63 / 436
第3章 大陸統一編
63話 VS竜王 死
しおりを挟む
う~ん、何これ? 非常に気まずいんだけど。
めっちゃビシッて決めてらっしゃるけど……別に竜王グランが本当にドラゴンだって事くらい知ってたし。
「クハッハッハッ! どうやら驚きの余り声も出ないようだな?」
え? いや、別にリアクションに困ってただけなんだけど……まぁ、何か勝手に勘違いしてくれたみたいだし。
ビビってるみたいに思われるのは癪だけど、もう面倒だからそう言う事にしとこう。
しかしまぁ……デカイ!
それに流線型のフォルムに神聖さを感じさせるような純白の鱗。
悔しい、悔しいけど認めざるを得ないな……ドラゴンはやっぱりカッコいいっ!!
竜種は一般的にこの世界に於いて最高位の魔物。
高位のドラゴンの力は地図さえ変えるとすら言われる種として最強の生物。
牙や爪は人間なんて容易く切り裂き、その身から繰り出される一撃は堅牢な砦すら破壊する。
そしてドラゴンの鱗は魔法を魔素へと分解する効果を持つ。
だから黒炎も掻き消されちゃった訳だけど……
「欲しいなぁ」
やっぱりドラゴンめっちゃ良いわ。
ドラゴンって言えば異世界の代名詞的存在だし、何よりカッコいい!
ぶっちゃけた話、この大陸を統一しても統治するには全然手が足りない訳だし。
グランの強さは語るまでも無い! 第三の生贄とか言っちゃったけど眷属になってくれないかな?
「さぁ、先程のお返しだ」
お返しって、おぉ! グランの周りに無数の火球が!!
これが噂に聞く竜魔法っ!!
竜種のみが使える特別な魔法!
御伽噺とかにも出てくる竜魔法をまさかこの目で見れる時が来るなんてっ!!
「ドラゴンの炎は全てを破壊し焼き尽くす。
灼熱に焼かれるがいい!」
直径5メートルはあろうかと言う巨大な火球が一斉に飛来する。
これがドラゴン! これが竜魔法!!
火球も打ち出された先から無尽蔵に湧いてくるし、そりゃあ人間なんてひとたまりも無いわ。
「けど……暴食者」
進化して獲得した新しいユニークスキル。
大罪の名を冠する暴食者は全てを食らい尽くし、エネルギーに変換する。
つまりっ!!
「なっ!?」
「私に魔法は通じない」
この暴食者に加えて付与による干渉での無効化!
ふっふっふ! こと魔法に関して、もはや私に死角はないっ!
まぁ、暴食者も大き過ぎるエネルギーは吸収し切れないけど……細かい事は気にしないっ!!
「が、物理が効かぬ訳ではないだろう?」
そんな声と同時に斜め上から振り下ろされる巨大な腕腕……を当然躱してグランな顔の前に出る。
確かに振り下ろしただけで地面を割ってダンジョン全体を震わせるこの一撃をくらえばヤバイ。
ヤバイけど……それは当たればの話っ!
「砕けろっ!」
思いっきりグランの顎を蹴り上げる。
ドゴォッ!
空気が揺れる音と共にグランの首が跳ね上がる。
「爆ぜろ」
仰け反ったグランに吸収したエネルギーを爆裂魔法に変換してお返しして巨大を後方に吹き飛ばす。
当然こっちにも被害は来るけど、それは暴食者で吸収すれば問題なし!
「グラン様っ!?」
ビックリしたー。
そう言えば、外野の存在を完全に忘れたわ。
グランと一緒に侵攻してきたグランの側近達……
ふふふ、普段は取り乱す事なんてまず無いだろう上位魔人達が間抜けな顔になってるわ。
けどまぁ、仕方ないか。
何せ……
「鱗を砕かれた感想は?」
絶対強者たる自らの主君が顎下から血を流してる訳だし。
ふっふっふ、破壊を付与した蹴りはドラゴンの鱗すら容易く砕くのだよ!!
「グラン様! ご無事ですかっ!?」
「えぇい、黙っておれ!
クックック、我の竜鱗をこうも容易く砕くとは! やはり闘いはこうでなくてはっ!!」
……この戦闘狂め!
「我が竜鱗を砕きし強者よ。
貴殿は我が最強の一撃を持って葬り去ってやろうっ!!」
まぁ、確かに魔法は私の方が上だけど物理はグランに分があるし。
当然のようにお互い自己回復できるから、多少のダメージなんて有って無いようなもの。
長期戦は面倒だから次の一撃で決めるってのはわかるけど……最強の一撃って事はつまり! ブレスっ!!
ヤバイ、テンション上がってきたわ!
だってドラゴンのブレスだよ!? めっちゃ見てみたいっ!!
四魔王で最強なグラン相手にでも十分に渡り合える事もわかった事だし。
最後にグランの放つブレスを打ち破れるか……
「ふふふ」
やってやろうじゃん!!
「魔刀……」
今の私が放てる最強の一撃。
火・水・風・雷・土の基本五属性の上位属性である火炎・瀑水・暴風・轟雷・大地。
それに加えて深淵・神聖・時空の三属性の八属性を1つに複合して圧縮……!
「虚無ノ太刀」
全てを消し去る虚無属性の一撃。
「古竜王ノ咆哮っ!!」
グランのブレスだろうがなんだろうが、射線上の全てを切り裂いてやるっ!!
「断魔一せ……」
「「「「「「強制麻痺」 」」」」」
「っ!?」
ちょっ、何やってくれてんのっ!?
まさかこの土壇場でモブ共が介入してくるなんて!!
ヤバっ! すぐに弾いたけどもう間に合わ……
ッーーーーー!!
音すらもかき消す閃光が白く空間を染め上げ……
ドサッ……
閃光が収まり静寂が舞い降りる中、上半身が消し飛んだ少女の半身が地面へと落下し崩れ落ちた。
めっちゃビシッて決めてらっしゃるけど……別に竜王グランが本当にドラゴンだって事くらい知ってたし。
「クハッハッハッ! どうやら驚きの余り声も出ないようだな?」
え? いや、別にリアクションに困ってただけなんだけど……まぁ、何か勝手に勘違いしてくれたみたいだし。
ビビってるみたいに思われるのは癪だけど、もう面倒だからそう言う事にしとこう。
しかしまぁ……デカイ!
それに流線型のフォルムに神聖さを感じさせるような純白の鱗。
悔しい、悔しいけど認めざるを得ないな……ドラゴンはやっぱりカッコいいっ!!
竜種は一般的にこの世界に於いて最高位の魔物。
高位のドラゴンの力は地図さえ変えるとすら言われる種として最強の生物。
牙や爪は人間なんて容易く切り裂き、その身から繰り出される一撃は堅牢な砦すら破壊する。
そしてドラゴンの鱗は魔法を魔素へと分解する効果を持つ。
だから黒炎も掻き消されちゃった訳だけど……
「欲しいなぁ」
やっぱりドラゴンめっちゃ良いわ。
ドラゴンって言えば異世界の代名詞的存在だし、何よりカッコいい!
ぶっちゃけた話、この大陸を統一しても統治するには全然手が足りない訳だし。
グランの強さは語るまでも無い! 第三の生贄とか言っちゃったけど眷属になってくれないかな?
「さぁ、先程のお返しだ」
お返しって、おぉ! グランの周りに無数の火球が!!
これが噂に聞く竜魔法っ!!
竜種のみが使える特別な魔法!
御伽噺とかにも出てくる竜魔法をまさかこの目で見れる時が来るなんてっ!!
「ドラゴンの炎は全てを破壊し焼き尽くす。
灼熱に焼かれるがいい!」
直径5メートルはあろうかと言う巨大な火球が一斉に飛来する。
これがドラゴン! これが竜魔法!!
火球も打ち出された先から無尽蔵に湧いてくるし、そりゃあ人間なんてひとたまりも無いわ。
「けど……暴食者」
進化して獲得した新しいユニークスキル。
大罪の名を冠する暴食者は全てを食らい尽くし、エネルギーに変換する。
つまりっ!!
「なっ!?」
「私に魔法は通じない」
この暴食者に加えて付与による干渉での無効化!
ふっふっふ! こと魔法に関して、もはや私に死角はないっ!
まぁ、暴食者も大き過ぎるエネルギーは吸収し切れないけど……細かい事は気にしないっ!!
「が、物理が効かぬ訳ではないだろう?」
そんな声と同時に斜め上から振り下ろされる巨大な腕腕……を当然躱してグランな顔の前に出る。
確かに振り下ろしただけで地面を割ってダンジョン全体を震わせるこの一撃をくらえばヤバイ。
ヤバイけど……それは当たればの話っ!
「砕けろっ!」
思いっきりグランの顎を蹴り上げる。
ドゴォッ!
空気が揺れる音と共にグランの首が跳ね上がる。
「爆ぜろ」
仰け反ったグランに吸収したエネルギーを爆裂魔法に変換してお返しして巨大を後方に吹き飛ばす。
当然こっちにも被害は来るけど、それは暴食者で吸収すれば問題なし!
「グラン様っ!?」
ビックリしたー。
そう言えば、外野の存在を完全に忘れたわ。
グランと一緒に侵攻してきたグランの側近達……
ふふふ、普段は取り乱す事なんてまず無いだろう上位魔人達が間抜けな顔になってるわ。
けどまぁ、仕方ないか。
何せ……
「鱗を砕かれた感想は?」
絶対強者たる自らの主君が顎下から血を流してる訳だし。
ふっふっふ、破壊を付与した蹴りはドラゴンの鱗すら容易く砕くのだよ!!
「グラン様! ご無事ですかっ!?」
「えぇい、黙っておれ!
クックック、我の竜鱗をこうも容易く砕くとは! やはり闘いはこうでなくてはっ!!」
……この戦闘狂め!
「我が竜鱗を砕きし強者よ。
貴殿は我が最強の一撃を持って葬り去ってやろうっ!!」
まぁ、確かに魔法は私の方が上だけど物理はグランに分があるし。
当然のようにお互い自己回復できるから、多少のダメージなんて有って無いようなもの。
長期戦は面倒だから次の一撃で決めるってのはわかるけど……最強の一撃って事はつまり! ブレスっ!!
ヤバイ、テンション上がってきたわ!
だってドラゴンのブレスだよ!? めっちゃ見てみたいっ!!
四魔王で最強なグラン相手にでも十分に渡り合える事もわかった事だし。
最後にグランの放つブレスを打ち破れるか……
「ふふふ」
やってやろうじゃん!!
「魔刀……」
今の私が放てる最強の一撃。
火・水・風・雷・土の基本五属性の上位属性である火炎・瀑水・暴風・轟雷・大地。
それに加えて深淵・神聖・時空の三属性の八属性を1つに複合して圧縮……!
「虚無ノ太刀」
全てを消し去る虚無属性の一撃。
「古竜王ノ咆哮っ!!」
グランのブレスだろうがなんだろうが、射線上の全てを切り裂いてやるっ!!
「断魔一せ……」
「「「「「「強制麻痺」 」」」」」
「っ!?」
ちょっ、何やってくれてんのっ!?
まさかこの土壇場でモブ共が介入してくるなんて!!
ヤバっ! すぐに弾いたけどもう間に合わ……
ッーーーーー!!
音すらもかき消す閃光が白く空間を染め上げ……
ドサッ……
閃光が収まり静寂が舞い降りる中、上半身が消し飛んだ少女の半身が地面へと落下し崩れ落ちた。
0
お気に入りに追加
756
あなたにおすすめの小説
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
娘の命を救うために生贄として殺されました・・・でも、娘が蔑ろにされたら地獄からでも参上します
古里@10/25シーモア発売『王子に婚約
ファンタジー
第11回ネット小説大賞一次選考通過作品。
「愛するアデラの代わりに生贄になってくれ」愛した婚約者の皇太子の口からは思いもしなかった言葉が飛び出してクローディアは絶望の淵に叩き落された。
元々18年前クローディアの義母コニーが祖国ダレル王国に侵攻してきた蛮族を倒すために魔導爆弾の生贄になるのを、クローディアの実の母シャラがその対価に病気のクローディアに高価な薬を与えて命に代えても大切に育てるとの申し出を、信用して自ら生贄となって蛮族を消滅させていたのだ。しかし、その伯爵夫妻には実の娘アデラも生まれてクローディアは肩身の狭い思いで生活していた。唯一の救いは婚約者となった皇太子がクローディアに優しくしてくれたことだった。そんな時に隣国の大国マーマ王国が大軍をもって攻めてきて・・・・
しかし地獄に落とされていたシャラがそのような事を許す訳はなく、「おのれ、コニー!ヘボ国王!もう許さん!」怒り狂ったシャラは・・・
怒涛の逆襲が始まります!史上最強の「ざまー」が展開。
そして、第二章 幸せに暮らしていたシャラとクローディアを新たな敵が襲います。「娘の幸せを邪魔するやつは許さん❢」
シャラの怒りが爆発して国が次々と制圧されます。
下記の話の1000年前のシャラザール帝国建国記
皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/129494952
小説家になろう カクヨムでも記載中です
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる