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第十話 空中戦
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「本日は、一年生全員のレースです。各自、箒は持っていますね?」
とうとうこの日がやってきた。
レースの会場は学院から離れた場所であり、とある山の中だ。
山の道を一周して元に戻ってくるというコース。
先生の声が高らかに響く。
私は緊張で箒をギュッと握った。
「リア」
「レオナルド」
「大丈夫。あれだけ練習しただろ?」
「……うん」
とにかく、今はレオナルドを信じよう。
先生の説明が終わり、各生徒が位置に着く。
「では、始めっ!!」
その合図で真っ先に飛び出した。
周りからは動揺の声が上がる。
きっと私が飛べていることに驚いているのだろう。
「ははっ、俺らが一番だ! 行くぞリア!」
レオナルドは何だか嬉しそうだ。
私は力強く頷き、箒の操作に集中する。
しばらく飛んでいれば、分かれ道が見えた。
「リア、こっちに行ってみよう」
「うん」
レオナルドと共に、右の道へと進む。
後ろを振り返っても誰も飛んでこない。
私達、かなり早かったみたいだ。
「リア。ここらで休憩しないか?」
「え?」
「後ろの奴らと大分距離が空いてるみたいだし、早くつきすぎても不正を疑われかねない」
「私も何となくそこは不安だし、そうしようかな」
一度地面に降りると、山の美味しい空気が肺を満たす。
にしてもよかった。
ここまで上手く飛べるようになったのは、ライヴ先輩とレオナルドのお陰だ。
「ねえ、レオナル……」
嫌な感じがした。
思わずレオナルドの手を取ると、レオナルドは少し顔を赤くして私を見る。
「り、リア?」
「……踏んじゃダメ」
「!」
レオナルドのすぐ前の地面が、光り輝いていた。
魔法陣だ。
この形、見覚えがある。
「リアッ!」
「!」
レオナルドが杖を出現させ、何かの攻撃を水魔法で防いだ。
バンッ! と爆発するような大きな音がした。
「あら、気づかれちゃった」
「……あなたは」
最初の刺客である女性だ。
黒髪に赤い唇の妖艶な彼女は、私を見て舌なめずりをする。
彼女が誰の刺客かは、魔法陣を見て理解した。
「あなたは、ミリスお姉様の刺客ですね? この魔法陣がミリスお姉様の使っている魔法陣です。地雷効果のある……」
「隠しても無駄ってことね。そうよ。私はミリス様の刺客、カナリア。雇われの殺し屋です」
彼女は杖を振って私に笑いかけた。
炎魔法の達人級である彼女。
確かにその炎は、人であればいくらでも焼き払うことができるだろう。
しかも、最悪なことにここは山だ。
山では沢山の木々があり、炎の魔法などすぐに燃え移って山火事になる。
レオナルドが防がなかったらどうなっていたかーー。
「レオナルド、空中に逃げよう」
「そうだな」
私の考えを察してか、レオナルドはすぐに箒に跨り空に飛んだ。
やはり彼女、カナリアも箒の上に乗って追いかけてくる。
「っ、水よ」
レオナルドが少々やりづらそうに杖を振った。
大量の水がカナリアに降り注ぐが、カナリアがそれを炎の魔法で防ぐ。
水を蒸発させるほどの炎の熱さ。
彼女はやはり本物だ。
油断すれば、やられる。
「ごめんなさいレオナルド……あなたに頼ってしまって」
「なに。俺の背中に隠れてなよ」
レオナルドはそう言ってくれたが、そうはいかない。
カナリアの狙いは、私の抹殺なのだから。
私は杖を出現させ、レオナルドにポツリと言った。
「どこまで制御できるかわからない。もしそっちに危害が及んだら……」
「リアの魔法なら全部防いでやるよ。遠慮なくやれ」
ありがたい。
私は意識を集中させ、杖を振るった。
「……?」
カナリアは疑問に思ったのか、私を凝視する。
「……何か大きな魔法を使いそうね」
カナリアは私に向かって飛んできた。
これは私に取って好都合だ。
ヒュルンッ!
「!?」
彼女を木が拘束した。
カナリアは突然出現した木に戸惑いを隠せないらしい。
彼女が木を焼き払う一瞬を、レオナルドは逃さなかった。
レオナルドが杖を振るった瞬間、カナリアが水の檻に閉じ込められる。
カナリアは炎を出そうとして杖を振るうが、レオナルドがそれを許さない。
彼女は苦しげにもがいた。
「だ、大丈夫なのかな……死んじゃわない?」
「気絶したら解放するさ」
レオナルドの言葉を信じて、私はカナリアをじっと睨んでいた。
ーーあれ?
気のせいかな、カナリアが笑ったような気がした。
この状況で?
ザンッ!
「ぐあっ」
「レオナルド!?」
急にレオナルドの肩が大きく切り裂かれた。
レオナルドが苦痛が滲む顔で肩を抑える。
「気をつけろリア! 何かいる!」
「っ……」
レオナルドが私を守るように前に出る。
ひゅんっと甲高い風を切る音がしたかと思えば、次の瞬間レオナルドの体は切られていた。
早く見つけないと、レオナルドが危ない!
私はポケットを探った。
「木よ……」
ぐわっ
「ありゃ」
放った木が何かを捕らえた。
その何かが姿を現す。
それは一人の男性だった。
細目で青い髪の男性は、私を見て笑う。
「捕まっちった。イリーシャ様は魔力制御が苦手だから、男のほう先にやっちゃえば勝てると思ったけど……凄いね。山から木の枝をいくつか持ってきてたの?」
彼の読みは当たりだ。
私は木の属性は持っているけれど、魔力制御ができないから木を出すことは不可能。
だから私は、空に飛び上がる前にいくつか木の枝を拝借していたのだ。
彼に当てられるとは思っていなかったけど。
レオナルドが苦しげな顔をして彼に聞いた。
「お前もっ……ミリス王女の刺客か?」
「いいや。カナリアさんとは協力関係だ! 僕は第三王子、べークリフト様の刺客のボアだよ」
べークリフトお兄様の刺客……!
私の兄であるべークリフトお兄様は、肥満体型の図々しいお方だ。
ミリスお姉様と同じで大胆な性格で、だから仕掛けてきたのかもしれない。
レオナルドは彼をバカにするように鼻で笑った。
「簡単に正体を明かすなんて、お前はバカか?」
「知られてもいいんだ! だって、もう今から死んでもらうからね!」
その瞬間だった。
隣で飛んでいたはずのレオナルドの体が、ぐらりと傾いた。
「……っ!」
慌ててレオナルドを支えると、彼の背にできた大きな傷に気がつく。
先程とは比べ物にならないくらいの大きさだ。
「レオナルドッ!」
「………」
レオナルドは何かを噛み殺すように、痛みを耐える如く歯を食いしばる。
すると、ボアを捕らえていたはずの木が焼き払われた。
「ヘマしてるんじゃないわよ、ボア」
「それは僕が言いたいんだけどね? カナリアさん」
いつの間にかカナリアが、水の檻から脱出している。
カナリアの手にはナイフが握られていた。
きっとそれで、レオナルドをーー
「リア」
「!」
「お前は、逃げろ。俺を置いてな」
「でも!」
「悪いが、魔法を使える余裕がない。箒を手放さないので手一杯だ。お前だけだったら何とか逃げられる」
淡々と言うレオナルドからは、冷や汗が止まらない。
ああ、どうすればいいの?
早く決断しなきゃ、レオナルドどころか私も危ない。
ここで殺されるわけにはいかないのに。
「案外呆気なかったね。カナリアさん、これでも一回退けられちゃったんでしょ?」
「うるさいわね。さっさと始末するわよ」
その時、カナリアが放った業火がこちらに迫った。
すんでのところで躱したが、炎の放つ熱が私の杖を焦がす。
「はあっ、はあっ」
「リア、逃げろ。これはお願いなんかじゃない。命令だ。俺を捨てて逃げろ」
「逃げない」
「リアッ!」
「逃げても殺される。それなら、精一杯抵抗してみせる」
この呪文を唱えた後、私は気絶してしまう。
対象がどうなるかはわからない。
それでも、生き延びることはできる。
「ウェル・ハレア・カシム・アドバンラン・トールム・フォレア……」
「!!」
ボアが呪文を唱えている最中、瞬きする間に一気に距離を詰めてきた。
その手にした剣を私に振りかざす。
身を捻ってそれを躱し、最後の呪文を唱えきる。
「レガリア・ルーシュ・イクストーム!!」
頼むから、お願い。
私はそんな祈りを込めて、ギュッと杖を握りしめた。
とうとうこの日がやってきた。
レースの会場は学院から離れた場所であり、とある山の中だ。
山の道を一周して元に戻ってくるというコース。
先生の声が高らかに響く。
私は緊張で箒をギュッと握った。
「リア」
「レオナルド」
「大丈夫。あれだけ練習しただろ?」
「……うん」
とにかく、今はレオナルドを信じよう。
先生の説明が終わり、各生徒が位置に着く。
「では、始めっ!!」
その合図で真っ先に飛び出した。
周りからは動揺の声が上がる。
きっと私が飛べていることに驚いているのだろう。
「ははっ、俺らが一番だ! 行くぞリア!」
レオナルドは何だか嬉しそうだ。
私は力強く頷き、箒の操作に集中する。
しばらく飛んでいれば、分かれ道が見えた。
「リア、こっちに行ってみよう」
「うん」
レオナルドと共に、右の道へと進む。
後ろを振り返っても誰も飛んでこない。
私達、かなり早かったみたいだ。
「リア。ここらで休憩しないか?」
「え?」
「後ろの奴らと大分距離が空いてるみたいだし、早くつきすぎても不正を疑われかねない」
「私も何となくそこは不安だし、そうしようかな」
一度地面に降りると、山の美味しい空気が肺を満たす。
にしてもよかった。
ここまで上手く飛べるようになったのは、ライヴ先輩とレオナルドのお陰だ。
「ねえ、レオナル……」
嫌な感じがした。
思わずレオナルドの手を取ると、レオナルドは少し顔を赤くして私を見る。
「り、リア?」
「……踏んじゃダメ」
「!」
レオナルドのすぐ前の地面が、光り輝いていた。
魔法陣だ。
この形、見覚えがある。
「リアッ!」
「!」
レオナルドが杖を出現させ、何かの攻撃を水魔法で防いだ。
バンッ! と爆発するような大きな音がした。
「あら、気づかれちゃった」
「……あなたは」
最初の刺客である女性だ。
黒髪に赤い唇の妖艶な彼女は、私を見て舌なめずりをする。
彼女が誰の刺客かは、魔法陣を見て理解した。
「あなたは、ミリスお姉様の刺客ですね? この魔法陣がミリスお姉様の使っている魔法陣です。地雷効果のある……」
「隠しても無駄ってことね。そうよ。私はミリス様の刺客、カナリア。雇われの殺し屋です」
彼女は杖を振って私に笑いかけた。
炎魔法の達人級である彼女。
確かにその炎は、人であればいくらでも焼き払うことができるだろう。
しかも、最悪なことにここは山だ。
山では沢山の木々があり、炎の魔法などすぐに燃え移って山火事になる。
レオナルドが防がなかったらどうなっていたかーー。
「レオナルド、空中に逃げよう」
「そうだな」
私の考えを察してか、レオナルドはすぐに箒に跨り空に飛んだ。
やはり彼女、カナリアも箒の上に乗って追いかけてくる。
「っ、水よ」
レオナルドが少々やりづらそうに杖を振った。
大量の水がカナリアに降り注ぐが、カナリアがそれを炎の魔法で防ぐ。
水を蒸発させるほどの炎の熱さ。
彼女はやはり本物だ。
油断すれば、やられる。
「ごめんなさいレオナルド……あなたに頼ってしまって」
「なに。俺の背中に隠れてなよ」
レオナルドはそう言ってくれたが、そうはいかない。
カナリアの狙いは、私の抹殺なのだから。
私は杖を出現させ、レオナルドにポツリと言った。
「どこまで制御できるかわからない。もしそっちに危害が及んだら……」
「リアの魔法なら全部防いでやるよ。遠慮なくやれ」
ありがたい。
私は意識を集中させ、杖を振るった。
「……?」
カナリアは疑問に思ったのか、私を凝視する。
「……何か大きな魔法を使いそうね」
カナリアは私に向かって飛んできた。
これは私に取って好都合だ。
ヒュルンッ!
「!?」
彼女を木が拘束した。
カナリアは突然出現した木に戸惑いを隠せないらしい。
彼女が木を焼き払う一瞬を、レオナルドは逃さなかった。
レオナルドが杖を振るった瞬間、カナリアが水の檻に閉じ込められる。
カナリアは炎を出そうとして杖を振るうが、レオナルドがそれを許さない。
彼女は苦しげにもがいた。
「だ、大丈夫なのかな……死んじゃわない?」
「気絶したら解放するさ」
レオナルドの言葉を信じて、私はカナリアをじっと睨んでいた。
ーーあれ?
気のせいかな、カナリアが笑ったような気がした。
この状況で?
ザンッ!
「ぐあっ」
「レオナルド!?」
急にレオナルドの肩が大きく切り裂かれた。
レオナルドが苦痛が滲む顔で肩を抑える。
「気をつけろリア! 何かいる!」
「っ……」
レオナルドが私を守るように前に出る。
ひゅんっと甲高い風を切る音がしたかと思えば、次の瞬間レオナルドの体は切られていた。
早く見つけないと、レオナルドが危ない!
私はポケットを探った。
「木よ……」
ぐわっ
「ありゃ」
放った木が何かを捕らえた。
その何かが姿を現す。
それは一人の男性だった。
細目で青い髪の男性は、私を見て笑う。
「捕まっちった。イリーシャ様は魔力制御が苦手だから、男のほう先にやっちゃえば勝てると思ったけど……凄いね。山から木の枝をいくつか持ってきてたの?」
彼の読みは当たりだ。
私は木の属性は持っているけれど、魔力制御ができないから木を出すことは不可能。
だから私は、空に飛び上がる前にいくつか木の枝を拝借していたのだ。
彼に当てられるとは思っていなかったけど。
レオナルドが苦しげな顔をして彼に聞いた。
「お前もっ……ミリス王女の刺客か?」
「いいや。カナリアさんとは協力関係だ! 僕は第三王子、べークリフト様の刺客のボアだよ」
べークリフトお兄様の刺客……!
私の兄であるべークリフトお兄様は、肥満体型の図々しいお方だ。
ミリスお姉様と同じで大胆な性格で、だから仕掛けてきたのかもしれない。
レオナルドは彼をバカにするように鼻で笑った。
「簡単に正体を明かすなんて、お前はバカか?」
「知られてもいいんだ! だって、もう今から死んでもらうからね!」
その瞬間だった。
隣で飛んでいたはずのレオナルドの体が、ぐらりと傾いた。
「……っ!」
慌ててレオナルドを支えると、彼の背にできた大きな傷に気がつく。
先程とは比べ物にならないくらいの大きさだ。
「レオナルドッ!」
「………」
レオナルドは何かを噛み殺すように、痛みを耐える如く歯を食いしばる。
すると、ボアを捕らえていたはずの木が焼き払われた。
「ヘマしてるんじゃないわよ、ボア」
「それは僕が言いたいんだけどね? カナリアさん」
いつの間にかカナリアが、水の檻から脱出している。
カナリアの手にはナイフが握られていた。
きっとそれで、レオナルドをーー
「リア」
「!」
「お前は、逃げろ。俺を置いてな」
「でも!」
「悪いが、魔法を使える余裕がない。箒を手放さないので手一杯だ。お前だけだったら何とか逃げられる」
淡々と言うレオナルドからは、冷や汗が止まらない。
ああ、どうすればいいの?
早く決断しなきゃ、レオナルドどころか私も危ない。
ここで殺されるわけにはいかないのに。
「案外呆気なかったね。カナリアさん、これでも一回退けられちゃったんでしょ?」
「うるさいわね。さっさと始末するわよ」
その時、カナリアが放った業火がこちらに迫った。
すんでのところで躱したが、炎の放つ熱が私の杖を焦がす。
「はあっ、はあっ」
「リア、逃げろ。これはお願いなんかじゃない。命令だ。俺を捨てて逃げろ」
「逃げない」
「リアッ!」
「逃げても殺される。それなら、精一杯抵抗してみせる」
この呪文を唱えた後、私は気絶してしまう。
対象がどうなるかはわからない。
それでも、生き延びることはできる。
「ウェル・ハレア・カシム・アドバンラン・トールム・フォレア……」
「!!」
ボアが呪文を唱えている最中、瞬きする間に一気に距離を詰めてきた。
その手にした剣を私に振りかざす。
身を捻ってそれを躱し、最後の呪文を唱えきる。
「レガリア・ルーシュ・イクストーム!!」
頼むから、お願い。
私はそんな祈りを込めて、ギュッと杖を握りしめた。
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