134 / 1,060
第四章 恋する気持ち
18話
しおりを挟む
全国模試の前は中間考査や期末考査と違い、通常の時間割で授業が進む。午前授業になるのは前日のみ。
ただ、先生によっては授業の半分を自習時間にしてくれることもある。その時間にわからない問題を先生に訊いたり、模試の対策に使うのだ。
「そういえば、六月一日って翠葉の誕生日だよね?」
昼休みになると飛鳥ちゃんに訊かれた。
「うん、そうだけど……?」
「さすがにテスト前は無理だけど、テストが終わったらお祝いしましょうね」
桃華さんに言われてびっくりした。
「本当に……?」
「こんなことで嘘つくやついないだろ」
佐野くんは呆れるけれど――だって、友達に誕生日を祝ってもらうなんてどのくらい久しぶりか思い出せないほどなのだ。
「テスト明けだと――土曜日の午後か日曜日だな」
海斗くんが携帯にカレンダーを表示させて言う。
「あ、俺六日は大会だから五日は調整の日で部活が自主練なんだ」
「じゃ、佐野に合わせると五日の午後だね。夕方からなら大丈夫なんじゃない?」
飛鳥ちゃんが提案すると、
「そうだな。うちの部活も土曜日なら四時くらいには終わるし」
「じゃ、土曜日の四時に昇降口に集合でいいかしら? あとでクラスに連絡網流しておくわ」
桃華さんが早速、連絡網と称するメールの作成を始めた。
いつもなら、たいていの人が教室でお弁当を食べているけれど、今は校内展示の真っ最中なので、学食に食べに行く人が多い。
私たちはというと、校内展示が始まってからは移動教室以外のほとんどの時間を教室で過ごしていた。なぜなら、海斗くんもそれなりの枚数を撮られており、この時期はどこを歩いていてもありとあらゆるところから声をかけられるから。
普段から愛想がいい海斗くんでも、廊下を歩くだけでキャーキャー騒がれるのは嫌みたい。そして、飛鳥ちゃんの名リポーターぶりに惚れる人も数知れず。どうやら知らない人に声をかけられたり告白されることがあるという。
「あれはあれで私だけど、私の中身を知りもせずに好きなんて言ってくる人の何を信じたらいいんだか……」
それには深く頷いてしまう。
私もここ数件あった呼び出しはみんな知らない人で、たぶん、話すらしたことのない人だと思う。それで「好き」と言われても、「何をですか?」と訊きたくなってしまうのだ。
前に司先輩が言っていた、「よく知りもしない人間に好きだと言われても困る」という意味がよくわかった。
そもそも、人は見ただけで人を好きになれるものなのかな……。
それを世間では一目惚れというのだろうけれど、できることなら私は中身を知って好きになってもらいたい。
栞さんが用意してくれたフルーツサンドは保冷バッグに入っていた。
少し冷たくて食べやすい。甘すぎない生クリームとシロップ漬けのちょっと甘酸っぱいフルーツ。二切れ食べて残りは海斗くんの胃におさまった。
サーモスステンレスに入っているスープも半分は飲めたと思う。
また放課後に残っている分を飲もう……。
家にいるならスープだけでもなんとかなる。でも、学校へ来て頭を使い、椅子に座っている状態を維持するだけでもかなり体力を使うということを知った。まったく食べないで過ごすことなど不可能だ。
ここ数日で体重が一キロ落ちたので、それ以上は落とせない、と半ば必死な部分もある。
今日のサンドイッチもカロリー摂取が主な目的だと思う。少ない分量で高カロリーを摂れるように、と。
梅雨になれば、今年も蒼兄が日替わりでアンダンテのケーキを買ってきてくれるのだろう。少しでも私に何かを食べさせようとして。
それはここ四年くらい続いていて、いつしかこの季節の風物詩のようになっていた。
「このあと、秋斗先生のところよね?」
ホームルームが終わると桃華さんに声をかけられた。
にこりときれいに笑い、顔を少し傾けると黒髪がさら、と動く。
「透明人間にでもなってその場にいたいわね」
「もっ、桃華さんっっっ」
「会う前からそんなに真っ赤なんだから、本人を前にしたらどうなるのかなんて想像に易くね?」
海斗くんはケラケラと笑う。
「え? なんの話?」
会話に入ってきたのは飛鳥ちゃん。
こんな話をされていたら、私の顔が赤くないわけもなく……。
「翠葉、顔真っ赤だよ?」
机に突っ伏すと、その机の端から飛鳥ちゃんに顔を覗き込まれた。ご丁寧にも髪の毛を払われて観察される。
「つか、これどーしたん? 首まで赤いけど」
と、佐野くんの声も加わる。
「初恋にじたばた中ってところかしらね」
桃華さんが答えると、
「え? 相手は藤宮先輩?」
飛鳥ちゃんに訊かれてむくりと起き上がる。
「どうしてそこに司先輩が出てくるの? 朝、桃華さんも同じこと言っていたけど……」
疑問に思ってふたりに尋ねてみる。と、
「だってねぇ……?」
飛鳥ちゃんが桃華さんを見る。と、桃華さんも「ねぇ?」と佐野くんを見た。
「なぁ?」と佐野くんは海斗くんを見るので、海斗くんに視線を向けると、
「ま、誰もがそう思ったわな」
海斗くんもおかしそうに笑った。
「だから、どうして?」
「翠葉、覚えてる? おまえ、球技大会のときに、散々今みたいに赤面してたろ?」
そう言われてみれば、そんな気がしなくもない。
「で、藤宮先輩じゃなければ誰なの?」
飛鳥ちゃんに訊かれて黙っていると、
「そしたら、もうあとひとりしかいないじゃん」
佐野くんの言葉に飛鳥ちゃんが人差し指を立てる。
「あっ、秋斗先生!?」
少し大きな飛鳥ちゃんの声に再び体温が上昇を始める。
「飛鳥ちゃん……声、大きい。っていうか、お願いだから名前出さないで――心臓壊れちゃう」
これから図書棟へ行くことを考えるだけでバクバクと鳴りだす始末なのに……。
会える嬉しさと、どうにかなってしまいそうな心臓。会ったときのことはあまり想像したくない。
手にしていた携帯のディスプレイを見ると、脈拍は九十五と表示されていた。
すると、その携帯が突如震え出す。ディスプレイには「藤宮秋斗」の文字。
「きゃぁっ」
思わず携帯を手放したら机から落ちそうになり、海斗くんが抜群の反射神経でキャッチしてくれた。
「翠葉さん、きゃぁ、って……。秋兄から電話が鳴っただけじゃんか。出るよ?」
私はコクコクと頭を縦に振る。
「もしもし? ――悪いね、俺で。――目の前にいる。え? 脈拍? ――あぁ、ただいま絶賛動揺中だからじゃね? 大丈夫だよ。元気っぽい。――うん、。すぐ連れていく。じゃ」
電話、なんだったのかな……?
「脈拍が速いからどうした? って。ひどいよねぇ。俺が出たら、『なんでお前が出るんだよ』って言われたけど?」
「それにしたって……これだけわかりやすいやつも稀だよな」
佐野くんに珍しいものでも見るような目で見下ろされる。
「佐野くん、それ、嬉しくない……。誰かにポーカーフェイスの仕方を今すぐ伝授してほしいくらい」
「こりゃ重症だね」
飛鳥ちゃんに頭をよしよしと撫でられた。飛鳥ちゃんは何かを思い出したように教室内を見渡す。と、
「理美ーっ! カモーンっ」
どうやら理美ちゃんを探していたみたい。
「何なにー?」
理美ちゃんはバスケで鍛えられたフットワークで、机を器用に避けてやってくる。
「好きな人の前で上がらない方法を翠葉に教えてあげて?」
「ん? ……そうだなぁ、あえて言うなら、気持ち全開で接すれば上がりようがないよ?」
気持ち全開で接する……?
「理美ちゃん、どういう意味?」
「相手が好きな人って思っちゃうと上がっちゃうし動揺しちゃうけど、最初っからあなたが好きです、って状態で接すれば気持ちを隠してる部分がないから上がりようがないって話」
にっこりと笑われたけれど、極論すぎて真似はできそうにない。
「鹿島、それってただ開き直るってのとどこら辺が違うわけ?」
佐野くんがズバリと指摘すると、
「だって、好きって気持ちなんてそもそも隠すようなものじゃないじゃん? こんなの隠すよりも知られてなんぼの世界よ?」
ケロリとした答えに絶句した。
「理美は相変らずね。でも、私もその意見には賛成。好きなら好きでいいじゃない」
桃華さんが壁に寄りかかり、自信たっぷりに言う。
「そういうものなの?」
「ま、気づかれてないならともかく、気づかれてるんだったら隠す必要なくね?」
海斗くんにもそう言われて、何が正しいのかよくわからなくなってしまう。
「そう、なのかな?」
「ほら、たとえばコレ。佐野がいい例じゃん?」
海斗くんが佐野くんを指差し、なるほど、と納得した。
私と海斗くんのやり取りに周りが湧き。飛鳥ちゃんは若干恥ずかしそうに顔を赤らめる。佐野くんは、「どうしてここで引き合いに出されちゃうかね?」と海斗くんを呆れ混じりに睨んだ。
ただ、先生によっては授業の半分を自習時間にしてくれることもある。その時間にわからない問題を先生に訊いたり、模試の対策に使うのだ。
「そういえば、六月一日って翠葉の誕生日だよね?」
昼休みになると飛鳥ちゃんに訊かれた。
「うん、そうだけど……?」
「さすがにテスト前は無理だけど、テストが終わったらお祝いしましょうね」
桃華さんに言われてびっくりした。
「本当に……?」
「こんなことで嘘つくやついないだろ」
佐野くんは呆れるけれど――だって、友達に誕生日を祝ってもらうなんてどのくらい久しぶりか思い出せないほどなのだ。
「テスト明けだと――土曜日の午後か日曜日だな」
海斗くんが携帯にカレンダーを表示させて言う。
「あ、俺六日は大会だから五日は調整の日で部活が自主練なんだ」
「じゃ、佐野に合わせると五日の午後だね。夕方からなら大丈夫なんじゃない?」
飛鳥ちゃんが提案すると、
「そうだな。うちの部活も土曜日なら四時くらいには終わるし」
「じゃ、土曜日の四時に昇降口に集合でいいかしら? あとでクラスに連絡網流しておくわ」
桃華さんが早速、連絡網と称するメールの作成を始めた。
いつもなら、たいていの人が教室でお弁当を食べているけれど、今は校内展示の真っ最中なので、学食に食べに行く人が多い。
私たちはというと、校内展示が始まってからは移動教室以外のほとんどの時間を教室で過ごしていた。なぜなら、海斗くんもそれなりの枚数を撮られており、この時期はどこを歩いていてもありとあらゆるところから声をかけられるから。
普段から愛想がいい海斗くんでも、廊下を歩くだけでキャーキャー騒がれるのは嫌みたい。そして、飛鳥ちゃんの名リポーターぶりに惚れる人も数知れず。どうやら知らない人に声をかけられたり告白されることがあるという。
「あれはあれで私だけど、私の中身を知りもせずに好きなんて言ってくる人の何を信じたらいいんだか……」
それには深く頷いてしまう。
私もここ数件あった呼び出しはみんな知らない人で、たぶん、話すらしたことのない人だと思う。それで「好き」と言われても、「何をですか?」と訊きたくなってしまうのだ。
前に司先輩が言っていた、「よく知りもしない人間に好きだと言われても困る」という意味がよくわかった。
そもそも、人は見ただけで人を好きになれるものなのかな……。
それを世間では一目惚れというのだろうけれど、できることなら私は中身を知って好きになってもらいたい。
栞さんが用意してくれたフルーツサンドは保冷バッグに入っていた。
少し冷たくて食べやすい。甘すぎない生クリームとシロップ漬けのちょっと甘酸っぱいフルーツ。二切れ食べて残りは海斗くんの胃におさまった。
サーモスステンレスに入っているスープも半分は飲めたと思う。
また放課後に残っている分を飲もう……。
家にいるならスープだけでもなんとかなる。でも、学校へ来て頭を使い、椅子に座っている状態を維持するだけでもかなり体力を使うということを知った。まったく食べないで過ごすことなど不可能だ。
ここ数日で体重が一キロ落ちたので、それ以上は落とせない、と半ば必死な部分もある。
今日のサンドイッチもカロリー摂取が主な目的だと思う。少ない分量で高カロリーを摂れるように、と。
梅雨になれば、今年も蒼兄が日替わりでアンダンテのケーキを買ってきてくれるのだろう。少しでも私に何かを食べさせようとして。
それはここ四年くらい続いていて、いつしかこの季節の風物詩のようになっていた。
「このあと、秋斗先生のところよね?」
ホームルームが終わると桃華さんに声をかけられた。
にこりときれいに笑い、顔を少し傾けると黒髪がさら、と動く。
「透明人間にでもなってその場にいたいわね」
「もっ、桃華さんっっっ」
「会う前からそんなに真っ赤なんだから、本人を前にしたらどうなるのかなんて想像に易くね?」
海斗くんはケラケラと笑う。
「え? なんの話?」
会話に入ってきたのは飛鳥ちゃん。
こんな話をされていたら、私の顔が赤くないわけもなく……。
「翠葉、顔真っ赤だよ?」
机に突っ伏すと、その机の端から飛鳥ちゃんに顔を覗き込まれた。ご丁寧にも髪の毛を払われて観察される。
「つか、これどーしたん? 首まで赤いけど」
と、佐野くんの声も加わる。
「初恋にじたばた中ってところかしらね」
桃華さんが答えると、
「え? 相手は藤宮先輩?」
飛鳥ちゃんに訊かれてむくりと起き上がる。
「どうしてそこに司先輩が出てくるの? 朝、桃華さんも同じこと言っていたけど……」
疑問に思ってふたりに尋ねてみる。と、
「だってねぇ……?」
飛鳥ちゃんが桃華さんを見る。と、桃華さんも「ねぇ?」と佐野くんを見た。
「なぁ?」と佐野くんは海斗くんを見るので、海斗くんに視線を向けると、
「ま、誰もがそう思ったわな」
海斗くんもおかしそうに笑った。
「だから、どうして?」
「翠葉、覚えてる? おまえ、球技大会のときに、散々今みたいに赤面してたろ?」
そう言われてみれば、そんな気がしなくもない。
「で、藤宮先輩じゃなければ誰なの?」
飛鳥ちゃんに訊かれて黙っていると、
「そしたら、もうあとひとりしかいないじゃん」
佐野くんの言葉に飛鳥ちゃんが人差し指を立てる。
「あっ、秋斗先生!?」
少し大きな飛鳥ちゃんの声に再び体温が上昇を始める。
「飛鳥ちゃん……声、大きい。っていうか、お願いだから名前出さないで――心臓壊れちゃう」
これから図書棟へ行くことを考えるだけでバクバクと鳴りだす始末なのに……。
会える嬉しさと、どうにかなってしまいそうな心臓。会ったときのことはあまり想像したくない。
手にしていた携帯のディスプレイを見ると、脈拍は九十五と表示されていた。
すると、その携帯が突如震え出す。ディスプレイには「藤宮秋斗」の文字。
「きゃぁっ」
思わず携帯を手放したら机から落ちそうになり、海斗くんが抜群の反射神経でキャッチしてくれた。
「翠葉さん、きゃぁ、って……。秋兄から電話が鳴っただけじゃんか。出るよ?」
私はコクコクと頭を縦に振る。
「もしもし? ――悪いね、俺で。――目の前にいる。え? 脈拍? ――あぁ、ただいま絶賛動揺中だからじゃね? 大丈夫だよ。元気っぽい。――うん、。すぐ連れていく。じゃ」
電話、なんだったのかな……?
「脈拍が速いからどうした? って。ひどいよねぇ。俺が出たら、『なんでお前が出るんだよ』って言われたけど?」
「それにしたって……これだけわかりやすいやつも稀だよな」
佐野くんに珍しいものでも見るような目で見下ろされる。
「佐野くん、それ、嬉しくない……。誰かにポーカーフェイスの仕方を今すぐ伝授してほしいくらい」
「こりゃ重症だね」
飛鳥ちゃんに頭をよしよしと撫でられた。飛鳥ちゃんは何かを思い出したように教室内を見渡す。と、
「理美ーっ! カモーンっ」
どうやら理美ちゃんを探していたみたい。
「何なにー?」
理美ちゃんはバスケで鍛えられたフットワークで、机を器用に避けてやってくる。
「好きな人の前で上がらない方法を翠葉に教えてあげて?」
「ん? ……そうだなぁ、あえて言うなら、気持ち全開で接すれば上がりようがないよ?」
気持ち全開で接する……?
「理美ちゃん、どういう意味?」
「相手が好きな人って思っちゃうと上がっちゃうし動揺しちゃうけど、最初っからあなたが好きです、って状態で接すれば気持ちを隠してる部分がないから上がりようがないって話」
にっこりと笑われたけれど、極論すぎて真似はできそうにない。
「鹿島、それってただ開き直るってのとどこら辺が違うわけ?」
佐野くんがズバリと指摘すると、
「だって、好きって気持ちなんてそもそも隠すようなものじゃないじゃん? こんなの隠すよりも知られてなんぼの世界よ?」
ケロリとした答えに絶句した。
「理美は相変らずね。でも、私もその意見には賛成。好きなら好きでいいじゃない」
桃華さんが壁に寄りかかり、自信たっぷりに言う。
「そういうものなの?」
「ま、気づかれてないならともかく、気づかれてるんだったら隠す必要なくね?」
海斗くんにもそう言われて、何が正しいのかよくわからなくなってしまう。
「そう、なのかな?」
「ほら、たとえばコレ。佐野がいい例じゃん?」
海斗くんが佐野くんを指差し、なるほど、と納得した。
私と海斗くんのやり取りに周りが湧き。飛鳥ちゃんは若干恥ずかしそうに顔を赤らめる。佐野くんは、「どうしてここで引き合いに出されちゃうかね?」と海斗くんを呆れ混じりに睨んだ。
2
お気に入りに追加
351
あなたにおすすめの小説
足りない言葉、あふれる想い〜地味子とエリート営業マンの恋愛リポグラム〜
石河 翠
現代文学
同じ会社に勤める地味子とエリート営業マン。
接点のないはずの二人が、ある出来事をきっかけに一気に近づいて……。両片思いのじれじれ恋物語。
もちろんハッピーエンドです。
リポグラムと呼ばれる特定の文字を入れない手法を用いた、いわゆる文字遊びの作品です。
タイトルのカギカッコ部分が、使用不可の文字です。濁音、半濁音がある場合には、それも使用不可です。
(例;「『とな』ー切れ」の場合には、「と」「ど」「な」が使用不可)
すべての漢字にルビを振っております。本当に特定の文字が使われていないか、探してみてください。
「『あい』を失った女」(https://www.alphapolis.co.jp/novel/572212123/802162130)内に掲載していた、「『とな』ー切れ」「『めも』を捨てる」「『らり』ーの終わり」に加え、新たに三話を書き下ろし、一つの作品として投稿し直しました。文字遊びがお好きな方、「『あい』を失った女」もぜひどうぞ。
※こちらは、小説家になろうにも投稿しております。
※扉絵は管澤捻様に描いて頂きました。
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
姉らぶるっ!!
藍染惣右介兵衛
青春
俺には二人の容姿端麗な姉がいる。
自慢そうに聞こえただろうか?
それは少しばかり誤解だ。
この二人の姉、どちらも重大な欠陥があるのだ……
次女の青山花穂は高校二年で生徒会長。
外見上はすべて完璧に見える花穂姉ちゃん……
「花穂姉ちゃん! 下着でウロウロするのやめろよなっ!」
「んじゃ、裸ならいいってことねっ!」
▼物語概要
【恋愛感情欠落、解離性健忘というトラウマを抱えながら、姉やヒロインに囲まれて成長していく話です】
47万字以上の大長編になります。(2020年11月現在)
【※不健全ラブコメの注意事項】
この作品は通常のラブコメより下品下劣この上なく、ドン引き、ドシモ、変態、マニアック、陰謀と陰毛渦巻くご都合主義のオンパレードです。
それをウリにして、ギャグなどをミックスした作品です。一話(1部分)1800~3000字と短く、四コマ漫画感覚で手軽に読めます。
全編47万字前後となります。読みごたえも初期より増し、ガッツリ読みたい方にもお勧めです。
また、執筆・原作・草案者が男性と女性両方なので、主人公が男にもかかわらず、男性目線からややずれている部分があります。
【元々、小説家になろうで連載していたものを大幅改訂して連載します】
【なろう版から一部、ストーリー展開と主要キャラの名前が変更になりました】
【2017年4月、本幕が完結しました】
序幕・本幕であらかたの謎が解け、メインヒロインが確定します。
【2018年1月、真幕を開始しました】
ここから読み始めると盛大なネタバレになります(汗)
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
彼氏と親友が思っていた以上に深い仲になっていたようなので縁を切ったら、彼らは別の縁を見つけたようです
珠宮さくら
青春
親の転勤で、引っ越しばかりをしていた佐久間凛。でも、高校の間は転校することはないと約束してくれていたこともあり、凛は友達を作って親友も作り、更には彼氏を作って青春を謳歌していた。
それが、再び転勤することになったと父に言われて現状を見つめるいいきっかけになるとは、凛自身も思ってもいなかった。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします!
6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします!
間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。
グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。
グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。
書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。
一例 チーム『スペクター』
↓
チーム『マサムネ』
※イラスト頂きました。夕凪様より。
http://15452.mitemin.net/i192768/
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる