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第21章 聖魔大戦編・悪魔姫の復讐

390話 神の雷

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 4日前、クズ勇者共との王都での戦いの目的は人間共の希望である救世の六英雄と五大熾天。
 連合軍の最高戦力を圧倒して人間共の希望をへし折りつつ、王都を落とす事。

 まだ人類の生息圏である大陸西方の半分までしか侵略できてないし。
 もともと4日前に決着をつける気は無かった。

「ふふっ」

 けど、もう十分にじっくりやった!
 もう十分に時間をかけた!
 4日前の王都決戦で連合軍最高戦力を、人間共の希望をまとめて圧倒してやった!  王都も消し飛ばしてやった!!

「全軍」

 もう十分に私の力を思い知ったハズ。

「蹂躙しろ」

 さぁ!  ここからは容赦する必要は一切ないっ!!
 各々その圧倒的な力を!  人間風情では抗う事のできない力を見せつけろ!!
 悪魔王国ナイトメアの恐怖を人間共に、この大陸に刻み込めっ!!

「ふふふ……愚かな勇者、聖女、女神。
 そして全ての人間共」

 今から4日前の王都陥落……いや、消滅かな?
 まぁ、どっちでも良いけど、開戦からたったの8日で大陸西方の半分が落ちた?

 確かに人間共から見ればそう言う認識になるだろうけど、私達からすれば全く違う。
 8日かけて大陸西方を落としたって表現こそ正しい。
 何故なら!

「遊びは終わり、今日で全てを終わらせてやる」

 私が!  私達がその気になれば1日もかけずにこの大陸の西方を蹂躙し尽くす事なんて雑作もない!!

「ふふん!」

 もっと言えば、この大陸西方……東方も含めて大陸ごと消し去るも簡単にできちゃうのだよ!!

『あちゃあ、せっかくカッコよく決めてたのに』

 バカめ!
 終わらせてやるって、ビシッとカッコよく決めたところで中継は終了してるから問題ないのだ!

『へぇ、まぁ殆ど表情は微動だにしてないから、悪魔ちゃんのポンコツ具合は露見しなかっただろうけど』

 ん?  いま何か言った?
 聞いてなかったからもう一回言え。

『うん、本当に悪魔ちゃんが無表情で良かったよ』

 むっ!  何か失礼な事を言われた気がする。
 おいこらテメェ、ちょっと強いからって調子に乗るなよっ!!

「レフィーお嬢様、そろそろ」

「ん、わかった」

 むぅ、仕方ない。
 そう言うわけで残念ながら今はバカ邪神の相手をしてあげる時間は無いからお前へのお仕置きはまた今度にしてやる。

「では、参りましょう」

 何故手を?  まぁ、別に良いけど。

「ん」

 転移するのに手を繋ぐ必要は無いけど、シルヴィアは眷族の中でも何かと過保護だからなぁ。
 まっ!  細かい事は良いや。
 それよりも今は……

「ふふっ」

 おぉ、結構慌ただしくなってきてるじゃん!
 ぷぷっ!  慌てふためいちゃって!!  まぁ、いつもの如く空を漆黒に染めあげて。
 七眷属に七魔公、そして竜神であるファルニクスを引き連れて登場してやったわけだし当然っちゃあ当然の反応か。

 まぁ、何はともあれ……やって来ました!  最大の要所であったアルタイル王国が王都ペイディオが陥落した今、クズ勇者共連合軍に残された最後の砦。
 連合軍の本拠地たるアナスタシア教国の首都、聖都デサント!!

 名だたる騎士や兵士、冒険者からなる人間共に、天使羽虫共の精鋭。
 連合軍最高戦力である救世の六英雄に五大熾天。
 そしてなにより、聖都デサントを満たす濃密なアナスタシアの魔素エネルギー

 どうやらクズ勇者共はこの3日間で必死になって駆けずり回ったおかげで、かなり体勢を立て直す事ができて。
 今回からはクソ女神も表立って本格的に参戦するみたいだけど…… 

「面白い」

 クズ勇者も、アバズレ聖女も、クソ女神も!  歴とした私の復讐対象だし。

「せいぜい足掻け」

 聖都デサントも!
 霊峰ルミエルの上空に存在するクソ女神の神域も!

「せいぜい抗え」

 まとめて叩き潰してやる!!
 さぁ!  戦慄せよっ!!

「神能」

 創滅ノ神と魔導ノ王を並列起動!
 本来なら創滅ノ神だけでも十分だけど、前回ナメたマネをしてくれたクソ女神にはキッチリとご挨拶してやらないと!

「神の雷鳴に滅されよ……〝雷霆ケラウノス〟」
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