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第38話 ロックオン!

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結局マラカスは答えを出せずに15分経過し聖騎士が到着した。
見た目は今まで見てきた冒険者や傭兵と変わらない。

「おいおい!なんだよ!人があんまりいないじゃねえかよ!」

「どうせまた家の中にでも隠れてンだろ?ほれ」

集団の中にいた一人の男が家の壁を軽くコンコンと叩いた。

『回転』と男がそう唱える。

バキッ!バキバキバキバキ!バキャ!

男が叩いた部分を中心となり家がゆっくりと『回転』し始めた。

「うわあああああ!」

「きゃあああああ!」

家に入っていた住民が慌てて出てきた。

「ほらな!巣穴をつついてやったらワラワラと出てきやがった!まるで虫だな。虫!ぎゃははははは!」

「マジだな、おっ!あの女若いな」

『引き寄せろ』と今度は別の男が唱えると、家から出てきた女性に魔方陣らしき模様が現れ女性の体が宙に浮き上がる。

「いやああああ!誰か!誰か助けて!」

「おいおい!ひでえじゃねえか!まるで化けもんみたいによお!」

そう女性は男に引き寄せられて捕まってしまう。

「お願い乱暴しないで!やめてください!」

「うるせえよ!お前等は黙って穴を提供してればいいんだよ!」

男はその女性の衣服を破り捨てて女性の膣に前戯なしで男根を突き入れ腰を振り始めた。更にその女性に他の男達が群がっていく。

「おらおら、どうしたかかってこいよ!虫けら共!」

更に別の男は腕を狼に変化させて青年にを噛みついたまま軽く青年を持ち上げ振り回す。

「ああああああ!やべて!やめてくれ!痛い!痛い!痛い!」

「おらおら!抵抗してみろよ!おら!」

その光景を見ていた七瀬達は、

「聖騎士?あれがですか?どうみても野盗じゃないですか?貴方達騙されてるんじゃないんですか?」

「あんなに能力者がいる集団がいるわけないだろ!この前来たのは三人だったのに八人も連れて来やがった!クソっ!」

「おおおおおおお!いい女発見!」

聖騎士と呼ばれる男達は七瀬一行に気づいた。

「へへへ、ひゅう!良い体してるじゃねえか。なんだよ貢ぎ物があるなら言えよな。最初からこの女達を出しとけば怪我人も死人も出さずにすんだのによ!」

「すまないが我々は単なる旅人でこの町とは全く関係ないないんだ」

「そんなの関係ないね!この町にいる!それだけでてめえ等もこの町の人間と同じ罪人だ!さっさと脱げよ!全部だ全部!後ろの女共もな!」

七瀬・碧海・フォルテ・白河を指差す。どうやらアニスとラクシャータと三日月は子供と見なされたようだ。


七瀬 万桜
身長189cm B96 W62 H93
フォルテ=マイヤーズ
身長170cm B86 W58 H88
アプリコット=C=白河
身長160cm B86 W60 H85 
碧海 氷狐
身長155cm B74 W52 H76


アニス=べリアル
身長141cm B41 W56 H74
三日月 友
身長135cm B85 W52 H81
ラクシャータ
身長130cm B60 W45 H61


あとの三人は子供と見なされてもまあしょうがない。

すると集団の中の一人がズボンを脱ぎ捨て男根を露出させ腰を前後に振りながら近づいてきた。

「俺達、能力者や魔法使いは選ばれた存在!その血を!能力を!後世に残す義務がある!拒否は許されないんだよ!法律で義務付けられているだろうが!」

「そうなのかい?」

「何だ?本当に旅人だったのか?まあ関係ないな!この国にいるなら貴様等にもその義務があるな。さあ、服を脱げよ!たっぷり可愛がってやるからよお!」

聖騎士と呼ばれる連中はニヤニヤと笑いながら八人全員がこっちにやってきた。先ほどまで犯していた女を殺してしまったからだ。

「ねえ、もう良いよね?殺っちゃおうか?殺っちゃっていいかな?」

「良いんじゃない?だって変な理屈押し付けてくるし」

「女の敵だね?敵だよね?もう良いよね?」

後ろを振り返り彼女達は月島がいる方を見る。一応は殺って良いかの確認の為に。しかし月島は先ほどいた場所にはいなかった。いや男達月島・浅田・釈迦峰・秋月がいなくなっていた。

一枚の紙切れを残して。

『好きに判断して動け』とだけ書かれていた。

「ははははははは、『隊長の能力で作り出した異空間』に飲み込まれたんだよ!」

「隊長と副隊長は女を犯すよりも殺し合いが好きな変人なんだよ!今頃『隊長の作った異空間』で隊長と副隊長に無惨に殺されているだろうな!ぎゃははははは!」

「隊長はともかく副隊長は男色家だからな。殺される前に尻の穴が擦りきれるまで犯されるかもな!」

「助けは来ないぜ!さあ、さっさと脱げよ!メス犬共!」

八人の男達は待ちきれないとばかりにズボンを脱ぎ捨て近寄ってくる。

「はあ、好きに判断していいんだよね?」

七瀬万桜は野太刀を鞘から抜く。

「さて、お嬢にそんな粗末な物を見せた罪は重いぞ」

フォルテ=マイヤーズはコルト・パイソン、銃を抜き男達に銃口を向ける。

「て言うかあんな粗チンでよく気持ちよくしてやれるなんて言えるよね。竜一のに比べたらあんなのポッキーよポッキー。ポキッて折れちゃいそうだけど?」

三日月友は時間が経つごとに様々な色に変化する不気味な刀身のショートソードを出現させる。

「お兄ちゃんのよりスッゴく小さいのだ!」

アニス=べリアルは折り畳んでいた自身の体の倍以上ある蝙蝠のような翼を大きく広げる。拳を力強く握りしめる。

「汚らわしいまるでお猿さんですね。いえ失礼しました。貴方達とお猿さんを一緒にしてはお猿さんが可哀想ですね」

ラクシャータは今回は戦闘に参加しない。
だってリュウイチが着させてくれた白のワンピースを奴等の血で汚したくないんだもん、だそうだ。

「やっちゃてフォルテ!」

アプリコット=C=白河は無能力者であり、異世界に来た人間の中で必ず貰えていた膂力の恩恵がほとんど貰えておらず、はっきり言って一般人なので碧海の後ろに隠れている。

その碧海氷狐は妄想に耽っていた。

「ああ、竜一さん、竜一さん、竜一さん、いや私ごときが竜一さんの心配するなんて、いやいやいや、普通ですよ普通。持ち主の心配するのは当然ですよね?だって私は竜一さんの専用オナホだもん。いやむしろ助けに行くべき、いやいや駄目よ、駄目。そんな事は竜一さんを信用してないということよ。そんな事バレたらお仕置きされちゃ!お仕置き・・・・あっ、竜一さんダメです。カメラで撮影して売りさばいてやるだなんて!えっそんな!それ削岩機じゃないですか?えっ油圧式エアハンマー?嬉しいだろ?いやいや、そんなの膣に入れられたら死んじゃいます!」

月島女子組に穏便に済ませようとする者はいなかった。




その頃月島男組はというと。

「で?誰だお前等は?」

「私のユステリカ王国の聖騎士のザシキ、ザシキ=ニュニェニョンと申します」

「俺の名前はペンジャミン=ハンギョドン!聖騎士である!」

「・・・・ザシキって言った奴の家名聞き取れた奴いるか?」

「いやあ、言いづらいよね?よく噛まずに言えたね。俺なら絶対に噛んでたよ」

「て言うかマッチョの方も語呂悪くね。言いづらいよな」

「皆あんまり言うと可哀想だよ」

「で?本当に何だてめらは?男だけの空間に閉じ込めやがって」

釈迦峰が周囲を見渡して辺りを確認する。
周りには何もない。
扉の類いもない。
ただ真っ白な空間が広がっているだけだ。

「すまないね何もなくて。だがこれなら純粋な殺し合いが出来る。戦場の地形を利用する事、隠れる事も出来ず、逃げる事も出来ない。言っておくが私とペンジャミンの両方を殺さない限りこの異空間からは出れないよ」

「マサ、羅漢、お前等が殺れ、圧倒しろ、力の差を見せつけてやれ!」

「月島!今・・・俺の名前を呼んでくれたのか!うう、馬鹿にされまくってるから捨てられるかもって思ちまってたぜ!よし!俺も竜一って呼ぶぜ!」

「キモい、やっぱハゲでいいや。一生ハゲと呼んでやろう」

「えっ一生?マブダチだな!」

「あっ、話しかけないで貰えます」

「ひどくね!」

月島達の様子をニュニェニョンは観察していた。

「ふむ、『スピーゲル男爵』は何故君らみたいな者達を雇ったのか理解できんな」

「今なんて言ったのかな。『スピーゲル男爵』?俺達は単なる旅人だと言ったはず、何かの勘違いでは?」

「ああ、すまない。理解できないというだけで勘違いであっても戦わないというわけではない。気にしないでくれ」

「やめろゲンジ。今回は二人に殺らせろ、あとちょっと待ってくれないか?流石にこの変態装備のハゲとやり合うなんて嫌だろ?おたくらも?ほれさっさとコレに着替えろ」

月島は『竜の宝物庫』から鎧を取り出す。

釈迦峰は俺から鎧を受け取り離れてから着替えだす。敵の二人は斬りかかってこない、どうやら本気で待ってくれるようだ。
気になるのはハンギョドンとかいう奴が目を大きく開けてハゲの方をガン見しているという事だけ。まさか、奴の能力的なやつで何かが見えるのか?もしかしてステータスを見るみたいな能力か?

違います、脳内に焼き付けているだけです!

ハンギョドンは男色家。ハンギョドンはすでに釈迦峰のアナルにロックオンしていた。

「ふう仕方がないな。なら私の相手はフルプレートの君、君の名を聞いていいかな?」

「え?え?えっと秋月正満っていいます」

「ふっ、アキヅキ=マサミツか。覚えておくかは君次第だがね。私を楽しませてくれよ?」
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