上 下
6 / 214
変身ヒーローと異世界の魔物

番犬の森からの脱出

しおりを挟む
『マテリアルソード、及びネムスギアの維持が不可能になりました。解除します』
 機械的なAIの声がそう告げると、俺の変身が解除された。
「何が、起こったんだ?」
『エネルギーの制御ミスです。あれだけのエネルギーを一度に使ってしまったので、ナノマシンのほとんどがスリープモードに入ってしまいました。エネルギーが回復するまで半日ほどは変身できません。そして、私も数時間ほど休息が必要です』
「え? お、おい」
 呼びかけてもAIは声を返してはこなかった。
 せっかく変身できたのだから、いろいろ聞きたいところだったのに。
 まあ、取り敢えず今はそれよりもエリーネか。
「えーと、無事か?」
 振り返るとそこにはエリーネが呆然と立ち尽くしていた。
「おーい、大丈夫か?」
 駆け寄って体を確かめてみるが、これといって特に怪我はしていないようでちょっと安心した。
「……あなたは、何者ですか?」
 声のした方へ向くと、そこには蜘蛛女の魔物が立っていた。
「え? あれ? 腕と足が……」
 くっついてる?
 いや、違う。再生させた、のか……?
「あれくらいの怪我でしたら、脱皮することで再生できます」
「え? 脱皮……?」
 さっきまで蜘蛛女の魔物が倒れていた辺りを反射的に見てしまう。
 ――――。
 後悔しかない。
 胃の中から込み上げてくるものを我慢するのが大変だった。
 皮だけになった抜け殻がそこには横たわっていた。
 そうなるとむしろ蜘蛛の部分はまだ良いよ。
 虫だからそういうものもあるんだろうくらいに思える。
 でも、皮だけになった人間の抜け殻はダメだろう。
 しわくちゃで、潰れている。
 ああ、これ以上は考えるのも苦痛だ。
「そ、そうか。まあ無事でよかったな」
 なるべく抜け殻を視界に入れないようにしてそう言った。
「そうだ。これをお返ししたいと思っていたんですよ。ちょっと土で汚れてしまいましたが」
 蜘蛛女の魔物はそう言って、ぬいぐるみでできた人形をエリーネに差し出した。
「あ、ありがとう」
 俺の声にも無反応だったのに、エリーネは人形を見るとハッと意識を取り戻して大切そうに抱きしめた。
「取り敢えず、これで一件落着だな」
「そうですね」
 俺と蜘蛛女の魔物は笑い合って喜んだが、
「……え? そうじゃない! 聞きたいことがいっぱいある!」
 そう言ってエリーネが眉根を寄せて俺たちに迫った。
「まず、あなたはどうしてマリアを持っていたの?」
「それは、昨日森に入ってきた女の子が私の姿に驚いて落として行ったんですよ。年の近そうに見えたあなたから返してもらおうと思っていたのですが、あなたのものだったんですね」
「それじゃあ、私を追いかけ回したのは、マリアを返してくれるためだったの?」
「ええ、そうですけど」
「魔物は人間に悪さするって教わったの。人間のために何かしてくれる魔物なんていないって。だから……」
「人間の中にも悪いことをする人はいるでしょう? それと同じですよ。魔物にだって悪いことをする魔物もいれば良いことをする魔物だっていると言うことです」
 エリーネは瞳を伏せて表情を曇らせた。
 俺も苦虫を噛みつぶしたような顔をしていただろう。
 デモンに似ていたというだけで、敵だと判断した。
 今の俺にとっては人類でさえ敵ではないとは言えないというのに、外見だけで決めつけていた。
 それでは、物事の本質を見極めるなんてできない。
「悪かったな。あんたに助けられるまで、俺はあんたを敵だと思っていた」
「いえ、人間たちが魔物をそういう目で見てしまうことも仕方がないと思っていますよ。国と支配地域を持っている魔族は未だに人間と争いを続けていますし、私たちのような野生の魔物は戦争とは縁がない代わりに、縄張りを勝手に作って人間と衝突することもありますから。幸い、この森は人間が近づこうとしないので人間の国とは上手く棲み分けができていますが」
「そうか……」
 魔物だけでなく魔族もいるのか。
 それなら魔王とかもいるのかな。魔族の国があるのなら、いてもおかしくはなさそうだ。
 そいつらと戦っている人間もいるわけだ。
 俺はこの異世界から妹を見つけて元の世界へ帰ろうと思っていたが、話はそう簡単じゃなさそうだ。
 何をするにしても、この世界についての知識がなさ過ぎる。
「そうだ。せっかくだからあんたの名前を教えてくれないか? 俺は大地彰、21歳だ。エリーネには説明したが、こことは違う異世界からやってきた……いや、追放されてきた、かな」
「ダイチアキラ? 異世界から?」
「信じるかどうかは任せる」
「いえ、それならオークデーモンを倒した不思議な力にも納得がいきます。あれは、魔法ではなかった」
「まあな、この世界じゃ魔法の方が発達してるからよくわからないだろうが、あれはナノマシンていう……要は機械だ」
「機械? ダイチの世界では不思議な機械があるのですね。それでは改めて自己紹介させていただきますが、私はヨミ=アラクネ。人間の年齢で表現するなら、20歳ですね」
「ヨミ、ね。そうだ、俺たちの世界じゃ――いや、俺の国じゃ名前が後なんだ。だから俺のことは彰と呼んでくれ」
「アキラさんですね。わかりました」
 やはり、不思議だ。
 言葉は完全に日本語。
 それなのに、名前のルールは外国のよう。
 そして、俺はそう言う世界を知っている。
 だから、違和感はあまりない。
 俺には義理の父に拾われる前の記憶がない。
 それはこの世界に来たときのショックで失った記憶とはまた意味合いが違う。
 いつかは思い出すこともあるのかも知れないと思っていたが、ここのような異世界を俺は知っている。
 それは、ここが俺の失われた記憶に関係がある世界だからなのだろうか。
 ……こういう時AIが答えてくれないのはもどかしいな。
「あの……ヨミ、さん。ごめんなさい。話も聞かずに魔法で攻撃したりして」
 おずおずと、エリーネが謝って頭を下げた。
 偉そうなことを言ったり生意気なところもあるけど、エリーネは基本的に素直で良い子だと思った。
「私のことは気にしないでください。でも、森の中で火を使うのは控えてくださいね。森が火事になったら人間の国も困ったことになりますよ」
「……はい……」
 ヨミの言うことももっともだ。
 エリーネの住む国がこの森とどれだけ距離的に近いのかわからないが、森が火事になったら少なからず影響があっただろう。
 ただ、それを謝られると、俺の肩身も狭くなる。
「なあ、これは大丈夫じゃ、ないよな……」
 俺は自分が荒野へと変えてしまった森の一部を指で差した。
「森に住む魔物の縄張りが変わるかも知れませんね……」
「やっぱり、やり過ぎたよな」
 言い訳をするならば、必殺技の制御ができなかったのだ。
 変身はできたものの、やはりどこかまだ本調子ではないのだろう。
 人間を巻き込んでいなかったことだけが幸いだが、ヨミのような人に悪さをしない魔物や野生動物が巻き込まれていたとしたら、申し訳ないことをしたな。
 元の世界で戦っているときは、人間だけが巻き込まれなければいいと思っていたけど、動物やら植物は巻き込まれていた。
 そこに感傷を抱くようになったのは、守ったはずの人間に否定されたからだろうか。
 それとも、何か別の……。
 俺の中で正義というものが揺らいでいるのかも知れない。
 それでも、多分人間が魔物に襲われていたら助けるんだろうな。
「でも、アキラさんが戦わなければオークデーモンに殺されていたことは間違いありませんし、魔物の世界は弱肉強食ですから、死んでしまった責任をアキラさんに押しつけたりはしませんよ」
「そう言ってもらえると助かる。さて、それじゃあ森を出ようぜ。いつまでもここにいてもしょうがないだろう。もう森から出るのに障害はないはずだろ」
「うん……」
 なんだ。エリーネはまた妙に歯切れが悪い。
 まだ何か隠し事があるのか。
「アキラお兄さん。助けてくれてありがとう」
 そう言うと顔を赤くしてプイとそっぽを向いた。
 照れているのがありありで見ているこっちまで恥ずかしくなってくる。
「俺のことは彰で良いよ。アキラお兄さんじゃ長すぎるだろ」
「……じゃあ、アキラ。疲れたからおんぶして」
「はいはい」
 俺はまだちょっと震えてる小さな体を背負った。
 そりゃ怖かっただろうな。
 わかっているからあえてその事を言ったりしない。
「あ、私も一緒に行きます。この辺りは私の縄張りではないんです」

 それから朝まで歩き続けてようやく森の出口に辿り着いた。

「それでは、私はここで」
「ああ、いろいろ助かった」
「私はだいたい森の入り口辺りを縄張りにしていますから、用事があったらいつでも来てください」
「じゃあ、またな」
「ヨミさん。またね」
 俺とヨミはほとんど社交辞令のような挨拶だったが、言葉は同じでもエリーネの挨拶にはまた会いたいという意味が含まれているように感じたのは、俺の気の回しすぎだろうか。
 森を抜けると、そこは整備された街道だった。
 といっても、俺たちの世界のように舗装の道路があるわけじゃない。
 木や草を切って、土を固めただけ。
 それが森の入り口を囲むように左右に広がっている。
「――で、どっちに行けばそのアイレーリス王国とやらに着くんだ?」
「こっちだけど、アキラは歩いて城下町まで行くの?」
 左側を指で差しながら訝しげな顔をさせていた。
「何か問題でもあるのか?」
「城下町って王国の中心だから結構遠いよ。歩いて行ったら数日はかかると思う」
「そうなのか?」
 さすがにそれだと体力が持たない。
 丸一日何も食べていない上に、さらに数日かかるというのはさすがに耐えられないだろう。
 半分は人間の体なんだ。
 意味もなく無茶を続けるわけにはいかない。
「取り敢えず私の家に行こうよ。ここから一番近い町だし、馬車もあるから城下町に行くとしても寄った方が良いと思う」
「そうか、じゃあそうさせてもらうか」
 考えてみれば、いくら森を抜けられたとはいえ、小さな女の子をここで一人にしてしまうのもよくない。
 魔物よりも厄介な人間というものは存在するものだ。
 ましてや貴族の娘と言っていたし、誘拐にでもあったら大変だ。
 俺はエリーネの後に続いて歩き出した。
 エリーネの家がある町というのは、番犬の森から歩いて十五分ほどの場所にあった。
 っていうか、結構距離的に近いな。
 オークデーモンのような魔物に襲われたりしないんだろうか。
 確か、兵隊がいるんだったか?
 でも、エリーネの魔法が通じなかったヨミですら、オークデーモンにはあっさり手足を千切られていたぞ。
 よほど強い兵士じゃないと、あのレベルの魔物には対抗できないんじゃないか?
 ……この世界の、しかも小さな町一つのことを気にかけているような状況ではないが、エリーネとは一晩とはいえ結構関わってしまったからな。
 他人事のように考えると言うこともできなかった。
 町は木で囲いがしてある。
 1メートルほどだから乗り越えられない高さじゃない。
 エリーネの話だと町全体を囲っているらしい。
 野生動物や魔物の侵入を防ぐ壁の役割なのかな。
 何だか益々心配になってくる。
 こんな壁、ヨミだって一っ飛びだろう。
 ちなみに、エリーネが町だと言っていたから、何百軒も家や店がある町を想像してしまっていたが、俺の常識はこの世界の常識とは違っていた。
 木の囲いの長さからそれなりに広さはあるが、建物は数十軒もないだろう。
 俺の感覚だとこれは村だ。
 人口だって、千人はいない。
 俺はエリーネに案内されるまま、町の入り口へ向かった。
 すると、丁度そこから騎士が出てきた。
 馬に乗って鉄の鎧を着ている。
 腰には剣。右手には長い槍を持ち、左手で手綱を握っている。
 中世ヨーロッパと言うより、ゲームや漫画やアニメでのほうが馴染み深い。
 騎士は一人ではなかった。
 後ろからぞろぞろと、全部で十人いる。
 そして、それだけじゃない。
 黒いローブを着た集団が一緒にいる。
 あれは、魔法使いとかか。
 見ていると、先頭にいた騎士がこちらに気付いた。
 というか、エリーネに近づいてきた。
「エリーネお嬢様! 御無事だったのですか!?」
 馬から下りて、騎士はエリーネの前で跪いた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

冷宮の人形姫

りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。 幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。 ※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。 ※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので) そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。

《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。

友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」 貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。 「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」 耳を疑いそう聞き返すも、 「君も、その方が良いのだろう?」 苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。 全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。 絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。 だったのですが。

私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】

小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。 他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。 それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。 友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。 レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。 そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。 レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて

だましだまし
ファンタジー
私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。 敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。 決して追放に備えていた訳では無いのよ?

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

処理中です...