?』
「あ、実は……秋斗さんの作ったノートを借りて勉強しているので、なんとかなりそうです」
『……それなら九十点台は採れると思う』
「本当ですかっ!?」
『つかなくていい嘘はつかない』
この独特な物言いが司先輩だな、と思った。
『じゃ、用意済ませて早く休むように』
「はい。電話、ありがとうございました。嬉しかったです」
携帯を切っても、嬉しさで胸がホクホクとしていた。
そこにコーヒーカップを手にした蒼兄が顔を出す。
「こんな時間に電話?」
「うん。司先輩が誕生日のカウントダウンしてくれたの!」
「……よかったな」
「うん!」
「ほら、もう十二時回ってるから早く寝ろよ?」
「そうする!」
お泊りの準備はあとお薬のみ。
リビングに行って薬棚から薬を取り出していると、再度携帯が鳴り出した。
今度は美女と野獣の曲が流れているから秋斗さんからのメール。
薬を持って部屋に戻り、受信したメールを見る。と、
件名 :誕生日おめでとう
本文 :翠葉ちゃんの十七歳という年が
すてきな一年になりますように。
そして、来年も隣に俺がいることを祈って――
Happy Birthday!
人におめでとうと言われることがこんなにも嬉しいものとは思わなかった。
さっきの司先輩の電話から、顔が締まりなく緩みっぱなしだ。
誕生日を迎えた夜、私は幸せな気持ちで眠りにつくことができた。
自室で手洗いうがいを済ませルームウェアに着替えると、荷物を持った蒼兄が部屋に入ってきた。
「これ、洋服」
「ありがとう」
「今回はどんなの買ったの?」
「えぇと……」
紙袋から洋服を取り出しハンガーに掛けると、
「なんか今までとは少し違うな? スカートやトップスはそれっぽいけど、ワンピースは今までと方向性が違うっていうか……」
はい、私もそう思います……。
「でも、濃紺のワンピースはシンプルだし長く着れそう。このショップの洋服ならラインもきれいだろうし」
蒼兄は率先して洋服を買いに行く、ということはあまりしない。何かのついでに買ってくることが多い。けれども、それなりにこだわりはあるみたい。
私が着る洋服にしても、これは似合う似合わない、ということははっきり口にしてくれる。
「で、このワンピースは?」
引きつり笑いで訊かれたのは黒いワンピース。
「私も、この丈短めのワンピースには抵抗があるのだけど……。買われちゃった」
「……似合うとは思う。思うけど……これを着て秋斗先輩とは会ってくれるな」
「なんていうか、当分は着れそうにないよ。勇気を総動員しないとちょっと無理。こういう洋服は桃華さんみたいな人が似合うよね」
「……あぁ、似合うだろうな」
蒼兄は言いながら頬を緩ませた。
佐野くんと海斗くんの試合を見にいったときの服装がこのワンピースに似ているから想像がしやすかったのだろう。
「でも、翠葉がこれを着たとしても似合うよ」
「……そうかな」
「翠葉に似合わないものを母さんが買うわけないだろ? ――ただ、ただだな……これを着て出かけるときは俺が一緒のときにしてくれないか?」
「うん……?」
「約束」
珍しく右手の小指を出されたので、
「わかった。約束ね」
と、蒼兄の小指に自分の小指を絡めた。
お茶を飲もうという話になり、自室の簡易キッチンでお茶を淹れる。
今日は蒼兄もハーブティー。
蒼兄はコーヒー党の人だけど、淹れればハーブティーも飲んでくれる。
「蒼兄、二十四歳のお誕生日おめでとう」
お湯を沸かしている間にプレゼントを渡す。
蒼兄は「ありがとう」と受け取り、ガラスアイテムのほうから包装紙を開け始めた。
「それね、卓上ペンホルダーなの」
ショップなどのレジカウンターならばともかく、自宅のデスクではあまり必要性のあるものではないだろう。でも、ブルーがとてもきれいだったから……。
「翠葉は相変らず色のきれいなものを見つけてくる。深みのあるブルーがきれいだ。家で使うよ。ありがとう」
お湯が沸いたのでお茶を淹れに行くと、蒼兄は朗元さんのコーヒーカップの包みを開け始めた。ちょうどコーヒーカップを手にしたところにお茶を持っていくと、
「やっぱりいいよな……」
と、カップをじっくり見入っていた。
「俺も朗元さんに会いたかったなぁ……」
「とても、すてきな人だった。かなりお年を召した方で、今年で八十八になるみたい。品のある穏やかな人だったよ。六年前に奥様が他界されて、それをきっかけに陶芸を始めたんだって」
「色んなことを話したんだな」
「うん」
「翠葉からのプレゼントもちょうど六個目……。同じ年月、か」
私と蒼兄は少し感慨深くコーヒーカップを眺めていた。
「そういえば、リップサービスまでしてもらっちゃった。ティーカップを作ってくれるって。もうお会いすることはないと思うのだけど」
「そっか、良かったな。俺からのプレゼントは明日までのお楽しみ」
蒼兄はお茶を飲み干すと、
「風呂に入ったらすぐ寝ろよ」
と、部屋を出ていった。
気づけば時計は十時前を指していた。
やろうと思えばできなくもない。でも、今日は勉強はやめておこうかな。
幸い、秋斗さんのノートのおかげで苦手科目も滞りなく勉強を進めることができているし……。
お風呂で音楽を聴いていてふと思い出す。
「あ……お泊りの準備何もしてない」
これはお風呂から上がってすぐには寝られそうにはない。
準備をして……十二時までにベッドに入れたらいいことにしよう。
ミュージックプレイヤーで時間を確認すると、湯船に浸かってから十五分が経ったところだった。
「上がろう……」
今上がれば一時間は準備の時間が取れる。
バスルームから出てくると、蒼兄がお風呂に入るために二階から下りてきた。
「お風呂、お先にいただきました」
「冷えないうちに髪の毛乾かせよ」
「うん」
髪の毛を乾かすとあっという間に時間が過ぎていく。
結果的にお泊りの準備を始められたのは十一時半前だった。
「一週間……」
基本的には毎日学校だから、たくさんの洋服を持っていかなくても大丈夫。
でも、六日には秋斗さんとお出かけだ。
なんとなく今日買ってもらった洋服に視線を向ける。
少し大人っぽいと言われた紺のワンピース――
六日はあれを着ようか……。でも、背伸びしているように見られてしまうだろうか。
似合うと言われても自信を持てるわけではなかった。でも――
「お母さんと蒼兄を信じよう……」
サンダルは今日履いていたものでいいし、バッグも今日のもので大丈夫。
もう一着くらい普通の洋服を入れておこうか。それなら白いワンピースを入れておこう。あとはルームウェアが数着あればいい。
ほか、忘れちゃいけないのは教科書類とお薬。
リビングへ行こうとしたそのとき、携帯が鳴った。
「誰だろう……?」
鳴り止まないところを見ると電話らしい。
携帯を手に取りディスプレイを見ると、「藤宮司」と表示されていた。
「もしもし……?」
『こんな時間に悪い。寝てた?』
どこかばつの悪い声。けれど、低く静かなその声は、とても耳に心地よく響く。
「いえ、明日から栞さんのおうちに一週間お泊りなので、その支度をしてました」
『そう』
「でも、こんな時間にどうしたんですか?」
尋ねると、意味不明なカウントダウンが始まる。
『十、九、八、七、六、五、四、三、二、一……誕生日おめでとう』
瞬時に時計を見ると、電波時計の短針も長針も秒針も十二を指したところだった。
「っ……もしかしてそれを言うためにかけてくれたんですかっ!?」
『…………』
先輩は何も答えてくれなかったけれど、「おめでとう」と言ってもらえたことがすごく嬉しかった。
「先輩が一番のり……。すごく嬉しかったです。ありがとうございます」
思ったことをそのまま伝える。
今まで、こんなふうに「おめでとう」を言ってもらったことはない。
それだけにとても新鮮で、この先ずっと忘れられない出来事になりそうだ。
『ところで、全国模試の古典と英語は大丈夫なの?』
「あ、実は……秋斗さんの作ったノートを借りて勉強しているので、なんとかなりそうです」
『……それなら九十点台は採れると思う』
「本当ですかっ!?」
『つかなくていい嘘はつかない』
この独特な物言いが司先輩だな、と思った。
『じゃ、用意済ませて早く休むように』
「はい。電話、ありがとうございました。嬉しかったです」
携帯を切っても、嬉しさで胸がホクホクとしていた。
そこにコーヒーカップを手にした蒼兄が顔を出す。
「こんな時間に電話?」
「うん。司先輩が誕生日のカウントダウンしてくれたの!」
「……よかったな」
「うん!」
「ほら、もう十二時回ってるから早く寝ろよ?」
「そうする!」
お泊りの準備はあとお薬のみ。
リビングに行って薬棚から薬を取り出していると、再度携帯が鳴り出した。
今度は美女と野獣の曲が流れているから秋斗さんからのメール。
薬を持って部屋に戻り、受信したメールを見る。と、
件名 :誕生日おめでとう
本文 :翠葉ちゃんの十七歳という年が
すてきな一年になりますように。
そして、来年も隣に俺がいることを祈って――
Happy Birthday!
人におめでとうと言われることがこんなにも嬉しいものとは思わなかった。
さっきの司先輩の電話から、顔が締まりなく緩みっぱなしだ。
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