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Aルート月島
第13話 月島さんは異常です!
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「おい、情報通りならこの辺じゃね?」
「頼むぜ大成(タイセイ)。一番乗りは俺達の『チーム』がいただくんだからな」
「わかってるよ恭助(キョウスケ)・・・・待て!」
「どうした大成?」
「地面に大穴が開いてる、ここから距離は約700mくらいだ」
「お前の『狩人』の『視力補正』凄いな。覗き放題じゃね?」
「女子達の前でいうのはやめてくれよ。どうする『扉』がある地下に行ける可能性があるかも?」
「よし朝子(アサコ)と雅美(マサミ)を、いやどうやら来たようだな」
「ちょっと!アンタ達!私達を置いてさっさと行くのやめなさいって何度も言ってるじゃない!」
「そうだよ!危険かもしれないじゃない!」
「わかった、わかったから落ち着けよ二人共」
男女四人が猛吹雪の中でありながら寒さを感じさせず平然と話をしている。
恭助、大成、朝子、雅美、この四人はとある中学校の一年生で同じクラスの班。
恭助は現在『レベル:180』『職業:魔剣士』
片手剣と短杖、制服を装備
大成は現在『レベル:165』『職業:狩人』
弓矢と短剣、制服を装備
朝子は現在『レベル:105』『職業:魔術師』
長杖、制服を装備
雅美は現在『レベル:98』『職業:拳闘士』
片腕に手甲、制服を装備
「三人共止めろよ、俺達は一緒のチームだろ?仲良く行こうぜ」
「もう!なんでこんな危機感ない奴と一緒に組まされたのよ」
「『ゲームオーバー』になったら『100億円の賞金』が貰えなくなるじゃない!」
「それはわかってるけど、やっぱりゲーマーなら最新ゲームをしていることの方が、それにその賞金は望み薄いし」
「だって今の最高レベルが三年の『静(シズカ)』先輩の『職業:教皇』『レベル:840』、次が同じく三年の『百代(モモヨ)』先輩の『職業:拳魔闘士』『レベル:698』で二年の『清作(セイサク)』先輩で『職業:陰陽師』『レベル:650』だぜ。あの人等に勝てる気がしない」
恭助と大成は『最新ゲーム』を『先行プレイ』出来ているだけで十分に満足しているのだが、朝子はこのゲームを一番にクリアした報酬金、現実世界の通貨『100億円』を狙っていた。
「それに参加賞の『高校大学の受験免除と学費免除、志望就職先への入社』があるんだからいいじゃん。俺等は今まで通り情報を『攻略者』に渡して情報料で稼げばな」
このゲームを一番にクリアした人物又はチームに賞金100億円が贈られる。その賞金の取り分を少しでも増やす為に少人数でチームを組んで行動しており、そのチームの中でも積極的にゲームクリアを目指してるチームを『攻略者』と呼んでいる。
ちなみに先に紹介した静、百代、清作は各チームでリーダーをしている。
中には、リアルすぎて殺したり殺されるのが怖くなり参加賞目当てに生き残ろうと町に引き隠る連中もいて彼等を『脱楽者』と呼び、殺しや盗みのような犯罪を楽しんで犯す者を『堕落者』と呼んでいた。
「情報料なんてたかが知れてるじゃない!なら、賞金首を狙いましょうよ!」
「それこそ無理だろ、GMがレベルをしっかり上げないと勝てないって言うほどだぞ!簡単にいくわけないだろ!」
彼等の言う『賞金首』はこの世界の人間の手配されている犯罪者ではない。現実世界でテロリストに誘拐された高校生達がプレイさせられているらしいので、その高校生達を説得するか倒してゲームオーバーにして現実世界へと帰還させるのもサブミッションとして用意されていた。
ちなみに賞金額は現実世界の貨幣で、
序列一位 月島竜一 生 ¥1,500,000,000
死 ¥ 50,000,000
序列二位 銀月大虎 死 ¥ 810,000,000
序列三位 皇神美 死 ¥ 650,000,000
序列四位 七瀬万桜 死 ¥ 400,000,000
序列五位 三日月友 生 ¥ 350,000,000
死 ¥ 50,000,000
序列六位 浅田源治 死 ¥ 280,000,000
序列七位 諸星真智子 死 ¥ 200,000,000
テロリストに拐われゲームに強制参加させられている高校生達は何も知らずにプレイさせられていると予想されているが、この七人はテロリストに自らの意思で協力しているとされ、危険人物に指定されており倒した場合や生け捕りの場合、賞金が貰えるのだ。
そして攻略組以外のチームが噂していたが、この賞金は相手のレベルを表しているのではと予想されていた。つまり、
序列一位 月島竜一 レベル1500
序列二位 銀月大虎 レベル 810
序列三位 皇神美 レベル 650
序列四位 七瀬万桜 レベル 400
序列五位 三日月友 レベル 350
序列六位 浅田源治 レベル 280
序列七位 諸星真智子 レベル 200
という予想だ。
「単独行動をしているならともかく相手だって集団行動してるんだから無理だろ」
「ならどうやって稼ぐのよ!」
「う~ん、この世界のお金を現実世界のお金に換金できるならいいんだけど」
「はあ~、攻略者のチームに入れたらな~」
「朝子が体差し出すから入れてなんていうから断られたんだろうが!」
「何言ってんのよ!その前にレベルが200ないとダメって言われたからダメ元で頼んであげたんじゃないのよ!」
「がっつき過ぎなんだよ!」
「朝子も恭助もいい加減にしろよ。俺達は何しに来た?『扉』の情報を手に入れたから確かめに来た。大体の位置がわかってるのは俺達だけ。他のチームもこの国を嗅ぎ回り始めた。俺達よりレベルの高い連中がな。せっかくのチャンスを無駄にする気か?」
「朝子、いいじゃない?ゲームクリアまで生き残りさえすれば将来保証されたもんじゃない。なんたって『国からの依頼』で報酬をケチるなんてあり得ないんだから」
「そうだぞ、お前もゲーム開始前に俺等を激励に来た人物を知ってるだろ?『総理大臣』だぜ、総理大臣。『鬼炎幽玄(キエンユウゲン)』が来たんだ。ドッキリのはずがないだろ」
「そりゃテレビで出てくるから私でもさすがに知ってるけど、」
「三人共、ちょっと待って!穴から誰か出てきた!」
「先を越されたのか!」
「いや、赤色のマントを羽織ってる・・・男かな?後ろ姿で分からないと周囲を走り回る剣を背負った大型犬が一匹に・・・女性が六人かな?女性は全員ボロ布を体に巻いてるだけっぽい、けど女性の体に赤色の粒子が舞ってる」
「奴隷か?奴隷って確か禁止されてなかったっけ?助けるか?」
「恭助、なに善人ぶってんのよ!ひょっとして悪者から女性を助けたらモテるとか思ってんの?面倒じゃない、ほっときましょうよ。どうせNPCってやつなんでしょ?」
「でも攻略者チームの一部では『プレイヤーの行動によってレベルの上昇具合や職業が変化するかも』って情報だし、俺も最初は剣士だったのに、いつの間にか魔剣士になってたわけだから」
「私は接触してみて判断すればいいと思う。この世界の人間なら恭助や大成、朝子がいるなら負けないでしょ。私は一人だけ100を越えられてないから足手まといになるから」
「もう雅美!いじけないの!大丈夫、私が絶対に守ってあげるから!私も雅美に賛成!」
「このチームは恭助がリーダーだ。恭助が決めてくれ・・・ッ!」
狩人の大成の超視力で約700m先を歩く男?達を観察していると
突然男が立ち止まり、そして後ろを振り向いたのだ。
その瞬間、大成は目が合ったのかと思い、自分の後ろにいる恭助、朝子、雅美の三人に逃げるよう声をかける為に後ろを振り向くと、頭頂部分が黒色の金髪にヤクザのような服装をして赤色のマントを羽織った男が大成のすぐ後ろに立っていたのだ。
大成どころか他の三人も謎の男の登場に驚きすぎて声を出せずにいると、男の方が声を出す。
「何ジロジロ見てんだ殺されてえのか?ああん!!!」
「うえええええ!!!」
突然、謎の男を『見た』魔術師の朝子がゲロを吐き出した。
「どうした朝子!てめえ!朝子に何しやがった!!!」
恭助が腰にある片手剣を抜き、謎の男に向け吠える。
「こいつ、ヤバい!!!私の『解析』で分かった!!!こいつが『序列一位の月島竜一』よ!!!」
「なっ!こいつがレベル1500の!!!」
「恭助、違う!!!レベルしか見えなかったけど、こいつのレベルは1500じゃない!!!・・・・レベル15000よ!!!」
「・・・・は?」
「だからこいつのレベルは15000って言ってるのよ!!!」
「頼むぜ大成(タイセイ)。一番乗りは俺達の『チーム』がいただくんだからな」
「わかってるよ恭助(キョウスケ)・・・・待て!」
「どうした大成?」
「地面に大穴が開いてる、ここから距離は約700mくらいだ」
「お前の『狩人』の『視力補正』凄いな。覗き放題じゃね?」
「女子達の前でいうのはやめてくれよ。どうする『扉』がある地下に行ける可能性があるかも?」
「よし朝子(アサコ)と雅美(マサミ)を、いやどうやら来たようだな」
「ちょっと!アンタ達!私達を置いてさっさと行くのやめなさいって何度も言ってるじゃない!」
「そうだよ!危険かもしれないじゃない!」
「わかった、わかったから落ち着けよ二人共」
男女四人が猛吹雪の中でありながら寒さを感じさせず平然と話をしている。
恭助、大成、朝子、雅美、この四人はとある中学校の一年生で同じクラスの班。
恭助は現在『レベル:180』『職業:魔剣士』
片手剣と短杖、制服を装備
大成は現在『レベル:165』『職業:狩人』
弓矢と短剣、制服を装備
朝子は現在『レベル:105』『職業:魔術師』
長杖、制服を装備
雅美は現在『レベル:98』『職業:拳闘士』
片腕に手甲、制服を装備
「三人共止めろよ、俺達は一緒のチームだろ?仲良く行こうぜ」
「もう!なんでこんな危機感ない奴と一緒に組まされたのよ」
「『ゲームオーバー』になったら『100億円の賞金』が貰えなくなるじゃない!」
「それはわかってるけど、やっぱりゲーマーなら最新ゲームをしていることの方が、それにその賞金は望み薄いし」
「だって今の最高レベルが三年の『静(シズカ)』先輩の『職業:教皇』『レベル:840』、次が同じく三年の『百代(モモヨ)』先輩の『職業:拳魔闘士』『レベル:698』で二年の『清作(セイサク)』先輩で『職業:陰陽師』『レベル:650』だぜ。あの人等に勝てる気がしない」
恭助と大成は『最新ゲーム』を『先行プレイ』出来ているだけで十分に満足しているのだが、朝子はこのゲームを一番にクリアした報酬金、現実世界の通貨『100億円』を狙っていた。
「それに参加賞の『高校大学の受験免除と学費免除、志望就職先への入社』があるんだからいいじゃん。俺等は今まで通り情報を『攻略者』に渡して情報料で稼げばな」
このゲームを一番にクリアした人物又はチームに賞金100億円が贈られる。その賞金の取り分を少しでも増やす為に少人数でチームを組んで行動しており、そのチームの中でも積極的にゲームクリアを目指してるチームを『攻略者』と呼んでいる。
ちなみに先に紹介した静、百代、清作は各チームでリーダーをしている。
中には、リアルすぎて殺したり殺されるのが怖くなり参加賞目当てに生き残ろうと町に引き隠る連中もいて彼等を『脱楽者』と呼び、殺しや盗みのような犯罪を楽しんで犯す者を『堕落者』と呼んでいた。
「情報料なんてたかが知れてるじゃない!なら、賞金首を狙いましょうよ!」
「それこそ無理だろ、GMがレベルをしっかり上げないと勝てないって言うほどだぞ!簡単にいくわけないだろ!」
彼等の言う『賞金首』はこの世界の人間の手配されている犯罪者ではない。現実世界でテロリストに誘拐された高校生達がプレイさせられているらしいので、その高校生達を説得するか倒してゲームオーバーにして現実世界へと帰還させるのもサブミッションとして用意されていた。
ちなみに賞金額は現実世界の貨幣で、
序列一位 月島竜一 生 ¥1,500,000,000
死 ¥ 50,000,000
序列二位 銀月大虎 死 ¥ 810,000,000
序列三位 皇神美 死 ¥ 650,000,000
序列四位 七瀬万桜 死 ¥ 400,000,000
序列五位 三日月友 生 ¥ 350,000,000
死 ¥ 50,000,000
序列六位 浅田源治 死 ¥ 280,000,000
序列七位 諸星真智子 死 ¥ 200,000,000
テロリストに拐われゲームに強制参加させられている高校生達は何も知らずにプレイさせられていると予想されているが、この七人はテロリストに自らの意思で協力しているとされ、危険人物に指定されており倒した場合や生け捕りの場合、賞金が貰えるのだ。
そして攻略組以外のチームが噂していたが、この賞金は相手のレベルを表しているのではと予想されていた。つまり、
序列一位 月島竜一 レベル1500
序列二位 銀月大虎 レベル 810
序列三位 皇神美 レベル 650
序列四位 七瀬万桜 レベル 400
序列五位 三日月友 レベル 350
序列六位 浅田源治 レベル 280
序列七位 諸星真智子 レベル 200
という予想だ。
「単独行動をしているならともかく相手だって集団行動してるんだから無理だろ」
「ならどうやって稼ぐのよ!」
「う~ん、この世界のお金を現実世界のお金に換金できるならいいんだけど」
「はあ~、攻略者のチームに入れたらな~」
「朝子が体差し出すから入れてなんていうから断られたんだろうが!」
「何言ってんのよ!その前にレベルが200ないとダメって言われたからダメ元で頼んであげたんじゃないのよ!」
「がっつき過ぎなんだよ!」
「朝子も恭助もいい加減にしろよ。俺達は何しに来た?『扉』の情報を手に入れたから確かめに来た。大体の位置がわかってるのは俺達だけ。他のチームもこの国を嗅ぎ回り始めた。俺達よりレベルの高い連中がな。せっかくのチャンスを無駄にする気か?」
「朝子、いいじゃない?ゲームクリアまで生き残りさえすれば将来保証されたもんじゃない。なんたって『国からの依頼』で報酬をケチるなんてあり得ないんだから」
「そうだぞ、お前もゲーム開始前に俺等を激励に来た人物を知ってるだろ?『総理大臣』だぜ、総理大臣。『鬼炎幽玄(キエンユウゲン)』が来たんだ。ドッキリのはずがないだろ」
「そりゃテレビで出てくるから私でもさすがに知ってるけど、」
「三人共、ちょっと待って!穴から誰か出てきた!」
「先を越されたのか!」
「いや、赤色のマントを羽織ってる・・・男かな?後ろ姿で分からないと周囲を走り回る剣を背負った大型犬が一匹に・・・女性が六人かな?女性は全員ボロ布を体に巻いてるだけっぽい、けど女性の体に赤色の粒子が舞ってる」
「奴隷か?奴隷って確か禁止されてなかったっけ?助けるか?」
「恭助、なに善人ぶってんのよ!ひょっとして悪者から女性を助けたらモテるとか思ってんの?面倒じゃない、ほっときましょうよ。どうせNPCってやつなんでしょ?」
「でも攻略者チームの一部では『プレイヤーの行動によってレベルの上昇具合や職業が変化するかも』って情報だし、俺も最初は剣士だったのに、いつの間にか魔剣士になってたわけだから」
「私は接触してみて判断すればいいと思う。この世界の人間なら恭助や大成、朝子がいるなら負けないでしょ。私は一人だけ100を越えられてないから足手まといになるから」
「もう雅美!いじけないの!大丈夫、私が絶対に守ってあげるから!私も雅美に賛成!」
「このチームは恭助がリーダーだ。恭助が決めてくれ・・・ッ!」
狩人の大成の超視力で約700m先を歩く男?達を観察していると
突然男が立ち止まり、そして後ろを振り向いたのだ。
その瞬間、大成は目が合ったのかと思い、自分の後ろにいる恭助、朝子、雅美の三人に逃げるよう声をかける為に後ろを振り向くと、頭頂部分が黒色の金髪にヤクザのような服装をして赤色のマントを羽織った男が大成のすぐ後ろに立っていたのだ。
大成どころか他の三人も謎の男の登場に驚きすぎて声を出せずにいると、男の方が声を出す。
「何ジロジロ見てんだ殺されてえのか?ああん!!!」
「うえええええ!!!」
突然、謎の男を『見た』魔術師の朝子がゲロを吐き出した。
「どうした朝子!てめえ!朝子に何しやがった!!!」
恭助が腰にある片手剣を抜き、謎の男に向け吠える。
「こいつ、ヤバい!!!私の『解析』で分かった!!!こいつが『序列一位の月島竜一』よ!!!」
「なっ!こいつがレベル1500の!!!」
「恭助、違う!!!レベルしか見えなかったけど、こいつのレベルは1500じゃない!!!・・・・レベル15000よ!!!」
「・・・・は?」
「だからこいつのレベルは15000って言ってるのよ!!!」
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