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「海の長老」

「海の長老」 7

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「これがそうよ~?キレイでしょ~?」

フレアは、机の上に飾っていた球体を両手で持つと、クメカが良く見えるように目の前に置いた。

球体の中で、小さな七色の粒がフワフワと浮かんでいる様子を見て、クメカは目を大きく見開くと言った。

「…こんな所で、何をしとるんじゃ?ラギ…」

『…!』

「?」

クメカが球体に向かって話しかけている様子を見て、フレアは首を傾げた。

「やれやれ…じょうちゃん、このフタ開けてもらってもいいかの~?」

「うん、いいよ~?」

フレアは、球体の丸いフタを回すと開けた。 

「プハ~!死ぬかと思いましたよ~クメカ殿、ありがとうございます!!」

「はぐれたと思ったら、こんな所で死にかけておったとは…まぁ、簡単には死なんじゃろうがの~」

クメカは何もない所に向かって、話しかけている…

「え?だれと、はなしているの?」

フレアはクメカが見ている所を、ジッと見つめた。 

「おや…じょうちゃんには、見えんかの~?ほら、ここにおるじゃろ~?」

クメカは大きな手を、そっと持ち上げると言った。
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