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変身ヒーローと異世界の戦争 後編

混乱と再会と突入と

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 ヨミは口から吐き出した糸を手で操り、飛翔船の船底部分に貼り付けた。
 その反動でまるでバンジージャンプのように大きく空中でバウンドする。
 さらに、そこから背の高い建物の屋上部分に、糸を伸ばす。
 ヨミはそれを両手で押さえた。
 すると、今度はブランコに載っているように大きく前後に振り回される。
 それを少しずつ背の低い建物で繰り返すことで、落下のスピードとエネルギーを分散させ、俺たちは地上へ降り立った。
 そこから見上げると、飛翔船が向きを変えて南門へ移動し始めたところだった。
 俺は視線を地上に戻す。
 目の前には王都の中でもよく知っている建物が見えた。だが、それをオークデーモンの群れと、そいつらに空中から指示を出す二匹のガーゴイルが囲んでいる。
「しっかりしなさい! 女王様が帰ってきたのよ! あなたがここで死んだら、きっと悲しむわ!」
 姿は魔物たちのせいで見えないが、よく知っている声が聞こえた。
「そこを、開けろ!!」
『チャージアタックワン、クレセントスラッシュ!』
 背後から三日月を描くようにオークデーモンの群れを斬りつける。
 三匹まとめて消滅し、クリスタルが転がる。
「な、何だ!?」
「あなたの相手は私です!」
 すでに闇を纏ったヨミが跳び上がって一直線にガーゴイルを蹴り飛ばす。
 さっきは失敗したが、地上で戦う分には問題ない。
 ガーゴイルはヨミの攻撃をまともに正面から喰らってギルドの建物に頭から突っ込んでいた。
 俺がさらに二匹のオークデーモンを倒したところで、やっと視界が開けた。
「その姿、アキラくんね!」
 やはり、魔物たちに囲まれていたのは、ジェシカだった。
 その側には冒険者のような姿の者たちが数人いて、ギルド本部を守るように陣形を組んでいた。
「久しぶりだな」
「よく言うわ。ハイルフからアキラくんたちのことは聞いてるのよ」
「それじゃあ、改めての挨拶は必要ないってことでいいな?」
「その前に、こいつらを何とかしたいわ。さすがに中級冒険者との急造チームじゃ、倒すのは無理があったわ」
「そうだな」
 ジェシカ以外の冒険者は皆怪我をしていた。
 中級冒険者ならオークデーモンとも戦えるはずだが、彼らはガーゴイルが指示を出して連係攻撃を繰り出してくるオークデーモンたちに苦戦していた。
 それに対して、ジェシカたちは個別で戦っていて連携などまるで取れていなかった。
 だから、当然の結果だった。
 こういう時に個別で戦っても良いのは、個人技に優れた者だけだ。
 俺はマテリアルソードを構える。
 オークデーモンの群れは、空中を見たまま少し戸惑っている。
 そこにはさっきまでガーゴイルがいて指示を出していたのが、今やヨミとの戦いでそれどころではなさそう。
 そんな隙だらけの魔物どもを、俺が見逃すはずはない。
 剣を振るい、次々にオークデーモンを倒していく。
「光の神の名において、我が命ずる! 闇を貫く一条の光。ピアースレイ!」
 ジェシカの手から鞭のように光が躍り出る。
 それはオークデーモンの頭を狙い澄ましたかのように貫いた。
「はああああ!」
 空中で二匹目のガーゴイルと殴り合いをしていたヨミが、右足に闇を集中させて回し蹴りを喰らわせる。
 丁度俺とジェシカの間に叩きつけられたガーゴイルは、俺たちには目もくれず、空中で勝ち誇っているヨミを見上げていた。
「どこを向いていやがる」「余所見してる余裕はないのよ」
 俺の剣がガーゴイルの体を胴体から半分に斬り裂く。
 それをジェシカが光の魔法で貫き、ガーゴイルもクリスタルだけとなった。
 残っていた数匹のオークデーモンは、ガーゴイルのクリスタルを見て後退りしていた。
「こいつら、一体何なんだ!?」
「異世界を救った変身ヒーローだ」
「ギルド本部の代表者よ」
「ふ、ふざけるな!」
 声を上げたのは、最初にヨミが吹っ飛ばして頭をギルド本部の建物にめり込ませていたガーゴイルだった。
「お前らも、何逃げようとしてるんだ! 戦え!」
「で、ですが……」
 オークデーモンとガーゴイルが言い争いを始めたところで、俺はファイトギアに変身した。
「あら、アキラくん。一人で決着付けちゃうつもりなのね」
 こんな隙だらけなら、片付けるのに三十秒もかからない。
『チャージアタックツー、マルチプルトリック!』
 この場にいる全てのオークデーモンとガーゴイルを視界に捉えた。
 彼らは一様に俺の姿が増えたことに驚いて辺りを見回している。
『チャージアタックワン、メテオライトブロー!』
 俺の拳が直線的に全ての敵の体を打ち抜く。
 次の瞬間、そこには大量のクリスタルだけが残されていた。
 そして、再びソードギアへ変身する。
「ありがとう、アキラくんにヨミさん。助かったわ」
「いえいえ、どういたしまして。困ったときはお互い様ですから」
 ヨミが降りてきて闇の魔法を解除した。
 ジェシカはホッとしたような顔をさせたが、たいして傷は負っていない。
 上から見たときは魔物に囲まれていてやばそうに見えたが、実際にはそれほどピンチではなかったのかも。
「ジェシカだけはオークデーモンを魔法で軽く倒していたし、俺たちの助けは必要なかったんじゃないか?」
「それじゃ、彼らの中に死傷者が出ていたわよ。それに、さっきの魔法だって簡単に使える魔法じゃないのよ。上級冒険者くらいの実力がある魔道士じゃないと……」
「ジェシカって、上級冒険者だったのか?」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
 道理でオークデーモン相手に苦戦しないわけだ。
 むしろ周りの中級冒険者たちに足を引っ張られてたんじゃないか。
 一人で戦った方が、よっぽど……。
「アキラくん、彼らも戦えない一般の人をこのギルドまで連れてきたのよ。だから、余計なことは言わなくて良いわよ」
 マスク越しで俺の表情は見えないはずなのに、思っていたことを言わないようにジェシカに釘を刺された。
「ところで、この王都の状況は一体どうなってるんだ?」
「へ? 助けに来たってことは、この状況を知っていたんじゃないの?」
 話題を変えたら、ジェシカは肩を落とした。
「そもそも俺たちはファルナからの連絡で、宰相のクラースが王国騎士団の魔法部隊――天空の団に捕らわれたって言うからその救出に来たんだけど」
「……そうだったのね。正直、そっちの話はあまり詳しくないわ」
 例の、ギルドの掟だったか。
 国の政治には関わらない。
 王国騎士団の権力争いなんて、そりゃ一番関わりたくないよな。
 ギルドの運営側じゃない俺でさえ、出来ることなら関わりたくない。
 キャリーのことがあるからそうも言ってはいられないんだが。
「あのガーゴイルたちはフレードリヒの仲間なんだろ」
「そうみたいね」
「フレードリヒも魔物と同盟を結んでいたってことか?」
「わからないわ。ただ、数日前に新聞でアイレーリス王国の伯爵や子爵たちが連名でフレードリヒの行動を非難したの。そしたら、逆らう者には相応の罰を与えると一方的に告げてきて、どこからともなく彼らが襲ってきた」
「それじゃ、ジェシカたちもよくわかってないんじゃないか」
「だから、アキラくんたちが真相を知って助けに来たのかと思ったのよ」
「そうだ! ファルナは? 王国騎士団はどうなってる?」
「魔物たちは天空の団も襲ったみたいよ。その混乱に乗じて獅子の団は助け出されたという噂を聞いたわ。まあ、私もこの状況だったから正確な情報じゃないけど」
 ファルナたちは目的を達成したってことか。
 それなら、ファルナたちと合流した方がよさそうだな。
「一応、ギルド本部に逃れてきた人の中には天空の団が魔物を倒してくれて助かった人もいるから、少なくとも天空の団は今回の件とは無関係だと思うわ」
「話が見えてこないな。これじゃ、また誰が味方で誰が敵かってことになる」
 疑心暗鬼にさせるのはフレードリヒがよく使ってきた手だ。
 ここでまたその罠に引っかかるほどこっちも馬鹿じゃない。
「ファルナが――近衛隊がどこにいるか知ってるか?」
「城の辺りで見かけたと聞いたわ」
「わかった。ありがとう」
 俺が駆け出すと、ヨミも当たり前のように付いてくる。
「アキラくん。女王様のこと、本当にありがとうね」
 ジェシカがぽつりとそう言ったので、振り返った。
「ジェシカは政治には関わらないんだろ?」
「いじめないで頂戴。個人的にキャロライン女王陛下のことは好きだから、心配だったのよ。ギルドの新聞がだいぶ悪用されちゃったし」
「それは今後の課題にしておいてくれ」
「そのつもりよ。じゃあ、またね」
 俺たちはお互いに手を振って別れた。
 そこから城まではすぐだ。
 円形広場まで行くと、そこは魔物と王国騎士団による戦場になっていた。
 剣士姿をしているのは獅子の団だろう。魔道士姿の天空の団と一緒に戦っている。
 あいつらは対立していたはずだが、混乱しているのはきっとどっちもなんだろうな。
「アキラ殿!」
 急に大きな声で呼び止められたのでそちらを向くと、ディレックがオークデーモンを一匹倒したところだった。
 彼とはいつ以来だ?
 確か、ケルベロスの件を報告したとき以来だったか。
 関わった時間こそ短いが、ケルベロスとの戦いでは身を挺してヨミを助けてくれた男だ。
 第三部隊の隊長だったが、あの戦いで部下をだいぶ失っていたはずで、今はどういう役職を与えられているのかまではわからない。
「ディレックも無事だったんだな」
「ああ、ファルナ殿の近衛隊に助けられた」
「それはまあ予定通りではあるんだ。ただ、どうして対立していたはずの獅子の団と天空の団が共闘している」
「共闘、というほどではない。彼らもガーゴイルに襲われていたので、助けている間にそう言うことになってしまったと言うだけだ。クラース殿を幽閉し籠城している天空の団はこの状況でも未だに近衛隊と小競り合いを続けているのだからな」
「ここにいる天空の団は個人として一緒に戦っている、あるいは生き残るためにそうせざるを得なかった、と言うことか」
「そうだろうな。我々としてもガーゴイルは魔法が使えるものがいないと厄介な相手だからな。みんな思うところはあるが、取り敢えず相手が魔物という所で協力している」
「てめえら! まだ戦いは終わってねえぞ!!」
 俺たちの背後にオークデーモンが立ち上がった。
 俺はディレックの背後から襲いかかろうとしているオークデーモンに向かって行く。
 ディレックは俺の背後を狙って、お互いにすれ違いざまオークデーモンを斬り伏せた。
「さすがはアキラ殿。この程度の魔物では物の数にはなりませんな」
「ディレックもな。それじゃ、悪いがここは任せる。俺たちはファルナに合流してクラースを助けたい」
「そうしてもらえるなら、この程度の魔物たちはいくらでも我々に任せて欲しい」
「ああ、頼む」
 言うが早いか、俺は円形広場を駆け抜けた。
 立ち塞がる馬鹿な魔物たちだけを斬り捨てて道を切り開く。
 そうして、城の庭の入り口である門へ辿り着いた。
 さすがに衛兵はいない。
 こんな時だというのに城の敷地内へ入るのは誰でも可能だった。……ある意味、こんな時だからこそ、かも知れないが。
 城の庭にはクリスタルが転がっている。
 見たことのあるものばかり。
 たくさんのオークデーモンのクリスタルに混じって、ガーゴイルのもある。
 ファルナたちが討伐したのか、それとも天空の団か。
 お陰様で俺たちが城に入る邪魔は存在しなかった。
 城の中も似たような様相だった。
 そこら中に魔物のクリスタルが転がっている。
 こいつらが生きていたことを考えると、城の中まで魔物の侵入を許したことになる。
 それも数匹ではなく、数十匹単位で。
 俺は魔物のクリスタルが多く転がっている方を目指した。
 センサーも魔力の反応を何人か示している。
 階段の部屋に入り、目指すのは上。
 早く上ろうと、一つ飛ばしで階段を駆け上がる。
 一番上まで来たところで階段の部屋の扉を開けると、廊下が長く伸びていて、その途中にファルナの後ろ姿が見えた。
 さらに奥には天空の団と思わしき魔道士が数名魔法で盾のようなものを作って立ち塞がっていた。
 きっと彼らの背後にある部屋に、クラースが閉じ込められているんだろう。
「ファルナ、ちょっと見ない間に状況が激変してるじゃないか」
 ファルナに近づきながら背後から話しかけたのに、こちらには目もくれず、しかも驚きもせずに淡々と答えた。
「アキラ殿だろう。先ほどのキャリーの過剰な演出の帰還報告は」
「あ、わかった?」
「当たり前だ。キャリーは見世物になるのが嫌いだからな。進んでああいうことをしようなどとは考えない」
「まあ、それで町の住民たちは落ち着いたんだから良いじゃないか」
「落ち着いた、と言って良いのか? むしろ、熱狂していたような」
「そんなことより、いつまでこうして睨み合ってるつもりだ?」
 確か、飛翔船から見たとき、城の上の方に多くガーゴイルが群がっていた。
 ここにはガーゴイルのクリスタルはない。
 じゃあ、奴らはどこに行った?
 その時だった、廊下の壁や窓を突き破ってガーゴイルたちが侵入してきた。
 それと同時に、天空の団の後ろの部屋から叫び声が聞こえる。
「今だ! 突撃!」
 叫び声の意味を考える間も与えず、ガーゴイルとクラースの叫び声に混乱した天空の団にファルナたちが向かって行く。
 だが、防御魔法を使っていた前衛の三人だけは、前を向いたまま魔法を維持している。
「風の神の名において、我が命ずる! 真空の塊よ、爆発しろ! ガストボム!」
 ファルナが手をかざすと、ガーゴイルが吹き飛ばされて天空の団の防御魔法にぶつかる。
 だが、それだけではガーゴイルもそれほどの傷を負ってはいない。
 そして、天空の団の防御魔法も揺らいではいなかった。
 ただ、まるでお膳立てされたかのように俺の視界が開かれている。
 きっと、俺がここへ到着した時点で考えていたんだろう。
 ファルナももう、俺の実力に関しては詳しいはずだから。
『チャージアタックツー、クリアムーンサークル!』
 俺の剣は弧を描き、ガーゴイルと防御魔法を同時に断ち切った。
 動揺を見せる天空の団に、ファルナが一喝する。
「ガーゴイルどもはお前たちの仲間も襲っただろう! いつまで下らん権力争いにうつつを抜かすつもりだ!!」
 それはファルナの正直な気持ちだったんだろうが、多分狙いは彼らの目を覚ますことではなくて、ほんの一瞬で良いから気を逸らすことにあったんだと思う。
 その気を見逃さず、ファルナの仲間たちがクラースを閉じ込めていた部屋の扉を破壊した。
 俺とファルナが部屋になだれ込む。
「ここは?」
「キャリーの第二寝室だ。奥にはバルコニーが……」
 言いかけて、ファルナは剣に手をかけた。
 俺もマテリアルソードを構える。
 クラースが短刀を片手に三匹のガーゴイル相手に戦っていた。
 どうやらバルコニーから侵入されたようだ。
「クラース殿! 伏せてください!」
 クラースはファルナの言葉だけで、振り返りもせずに指示に従った。
 ファルナもクラースがそうするであろうことを見越しているような動きで、その場にうずくまったクラースを跳び越えてガーゴイルを斬りつけた。
 ファルナの一撃でガーゴイルの腕が半分斬り飛ばされたが、すぐに再生する。
 それでも後退したのでダメージは確実に与えていた。
 俺も後に続く。
『チャージアタックワン、クレセントスラッシュ!』
 剣の刃を右斜め下から左斜め上まで斬り上げる。
 三日月のようなきらめきが、ガーゴイルの体を二つに斬り裂いていた。
「何と!? 一撃か! さすがはケルベロスを討伐した冒険者!」
 クラースが感嘆の声を上げる。
 それを聞いて、ガーゴイルたちの顔が引きつっていた。
「な、なに……? ケルベロス様を、だと……?」
「そんな奴が、どうしてこんな所に……」
 残る二匹のガーゴイルは俺と互いの顔を見比べて冷や汗をかいていた。
 そして、後ろを向いて逃げようとしたところを、右からファルナが斬りつけ、左からヨミが蹴飛ばした。
 倒れたガーゴイルたちに、ファルナの部下たちがトドメを刺していた。
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