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第20章 聖魔大戦編
385話 神能!
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「ん、ぅ~」
何だろ、この暖かくて包み込まれるような。
まるで柔らかな雲の中で微睡んでいるかのような心地よさだわ~。
「……」
あれ? 何か思ってたの違う。
目を開けるといつもの天井が広がってると思ってたのに……何故か皆んなが心配そうな顔で私の事をガン見してるんですけど。
「おはよ」
「っ! レフィーお嬢様っ!!」
「むぐっ」
なになに? シルヴィアさん、いきなり抱き締めて来るなんて……まぁ、割といつも通りだけど、いきなりどうしたの??
「ご無事で、よかったですっ!!」
し、締め付けられる……! くっそぉ、この巨乳めっ!!
と言うか、本当にどう言う状況なの? ここは……多分ファルニクスの神域だと思うけど。
そもそも何で私はこんな場所で寝てるんだろ?
「シルヴィア、お嬢様が困惑していますよ」
「も、申し訳ございません。
私とした事が……」
グラン、ナイス指摘!
お陰でやっとシルヴィアの胸から解放されたわ。
「ご主人様っ!」
「お姉様っ!」
今度はミーシャとアリーか。
まぁ、2人は左右からヒシッ! って抱きついて来てるだけだし。
シルヴィアみたいに正面から顔を抱き込んでるわけじゃ無いからこのままで良いや。
「おはようございます、陛下。
よくぞご無事で……」
「おはよう、レフィー様。
身体の調子はどう?」
「ん、問題ない」
もう体調万全!
ぐっすり寝たお陰でいつになく気分爽快で、むしろいつもよりも体調が良い。
「ふぅ、何はともあれ、陛下がご無事で何よりです」
「むっ」
まぁ、グランを始めミリアとリリィーはキャラじゃ無いからわかるけど。
「フィルは、良いの?」
「えっ? さ、流石に私が陛下に抱きつくわけには……」
「……そう」
むぅ、アリーみたいにもっとお姉様っ! って甘えて来ても良いのに。
今も陛下って呼んで、たまにしか姉上様って呼んでくれないし。
まぁ、フィル本人がいいって言うのなら別に強制はしないけど。
「ははは……申し訳ありません」
「ん、別に気にしなくていい」
まぁ、フィルはアルタイル王国の第一王子。
王族としての教育を受けてるフィルからすれば、紳士として馴れ馴れしく異性に抱きつくってのに抵抗があるだろうし。
「レフィー、おはようございます」
「ファルニクス」
そう言えば、ここは私の部屋じゃなくてファルニクスの神域だった。
「ファルニクス様、お願いいたします」
「任せてください」
え? 何の話??
何でお願いします、だけで通じ合ってんの?
「むぅ……」
と言うか、シルヴィアとファルニクスっていつの間にそんなに仲良くなってたわけっ!?
「何やら勘違いしてるようですが、私がこれから行うのはレフィーの診察です」
私の診察?
「昨日の勇者達との戦闘を事を覚えていますか?」
当然! クズ勇者共を圧倒したし、王都を星天魔法で消し飛ばしてやった!!
まぁクソ女神に邪魔されたけど……
「あ」
「思い出したようですね。
貴女はショウの身体に憑依したアナスタシアに剣で胸を貫かれたのです」
そうだった。
対悪魔用にアナスタシアが自身の魔素のみで作った剣。
その剣で貫かれたせいで全然傷が修復しないし、血も止まらないし、魔素は乱されるわで最悪だった。
おのれアナスタシアめ! あのクソ女神、次にあったら叩き潰してスクラップにしてやるっ!!
「では、診察を始めますよ。
胸元を見せてください」
「……変態」
「はいはい、私は変態でロリコンですよ」
「っ!?」
そ、そんなバカなっ!!
何事も無かったかのように飄々と受け流しただとっ!?
「問題は無いようですね。
アナスタシアの魔素のせいで修復に時間はかかりはましたが、レフィーの基準で見れば元々大した傷でも無かったですからね」
大した事無いって。
普通に心臓を貫かれてんだけど。
『いやいや、悪魔ちゃんも昨日大した事無いって言ってたからね?』
む、出たな変態邪神。
『変態邪神っ!?』
今の診察だってグランとフィルはしっかりと後ろを向いてるのに堂々と覗き見とは良い度胸だな。
『いや、だからね? 私は……』
「邪神様、一応レフィーは病み上がりなので、そのくらいにしていただけますか?」
ぷぷっ! 怒られてやんの!!
けどそうか、私とした事がまさか戦いの途中に気絶しちゃうとは……
「う~ん」
確かに心臓を貫かれて、血もいっぱい出たし。
アナスタシアの剣の魔素のせいで傷は修復しないし、多少魔素を乱されはしたけど。
まさか気を失っちゃうなんて想定外だわ。
ぶっちゃけ、そこまでのダメージじゃ無いと思ってたんだけどなぁ。
『まぁ、実際そこまでのダメージじゃ無かったしね』
「えぇ、そうですね」
「ん?」
どう言う事?
思ってたよりもアナスタシアの攻撃のダメージが大きくて意識が飛んだんじゃ無いの?
「レフィー、無事に回復した事と合わせて……神能の獲得おめでとうございます」
「神能……?」
『対象の意識回復を確認、再度通知します』
『ぴろん!
ユニークスキル・付与者、ユニークスキル・付与魔法が統合進化……成功しました。
神能・付与ノ神を獲得しました!』
『ぴろん!
ユニークスキル・迷宮創造、ユニークスキル・創造者。
固有魔法・滅光魔法、星天魔法、虚無魔法が統合進化……成功しました。
神能・創滅ノ神を獲得しました!』
『ぴろん!
個体名ノアール・エル・アルタイルより、ユニークスキル・憤怒者。
個体名リナ・エル・アルタイルよりユニークスキル・色欲者を強奪した事により全ての七つの大罪系スキル獲得を確認』
『ぴろん!
ユニークスキル・暴食者、怠惰者、強欲者、傲慢者、嫉妬者、憤怒者、色欲者が統一進化……成功しました。
神能・大罪ノ王を獲得しました!』
『ぴろん!
神能・付与ノ神によるスキル統合の結果、神能・魔導ノ王を獲得しました!』
「……ふむ」
何これ?
何だろ、この暖かくて包み込まれるような。
まるで柔らかな雲の中で微睡んでいるかのような心地よさだわ~。
「……」
あれ? 何か思ってたの違う。
目を開けるといつもの天井が広がってると思ってたのに……何故か皆んなが心配そうな顔で私の事をガン見してるんですけど。
「おはよ」
「っ! レフィーお嬢様っ!!」
「むぐっ」
なになに? シルヴィアさん、いきなり抱き締めて来るなんて……まぁ、割といつも通りだけど、いきなりどうしたの??
「ご無事で、よかったですっ!!」
し、締め付けられる……! くっそぉ、この巨乳めっ!!
と言うか、本当にどう言う状況なの? ここは……多分ファルニクスの神域だと思うけど。
そもそも何で私はこんな場所で寝てるんだろ?
「シルヴィア、お嬢様が困惑していますよ」
「も、申し訳ございません。
私とした事が……」
グラン、ナイス指摘!
お陰でやっとシルヴィアの胸から解放されたわ。
「ご主人様っ!」
「お姉様っ!」
今度はミーシャとアリーか。
まぁ、2人は左右からヒシッ! って抱きついて来てるだけだし。
シルヴィアみたいに正面から顔を抱き込んでるわけじゃ無いからこのままで良いや。
「おはようございます、陛下。
よくぞご無事で……」
「おはよう、レフィー様。
身体の調子はどう?」
「ん、問題ない」
もう体調万全!
ぐっすり寝たお陰でいつになく気分爽快で、むしろいつもよりも体調が良い。
「ふぅ、何はともあれ、陛下がご無事で何よりです」
「むっ」
まぁ、グランを始めミリアとリリィーはキャラじゃ無いからわかるけど。
「フィルは、良いの?」
「えっ? さ、流石に私が陛下に抱きつくわけには……」
「……そう」
むぅ、アリーみたいにもっとお姉様っ! って甘えて来ても良いのに。
今も陛下って呼んで、たまにしか姉上様って呼んでくれないし。
まぁ、フィル本人がいいって言うのなら別に強制はしないけど。
「ははは……申し訳ありません」
「ん、別に気にしなくていい」
まぁ、フィルはアルタイル王国の第一王子。
王族としての教育を受けてるフィルからすれば、紳士として馴れ馴れしく異性に抱きつくってのに抵抗があるだろうし。
「レフィー、おはようございます」
「ファルニクス」
そう言えば、ここは私の部屋じゃなくてファルニクスの神域だった。
「ファルニクス様、お願いいたします」
「任せてください」
え? 何の話??
何でお願いします、だけで通じ合ってんの?
「むぅ……」
と言うか、シルヴィアとファルニクスっていつの間にそんなに仲良くなってたわけっ!?
「何やら勘違いしてるようですが、私がこれから行うのはレフィーの診察です」
私の診察?
「昨日の勇者達との戦闘を事を覚えていますか?」
当然! クズ勇者共を圧倒したし、王都を星天魔法で消し飛ばしてやった!!
まぁクソ女神に邪魔されたけど……
「あ」
「思い出したようですね。
貴女はショウの身体に憑依したアナスタシアに剣で胸を貫かれたのです」
そうだった。
対悪魔用にアナスタシアが自身の魔素のみで作った剣。
その剣で貫かれたせいで全然傷が修復しないし、血も止まらないし、魔素は乱されるわで最悪だった。
おのれアナスタシアめ! あのクソ女神、次にあったら叩き潰してスクラップにしてやるっ!!
「では、診察を始めますよ。
胸元を見せてください」
「……変態」
「はいはい、私は変態でロリコンですよ」
「っ!?」
そ、そんなバカなっ!!
何事も無かったかのように飄々と受け流しただとっ!?
「問題は無いようですね。
アナスタシアの魔素のせいで修復に時間はかかりはましたが、レフィーの基準で見れば元々大した傷でも無かったですからね」
大した事無いって。
普通に心臓を貫かれてんだけど。
『いやいや、悪魔ちゃんも昨日大した事無いって言ってたからね?』
む、出たな変態邪神。
『変態邪神っ!?』
今の診察だってグランとフィルはしっかりと後ろを向いてるのに堂々と覗き見とは良い度胸だな。
『いや、だからね? 私は……』
「邪神様、一応レフィーは病み上がりなので、そのくらいにしていただけますか?」
ぷぷっ! 怒られてやんの!!
けどそうか、私とした事がまさか戦いの途中に気絶しちゃうとは……
「う~ん」
確かに心臓を貫かれて、血もいっぱい出たし。
アナスタシアの剣の魔素のせいで傷は修復しないし、多少魔素を乱されはしたけど。
まさか気を失っちゃうなんて想定外だわ。
ぶっちゃけ、そこまでのダメージじゃ無いと思ってたんだけどなぁ。
『まぁ、実際そこまでのダメージじゃ無かったしね』
「えぇ、そうですね」
「ん?」
どう言う事?
思ってたよりもアナスタシアの攻撃のダメージが大きくて意識が飛んだんじゃ無いの?
「レフィー、無事に回復した事と合わせて……神能の獲得おめでとうございます」
「神能……?」
『対象の意識回復を確認、再度通知します』
『ぴろん!
ユニークスキル・付与者、ユニークスキル・付与魔法が統合進化……成功しました。
神能・付与ノ神を獲得しました!』
『ぴろん!
ユニークスキル・迷宮創造、ユニークスキル・創造者。
固有魔法・滅光魔法、星天魔法、虚無魔法が統合進化……成功しました。
神能・創滅ノ神を獲得しました!』
『ぴろん!
個体名ノアール・エル・アルタイルより、ユニークスキル・憤怒者。
個体名リナ・エル・アルタイルよりユニークスキル・色欲者を強奪した事により全ての七つの大罪系スキル獲得を確認』
『ぴろん!
ユニークスキル・暴食者、怠惰者、強欲者、傲慢者、嫉妬者、憤怒者、色欲者が統一進化……成功しました。
神能・大罪ノ王を獲得しました!』
『ぴろん!
神能・付与ノ神によるスキル統合の結果、神能・魔導ノ王を獲得しました!』
「……ふむ」
何これ?
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