86 / 160
第86幕 とある女性冒険者の・・・その3
しおりを挟む
オルレアンの森を探索して1時間が経過したが手掛かりが全く見つからない。
「あー!くそ!なんでこの俺がゴブリン退治なんてやらなきゃなんねーんだよ!」
『『『『お前が依頼受理したんだろうが!!』』』』
しかし、女から渡されたという地図に印された場所。襲われた地点の捜索をしたが、それらしいものは見つかってないしゴブリンと争ったとされる痕跡すらない。
「おかしすぎる。地図が間違っているのか?罠の可能性もでてきたな。」
「おい!ルカちゃんを疑ってんじゃねーぞ、ラヤワ!ぶっ殺すぞ!」
地図を何度も確認しているラヤワが疑問を口にすると、リーダーがラヤワの胸ぐらを掴み上げる。
「知るかよ!誰だよルカって!リーダーのお前は10年一緒にやってきたチームの俺らより、誰にでも股を開く娼婦なんぞの方が大事かよ!!」
「今なんて言ったてめぇ!!」
バキッ!!
リーダーはラヤワを殴り飛ばす。
「っ!うるせえよ!もういいよ!勝手にやってろ!俺は帰る!ソラ・ヤハナ・ナターレ帰るぞ!」
ラヤワはリーダーに地図を叩きつけると森の出口に向けて歩き出す。
「てめえ!このパーティーの頭は俺だぞ!勝手な真似するんじゃねーよ!」
「うるせえよ!もうみんな抜けるって言ったんだよ!俺達4人は!ソラ!お前も辞めろ。こんなクズと一緒じゃ早死にするのがオチだ!」
「はあ!?勝手に決めてんじゃねーぞ!ラヤワ!」
「一人でもゴブリン退治くらいできるんだろ!やれよ!大体なんでタダで依頼引き受けてきてんだよ。しかも即日で準備する時間ない。万が一のことが起きたらどうするつもりだったんだよ!」
「オルレアンの森のゴブリンなんて大したことないだろ!臆病者が!」
「二人とも黙れ!!!」
ヤハナが咄嗟に二人を黙らせる。
「なん・・・!!」
「いいから黙れ!!!」
今度は私達にしか聞こえないくらいの声で静止させる。
「・・・・・どうしたの?」
ソラは小声でヤハナに問いかける。
「ヤバい!なにか近づいてくる。」
ズシン!ズシン!ズシン!バキッ!バキッ!
木々を薙ぎ倒しながら何かが近づいてくる。
全員が草木の間に身を隠す。
グルルルル!!
『『『『『!!!!!!!!』』』』』
『ドラゴン!!』
ドラゴンは先程私達のいた場所に立ち止まり周囲を見回す。
『おそらく言い争って大声を出したからな声に・・・ん?あのドラゴン怪我をしているな。しかも、かなりの重傷だ。どこかで縄張り争いに敗れてここまで来たのか?とにかくやり過ごすしかないだろ。幸いにもあちらは俺らの場所までは気づいてないようだし。』
ヤハナの意見に全員賛成する。いや、一人を除いて。
『チャンスだ!』
『 は? 』
『チャンスだろ!ドラゴンを倒せばドラゴンスレイヤーだ。Aランクに上がれるだろ!やるぞ。』
『『『『 は? 』』』』
「あー!くそ!なんでこの俺がゴブリン退治なんてやらなきゃなんねーんだよ!」
『『『『お前が依頼受理したんだろうが!!』』』』
しかし、女から渡されたという地図に印された場所。襲われた地点の捜索をしたが、それらしいものは見つかってないしゴブリンと争ったとされる痕跡すらない。
「おかしすぎる。地図が間違っているのか?罠の可能性もでてきたな。」
「おい!ルカちゃんを疑ってんじゃねーぞ、ラヤワ!ぶっ殺すぞ!」
地図を何度も確認しているラヤワが疑問を口にすると、リーダーがラヤワの胸ぐらを掴み上げる。
「知るかよ!誰だよルカって!リーダーのお前は10年一緒にやってきたチームの俺らより、誰にでも股を開く娼婦なんぞの方が大事かよ!!」
「今なんて言ったてめぇ!!」
バキッ!!
リーダーはラヤワを殴り飛ばす。
「っ!うるせえよ!もういいよ!勝手にやってろ!俺は帰る!ソラ・ヤハナ・ナターレ帰るぞ!」
ラヤワはリーダーに地図を叩きつけると森の出口に向けて歩き出す。
「てめえ!このパーティーの頭は俺だぞ!勝手な真似するんじゃねーよ!」
「うるせえよ!もうみんな抜けるって言ったんだよ!俺達4人は!ソラ!お前も辞めろ。こんなクズと一緒じゃ早死にするのがオチだ!」
「はあ!?勝手に決めてんじゃねーぞ!ラヤワ!」
「一人でもゴブリン退治くらいできるんだろ!やれよ!大体なんでタダで依頼引き受けてきてんだよ。しかも即日で準備する時間ない。万が一のことが起きたらどうするつもりだったんだよ!」
「オルレアンの森のゴブリンなんて大したことないだろ!臆病者が!」
「二人とも黙れ!!!」
ヤハナが咄嗟に二人を黙らせる。
「なん・・・!!」
「いいから黙れ!!!」
今度は私達にしか聞こえないくらいの声で静止させる。
「・・・・・どうしたの?」
ソラは小声でヤハナに問いかける。
「ヤバい!なにか近づいてくる。」
ズシン!ズシン!ズシン!バキッ!バキッ!
木々を薙ぎ倒しながら何かが近づいてくる。
全員が草木の間に身を隠す。
グルルルル!!
『『『『『!!!!!!!!』』』』』
『ドラゴン!!』
ドラゴンは先程私達のいた場所に立ち止まり周囲を見回す。
『おそらく言い争って大声を出したからな声に・・・ん?あのドラゴン怪我をしているな。しかも、かなりの重傷だ。どこかで縄張り争いに敗れてここまで来たのか?とにかくやり過ごすしかないだろ。幸いにもあちらは俺らの場所までは気づいてないようだし。』
ヤハナの意見に全員賛成する。いや、一人を除いて。
『チャンスだ!』
『 は? 』
『チャンスだろ!ドラゴンを倒せばドラゴンスレイヤーだ。Aランクに上がれるだろ!やるぞ。』
『『『『 は? 』』』』
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる