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君と溶け合えるまで
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熱い。溶けてしまいそうなくらい熱い。
痛みでもなく、快感でもなく、一番強く感じたのは、彼のものが腹の中にもたらす"熱"だった。
「はぁ、っ、……おまえの、あつい、な……」
「それ、きもちいってこと?」
「いや、熱いってだけだ」
「えーっ……」
俺の上に覆いかぶさっているユキは、落ち込んだ声で鳴いて、頬を膨らませた。それを見て可愛らしいなと思うのは、毒されてしまっている何よりの証拠だ。
付き合って三ヶ月。今日初めて、俺は彼のものを受け入れた。お互いに男性の身体で、どちらがどちらにという話に入った時、俺はすぐに受け入れる側を申し出た。ユキを組敷く想像をしてみた時、その行為は、どこまでも真っ直ぐで純粋な彼を、穢してしまう気がしたから。
「ワタルは厳しいなぁ」
「初回ではさすがに、無理ってことだろ。今後に期待だな」
「最後までは、できない?」
「嫌な記憶で終えたくない。今日はここで中止だ」
「そ、っかぁ……」
彼はとても残念そうに、それでも、俺の言うことを受け入れ、内側に埋めた熱いものを身体から抜き去る。内蔵を押し上げられる圧迫感と、拡げられた穴の痛みからようやく解放された。
「さっさと抜いてやるから、今日はもう寝よう。ほら、それ外せ」
言われたままに素直に応じる彼が、ペニスからゴム製の薄膜を取り外すのを眺める。ゼリーと先走りの混じった液が、亀頭との間に一瞬だけ糸状に繋がり、切れた。精液を受け止められないまま役目を終えたそれを、ティッシュに包んでゴミ箱に捨てたユキは、俺のところに戻るなり、再び覆い被さる体勢になって、遠慮がちに「ねぇ……」と声を出した。
「いっしょに、しよ。……だめかな」
俺の頬を両手で挟み、無理矢理目を合わされる。これは、俺が拒否できないのを分かっている目だ。
「うーん……今は、俺のが、なぁ……」
一緒に、というのは、お互いの性器を擦り合わせながら扱いて射精したい、ということだ。これまでは、そうやって二人で性的欲求を解消することも多かった。しかし、中から抜き出したばかりのユキと違って、俺のモノは痛みやら何やらですっかり萎えてしまっている。ユキの両手が頬から離され、俺の下腹部へと向かう。
熱を持ったその手が、陰嚢をゆっくりと撫で、もう片方の手で柔らかいままのペニスを包んで優しく握り、上下に動かす。さっきまで味わっていた痛みと圧迫感のせいか、下半身は平時よりもやや不感気味のようだった。なかなか反応を示さない性器に、ユキは眉尻を下げて俺の方を見る。
「どうしよう、ワタルの、全然大きくなんない」
「どうしようって、俺に言われてもなぁ……」
今日はお前のだけで良いだろ、と、声を掛けても未だ納得しない様子だ。しばらく思案を続けていたユキが、あっ、と声を上げたのは二分くらい経った頃だろうか。その間にも彼の性器は全く萎えることなく屹立し続けていた。全く、元気なものだ。
「脚、ギュって閉じれる?」
「えっ、……こうか?」
寝転んだままで膝を立て、脚を閉じる。そう、と言ったユキの手にはローションのボトル。あぁ、そういうことか。素股がしたいんだな。
雰囲気も性行為に近いからか、"二人で一緒"にこだわるユキはそう考えたらしい。
「ん……いくよ、」
中に入れるわけでもないのに、ユキはわざわざ宣言してからペニスを太ももの間に潜り込ませた。
ぐちゅ、ぬちゅ、と粘着質な水音と共に、太ももの間から彼の性器が先端を覗かせ、また隠れる。俺の方は、会陰から陰嚢を刺激されて、直接ペニスを扱かれるのとはまた違う種類の快感にじわじわと熱を上げさせられる。
「っ……ぁ、んん、ぅ」
「あっ、あ、きもちい……っ、わたるの、太もも、やらかい」
褒めてるのか何なのか。とにかく、快感に夢中なのはよく分かる。そんな彼の顔を眺めると、こっちにまで感覚が伝染してきそうな錯覚に陥る。俺は、こうやって、気持ちよくなってるユキの表情が、たまらなく好きだ。
「ん、ぁ……ゆき、おれも……」
気づけば、しっかりと硬くなっていた自分のものに手を伸ばす。擦れている箇所からも、扱いているものからも、両方の快感に浸りながら、ユキが甘く喘ぐ声と、必死に腰を振る動きを感じ、夢中で手を動かした。
「……あ! 勃ってるなら言ってよ!」
「あっ……そうだな、ごめん」
「出る前に気付いてよかったー。じゃあ、いつもみたいにしよっか」
このままイっても大差ない気がするけれど、ユキがしたいならと体勢を変える。俺は脚を伸ばしたくらいで変わらないが。俺の身体に乗り上げた彼が、2人の性器をまとめて握りこむ。それだけで、裏筋が擦れて気持ちいい。ユキのペニスに絡みついた粘度の高い液体が、こちらにも移る。ゆっくりと上下するところから始まって、徐々に動きが早められていく。二人同時に射精することも無くはなかったが、大概は、タイミングにズレがある。今回は、俺のほうが少しだけ早かった。
「ん、あ、ユキっ、おれ、もうイく……っ、う」
精液が腹に落ちたのは、肌よりも温かいものが触れてわかった。今日は半ば諦めていた射精の快感を得られ、却って満足度が高い。
「あ、もう、出ちゃった?」
俺が射精を終えたことに気付いたユキは、すぐに手を離して俺のものを解放した。腹部に散ったものを指で掬って見せ、たくさん出たね、なんて、どこで覚えてきたのか分からないパフォーマンスをする。
「お前な……そういう余計なことしなくていいから、さっさと出せよ」
「なんか、やってみたくて。……これ、ちょっと、借りるね」
そう言って、今度は手のひらを使いほとんどの精液を掬いとる。そのまま自分のペニスに塗り付け、再び擦り始めた。摩擦で泡立ったローションの白に、精液が加わる。卑猥な水音がいっそう大きくなった。
「ぅ……あ、っ、わたるの、濃くて、ぬるぬるで、きもちい……っん、あ、」
にこやかで、純粋で、少し抜けている。そんな愛らしい彼と、いやらしく淫らで、それでも他では味わえない快感を伴う行為。いつもの朗らかな笑顔と、理性を追いやって悦楽に身を委ねる時の顔が、どちらも同じ人物のもので。
「は、ぁ、僕も、いく、っ、」
放出される精液が腹に落ち、残った俺の精液と混ざる。この光景も、射精間際の彼の喘ぎも、艶めかしい表情も、二人で性的なことに興じているという実感を脳内に刻みつけてくる。
性的欲求を解消するだけなら、わざわざ生殖行動の真似事なんてしなくてもいい。それでも、俺達が深いところまで繋がりたいと思うのは……
「次は、ワタルの中でいけると良いな……あ、もちろん、痛かったらやめるけど」
「そうだな、……もう少し、色々試してみるか」
焦らなくても俺は逃げたりしないから、と、そんな言葉は気恥ずかしくて、口に出すことは出来なかった。
******
待っているだけではいけないのだと、ある時、気がついた。そこからは、ゆっくりと溶けていく君に夢中だ。
重心を移せば音を立てて軋むベッドの上で、彼の上に覆いかぶさる僕は、じっくりと、その身体を味わっていく。
「いやだ……ゆきっ、そこばっか、やめ……っ、あ゛」
「でも、好きでしょ? ほら、こっちもすごく元気」
「……んぁ、っ、もう出したい、……イきたい……ッ」
「まだ、ダメだよ」
もうちょっと、あと少し。可愛らしい姿を、まだまだ見ていたい。
背中をゆっくりと撫でながら、指で虐めていた乳首を口に含み、舌で転がす。強く吸った後に、尖らせた舌先でぐい、と押し込む。刺激の仕方を変える度に身体を震わせるのが可愛くて、いつまでもこうしていたいとさえ思う。触れないでいた彼のペニスは、限界まで張り詰めて先端に透明な液体を滲ませていた。
「俺っ、もう……っ、」
耐えかねたワタルが自分の性器に手を伸ばすのを、手首を掴み阻止する。
「まだイッちゃだめ、僕が良いよって言うまで我慢してね」
体内にとどまる熱は、解放を焦らせば焦らすほど彼を蕩かせる。僕は、知ってしまった仄暗い悦びを、そう簡単に手放せない。もっと、もっと、余裕のない姿が見たくなる。
両手をシーツに縫い留めて、唇を重ね舌で口内を余すことなく味わう。弱く押し返す舌の感触、歯の凹凸を愉しむ。上顎を撫でるように擦ると、拘束を解こうと抵抗していた腕から力が抜ける。舌での侵食をやめ一度離した唇を、名残惜しみながら再び軽く触れさせた。ワタルとの口づけは、何気ない時に交わしても、身体を重ねる時でも、いつだって甘く、体温を上げさせられてしまう。
もっとじっくり進めていこうと思っていたのに、結局、はやる気持ちを抑えられない。上体を起こして彼の手を開放し、準備していた潤滑剤を指に取り、秘められた場所へと手を伸ばした。
「ゆび、入れていい?」
僕の問いに無言で頷く彼は、僕の言いつけを守って、自由になった手を動かさないでいた。まだ数回しか性器を受け入れていない場所。固く窄まったそこを、ぐに、と二本の指で押さえる。何度か繰り返した後、ゆっくりと中指の先を押し込むと、少しずつ内側へと沈み込んでいった。温かい肉の感触。進みきった指の根元が、ぎゅう、と締め付けられる。
「……ん、っ」
指を曲げたところで触れるしこりは、弾力があってさわり心地がいい。無理に押し込むことはしないで、ほんの少しの圧迫と、解放を繰り返す。頬と耳を赤く染めた彼の目が、潤んでいる。何度見ても、彼が内側に弱い快感を溜めていく様子は魅力的だ。
「ワタル……ぎゅって、して」
自由なままの腕がまた誘惑に負けてしまわないように、背中に回してもらう。よっぽど耐え難くなっているのだろう、僅かな震えがあり、力もあまり入っていない。それでも、僕の言うとおりにしてくれる彼のことが、愛おしい。すぐにでも、彼の中へ欲の塊を押しこんでしまいたくなる。
「あ、っ、そこ……やめろ、って」
「……あ、この辺かな」
反応のあった箇所を緩く擦る。本気で駄目なときと、そうでない時の違いくらいはわかっていた。初めは我慢していた声も、堪えきれずに漏れ始めている。
「や、あ゛っ、……ぁ、んんっ」
「かわいい。ね、気持ちい?」
「わか、らな…………っ、あ、」
「そっか、ちゃんと分かったら教えてね」
強すぎないように、けれど刺激を止めないように。彼の敏感な箇所を緩やかに苛める。お互いに焦れていればいるほど、繋がった時の感慨は深くなるから。
しばらくそうしていると、呻きとも喘ぎともつかない輪郭のゆるくなったワタルの声が、何かを伝えようとしていることに気がついた。
「……ん、ぁ、ゆき、」
「ん? なに?」
「おまえ、の……お前のが、いい」
「……ちょっと、ズルいでしょそれ」
いじらしい一言に、痛いほど張り詰めた自分のものが、限界を訴える。初めの頃は快感どころか、痛みや圧迫感しかないと言っていた彼が、受け入れることにこんなにも積極的になるなんて。素肌を触れ合わせ、体温を感じ、手と、舌と、性器とでワタルのすべてを味わうこの時間は、みるみるうちに甘さと熱を増していった。もう、知らなかった頃に戻るなんてきっと出来ない。
「ユキ、はやく、……ぅ」
背中に回っていた腕が解かれ、上体を起こすと涙目のワタルと視線が交わる。思わず、赤く染まった頬をひと撫でした。
三本まで増やしていた指を引き抜いて、手早く避妊具を着ける。僕ももう、すっかり手慣れたものだ。はやくと思うのは僕も同じ。彼の内側へと入り込む暖かさと、心地よさを考えるだけで、僕のものがまた一段硬さを増した気がする。
「ん……いくよ、息吐いて……」
「はぁ、っ、あ゛、ぅ…………っ」
しっかりと濡らした入り口に、押しあてた先端を沈めていく。いちばん太い部分が通り抜けたあと、一気に貫いてしまいたくなるのを抑えて、慎重に腰を進めていった。回数を重ねてきたとはいえ、そう頻繁にしているわけじゃない。やっとのことで全て収めると、根元は容赦のない締めつけ、先端は包み込むように緩やかな刺激を受ける。
圧迫感が強いのか、ワタルの呼吸はまだ短く、速い。彼の腹部に手のひらを置いて、ゆっくりと撫でると、わずかに震える彼の手が重なった。
「……っは、あ、まだ、動くな、」
「痛くない? 我慢しちゃだめだよ」
「いたく、ない……」
無理をしているわけではなさそうだ。かといって、手放しで快感に浸ってもいない気がする。言われたとおり、動かないでじっと馴染むのを待った。内壁から伝わる脈動と、先端から根元までを沈めきった性器の内を流れる血流。重なった部分の肌よりも、熱の共有が色濃い箇所。本当に、彼とセックスをしているんだと、初めてでもないのに強い実感が頬を緩ませる。本能に追い立てられるような射精まぎわとはまた違った、心地よさ。
「ん゛っ、……! やっ、やめ、…………っ、う」
萎えずに元気な様子をみせる彼のペニスを、手のひらで優しく包みこむ。大して刺激を与えるような動きではないのに、ワタルは肩を震わせながら言葉でだけ抵抗をした。
先端に滲む透明な液体を指の腹で塗り拡げて、握り込んだ手を大きく上下する。動かす度に、水音と彼の声が重なって響く。不規則に、きゅう、と締め付けられるからなのか、言葉の形を為さない喘ぎに煽られるためか、熱い内側に埋めたものがさらに血液を集めていく。余裕ぶった振る舞いも、このあたりで限界を迎えた。
「ごめんね、ワタル……動くから」
「あ゛、ぁ、ゆ……き、っふ、ぁ、……んん、ぅ」
絞り出すような声は、身体を揺すられるのに合わせて震えている。命乞いにも似たその音は鼓膜から侵入し、背筋を撫でていった。僕の心も、身体も、こうしてワタルを苛めるのが好きらしい。一体いつから、こんなに意地悪になってしまったのだろう。
彼の男性器を慰めていた手を離し、しっかりと両手で腰を掴んだ。一度ギリギリまで引き抜いて、一気に根元まで打ち込む。反らされた喉に噛みつきたい衝動を抑えて、本能的な性的衝動に身を任せる。受け入れられるということの安心感。僕は、彼の優しさにいつも甘えている。
「ワタルのなか、とろとろで……きもちいよ、それに、あったかい」
「あ、っ、まて、も……っと、ゆっくり、っ、ん」
「はっ、……はぁ、ぁ、ごめ、むり……っ」
気遣う事もできずに、動きが激しくなる。軋むベッドの音も、お互いの荒い息遣いも、抑えることの出来なくなった彼の声と合わさって、全部に煽られる興奮が頭の中を染めていく。好きな人の中を侵して掻き回すのが、こんなにも気持ちいい。
「……ぁ、おれ、もぅ、っ、いきそ」
「ん、っ、一緒にいこ、ね?」
僕の勝手なお願いに、じわりと涙を浮かべたワタルは両腕を拡げた。腰をつかんでいた手を離し、上体を落として彼の身体に覆いかぶさる。ゆっくりと、僕の背中に弱い力で腕が回される。近づいた彼の唇が、僕の耳元へと乞うようなささやきを吹き込んだ。
「っ、あ、奥、もっと、おく、まで……」
全身が熱に支配されたように、あつい。僕の欲望、それがもつ熱を、受け止める彼の腹の中もどろどろに蕩けているみたいで。
「うん、……ぼくの、全部、もらって、」
「ふ、っ、ユキ、ゆき、ぃ……あ、あぁ……っ」
ぎゅう、と締め付けてくるのに合わせて、奥にぐりぐりと擦り付けながらの射精は、膜越しでも構わずにしばらく注ぎ込み続けた。
二人の体の間でワタルのペニスが跳ね、濡れた感覚があとに続く。お互いに呼吸が落ち着くまで、そのまま触れ合う体温に身を委ねていた。
――――――
二人で一緒にシャワーを浴びる、その最中にも口づけを何度か交わしながら、甘い余韻に浸っていた。まだ友人だった頃には夢にも思わなかった。こうして身体を重ねるたびに僕は、勇気を振り絞って告白した自分を、何度だって褒めたくなる。
「ねぇ、ワタル。……明日も、いい?」
「一日くらい休ませろよ。ここ最近毎日じゃないか」
「でも、昨日はワタルからしたいって言ったんだよ。僕だけのせいじゃないし」
「……忘れろ、昨日のは」
「嬉しいから、絶対忘れたくないよ」
「お前、またそういう恥ずかしいことを……」
湯上がりに冷めたはずの頬をほんのり赤く染め、顔を背ける彼を愛おしく思う。本当は、いっときだって離れたくないのだけれど、朝になればまたそれぞれの社会生活に戻らなければいけない。
それでも良いかと思えるのは、まるで溶け合って一つになるみたいな、この上なく幸せな時間を君と過ごせるから。いつまでも、この繰り返しを楽しみたい。そんな風に思いながら、明日も繋がるその身体を強く抱きしめた。
痛みでもなく、快感でもなく、一番強く感じたのは、彼のものが腹の中にもたらす"熱"だった。
「はぁ、っ、……おまえの、あつい、な……」
「それ、きもちいってこと?」
「いや、熱いってだけだ」
「えーっ……」
俺の上に覆いかぶさっているユキは、落ち込んだ声で鳴いて、頬を膨らませた。それを見て可愛らしいなと思うのは、毒されてしまっている何よりの証拠だ。
付き合って三ヶ月。今日初めて、俺は彼のものを受け入れた。お互いに男性の身体で、どちらがどちらにという話に入った時、俺はすぐに受け入れる側を申し出た。ユキを組敷く想像をしてみた時、その行為は、どこまでも真っ直ぐで純粋な彼を、穢してしまう気がしたから。
「ワタルは厳しいなぁ」
「初回ではさすがに、無理ってことだろ。今後に期待だな」
「最後までは、できない?」
「嫌な記憶で終えたくない。今日はここで中止だ」
「そ、っかぁ……」
彼はとても残念そうに、それでも、俺の言うことを受け入れ、内側に埋めた熱いものを身体から抜き去る。内蔵を押し上げられる圧迫感と、拡げられた穴の痛みからようやく解放された。
「さっさと抜いてやるから、今日はもう寝よう。ほら、それ外せ」
言われたままに素直に応じる彼が、ペニスからゴム製の薄膜を取り外すのを眺める。ゼリーと先走りの混じった液が、亀頭との間に一瞬だけ糸状に繋がり、切れた。精液を受け止められないまま役目を終えたそれを、ティッシュに包んでゴミ箱に捨てたユキは、俺のところに戻るなり、再び覆い被さる体勢になって、遠慮がちに「ねぇ……」と声を出した。
「いっしょに、しよ。……だめかな」
俺の頬を両手で挟み、無理矢理目を合わされる。これは、俺が拒否できないのを分かっている目だ。
「うーん……今は、俺のが、なぁ……」
一緒に、というのは、お互いの性器を擦り合わせながら扱いて射精したい、ということだ。これまでは、そうやって二人で性的欲求を解消することも多かった。しかし、中から抜き出したばかりのユキと違って、俺のモノは痛みやら何やらですっかり萎えてしまっている。ユキの両手が頬から離され、俺の下腹部へと向かう。
熱を持ったその手が、陰嚢をゆっくりと撫で、もう片方の手で柔らかいままのペニスを包んで優しく握り、上下に動かす。さっきまで味わっていた痛みと圧迫感のせいか、下半身は平時よりもやや不感気味のようだった。なかなか反応を示さない性器に、ユキは眉尻を下げて俺の方を見る。
「どうしよう、ワタルの、全然大きくなんない」
「どうしようって、俺に言われてもなぁ……」
今日はお前のだけで良いだろ、と、声を掛けても未だ納得しない様子だ。しばらく思案を続けていたユキが、あっ、と声を上げたのは二分くらい経った頃だろうか。その間にも彼の性器は全く萎えることなく屹立し続けていた。全く、元気なものだ。
「脚、ギュって閉じれる?」
「えっ、……こうか?」
寝転んだままで膝を立て、脚を閉じる。そう、と言ったユキの手にはローションのボトル。あぁ、そういうことか。素股がしたいんだな。
雰囲気も性行為に近いからか、"二人で一緒"にこだわるユキはそう考えたらしい。
「ん……いくよ、」
中に入れるわけでもないのに、ユキはわざわざ宣言してからペニスを太ももの間に潜り込ませた。
ぐちゅ、ぬちゅ、と粘着質な水音と共に、太ももの間から彼の性器が先端を覗かせ、また隠れる。俺の方は、会陰から陰嚢を刺激されて、直接ペニスを扱かれるのとはまた違う種類の快感にじわじわと熱を上げさせられる。
「っ……ぁ、んん、ぅ」
「あっ、あ、きもちい……っ、わたるの、太もも、やらかい」
褒めてるのか何なのか。とにかく、快感に夢中なのはよく分かる。そんな彼の顔を眺めると、こっちにまで感覚が伝染してきそうな錯覚に陥る。俺は、こうやって、気持ちよくなってるユキの表情が、たまらなく好きだ。
「ん、ぁ……ゆき、おれも……」
気づけば、しっかりと硬くなっていた自分のものに手を伸ばす。擦れている箇所からも、扱いているものからも、両方の快感に浸りながら、ユキが甘く喘ぐ声と、必死に腰を振る動きを感じ、夢中で手を動かした。
「……あ! 勃ってるなら言ってよ!」
「あっ……そうだな、ごめん」
「出る前に気付いてよかったー。じゃあ、いつもみたいにしよっか」
このままイっても大差ない気がするけれど、ユキがしたいならと体勢を変える。俺は脚を伸ばしたくらいで変わらないが。俺の身体に乗り上げた彼が、2人の性器をまとめて握りこむ。それだけで、裏筋が擦れて気持ちいい。ユキのペニスに絡みついた粘度の高い液体が、こちらにも移る。ゆっくりと上下するところから始まって、徐々に動きが早められていく。二人同時に射精することも無くはなかったが、大概は、タイミングにズレがある。今回は、俺のほうが少しだけ早かった。
「ん、あ、ユキっ、おれ、もうイく……っ、う」
精液が腹に落ちたのは、肌よりも温かいものが触れてわかった。今日は半ば諦めていた射精の快感を得られ、却って満足度が高い。
「あ、もう、出ちゃった?」
俺が射精を終えたことに気付いたユキは、すぐに手を離して俺のものを解放した。腹部に散ったものを指で掬って見せ、たくさん出たね、なんて、どこで覚えてきたのか分からないパフォーマンスをする。
「お前な……そういう余計なことしなくていいから、さっさと出せよ」
「なんか、やってみたくて。……これ、ちょっと、借りるね」
そう言って、今度は手のひらを使いほとんどの精液を掬いとる。そのまま自分のペニスに塗り付け、再び擦り始めた。摩擦で泡立ったローションの白に、精液が加わる。卑猥な水音がいっそう大きくなった。
「ぅ……あ、っ、わたるの、濃くて、ぬるぬるで、きもちい……っん、あ、」
にこやかで、純粋で、少し抜けている。そんな愛らしい彼と、いやらしく淫らで、それでも他では味わえない快感を伴う行為。いつもの朗らかな笑顔と、理性を追いやって悦楽に身を委ねる時の顔が、どちらも同じ人物のもので。
「は、ぁ、僕も、いく、っ、」
放出される精液が腹に落ち、残った俺の精液と混ざる。この光景も、射精間際の彼の喘ぎも、艶めかしい表情も、二人で性的なことに興じているという実感を脳内に刻みつけてくる。
性的欲求を解消するだけなら、わざわざ生殖行動の真似事なんてしなくてもいい。それでも、俺達が深いところまで繋がりたいと思うのは……
「次は、ワタルの中でいけると良いな……あ、もちろん、痛かったらやめるけど」
「そうだな、……もう少し、色々試してみるか」
焦らなくても俺は逃げたりしないから、と、そんな言葉は気恥ずかしくて、口に出すことは出来なかった。
******
待っているだけではいけないのだと、ある時、気がついた。そこからは、ゆっくりと溶けていく君に夢中だ。
重心を移せば音を立てて軋むベッドの上で、彼の上に覆いかぶさる僕は、じっくりと、その身体を味わっていく。
「いやだ……ゆきっ、そこばっか、やめ……っ、あ゛」
「でも、好きでしょ? ほら、こっちもすごく元気」
「……んぁ、っ、もう出したい、……イきたい……ッ」
「まだ、ダメだよ」
もうちょっと、あと少し。可愛らしい姿を、まだまだ見ていたい。
背中をゆっくりと撫でながら、指で虐めていた乳首を口に含み、舌で転がす。強く吸った後に、尖らせた舌先でぐい、と押し込む。刺激の仕方を変える度に身体を震わせるのが可愛くて、いつまでもこうしていたいとさえ思う。触れないでいた彼のペニスは、限界まで張り詰めて先端に透明な液体を滲ませていた。
「俺っ、もう……っ、」
耐えかねたワタルが自分の性器に手を伸ばすのを、手首を掴み阻止する。
「まだイッちゃだめ、僕が良いよって言うまで我慢してね」
体内にとどまる熱は、解放を焦らせば焦らすほど彼を蕩かせる。僕は、知ってしまった仄暗い悦びを、そう簡単に手放せない。もっと、もっと、余裕のない姿が見たくなる。
両手をシーツに縫い留めて、唇を重ね舌で口内を余すことなく味わう。弱く押し返す舌の感触、歯の凹凸を愉しむ。上顎を撫でるように擦ると、拘束を解こうと抵抗していた腕から力が抜ける。舌での侵食をやめ一度離した唇を、名残惜しみながら再び軽く触れさせた。ワタルとの口づけは、何気ない時に交わしても、身体を重ねる時でも、いつだって甘く、体温を上げさせられてしまう。
もっとじっくり進めていこうと思っていたのに、結局、はやる気持ちを抑えられない。上体を起こして彼の手を開放し、準備していた潤滑剤を指に取り、秘められた場所へと手を伸ばした。
「ゆび、入れていい?」
僕の問いに無言で頷く彼は、僕の言いつけを守って、自由になった手を動かさないでいた。まだ数回しか性器を受け入れていない場所。固く窄まったそこを、ぐに、と二本の指で押さえる。何度か繰り返した後、ゆっくりと中指の先を押し込むと、少しずつ内側へと沈み込んでいった。温かい肉の感触。進みきった指の根元が、ぎゅう、と締め付けられる。
「……ん、っ」
指を曲げたところで触れるしこりは、弾力があってさわり心地がいい。無理に押し込むことはしないで、ほんの少しの圧迫と、解放を繰り返す。頬と耳を赤く染めた彼の目が、潤んでいる。何度見ても、彼が内側に弱い快感を溜めていく様子は魅力的だ。
「ワタル……ぎゅって、して」
自由なままの腕がまた誘惑に負けてしまわないように、背中に回してもらう。よっぽど耐え難くなっているのだろう、僅かな震えがあり、力もあまり入っていない。それでも、僕の言うとおりにしてくれる彼のことが、愛おしい。すぐにでも、彼の中へ欲の塊を押しこんでしまいたくなる。
「あ、っ、そこ……やめろ、って」
「……あ、この辺かな」
反応のあった箇所を緩く擦る。本気で駄目なときと、そうでない時の違いくらいはわかっていた。初めは我慢していた声も、堪えきれずに漏れ始めている。
「や、あ゛っ、……ぁ、んんっ」
「かわいい。ね、気持ちい?」
「わか、らな…………っ、あ、」
「そっか、ちゃんと分かったら教えてね」
強すぎないように、けれど刺激を止めないように。彼の敏感な箇所を緩やかに苛める。お互いに焦れていればいるほど、繋がった時の感慨は深くなるから。
しばらくそうしていると、呻きとも喘ぎともつかない輪郭のゆるくなったワタルの声が、何かを伝えようとしていることに気がついた。
「……ん、ぁ、ゆき、」
「ん? なに?」
「おまえ、の……お前のが、いい」
「……ちょっと、ズルいでしょそれ」
いじらしい一言に、痛いほど張り詰めた自分のものが、限界を訴える。初めの頃は快感どころか、痛みや圧迫感しかないと言っていた彼が、受け入れることにこんなにも積極的になるなんて。素肌を触れ合わせ、体温を感じ、手と、舌と、性器とでワタルのすべてを味わうこの時間は、みるみるうちに甘さと熱を増していった。もう、知らなかった頃に戻るなんてきっと出来ない。
「ユキ、はやく、……ぅ」
背中に回っていた腕が解かれ、上体を起こすと涙目のワタルと視線が交わる。思わず、赤く染まった頬をひと撫でした。
三本まで増やしていた指を引き抜いて、手早く避妊具を着ける。僕ももう、すっかり手慣れたものだ。はやくと思うのは僕も同じ。彼の内側へと入り込む暖かさと、心地よさを考えるだけで、僕のものがまた一段硬さを増した気がする。
「ん……いくよ、息吐いて……」
「はぁ、っ、あ゛、ぅ…………っ」
しっかりと濡らした入り口に、押しあてた先端を沈めていく。いちばん太い部分が通り抜けたあと、一気に貫いてしまいたくなるのを抑えて、慎重に腰を進めていった。回数を重ねてきたとはいえ、そう頻繁にしているわけじゃない。やっとのことで全て収めると、根元は容赦のない締めつけ、先端は包み込むように緩やかな刺激を受ける。
圧迫感が強いのか、ワタルの呼吸はまだ短く、速い。彼の腹部に手のひらを置いて、ゆっくりと撫でると、わずかに震える彼の手が重なった。
「……っは、あ、まだ、動くな、」
「痛くない? 我慢しちゃだめだよ」
「いたく、ない……」
無理をしているわけではなさそうだ。かといって、手放しで快感に浸ってもいない気がする。言われたとおり、動かないでじっと馴染むのを待った。内壁から伝わる脈動と、先端から根元までを沈めきった性器の内を流れる血流。重なった部分の肌よりも、熱の共有が色濃い箇所。本当に、彼とセックスをしているんだと、初めてでもないのに強い実感が頬を緩ませる。本能に追い立てられるような射精まぎわとはまた違った、心地よさ。
「ん゛っ、……! やっ、やめ、…………っ、う」
萎えずに元気な様子をみせる彼のペニスを、手のひらで優しく包みこむ。大して刺激を与えるような動きではないのに、ワタルは肩を震わせながら言葉でだけ抵抗をした。
先端に滲む透明な液体を指の腹で塗り拡げて、握り込んだ手を大きく上下する。動かす度に、水音と彼の声が重なって響く。不規則に、きゅう、と締め付けられるからなのか、言葉の形を為さない喘ぎに煽られるためか、熱い内側に埋めたものがさらに血液を集めていく。余裕ぶった振る舞いも、このあたりで限界を迎えた。
「ごめんね、ワタル……動くから」
「あ゛、ぁ、ゆ……き、っふ、ぁ、……んん、ぅ」
絞り出すような声は、身体を揺すられるのに合わせて震えている。命乞いにも似たその音は鼓膜から侵入し、背筋を撫でていった。僕の心も、身体も、こうしてワタルを苛めるのが好きらしい。一体いつから、こんなに意地悪になってしまったのだろう。
彼の男性器を慰めていた手を離し、しっかりと両手で腰を掴んだ。一度ギリギリまで引き抜いて、一気に根元まで打ち込む。反らされた喉に噛みつきたい衝動を抑えて、本能的な性的衝動に身を任せる。受け入れられるということの安心感。僕は、彼の優しさにいつも甘えている。
「ワタルのなか、とろとろで……きもちいよ、それに、あったかい」
「あ、っ、まて、も……っと、ゆっくり、っ、ん」
「はっ、……はぁ、ぁ、ごめ、むり……っ」
気遣う事もできずに、動きが激しくなる。軋むベッドの音も、お互いの荒い息遣いも、抑えることの出来なくなった彼の声と合わさって、全部に煽られる興奮が頭の中を染めていく。好きな人の中を侵して掻き回すのが、こんなにも気持ちいい。
「……ぁ、おれ、もぅ、っ、いきそ」
「ん、っ、一緒にいこ、ね?」
僕の勝手なお願いに、じわりと涙を浮かべたワタルは両腕を拡げた。腰をつかんでいた手を離し、上体を落として彼の身体に覆いかぶさる。ゆっくりと、僕の背中に弱い力で腕が回される。近づいた彼の唇が、僕の耳元へと乞うようなささやきを吹き込んだ。
「っ、あ、奥、もっと、おく、まで……」
全身が熱に支配されたように、あつい。僕の欲望、それがもつ熱を、受け止める彼の腹の中もどろどろに蕩けているみたいで。
「うん、……ぼくの、全部、もらって、」
「ふ、っ、ユキ、ゆき、ぃ……あ、あぁ……っ」
ぎゅう、と締め付けてくるのに合わせて、奥にぐりぐりと擦り付けながらの射精は、膜越しでも構わずにしばらく注ぎ込み続けた。
二人の体の間でワタルのペニスが跳ね、濡れた感覚があとに続く。お互いに呼吸が落ち着くまで、そのまま触れ合う体温に身を委ねていた。
――――――
二人で一緒にシャワーを浴びる、その最中にも口づけを何度か交わしながら、甘い余韻に浸っていた。まだ友人だった頃には夢にも思わなかった。こうして身体を重ねるたびに僕は、勇気を振り絞って告白した自分を、何度だって褒めたくなる。
「ねぇ、ワタル。……明日も、いい?」
「一日くらい休ませろよ。ここ最近毎日じゃないか」
「でも、昨日はワタルからしたいって言ったんだよ。僕だけのせいじゃないし」
「……忘れろ、昨日のは」
「嬉しいから、絶対忘れたくないよ」
「お前、またそういう恥ずかしいことを……」
湯上がりに冷めたはずの頬をほんのり赤く染め、顔を背ける彼を愛おしく思う。本当は、いっときだって離れたくないのだけれど、朝になればまたそれぞれの社会生活に戻らなければいけない。
それでも良いかと思えるのは、まるで溶け合って一つになるみたいな、この上なく幸せな時間を君と過ごせるから。いつまでも、この繰り返しを楽しみたい。そんな風に思いながら、明日も繋がるその身体を強く抱きしめた。
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