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「アルーシャ王国」
「アルーシャ王国」 9
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「ほっほっほ…ラギ、わしにも聞かせてくれんかの~?」
「え?クメカ殿、知らないんですか?」
ルドが、意外そうにたずねた。
「わしは遺跡で知り合ったラギに、フレイヤースまで運ぶよう、頼まれただけじゃよ~?人を探している所までは聞いておったが、理由まではの~?」
クメカが鼻の上に乗っているラギを見ると、ラギは話しはじめた。
「…分かりました…フレイヤースの皆さんを巻き込んではいけないと、配慮したつもりでしたが…」
「ほほほ…もう充分、巻き込まれていますから~どうぞ遠慮なさらずに…」
ルドはさらに、ニッコリ微笑むと話を促した。
「こ…こわいよ、父さん」
ボソリと、ユラが呟いた。
「…つまり、あなたの仕えていた主、マジェンタ姫の魂を封じた一族が、モノフ一族という訳ですね~なるほど…で…?」
ラギの説明の後、ルドは穏やかに微笑むと、さらに質問した。
「何の目的で、モノフ一族を探していたんだ?」
イースもラギをにらむと、答えるよう促した。
先ほどから忘れられているが、ルドの後ろには、固まったままのフレイル陛下も立っている…
「え?クメカ殿、知らないんですか?」
ルドが、意外そうにたずねた。
「わしは遺跡で知り合ったラギに、フレイヤースまで運ぶよう、頼まれただけじゃよ~?人を探している所までは聞いておったが、理由まではの~?」
クメカが鼻の上に乗っているラギを見ると、ラギは話しはじめた。
「…分かりました…フレイヤースの皆さんを巻き込んではいけないと、配慮したつもりでしたが…」
「ほほほ…もう充分、巻き込まれていますから~どうぞ遠慮なさらずに…」
ルドはさらに、ニッコリ微笑むと話を促した。
「こ…こわいよ、父さん」
ボソリと、ユラが呟いた。
「…つまり、あなたの仕えていた主、マジェンタ姫の魂を封じた一族が、モノフ一族という訳ですね~なるほど…で…?」
ラギの説明の後、ルドは穏やかに微笑むと、さらに質問した。
「何の目的で、モノフ一族を探していたんだ?」
イースもラギをにらむと、答えるよう促した。
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