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第16章 若き探求者編
292話 さぁ、どうする?
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「私達自身……」
「それはどう言う……」
『あ、悪魔ちゃん……まだこの子達は幼いのにまさか……』
ち、違うからっ!
何変な勘違いしてんの? バカなの? 死ぬのっ!?
『あはは、わかってるって。
もう、冗談だよ』
コノヤロウ……いつかぶん殴ってやるからな!
ふぅ~、落ち着け落ち着け。
今の2人には邪神の声は聞こえてないんだし、女王にして魔王に相応しい余裕ある態度を心掛けねば!!
「こほん、そのままの意味。
対価として、お前達をもらう」
まっ、2人が戸惑うのもわかる。
邪魔しないように空気を読んで今まで静観してたショウ達も首を傾げてるし。
私の言ってる言葉の意味を正しく理解してるのはシルヴィア達眷属とファルニクスを除けば、色々と知ってるレオンだけ。
「ふふふ……セラフィル、アリシア。
お前達は私の眷属になれ」
「……眷属、ですか?」
その通り!
「ん、文字通り私は対価としてお前達自身を要求する」
ふふん! ビシッと完璧に決まったわ。
「もう一度言う。
セラフィル、アリシア、私の仲間に。
私の眷属になれ」
ガスターとかマリアナとかと同じように私に関しての情報を喋らないように制約をかけて帰してやってもよかったけど。
2人は私を納得させるだけの対価を支払えないし。
それに! 眷属は今5人だけど、七魔公と同じで最終的には7人欲しいなぁって思ってたからセラフィルとアリシアでちょうど7人だし。
そもそも! 2人には初めて会った時から目をつけてたわけで。
2人を私の陣営につければ……ぐふふ! クズ勇者共にもダメージがあるハズ。
「1つ聞いてもよろしいですか?」
「何?」
「眷属とは、何なのでしょうか?」
ふむふむ、まぁ当事者としては当然気になるよね。
よろしい! そこまで知りたいのならば、私の眷属になる事の魅力と一緒に説明してやろう!!
「眷属はシルヴィア達ここにいるメンバー達。
私の直属の配下であり、側近であり、血よりも深いモノで結ばれた家族の事」
何せ主人たる私が死ぬと、眷属の皆んなも死んじゃうし。
血なんかよりも遥かに深く、遥かに重い繋がりがあるのだ。
「メリットは、今よりも遥かに……レオン達と同等かそれ以上に強くなれる」
「なっ!?」
「嘘っ!!」
「レオン、ショウ、煩い。
黙ってて」
まっ、思わず声を上げちゃった2人の気持ちもわかるけど。
ぶっちゃけ、今は邪魔しないで欲しい。
「後は多分、人間よりも上位の存在に進化する」
「進化、ですか?」
「ん、リリィーは元は人間だったけど。
私の眷属になって炎霊姫、聖と魔の相反する属性を併せ持つ炎の大精霊に進化した」
「ふふ、お久しぶりです……いえ、陛下の眷属として転生してからお会いするのは初めてなので、初めましてでしょうか?」
「ッ! あ、貴女はまさか……」
「そ、そんな事が!?」
ふむ、この反応。
一応リリィーには今まで隠蔽魔法で正体を隠してもらってたけど、やっぱり顔見知りだったか。
「リリィー・カーディナルです。
お2人もご存知の通り六英雄ガスターの妹にして、元リーチェ侯爵令嬢なので元人間と言うのは本当ですよ」
「リ、リリィーお姉様……生きて……!」
「し、しかし、発見された貴女の死体は本物だったハズ!」
「ふふん! 私にかかれば人間風情の目を誤魔化す死体を偽装する事なんて簡単」
いつまでもリリィーが失踪ってのは流石にまずいって事でリリィーと話し合った結果。
結構あっさりと、では死んだ事にしましょう! って提案されて私がちょちょいのちょいっと実行したのだ!!
「と、言うわけです。
アリシア様、セラフィル様、この通り私は元気に生きておりますよ」
まぁ、アリシアがリリィーの事をお姉様って呼んだ事は後でしっかりと話を聞くとして。
「私の眷属になると強くなれるし。
恐らく、私達と同じ精神生命体になって寿命も無くなる」
「ですが、それは人間をやめると言うことなのでは……」
「否定はしない」
まぁ、アリシアの言う通り。
より上位の存在に進化するって言っても、私は原初の悪魔にして魔を司る魔神。
人間をやめて魔の存在になるって点ではその表現も間違ってはいないし。
「人間をやめる……それが私達への罰と言う事ですか」
「罰?」
「違うのですか?」
違う。
全くもって違う。
「これはお前達の願いを叶えた事に対する対価」
2人は当時の事と直接的にはなんの関係もないし。
諸悪の根源として殺された私や私の家族を……大切な人を常日頃から貶めてるようなヤツらならまだしも。
捻じ曲げられた事実に疑問を持って、危険も顧みずにレオンのところにまで出向いた2人を罰するつもりは無い。
「それに、私は強欲の悪魔。
お前達を気に入ったから、欲しくなった。
だから私の眷属になる事を対価とした」
うんうん! 欲しくなっちゃったモノは仕方ないよね~!!
他に私を納得させるモノを差し出せるのならそれでも構わないけど……
「ふふっ、私は欲しいものは必ず手に入れる。
さぁ、どうする?」
「それはどう言う……」
『あ、悪魔ちゃん……まだこの子達は幼いのにまさか……』
ち、違うからっ!
何変な勘違いしてんの? バカなの? 死ぬのっ!?
『あはは、わかってるって。
もう、冗談だよ』
コノヤロウ……いつかぶん殴ってやるからな!
ふぅ~、落ち着け落ち着け。
今の2人には邪神の声は聞こえてないんだし、女王にして魔王に相応しい余裕ある態度を心掛けねば!!
「こほん、そのままの意味。
対価として、お前達をもらう」
まっ、2人が戸惑うのもわかる。
邪魔しないように空気を読んで今まで静観してたショウ達も首を傾げてるし。
私の言ってる言葉の意味を正しく理解してるのはシルヴィア達眷属とファルニクスを除けば、色々と知ってるレオンだけ。
「ふふふ……セラフィル、アリシア。
お前達は私の眷属になれ」
「……眷属、ですか?」
その通り!
「ん、文字通り私は対価としてお前達自身を要求する」
ふふん! ビシッと完璧に決まったわ。
「もう一度言う。
セラフィル、アリシア、私の仲間に。
私の眷属になれ」
ガスターとかマリアナとかと同じように私に関しての情報を喋らないように制約をかけて帰してやってもよかったけど。
2人は私を納得させるだけの対価を支払えないし。
それに! 眷属は今5人だけど、七魔公と同じで最終的には7人欲しいなぁって思ってたからセラフィルとアリシアでちょうど7人だし。
そもそも! 2人には初めて会った時から目をつけてたわけで。
2人を私の陣営につければ……ぐふふ! クズ勇者共にもダメージがあるハズ。
「1つ聞いてもよろしいですか?」
「何?」
「眷属とは、何なのでしょうか?」
ふむふむ、まぁ当事者としては当然気になるよね。
よろしい! そこまで知りたいのならば、私の眷属になる事の魅力と一緒に説明してやろう!!
「眷属はシルヴィア達ここにいるメンバー達。
私の直属の配下であり、側近であり、血よりも深いモノで結ばれた家族の事」
何せ主人たる私が死ぬと、眷属の皆んなも死んじゃうし。
血なんかよりも遥かに深く、遥かに重い繋がりがあるのだ。
「メリットは、今よりも遥かに……レオン達と同等かそれ以上に強くなれる」
「なっ!?」
「嘘っ!!」
「レオン、ショウ、煩い。
黙ってて」
まっ、思わず声を上げちゃった2人の気持ちもわかるけど。
ぶっちゃけ、今は邪魔しないで欲しい。
「後は多分、人間よりも上位の存在に進化する」
「進化、ですか?」
「ん、リリィーは元は人間だったけど。
私の眷属になって炎霊姫、聖と魔の相反する属性を併せ持つ炎の大精霊に進化した」
「ふふ、お久しぶりです……いえ、陛下の眷属として転生してからお会いするのは初めてなので、初めましてでしょうか?」
「ッ! あ、貴女はまさか……」
「そ、そんな事が!?」
ふむ、この反応。
一応リリィーには今まで隠蔽魔法で正体を隠してもらってたけど、やっぱり顔見知りだったか。
「リリィー・カーディナルです。
お2人もご存知の通り六英雄ガスターの妹にして、元リーチェ侯爵令嬢なので元人間と言うのは本当ですよ」
「リ、リリィーお姉様……生きて……!」
「し、しかし、発見された貴女の死体は本物だったハズ!」
「ふふん! 私にかかれば人間風情の目を誤魔化す死体を偽装する事なんて簡単」
いつまでもリリィーが失踪ってのは流石にまずいって事でリリィーと話し合った結果。
結構あっさりと、では死んだ事にしましょう! って提案されて私がちょちょいのちょいっと実行したのだ!!
「と、言うわけです。
アリシア様、セラフィル様、この通り私は元気に生きておりますよ」
まぁ、アリシアがリリィーの事をお姉様って呼んだ事は後でしっかりと話を聞くとして。
「私の眷属になると強くなれるし。
恐らく、私達と同じ精神生命体になって寿命も無くなる」
「ですが、それは人間をやめると言うことなのでは……」
「否定はしない」
まぁ、アリシアの言う通り。
より上位の存在に進化するって言っても、私は原初の悪魔にして魔を司る魔神。
人間をやめて魔の存在になるって点ではその表現も間違ってはいないし。
「人間をやめる……それが私達への罰と言う事ですか」
「罰?」
「違うのですか?」
違う。
全くもって違う。
「これはお前達の願いを叶えた事に対する対価」
2人は当時の事と直接的にはなんの関係もないし。
諸悪の根源として殺された私や私の家族を……大切な人を常日頃から貶めてるようなヤツらならまだしも。
捻じ曲げられた事実に疑問を持って、危険も顧みずにレオンのところにまで出向いた2人を罰するつもりは無い。
「それに、私は強欲の悪魔。
お前達を気に入ったから、欲しくなった。
だから私の眷属になる事を対価とした」
うんうん! 欲しくなっちゃったモノは仕方ないよね~!!
他に私を納得させるモノを差し出せるのならそれでも構わないけど……
「ふふっ、私は欲しいものは必ず手に入れる。
さぁ、どうする?」
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