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第七章 天使との関わり
第八十一話 神々の物語2
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再び現れた映像。
その中のアリスは5歳ぐらいになっていた。
「ねえしゅーちゃん…ここはとってもおちつくわね。どうしてなの?」
「ここは神の力の源である「神気」が多く、神々のお休みする所でもありますからね。ほら。あの方はリリーシュ様の友人、ダリン様です。私は少し用がありますので…」
すごすごと取得は去っていった。
そこは、噴水広場みたいな場所だった。
虹が出て、とても美しい花が咲き誇る。
その中で、植物に囲まれて息をつく女神、ダリンがいた。
ダリンは大地の色をした自分の長い髪を触りながら、ふぅ、とため息をついていた。
「こんにちは!ダリンさま!」
「あら…?あなたは、もしかして…」
「リリーシュおかあさまのむすめです!」
「やっぱり…その美貌。その眼差し。気高さ…そっくりだわ」
「おかあさまのおともだちですよね?」
「ええ。あなた、いくつ?」
「1さいです!」
「ちょ、ちょっと待て!!1歳!?」
慌てて映像にストップをかけた。
…まあ、止まってはくれないけど。
映像の中で楽しそうに喋るアリスはどう見てもそんな年齢には見えない。
『神は幼少期が短く、自分が最も力の発揮できる時期の見た目でいるのが長い…アリス様の成長は普通の神と同じようなものですよ』
「そ、そうなんだ…」
再び映像に目を向ける。
「ダリンさまはどうしてそんなにおこまりで?」
「…!気づいていたの」
「はい!なんか、ダリンさまはかなしそうです」
「………私は植物の神なんだけど、最近人間達が植物を踏み荒らすのよ。もう困っちゃって困っちゃって」
「…にんげんって、とってもみにくいものだとしゅーちゃんにおそわりました」
「そうね。確かに醜く、とてもおぞましいものね。そして愚かだわ…」
「しょくぶつずきのにんげんっていないんですか?」
「…!いるわよ!とっても優しくて、緑の魔力を使う子が…そうよ!その子に信託を下せばいいわ!」
「神託ってなんだ?」
『神託とは、神が社を使って人間に聖なる助言をする事です。それで人間が態度を改める時もあれば、または愚かな行動に出ることもあれば…』
「…あのさ。さっきからズタボロに言われてんだけど、俺も人間だよ?」
取得やアリス、ダリンの言葉に傷つきながらも言った。
さすがにここまで言われたら苦しいもんだ。
と、
『タクヤ様は、人間と言うべきなのでしょうか…』
「え?」
『………ああ。いえ、何でもありませんよ』
ふと口にした取得の言葉が引っかかった。
確か、ケット・シーに会った時も…「人間っぽくない」て言われたような…
「ありがとう!名前は何て言ったかしら?」
「アリスです」
「アリスちゃん!リリーシュ様にもお礼を言っておくわ!」
ルンルン気分でダリンは去っていった。
すると、映像は一度暗転しーー今度は、人間がたくさんいる姿が映し出された。
「あの…私が何か」
「お前に神託が下ったんだ!アロマ!植物を愛し、育てるお前こそ美しい。今後も殊勝な心がけを守れと!」
その人々の中心に、おどおどした少女がうずくまっていた。
なんか、こう…みんな神を信じすぎじゃないか?
どこぞのヤバい宗教みたいになってるぞ?
『タクヤ様。これは1000年前の映像ですよ?1000年前とはかつてないほど魔族が溢れていました』
…てか、どんだけ前なの!?
こんなに昔の映像見せて、意味あるのか!?
『昔は人間もさほど強くなく、武術も魔法を発達していない時代です。神々の神託に頼るのは当然ですよ』
「だとしても、これはちょっと凄まじくないか?」
食い入るように少女に詰め寄る人達を見ていると、そんな事をつぶやかずにはいられない。
ふと、また映像が変わる。
その中のアリスは5歳ぐらいになっていた。
「ねえしゅーちゃん…ここはとってもおちつくわね。どうしてなの?」
「ここは神の力の源である「神気」が多く、神々のお休みする所でもありますからね。ほら。あの方はリリーシュ様の友人、ダリン様です。私は少し用がありますので…」
すごすごと取得は去っていった。
そこは、噴水広場みたいな場所だった。
虹が出て、とても美しい花が咲き誇る。
その中で、植物に囲まれて息をつく女神、ダリンがいた。
ダリンは大地の色をした自分の長い髪を触りながら、ふぅ、とため息をついていた。
「こんにちは!ダリンさま!」
「あら…?あなたは、もしかして…」
「リリーシュおかあさまのむすめです!」
「やっぱり…その美貌。その眼差し。気高さ…そっくりだわ」
「おかあさまのおともだちですよね?」
「ええ。あなた、いくつ?」
「1さいです!」
「ちょ、ちょっと待て!!1歳!?」
慌てて映像にストップをかけた。
…まあ、止まってはくれないけど。
映像の中で楽しそうに喋るアリスはどう見てもそんな年齢には見えない。
『神は幼少期が短く、自分が最も力の発揮できる時期の見た目でいるのが長い…アリス様の成長は普通の神と同じようなものですよ』
「そ、そうなんだ…」
再び映像に目を向ける。
「ダリンさまはどうしてそんなにおこまりで?」
「…!気づいていたの」
「はい!なんか、ダリンさまはかなしそうです」
「………私は植物の神なんだけど、最近人間達が植物を踏み荒らすのよ。もう困っちゃって困っちゃって」
「…にんげんって、とってもみにくいものだとしゅーちゃんにおそわりました」
「そうね。確かに醜く、とてもおぞましいものね。そして愚かだわ…」
「しょくぶつずきのにんげんっていないんですか?」
「…!いるわよ!とっても優しくて、緑の魔力を使う子が…そうよ!その子に信託を下せばいいわ!」
「神託ってなんだ?」
『神託とは、神が社を使って人間に聖なる助言をする事です。それで人間が態度を改める時もあれば、または愚かな行動に出ることもあれば…』
「…あのさ。さっきからズタボロに言われてんだけど、俺も人間だよ?」
取得やアリス、ダリンの言葉に傷つきながらも言った。
さすがにここまで言われたら苦しいもんだ。
と、
『タクヤ様は、人間と言うべきなのでしょうか…』
「え?」
『………ああ。いえ、何でもありませんよ』
ふと口にした取得の言葉が引っかかった。
確か、ケット・シーに会った時も…「人間っぽくない」て言われたような…
「ありがとう!名前は何て言ったかしら?」
「アリスです」
「アリスちゃん!リリーシュ様にもお礼を言っておくわ!」
ルンルン気分でダリンは去っていった。
すると、映像は一度暗転しーー今度は、人間がたくさんいる姿が映し出された。
「あの…私が何か」
「お前に神託が下ったんだ!アロマ!植物を愛し、育てるお前こそ美しい。今後も殊勝な心がけを守れと!」
その人々の中心に、おどおどした少女がうずくまっていた。
なんか、こう…みんな神を信じすぎじゃないか?
どこぞのヤバい宗教みたいになってるぞ?
『タクヤ様。これは1000年前の映像ですよ?1000年前とはかつてないほど魔族が溢れていました』
…てか、どんだけ前なの!?
こんなに昔の映像見せて、意味あるのか!?
『昔は人間もさほど強くなく、武術も魔法を発達していない時代です。神々の神託に頼るのは当然ですよ』
「だとしても、これはちょっと凄まじくないか?」
食い入るように少女に詰め寄る人達を見ていると、そんな事をつぶやかずにはいられない。
ふと、また映像が変わる。
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